バリエーションルートで槍ヶ岳へ！！〜北鎌尾根〜

2014年08月12日(火) ~ 2014年08月14日(木)

• GPS: 56:00
• 距離: 41.3km
• 登り: 2,540m
• 下り: 2,529m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:59
• 休憩: 0:08
• 合計: 5:07

11:13 スタート地点
11:21 河童橋
12:03 明神 (明神館)
12:43 徳澤園
14:00 横尾 (横尾山荘)
14:00 槍見河原
14:00 宿泊地
14:55 一ノ俣
15:07 二ノ俣
15:47 15:55 槍沢ロッヂ
16:20 赤沢岩小屋（ババ平）

2日目

• 山行: 14:02
• 休憩: 0:48
• 合計: 14:50

2:35 赤沢岩小屋（ババ平）
2:57 槍沢大曲り
3:47 水俣乗越
5:14 5:20 北鎌沢出合
7:25 北鎌のコル
13:43 槍ヶ岳
14:28 15:10 槍ヶ岳山荘
16:36 槍沢・天狗原分岐
17:07 槍沢大曲り
17:25 赤沢岩小屋（ババ平）

3日目

• 山行: 4:40
• 休憩: 0:15
• 合計: 4:55

6:15 赤沢岩小屋（ババ平）
6:50 槍沢ロッヂ
8:05 横尾 (横尾山荘)
9:25 9:40 徳澤園
10:31 明神 (明神館)
11:10 ゴール地点

天候

1日目：曇り時々雨、2日目：晴れのち雨、3日目：雨

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

平湯温泉から上高地までタクシーで45分（1台4,500円）

コース状況／危険箇所等

上高地から水俣乗越まで危険個所なし
水俣乗越から天井沢の下降は最初が急なザレ場、20分ほどで右に踏み跡があり。雪渓に出てもアイゼンの必要なし。
北鎌沢の出合は、水量が多いので分かりやすかった（晴れていれば、北鎌のコルがハッキリと見えるのでより分かりやすい）。
北鎌沢は上部まで水があった（右俣と左俣の分岐で水補給）。

その他周辺情報

肩の小屋でラーメン（1000円）、350mlのビール（500円）を購入。
徳沢園でソフトクリーム（350円）を購入
平湯温泉が人でいっぱいだったので、薬師の湯「本陣」さんで入浴（500円）
道の駅「スカイドーム神岡」にて昼食をとる

写真

8/12 10:29

アカンダナ大駐車場（1日500円）に到着
車は、できるだけ奥（階段の近く）に停める

8/12 10:36

この階段を下ってバスセンターに・・

8/12 10:39

と思ったけど、ソロの女性がいたので
お誘いしてタクシーで上高地に
おかげでバス待ち短縮！！

8/12 11:17

上高地到着
あいにくの小雨

8/12 11:21

河童橋は人でいっぱい

8/12 11:21

雲は上がる気配がなく
槍から下ってきた人たちは、みな暗い顔
話を聞くと、山頂は暴風雨だったとか

8/12 11:25

小梨平
バーベキューや魚を焼くにおいが・・
もうたまらん

8/12 12:03

明神に到着
雨具を着るのが面倒だったので、ずっと傘をさして歩く

8/12 12:46

徳沢のキャンプ場
そんなに混んでない

8/12 12:48

徳沢園

8/12 12:48

氷壁の舞台になった小屋

8/12 13:44

8/12 13:54

横尾のテン場
ここもそんなに混んでない

8/12 13:56

横尾つり橋
涸沢へ行くにはこのつり橋を渡る

8/12 14:00

横尾山荘
雨が止んだ

8/12 14:55

一の俣

8/12 15:07

二の俣

8/12 15:19

うわっ、トリカブトが！！

8/12 15:47

槍沢ロッジに到着
ロッジ内は、お酒のいい匂いが
テント泊なのでお金を払う

8/12 15:54

槍見

8/12 16:13

8/12 16:20

ババ平に到着

8/12 16:50

テン場に張れず、河原で張ることに
これでも一人一泊800円

8/12 17:02

夕食の一品のイカ墨パスタ（Tさん作）
この後、リゾットに大変身!!
まさか山でこんなものが食べれるとは!!しかも、味は旨シッ!!!

