ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 508197
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地⇒日本海【北アルプス大縦走南北縦断〜裏銀座→後立山→栂海新道】

2014年09月06日(土) ~ 2014年09月13日(土)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
---km
登り
---m
下り
---m

コースタイム

1日目
山行
11:28
休憩
0:45
合計
12:13
5:53
118
上高地
7:51
8:02
73
横尾
9:15
9:29
257
槍沢ロッジ
13:46
14:06
240
槍ケ岳山荘
18:06
双六小屋
2日目
山行
10:31
休憩
0:47
合計
11:18
5:15
129
双六小屋
7:24
7:32
114
三俣山荘
9:26
9:30
54
岩苔乗越
10:24
10:47
174
水晶小屋
13:41
13:53
160
野口五郎小屋
16:33
烏帽子小屋
3日目
山行
11:55
休憩
0:13
合計
12:08
4:31
345
烏帽子小屋
10:16
10:20
160
船窪第2ピーク
13:00
13:09
210
船窪分岐
16:39
針ノ木小屋
4日目
山行
10:18
休憩
0:59
合計
11:17
4:37
346
針ノ木小屋
10:23
10:59
148
新越山荘
13:27
13:50
124
種池山荘
15:54
冷池山荘
5日目
山行
11:12
休憩
0:32
合計
11:44
4:15
94
冷池山荘
5:49
5:51
124
鹿島槍
7:55
8:17
304
キレット小屋
13:21
13:29
150
五竜山荘
15:59
唐松頂上山荘
6日目
山行
10:03
休憩
0:56
合計
10:59
5:16
290
唐松頂上山荘
10:06
10:33
167
天狗山荘
13:20
13:30
19
白馬山荘
13:49
14:08
127
白馬頂上山荘
16:15
雪倉避難小屋
7日目
山行
14:10
休憩
0:02
合計
14:12
4:14
466
雪倉避難小屋
12:00
183
黒岩平
15:03
15:05
201
栂海山荘
18:26
白鳥小屋
8日目
山行
5:02
休憩
0:00
合計
5:02
4:55
127
白鳥小屋
7:02
175
坂田峠
9:57
親不知
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
さわやか信州号は早めに予約しないと3列シートがゲットしにくい。
コース状況/
危険箇所等
総じて危険個所はない。
強いて挙げれば不帰ノ瞼が局所的には一番厳しい個所。
体力的には烏帽子〜船窪間、栂海新道の黒岩山以北がしんどかった。
その他周辺情報 親不知観光ホテルで送迎付きの入浴をお願いしたところ、送迎は14時以降でないとやっていないと言われた(入浴のみだと750円)。
まあ1週間ぶりに風呂に入れると思えば贅沢は言えないが、湯船は小さくシャワーの出も悪い・・・
9月5日(金)に勤務先から一旦自宅へ帰り、食事とシャワーを済ませてバスの出発時間である22時半に間に合うよう、再度都内へ。
2014年09月05日 22:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/5 22:23
9月5日(金)に勤務先から一旦自宅へ帰り、食事とシャワーを済ませてバスの出発時間である22時半に間に合うよう、再度都内へ。
夜行バスは「さわやか信州号」。このルートを行こうと思いついた時は既に4列シートの席しか空いていませんでしたが、キャンセル待ちを辛抱強く待って、なんとかお盆休み明けに3列シート席を確保。やはり3列シートの座席は広く快適でした。4列シートと1600円の差なら3列シートの方が断然いいと思います。
2014年09月05日 22:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
9/5 22:31
夜行バスは「さわやか信州号」。このルートを行こうと思いついた時は既に4列シートの席しか空いていませんでしたが、キャンセル待ちを辛抱強く待って、なんとかお盆休み明けに3列シート席を確保。やはり3列シートの座席は広く快適でした。4列シートと1600円の差なら3列シートの方が断然いいと思います。
【1日目】

5日(金)の22時半に新宿を出て、上高地に6日(土)の朝5時半ごろに到着。
1日目の予定は、まだテントを1度も張ったことのない槍ヶ岳山荘のテント場までは最低行きたいと思っていました。数年前に槍穂をテント泊縦走した際、9時間かかって上高地から槍ヶ岳山荘に到着した経験があるので、計算上は朝6時に出れば15時には着くことになりますが、テン場の数が30張程度と少ない槍ヶ岳山荘のテン場なので、テン場確保のためにはできるだけ早く着くにこしたことはありません。もしテン場が満杯なら通常は殺生まで戻るんでしょうが、私にはその選択肢はなく、満杯ならいっそのこと西鎌尾根に入ってテン場は傾斜しているけど双六まで行くつもりでした。けどどのみち2日目は烏帽子あたりでしかテントは張れそうにないので(その先は船窪小屋までテン場がない)、その場合は南沢岳か不動岳付近でのビバークも視野に入れていました。
2014年09月06日 05:33撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 5:33
【1日目】

