立山 雄山・大汝山 登りながらの花探し

2014年08月13日(水) ~ 2014年08月14日(木)

• GPS: 12:15
• 距離: 12.5km
• 登り: 1,078m
• 下り: 1,037m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:36
• 休憩: 0:34
• 合計: 10:10

距離 10.0km 登り 886m 下り 1,039m

8:20 室堂
8:26 みくりが池
8:35 8:37 みくりが池温泉
8:56 雷鳥荘
10:04 雷鳥沢ヒュッテ
10:20 雷鳥荘
10:57 10:58 立山室堂山荘
12:47 一の越山荘
12:47 12:49 一の越山荘
14:47 15:05 雄山
15:25 15:28 立山
15:28 15:33 大汝休憩所
15:55 15:56 富士ノ折立
18:24 18:26 浄土橋
18:30 雷鳥沢ヒュッテ

2日目

• 山行: 2:31
• 休憩: 0:05
• 合計: 2:36

距離 2.5km 登り 200m 下り 51m

10:54 雷鳥沢ヒュッテ
11:10 11:12 雷鳥荘
12:00 12:02 みくりが池温泉
12:46 12:47 立山室堂山荘
13:30 ゴール地点

撮影枚数：13日 513枚、14日 165枚
※ これだけ撮っていますのでタイムは参考になりません。

天候

【1日目（13日）】
朝のうち晴れていましたが、昼頃から雲が多くなりました。
風は1日を通してあまりありませんでした。
気温は少し高めで室堂山荘で14℃。雄山の山頂付近でも10℃前後でしょうか。
Tシャツを重ねただけで大丈夫なくらいで寒さはありませんでした。
暗くなると、少し雨が降ってはすぐに止むの繰り返し。少しだけ星も見えましたが流星群が見えるほどは回復しませんでした。

【2日目（14日）】
朝からパラパラと弱い雨が降ってはすぐに止むの繰り返しで、10時過ぎに一時強くなりました。周囲の山々を見ると2700mくらいのところに雲の底があり、山頂は雲の中だったのではないでしょうか。

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

朝1番のトロリーバスに合わせて扇沢に入りましたが、駐車場が大混雑で6時前だというのに有料駐車場の遠い方しか空いていませんでした。
無料駐車場も当然大混雑で、シャトルバスで数分かかる臨時第2駐車場になっている人も多く、荷物が多い人達には遠くて大変そうでした。

コース状況／危険箇所等

【危険箇所】
雄山まで大混雑です。
子供たちが登山ルートを無視して下って来たり、不注意で石を転がしたりしてかなり危なっかしい状況でした。人起因の落石に注意が必要です。
大人も自分のことで精一杯で子供たちを見ている余裕がなさそうでした。
また、3000mを超える高地なので高山病に注意が必要です。

その他周辺情報

【下山後の温泉】
やはり扇沢からほど近い大町温泉 薬師の湯でしょう。
番台さん（受付の方）に聞くと、旧館の方が空いているそうですが、露天風呂が閉鎖中なので新館に行く人が多いようです。
男湯は特に混んでる印象はありませんでしたが、女性はドライヤーの順番待ちで混んでいたそうです。

写真

8/13 6:18

朝6時だというのに、すでにチケット購入行列が出来ていました。今日も大混雑の予感です。

8/13 6:19

扇沢の空は晴天！

8/13 7:24

室堂方面も天気が良さそう。期待が持てます。

8/13 7:24

黒部平には高山植物観察園があります。こちらはヨツバヒヨドリ。

8/13 7:25

室堂平では見ることの出来ないヤナギランも咲いています。

8/13 7:26

シナノナデシコもそうですね。

8/13 7:27

ヤマハハコの群落の大きさは素晴らしいです。

8/13 7:27

アキノキリンソウを見ると、もう夏が終わりという気がします。

8/13 7:43

ひとしきり楽しんだら大観峰へロープウェーで移動します。

8/13 8:22

大観峰からトロリーバスで室堂平へ。こちらも晴天！　ちょっと雲が多めだけど。

8/13 8:25

室堂平に着いたら、とりあえず記念写真(^^)