8/12 17:05

持ち寄り夕食「旨い!!」の連発
何といっても松ちゃんが持ってきた魚醤「最後の一滴」が隠し味（写真真ん中の瓶）
作ってくれた新潟県立海洋高校のみなさん、ありがとうございます!!

8/13 2:57

早朝からヘッ電を付けて出発

8/13 2:57

水平移動で大曲まで

8/13 3:02

初めはこの沢に沿って

8/13 3:25

キスゲも咲いていた
ここで2人組のパーティを追い抜く

8/13 3:47

あっという間に水俣乗越へ
ここから天井沢へ下降!!

8/13 4:33

急なザレ場を下り、さらに雪渓を下ると夜が明けてきた

8/13 4:49

天井沢から見上げた槍!!
月の光が心を潤す

8/13 5:14

北鎌沢の出合
ソロの方が2組ビバークしてました
ココでコーラを注入!!

8/13 5:17

天井沢から来た人のための目印は、この小さなケルン

8/13 5:18

貧乏沢方面

8/13 5:46

遡上すると右俣と左俣の分岐が
ここで水を補給
ここから右に

8/13 6:21

岩を上がるのに少しだけクライミング気分
お助けロープ、上がって気が付いた

8/13 6:27

Tさんと松ちゃんは手前から右方向にボルダリング気分で岩に上がる

8/13 6:36

草付きがいやらしい

8/13 7:10

この日は、右俣の上部まで水がありました

8/13 7:16

右俣のメインを遡上していくと、最後にこのミツマタへ
ここから真ん中に進むと快適なラインが

8/13 7:24

北鎌のコルまでの最後の上り

8/13 7:26

コルに出ました
テント三張り分の広いスペース
この日は虫はいませんでした

8/13 7:28

コルから見た千丈沢側
この後、東京からきていた4人組のパーティーを抜く

8/13 7:41

ハクサンフウロ

8/13 7:41

8/13 7:46

ゴゼンタチバナ

8/13 7:51

独標が見えてきた

8/13 8:13

所どころにビバークスペースが

8/13 8:13

独標の基部までは踏み跡が明瞭

8/13 8:19

コルの後の上りは辛い

8/13 8:30

段々と独標が近づいてくる

8/13 8:33

イワギキョウ

8/13 8:34

ワクワク感が止まらない

8/13 8:48

硫黄尾根すげぇ〜

8/13 8:59

ジョアッ!!

8/13 8:59

独標基部に到着
ここからハーネスを付ける

8/13 9:10

稜線に行かず、トラバースルートで
最初のビビリポイント
緑のナイロンロープが目印

8/13 9:11

ココが核心らしい
我々は「アレっ？」という感じで難なく通過
ザックがデカイと厳しいかも

8/13 9:13

8/13 9:14

写真では、厳しそう
でもしっかりしたトラバースルート

8/13 9:15

後ろは新潟から来たのソロの方
下調べがバッチリ!!たくさんの資料を見てました
このコースを初めてで、しかもソロであるならばこれくらいの慎重さが必要です
これからソロで計画される方に参考にしてもらいたいです

8/13 9:18

高度感があるトラバースルートを越え、クラックを登ると

8/13 9:29

緩斜面が出てきた
ココを登って稜線を少し戻ると独標
なんだけど、今回はパス

8/13 9:35

さっき抜いたソロの人は登り
我々はトラバースルートへ
実は、稜線へ登った方が安全ルート

8/13 9:35

トラバースルートは所どころ冷や冷やする場所が
ココで東京から来たソロの人を抜く

8/13 9:43

ちょっとお疲れなワタクシ

8/13 9:44

絶景!!
P11にてエネルギー補給
ここから見る槍、格好いいなぁ

8/13 9:49

P11からの独標

8/13 9:52

裏銀座だぁ〜!!

8/13 9:52

こっちは表銀座！！

8/13 10:10

ウロコ雲が出てきた
雨が降り出すぞ〜

8/13 10:27

ドンドン槍が近づいてくる

8/13 10:40

ここは千丈沢側に下降
慎重に行けば問題ナシ!!

