悪沢岳・荒川中岳・荒川前岳・赤石岳 〜強風霧中の南南ア山行〜
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 3,120m
- 下り
- 3,106m
コースタイム
9:20 椹島 [1123m]
9:40 滝見橋
12:17 小石下
13:25 清水平
14:21 蕨段
14:33 見晴岩
15:50 駒鳥池
16:40 千枚小屋 [2610m]
【7月18日(金)】
5:00 千枚小屋
5:54 千枚岳 [2880m]
7:08 丸山 [3032m]
7:54 悪沢岳 [3141m]
9:20 荒川中岳 [3083m]
9:33 荒川前岳 [3068m]
10:40 荒川小屋(昼食) 11:25
12:10 大聖寺平
14:04 小赤石岳 [3081m]
14:24 赤石小屋分岐
15:03 赤石岳 [3120m]
15:08 赤石岳避難小屋
【7月19日(土)】
5:30 赤石岳避難小屋
5:33 赤石岳
5:50 赤石小屋分岐
7:35 富士見平
8:10 赤石小屋
11:47 椹島
天候 | 7月17日(木)晴れ 7月18日(金)霧+強風 7月19日(土)霧+強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
畑薙第一ダム臨時駐車場 ※東海フォレストのバスに乗車する場合はここで乗り換える。 ※バスに乗らない場合は沼平ゲートまで行ける。 【駐車場までのアクセス(約2時間)】 新静岡IC→県道27号(安倍街道)→県道189号→県道60号 【東海フォレスト送迎バス】 畑薙第一ダム臨時駐車場から約1時間で椹島に到着 乗車時に3000円を支払う。乗車チケットは東海フォレスト系列の山小屋宿泊料金として使える。宿泊しないと下山後のバスに乗車できない。 詳しくは東海フォレストHP →→ http://www.t-forest.com/alps/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【椹島→千枚小屋】 危険個所…なし 水場…清水平、千枚小屋 トイレ…椹島、千枚小屋 <千枚小屋> ・富士山が正面に見える ・生ビールあり ・テント場は小屋から少し離れている ・トイレは女性専用あり 【千枚小屋→赤石岳】 危険個所…千枚岳〜悪沢岳〜荒川中岳のガレ場 水場…荒川前岳〜荒川小屋間、荒川小屋 トイレ…荒川中岳避難小屋、荒川小屋、赤石岳避難小屋 <赤石岳避難小屋> ・赤石岳頂上から1分 ・管理人の榎田さんがとても親切 ・山関連のマンガ多数あり ・テント場なし 【赤石岳→椹島】 危険個所…わずか数メートルながらも急斜面の残雪あり 水場…赤石小屋 トイレ…赤石小屋 ※小屋情報は宿泊・幕営した小屋だけです。 |
写真
感想
※今回の感想は山行中に書いたものです。
【7月17日(木)】
千枚小屋までの登りは急ではないが長い。展望があるのは見晴台ぐらいで、あとは樹林帯。だらだらとした登りはザックが重く感じる。いままでで最も重い19kgは全身に疲労を、心に弱気をもたらす。
疲れてきたときに飲んだ清水平の冷たい水は忘れられない。
いくらか体力も回復し、歩くペースも早くなり、コースタイムからわずかに遅い程度で千枚小屋に着いた。小屋の前からは富士山がよく見え、これまでのがんばりを労ってくれた。
千枚小屋のテント場は小屋から離れている。我々のほかにはわずか1張。静かな夜になりそうだ。
【7月18日(金)】
朝4時半、千枚小屋の前からは富士山が見える。快晴を期待したが、悪沢、赤石ともに雲に覆われている。天候の回復を望む。
だが、我々の理想は自然の猛威に打ち砕かれる。
千枚岳から悪沢岳、荒川中岳、荒川前岳といった3000m級の稜線歩きを楽しみにしていたが、北から吹き上げてくる強風により、展望どころか10m先も見えない。折角の山頂も楽しめず、登頂写真だけしか撮影出来なかった。
荒川小屋への下りは北風が弱まるが、今度は西風に襲われる。荒川小屋で今後の方針を話し合い、まだ午前中ということもあり、赤石岳避難小屋まで行くことにする。
荒川小屋からしばらくは尾根の西側なので風も弱いが、大聖寺平手前からは西風が強くなる。大聖寺平からは小赤石岳の登りとなり、強風のため思うように登れない。小赤石岳に着いた時間は、当初の予定から2時間遅れ。あわよくば計画通り百間洞まで行こうと企んでいたが、さすがに不可能と判断し赤石岳避難小屋の宿泊を決めた。
小屋の管理人である榎田さんは親切で、ビールのおつまみにソーセージとサラミを出してくれた。山行中の動物性タンパク質はなかなか摂取できないので有難い。
明日は天気が良ければ百間洞だが、回復しなければ椹島に下山することにして就寝。おそらく後者となるだろう。
【7月19日(土)】
朝4時、東の空が明るく、富士山が見える。北には悪沢岳、南には聖岳も見える。淡い期待を抱くも、残念ながら数分後にはガスに覆われてしまった。これで下山が決まった。
この日の稜線の様子
赤石岳避難小屋を後にし、赤石岳の山頂を通過して赤石岳の東尾根から下る。途中の残雪を慎重に歩き、ようやく着いた富士見平。そこからは名前の通り富士山が見事な姿を見せてくれた。途中ですれ違ったトレランの方はすごく速そうに見えた。
下ること30分、赤石小屋に到着。赤石岳には山頂付近のみ雲が掛かっている。恥ずかしがらずに顔を出してくれればいいのだが、チラッと見せるだけだった。管理人の方と話しているうちに先程のトレランの方がTJAR2連覇の望月将悟さんであることを知る。"速そう"ではなく"恐ろしく速い"人であった。
ここから先は樹林帯なので、3000m級の山々とはここでお別れとなる。10時を過ぎると登りの登山者が増えてきた。20名の団体、あとはソロ、2名、3名といった少人数。団体は前日椹島泊だそうで、他の方々は時間的に始発バスに乗ってきた方だろう。登山道は落ち葉の下に浮石があったりと厄介で、テント装備の方はかなり辛そうに登っていた。その頃には上空から雷鳴が聞こえる。登る方々は不安なのではないだろうか。
最後の鉄製階段を慎重に下り、林道から2日前に歩き始めた椹島に到着。到着と同時に雨が降り始めた。稜線はどうなっているのか気になる。
計画通りにはいかず、赤石岳まででの下山となったが、冷静な判断が出来たと思っている。聖岳は次の機会に登ることになったが、その時は赤石岳から聖岳、上河内岳、茶臼岳まで繋げたい。
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