8/13 8:28

みくりが池方面へ向かいます。

8/13 8:34

みくりが池です。まだ岸には雪が残っています。今年は融けるんだろうか？

8/13 8:35

アザミの仲間のクロトウヒレンです。雌しべの先が二股に分かれています。

8/13 8:44

地獄谷からの火山性ガスが流れて来ています。風向きが悪いです。

8/13 8:46

タテヤマリンドウってもっと青みがかっていると思うんですが、室堂平では白花が多いです。実は別種？

8/13 8:49

みくりが池温泉から雷鳥荘へと向かいます。

8/13 9:05

雷鳥荘を過ぎると、もうすぐ雷鳥沢キャンプ場です。

8/13 9:54

我が家、設営完了！
目印は足元の風車です。

8/13 9:57

雄山に登るのに不要な装備はテントに置いて、今来た道を戻ります。

8/13 10:08

面白い雲が出ていました。

8/13 11:21

まっすぐに雄山に向かいます。

8/13 11:29

足元にヒメクワガタを見つけました。

8/13 11:30

ウサギギクの黄色は元気の出る色です。

8/13 11:36

モミジカラマツはこんな風に群落を作っている場所もあります。

8/13 11:44

ヨツバシオガマです。葉の数が4枚じゃない個体もけっこうありますが、花の形で判断出来ます。

8/13 11:45

ミニ雪渓を横断します。

8/13 11:50

ミヤマキンポウゲの花弁ってツヤツヤしています。

8/13 11:51

イワイチョウってフリルが付いているイメージです。

8/13 11:54

風になびくチングルマの穂・・・ではなく、最初から斜めになっています。

8/13 11:55

ホバリング中のチョウゲンボウを嫁さんが見つけました。APS-C + 250mmなのでどうにか撮れました。

8/13 11:57

私は105mmマクロを付けていたのでチョウゲンボウが射程圏内に入ってきてから撮影。

8/13 12:04

クモマグサです。本州では初めて見ました。

8/13 12:08

イワツメクサも群落があちこちにあります。

8/13 12:12

雄山を見上げると、ちょうど晴天です。

8/13 12:25

チングルマとアオノツガザクラのコラボ。

8/13 12:26

ハクサンイチゲは場所によっては花が終わって実になっていました。

8/13 12:32

キバナノコマノツメです。黄色いスミレは数種しかありません。

8/13 12:33

ハクサンボウフウかな。もうちょっと調査が必要です。

8/13 12:35

ベニヒカゲがいました。長野県では天然記念物に指定されています。

8/13 12:35

クロクモソウの花はとても小さく地味です。虫媒花だとしたら何にアピールしているんだろう？

8/13 12:38

チシマギキョウは花弁に毛が生えています。

8/13 12:41

稜線をたくさんの人が歩いているのが見えます。渋滞してるっぽいですね。

8/13 12:57

一歩一歩ゆっくりと登って行きます。空気、薄いですからね。

8/13 13:22

振り返ってみるとけっこうな高度感です。

8/13 13:47

見上げると雄山神社峰本社が見えてきました。もうすぐです。

8/13 14:21

手前に小さな社がありました。

8/13 14:25

峰本社前から神殿の方を眺めます。天気が今ひとつですが、暑くなくてちょうど良いです。

8/13 14:28

鳥居横で赤い札を購入して祈祷してもらいます。大人500円、子供200円

8/13 14:34

雄山山頂です。足元は願い事を書いた丸石がたくさんあります。

8/13 15:00

立山頂上の銘が入った方位盤です。

8/13 15:01

雄大な風景を撮るのに広角レンズにチェンジ。

8/13 15:03

大汝山方面へ向かいます。

8/13 15:04

3000mの稜線歩き。

8/13 15:06

遠くに雷鳥沢キャンプ場が見えます。今日の目的地はあそこです。

8/13 15:17

雲が一瞬晴れ、槍ヶ岳が見えました。

8/13 15:19

足元の荒れた風景と遠くに見えるみくりが池。

8/13 15:22

トウヤクリンドウもいくつか咲いていましたが、数は少ないですね。

8/13 15:28

大汝休憩所は左、山頂は右。

8/13 15:32

大汝山の山頂に到着。

8/13 15:32

ササッとは乗れないので指先だけ山頂に到着（笑）

8/13 15:43

大走りへの分岐が見えてきました。

8/13 16:00

一気にガスって来ましたが、風が少しあるのですぐに視界はクリアになります。

8/13 16:07

景色を撮ってるところです。

8/13 16:10

イワツメクサは標高とは無関係に咲いています。

8/13 16:12

大きな雪渓です。

8/13 16:16

ハクサンイチゲの実です。葉と茎の形で気付きました。

8/13 16:18

株が点在しているのはオンタデ。赤くなっているのは花が終わって実が出来始めているためです。

8/13 16:21

調べたらミヤマコウゾリナは日本固有種だったんですね。

8/13 16:25

歩きながら空が気になってきました。ちょっと下り坂のようです。

8/13 16:35

タカネツメクサですが、この株も花が終わりかけてます。

8/13 16:35

ホテル立山に陽が射しています。

8/13 16:36

大走りから下山します。

8/13 16:36

ここをトラバースするのですが、意外と道幅が広くて歩きやすいです。

8/13 16:42

大走りを下ります。かなり距離、高低差があります。

8/13 16:45

周りを見ると景色が良いので、ついついノンビリ。

8/13 16:45