8/13 11:24

いやらしい道が続く

8/13 11:38

こんなところでもリンドウがいっぱい

8/13 11:52

白いザレザレ地帯

8/13 12:15

黒い要塞!!
槍、小槍、孫槍、ひ孫槍、カニの鋏がハッキリと見え

8/13 12:25

北鎌平に到着
かなりヘロヘロ
コーラを飲み干す

8/13 12:29

雲が出てきた〜
急がねば!!

8/13 12:44

この上りもきつかった
「もう、空気が薄い〜」なんて叫んでた

8/13 13:15

こんなトコロ登れるのかなぁ
と、思ったけど、近づくとそうでもなかった

8/13 13:22

スタンスもしっかりしていて
ホールドもガバばかり

8/13 13:36

下のチムニー
ココは、竹脇みつるの「恋のチムニー」ノーマルバージョンを口ずさみながら

8/13 13:36

残置スリングがあるけど
使わなくても行ける
Tさんはチムニーを登らず、右に巻いて素早く上がり
この写真を撮ってくれました

8/13 13:37

この看板は何なんダロ？

8/13 13:46

上のチムニー
Tさんが登るのを見ている間、「恋のチムニー」讃美歌バージョンが頭の中で

8/13 13:45

自分が登るときはロックバージョンを口ずさみながら

8/13 13:48

登攀終了！！

8/13 13:49

祠の右からヒョッコリ出るのが普通らしいけど
どんどん先に行っていた松ちゃんは小槍側から登り、祠の左側から登頂!!景色もダイナミックで、かなり快適だったらしい

8/13 13:50

三人で記念撮影!!

8/13 13:57

山頂からの肩の小屋

8/13 14:02

三角点

8/13 14:03

穂高方面

8/13 14:07

楽チンな下り

8/13 14:28

こんな標識も

8/13 14:28

山頂は、あっという間に人だかりが

8/13 14:47

行動食に飽き飽きしていたので
たまらず小屋で食事
「鳥南蛮丼」（1,000円）

8/13 14:51

ワタクシはラーメン（1,000円）とビール（500円）
も〜う、メチャメチャ旨い!!

8/13 15:08

腹ごしらえしたのでババ平に戻ろう

8/13 15:10

最初の分岐

8/13 15:13

雷鳥のお出迎え
そろそろ雨が降ってくるかも

8/13 15:29

殺生ヒュッテの分岐
肩のテン場は一杯だったので、これから登る人たちは殺生ヒュッテにしか張れない

8/13 15:37

北鎌からの槍が懐かしい

8/13 15:50

坊主岩小屋

8/13 15:53

殺生ヒュッテと槍

8/13 16:00

ヒュッテ大槍の分岐

8/13 16:06

ココで槍の見納め

8/13 16:07

雪渓のトラバース
穴が開いていたので注意!!

8/13 16:14

水沢

8/13 16:28

滝見
サルがいました

8/13 16:36

天狗原の分岐を越え

8/13 16:55

雪渓を下ると

8/13 16:55

ココから雪渓が切れ

8/13 17:07

大曲に到着
ババ平までもうすぐ

8/13 18:13

楽しい夕食
ペペロンチーノに「最後の一滴」が最高!!
ご飯とお酒が進む進む

朝は小雨の中
ゆっくりとテントを撤収

ババ平のテン場は、まだまだテントでいっぱい

横尾の事故情報
付箋が張られています
滑落情報が気になるところ

徳沢園のソフトクリーム
濃厚で美味しぃ〜
疲れた体に染み渡る！！

8/14 11:19

人でにぎわう河童橋

上高地に着きました
もう帰らないといけないのかぁ〜
あっという間の北鎌尾根でした!!!