5日(金)の22時半に新宿を出て、上高地に6日(土)の朝5時半ごろに到着。
1日目の予定は、まだテントを1度も張ったことのない槍ヶ岳山荘のテント場までは最低行きたいと思っていました。数年前に槍穂をテント泊縦走した際、9時間かかって上高地から槍ヶ岳山荘に到着した経験があるので、計算上は朝6時に出れば15時には着くことになりますが、テン場の数が30張程度と少ない槍ヶ岳山荘のテン場なので、テン場確保のためにはできるだけ早く着くにこしたことはありません。もしテン場が満杯なら通常は殺生まで戻るんでしょうが、私にはその選択肢はなく、満杯ならいっそのこと西鎌尾根に入ってテン場は傾斜しているけど双六まで行くつもりでした。けどどのみち2日目は烏帽子あたりでしかテントは張れそうにないので(その先は船窪小屋までテン場がない)、その場合は南沢岳か不動岳付近でのビバークも視野に入れていました。
元々月曜から金曜まで有休を取り計9日間の休みをもらっていましたので、会社や家族、県警などに出した登山計画書は7泊8日で出していいました。つまりは6日(土)から歩き始めて13日(土)に日本海に抜け、14日(日)は予備日としていたのです。けど直前になって「土日はゆっくりしたいから、12日(金)に日本海に降りられないかなぁ・・・」「ヤマレコでも6泊7日の人もいるみたいだから、私にもなんとかできるのでは・・・」という、何の根拠もない希望的憶測で計画を頭に描いていました。槍ヶ岳山荘までしか行けなかったら7泊8日の計画通りに行くつもりでしたが、双六まで行けたら6泊7日の計画で行こうと思っており、その場合は烏帽子の先でビバークする計画だったのです。
2014年09月06日 05:37撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/6 5:37
元々月曜から金曜まで有休を取り計9日間の休みをもらっていましたので、会社や家族、県警などに出した登山計画書は7泊8日で出していいました。つまりは6日(土)から歩き始めて13日(土)に日本海に抜け、14日(日)は予備日としていたのです。けど直前になって「土日はゆっくりしたいから、12日(金)に日本海に降りられないかなぁ・・・」「ヤマレコでも6泊7日の人もいるみたいだから、私にもなんとかできるのでは・・・」という、何の根拠もない希望的憶測で計画を頭に描いていました。槍ヶ岳山荘までしか行けなかったら7泊8日の計画通りに行くつもりでしたが、双六まで行けたら6泊7日の計画で行こうと思っており、その場合は烏帽子の先でビバークする計画だったのです。
とりあえず槍ヶ岳までは何度も歩いたルートであり勝手はわかっています。明神、徳沢、横尾、槍沢ロッジと過ぎ、北鎌へ行く際に何度も通った大曲を左に折れ、グリーンバンドを登って槍ヶ岳山荘には13時45分ごろに到着。8時間ぐらいで上高地から来た計算になり、地図を見るとココから双六まで3時間25分とありますから、17時ごろには着くと見込み、まだ1日目で体力的に余裕があり、行けるところまで6泊7日計画で行こうと双六まで行くことを決め、牛丼を食べて早々に槍ヶ岳山荘を14時過ぎに西鎌尾根方面へ発ちました。
2014年09月06日 05:46撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 5:46
とりあえず槍ヶ岳までは何度も歩いたルートであり勝手はわかっています。明神、徳沢、横尾、槍沢ロッジと過ぎ、北鎌へ行く際に何度も通った大曲を左に折れ、グリーンバンドを登って槍ヶ岳山荘には13時45分ごろに到着。8時間ぐらいで上高地から来た計算になり、地図を見るとココから双六まで3時間25分とありますから、17時ごろには着くと見込み、まだ1日目で体力的に余裕があり、行けるところまで6泊7日計画で行こうと双六まで行くことを決め、牛丼を食べて早々に槍ヶ岳山荘を14時過ぎに西鎌尾根方面へ発ちました。
槍沢を登っていく。
2014年09月06日 08:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/6 8:47
槍沢を登っていく。
槍沢ロッジからも穂先が見える。
2014年09月06日 09:29撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 9:29
槍沢ロッジからも穂先が見える。
ババ平。ココでテント張って北鎌日帰り?
2014年09月06日 09:57撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 9:57
ババ平。ココでテント張って北鎌日帰り?
この時期でも槍沢に雪渓があるって珍しくないですか?
2014年09月06日 10:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 10:38
この時期でも槍沢に雪渓があるって珍しくないですか?
穂先が近づく・・・
2014年09月06日 12:06撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 12:06