ハイマツの根本にはシラタマノキが咲いていました。実になるのはこれからですね。

8/13 16:57

斜面に咲くチングルマ3兄弟。

8/13 17:15

オウレンも数少ないですが咲いていました。

8/13 17:21

イワカガミはもう季節外れで、ほとんど終わってました。

8/13 17:28

アオノツガザクラです。

8/13 17:45

もうすぐ河原。あそこまで行けばゴールはすぐです。

8/13 17:54

ウラジロナナカマドです。

8/13 18:05

ハクサンイチゲの群落がありました。今回のルートでは最大規模です。

8/13 18:08

チングルマもこの辺りは大量です。

8/13 18:10

もう夕方。日暮れまでにはテン場に着きそうです。

8/13 18:14

河原はたくさんの花が咲いているので、思わず歩みが遅くなります。

8/13 18:22

ウラジロタデの大群落です。

8/13 18:25

橋を渡るとテン場。お疲れ様でした。

8/13 19:15

夕飯の準備中。ゆっくりしていたのでこんな時間になってしまいました。しかも、食べ終わるとすぐに雨。うーむ。

8/14 6:13

さぁ、朝です。朝食の準備中に少し雨がパラパラ来ました。

8/14 10:35

雄山の山頂は時々顔を出す程度。眺望ゼロですね。前日に登っておいて良かった〜

8/14 10:48

イネ科の植物のようです。何だろう？

8/14 10:52

チングルマの穂に水滴が付いています。

8/14 10:56

よく見るとチングルマの穂の色に違いがあることに気が付きました。こちらの株は赤みが強いです。

8/14 10:56

しかしこちらは黄みが強い。種類が違うのかな？

8/14 11:55

風向きが悪いですねー。火山性ガスが雷鳥荘の方へと流れています。おかげで目はチクチク、咳はゴホゴホ・・・たしかに有害です。

8/14 11:59

ミヤマホツツジです。子供が使う「ぞうさんのジョウロ」のような形をしています。

8/14 12:23

巨大なキノコ発見！傘の径は25cmくらいあります。

8/14 12:27

イワオトギリは室堂平ではたくさん咲いていました。

8/14 12:33

タカネヨモギです。これでも枯れてるわけではなく咲いている状態です。

8/14 12:43

チングルマとミヤマリンドウのコラボ。

8/14 12:44

タテヤマリンドウはいくら探しても、見慣れた薄青い花は見つかりませんでした。

8/14 12:46

ミヤマコウゾリナの群落です。咲き加減が揃っていたので綺麗でした。

8/14 12:46

テガタチドリも今が見頃です。

8/14 12:47

またまたチングルマ。なんとなく形が良かったので撮ってみました。

8/14 12:55

ミヤマダイモンジソウは物陰によく咲いていますね。

8/14 12:56

エゾシオガマです。

8/14 12:57

クロクモソウです。

8/14 12:58

クルマユリもほとんど終わり。これが最後でしょうか。

8/14 13:02

浄土山へ向かう登山道も先が全く見えません。

8/14 13:05

こんな天気だとイワイチョウも乾燥しないので綺麗です。

8/14 13:06

ミヤマハタザオは花が小さいのでなかなか気付けないです。

8/14 13:06

こちらはヤマガラシ。アキノキリンソウに紛れていると分かりづらいです。

8/14 13:07

室堂平のアオノツガザクラはまだまだ新鮮な花が多かったです。

8/14 13:15

ツガザクラもまだまだ。この辺りはつい最近まで雪田だったのかもしれません。

8/14 13:18

ホテル立山のすぐ近くまで来ました。

8/14 13:20

ふと見ると最後のシナノキンバイが咲いていました。本当にシーズンオフですね。

8/14 14:14

喫茶りんどうの窓から見えるイワツバメの巣にはヒナが3羽いました。親鳥がせっせとエサを運んでいたんですが、速過ぎて上手く撮れず^^;

8/14 14:42

ロープウェーはプラットホームで待つ間、こうやって景色を眺めることが出来ました。ちょっと貴重です。

撮影機器：

GR DIGITAL 3 RICOH

NIKON D7100 NIKON CORPORATION

NIKON D800 NIKON CORPORATION

感想

tszk

今年4回目の立山です。
それまでの3回は雷鳥撮影だけを目的にしていましたが、今回はちょっと欲張って雷鳥沢キャンプ場にテントを張り、花を探しながら雄山、大汝山という3000m級縦走を目論んでいました。
さらに、満点の星空の下、天の川を背景にペルセウス座流星群をながめ、翌日はあわよくば雷鳥の若鶏（笑）も見られれば・・・なんて。
今回は12日に入り、2泊しようか？なんて言っていたんですが、天気が今ひとつだったので1日短縮して13日に入り、テント設営後そのまま雄山に向かうことにしました。
結果として半分正解。
ちょうど撤収しようとしていた方と話をしたら、12日の夜は星が出ていたそう。
12日の午後に入ってしまえば良かったかなぁ・・・あとの祭りですけどね^^;

どうして半分は正解だったかというと、私のシュラフマット、空気漏れで寝てるうちにペタンコになってしまうという悲惨な事態に・・・あんまり使ってないというのに(T_T)
一応、半エア式だったのでスポンジがクッションの役割を果たしてくれて最悪の事態は避けられたのですが、それでも次はエア式はやめようと思いました。

ところで、今回は雷鳥に遭うことは出来ませんでしたが、ホバリングするチョウゲンボウを上手く撮ることが出来たのでトータルでヨシでしょう。
また、雄山・大汝山も途中で行き会った方に大走りを通ることを勧められたことから、嫁さんの体調が微妙ながらも登ることが出来ました。

そんな感じで全てをひっくるめてとても楽しめた2日間でした。