撮影機器：

Canon PowerShot SX280 HS Canon

iPhone 5s Apple

u725SW,S725SW OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

masuzo

以前から温めていた計画をようやく実行できました。
平湯の駐車場から上高地までですが、4人だとバスよりタクシーの方が安く便利です。ただ上高地からの帰りは岐阜ナンバーのタクシーが少なく、捕まらないと長野ナンバーのタクシーになります。有料トンネル代がかかり、かえって高くなります。駐車場が沢渡であれば問題ないです。

天気が心配でしたが、12日の夜から雲一つない空になり、流れ星もかなり見ることができました。翌日の天気と行動時間を考え、予定よりも早めにテン場を出発しました。これが正解でした。2日目は、テン場に着いて食事の用意をしていると雨が降り出し、登攀中に降らなかったのはラッキーでした。3日目はずっと雨でした。

天井沢を下った後の北鎌沢の登りは、かなり堪えました。
でも、北鎌尾根から見る槍の雄姿は圧巻でした!!近くで見ると黒い要塞（イメージ的にはロードオブザリングのサウロンがいる山）のようでした。
北鎌平まで行くともうヘロヘロでしたが、山頂直下のクライミングで最後のご褒美をいただきました。最高のロケーションの中、とても気持ちが良かったです。
ハーネスを付け、ロープを持って行きましたが、全く使うところがありませんでした。

2日目、夜の宴用のビールをババ平から槍沢ロッジまでの往復が面倒だったので、肩の小屋（殺生ヒュッテもいいのでは）で買い、背負って降りました。
3日目に買った徳沢園のソフトクリーム、濃厚で最高でした!!
帰りの温泉は、平湯が人でいっぱいだったので、薬師の湯「本陣」で入浴。これが正解でした。500円でタオル付き。露天風呂有。しかも空いていたのでゆっくりできました。お勧めです。

人によってルートが変わる（正にバリエーションルートな）ので、現場で判断するのが北鎌尾根の一番の醍醐味だと思います。実は我々3人、様子を見ながら所どころ別行動でした。特に山頂直下の岩稜はバラバラにルートどりをし、それぞれ好きに登りました。
体力・ルートファインデング力・歩行距離と時間の感覚・天候の読み・クライミング力等々、無雪期登山の総合力が試されるルートだと思います。
雑誌等で取り上げられていますが、一度入るとエスケープできないので安易な気持ちで行かない方が良いです。

今回はメンバーに恵まれ、3日間ずっと笑いっぱなしの山行でした。
美味しいものもいただき、最高でした。
あ〜楽しかった〜!!!

コメント

hatsu

お疲れ様でした！
独標トラバースでお会いした、新潟のモノです。私の写真もＵＰして頂きましてありがとうございます。それと、以前から互いのレコをイイねしてた間柄だったのですね、私の日記（いざ北鎌）にコメント頂いていたのは帰宅後に確認した次第です。ebichanさんだったと早く気付けばもっとお話しできたかと。北鎌を意識して懸垂道具を揃えて、いざどこで練習しようかと困った際に角田のカッタン岩情報を得たのもｅbicyanさんのレコがきっかけだったのですよ。同じ新潟住まいとのこと、山でも地元でもどこかで再会できればイイですね。ＩＣＩあたりでばったりとかありそうですｗｗ。私のレコも作成中ですので後ほど拝見頂ければ。皆さんが映ってる写真も有りますよ。それにしても皆さん健脚ですね、ババ平から1日で抜けて戻るとは凄い俊足です。

masuzo

Re: お疲れ様でした！
hatuさん
お疲れ様でした！あそこを歩かないと、あの辛さは分からないですよね。
それにしても私の方こそ気づかず、申し訳ありませんでした。
カッタン岩のレコをご存じとは、ちょっと恥ずかしいです。でも、お役に立てて光栄です。
また、お会いしましょう!!

aknote

怖えぇ！
こんにちは。
槍の登頂おめでとうございます!
同郷の方との出会いもあったようで、羨ましいです。

それにしても、写真を見ただけでキュッ、となる高度感。
それでもやっぱり登山をしている身としては、いずれは憧れの槍ヶ岳にチャレンジしてみたい。

masuzo

Re: 怖えぇ！
aknoteさん
こんにちは。そして、ありがとうございます。
aknoteさんも同郷ですね。
高度感はなかなかですヨ！！かえって気持ちいいくらいです。
槍ヶ岳、時間さえあれば我々の下山ルートで難なく行けますよ。
山頂からの景色は最高なので、是非行ってみてください。レコ、待ってま〜す！！