穂先が近づく・・・
さらに近づく・・・
2014年09月06日 12:51撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
9/6 12:51
さらに近づく・・・
槍ヶ岳山荘到着。
2014年09月06日 13:46撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 13:46
槍ヶ岳山荘到着。
穂先には人がいっぱい。
もう5回登っているので、今回はパス。
2014年09月06日 13:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 13:56
穂先には人がいっぱい。
もう5回登っているので、今回はパス。
登ってきたルートを振り返る。
2014年09月06日 13:57撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 13:57
登ってきたルートを振り返る。
西鎌側から見た大槍&小槍
2014年09月06日 14:07撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 14:07
西鎌側から見た大槍&小槍
西鎌尾根
2014年09月06日 14:12撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 14:12
西鎌尾根
あのジグザグ道は何ルート?
2014年09月06日 14:26撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 14:26
あのジグザグ道は何ルート?
懐かしの北鎌尾根。
2014年09月06日 15:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 15:41
懐かしの北鎌尾根。
槍ヶ岳がずいぶん遠くなった。
2014年09月06日 16:26撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 16:26
槍ヶ岳がずいぶん遠くなった。
初めて歩く西鎌尾根は、北鎌尾根とは対照的に女性的ななだらかな稜線です。しかし千丈乗越までは順調だったのですが、硫黄乗越まで来て「双六まであと2時間」という道標を見て「あれ?」と思いました。
地図には槍ヶ岳から双六まで3時間25分とあるのですが、硫黄乗越は双六の少し手前の位置にあります。そこから2時間はないだろう、と思いましたけど、行けども行けども双六の小屋は見えてきません。
私はどう見ても山と高原の地図の時間が間違っていると思います(ヤマケイのアルペンガイドには4時間20分とあった)。
2014年09月06日 16:59撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 16:59
初めて歩く西鎌尾根は、北鎌尾根とは対照的に女性的ななだらかな稜線です。しかし千丈乗越までは順調だったのですが、硫黄乗越まで来て「双六まであと2時間」という道標を見て「あれ?」と思いました。
地図には槍ヶ岳から双六まで3時間25分とあるのですが、硫黄乗越は双六の少し手前の位置にあります。そこから2時間はないだろう、と思いましたけど、行けども行けども双六の小屋は見えてきません。
私はどう見ても山と高原の地図の時間が間違っていると思います(ヤマケイのアルペンガイドには4時間20分とあった)。
あの登山道は見たことあるぞ・・・ あの根元が双六だっ・・・!
2014年09月06日 17:51撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 17:51
あの登山道は見たことあるぞ・・・ あの根元が双六だっ・・・!
双六小屋が見えてきた。
2014年09月06日 17:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/6 17:56
双六小屋が見えてきた。
結局、ヘッドランが要るか要らないかギリギリぐらいのタイミングである18時すぎに双六に到着。
しかも天気予報通り、テントの受付をしてまさにインナーテントにポールを差し込もうとしたら突然の雨。慌てて設営してザックを放り込み、槍ヶ岳山荘で食べた牛丼がまだ腹の中に残っているのか食欲もなく、そのまま寝てしまいました。
2014年09月06日 18:06撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/6 18:06
結局、ヘッドランが要るか要らないかギリギリぐらいのタイミングである18時すぎに双六に到着。
しかも天気予報通り、テントの受付をしてまさにインナーテントにポールを差し込もうとしたら突然の雨。慌てて設営してザックを放り込み、槍ヶ岳山荘で食べた牛丼がまだ腹の中に残っているのか食欲もなく、そのまま寝てしまいました。
【2日目】
雨は止んだが、ガスの中を出発。

2日目となる7日(日)は、1日目が槍ヶ岳山荘のテント場止まりなら烏帽子小屋のテント場まで行く予定でしたが、初日に双六まで来たことで6泊7日の計画通り南沢岳か不動岳あたりでのビバーク覚悟で行こうと思っていました。
2014年09月07日 05:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/7 5:15
【2日目】
雨は止んだが、ガスの中を出発。

2日目となる7日(日)は、1日目が槍ヶ岳山荘のテント場止まりなら烏帽子小屋のテント場まで行く予定でしたが、初日に双六まで来たことで6泊7日の計画通り南沢岳か不動岳あたりでのビバーク覚悟で行こうと思っていました。
しかし昨日の到着と同時に降り始めた雨が一晩中ずっとテントを叩きつけたことからほとんど眠れず、また朝方にようやく止んだのですけどテント撤収に手間取って出発が5時を大きく過ぎてしまいました。それに雨が止んだとは言えガスっていて視界は悪く、テンションはどうしても下がってしまいます。
数年前に双六から三俣山荘周辺は来たことがあるので道はわかっているのですが、昨日無理して双六まで来た疲れや睡眠不足から来る疲労感、また昨夜は夕食を摂っていないこともあってパワーも上がりません。
2014年09月07日 05:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/7 5:35
しかし昨日の到着と同時に降り始めた雨が一晩中ずっとテントを叩きつけたことからほとんど眠れず、また朝方にようやく止んだのですけどテント撤収に手間取って出発が5時を大きく過ぎてしまいました。それに雨が止んだとは言えガスっていて視界は悪く、テンションはどうしても下がってしまいます。
数年前に双六から三俣山荘周辺は来たことがあるので道はわかっているのですが、昨日無理して双六まで来た疲れや睡眠不足から来る疲労感、また昨夜は夕食を摂っていないこともあってパワーも上がりません。
おっと、今回初の雷鳥くん。
2014年09月07日 05:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
2
9/7 5:51
おっと、今回初の雷鳥くん。
ガスは取れない・・・
2014年09月07日 06:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/7 6:04
ガスは取れない・・・
少しでも時間を短縮しようと、三俣山荘のテント場からは数年前に歩いたことのある鷲羽岳経由で岩苔乗越へ行くよりも黒部源流に下った方が1時間ほど早く着きそうなことを地図で知り、また黒部源流から岩苔乗越はまだ一度も歩いたことがないルートであったことから、黒部源流経由で水晶方面へ行くことにしました。
2014年09月07日 07:32撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
9/7 7:32
少しでも時間を短縮しようと、三俣山荘のテント場からは数年前に歩いたことのある鷲羽岳経由で岩苔乗越へ行くよりも黒部源流に下った方が1時間ほど早く着きそうなことを地図で知り、また黒部源流から岩苔乗越はまだ一度も歩いたことがないルートであったことから、黒部源流経由で水晶方面へ行くことにしました。
黒部源流の地。
2014年09月07日 07:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
9/7 7:59
黒部源流の地。
しかしやはり人間のガス欠からか、黒部源流から岩苔乗越の登りが苦しく、かなり時間がかかってしまいました。
2014年09月07日 08:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
1
9/7 8:14
しかしやはり人間のガス欠からか、黒部源流から岩苔乗越の登りが苦しく、かなり時間がかかってしまいました。
ようやく晴れてきた。
2014年09月07日 09:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
9/7 9:24
ようやく晴れてきた。
裏銀座コース。
2014年09月07日 10:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
4
9/7 10:14
裏銀座コース。
2014年09月07日 13:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/7 13:21
野口五郎小屋が見えてきた。
2014年09月07日 13:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
3
9/7 13:31
野口五郎小屋が見えてきた。
野口五郎小屋。
2014年09月07日 13:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/7 13:41
野口五郎小屋。
結局この日は地図上の総所要時間約10時間より少し多くの時間を要する体たらくを呈し、烏帽子小屋のテント場に16時半ごろ到着。こんな時間に着いて水だけ補給して先に進もうとしたら何か言われるかもという気持ちから、小屋に着いたら南沢岳か不動岳へのビバークは諦めてしまいました。早くも2日目で6泊7日で抜ける計画は頓挫したワケです(笑)。
2014年09月07日 15:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/7 15:18
結局この日は地図上の総所要時間約10時間より少し多くの時間を要する体たらくを呈し、烏帽子小屋のテント場に16時半ごろ到着。こんな時間に着いて水だけ補給して先に進もうとしたら何か言われるかもという気持ちから、小屋に着いたら南沢岳か不動岳へのビバークは諦めてしまいました。早くも2日目で6泊7日で抜ける計画は頓挫したワケです(笑)。
ココのテン場は小屋から少し離れており、その点双六のテント場に劣ります。携帯の電波もPEAKSには入ると書いてありましたが入りませんでした(水晶小屋では入った)。
2014年09月07日 16:33撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/7 16:33
ココのテン場は小屋から少し離れており、その点双六のテント場に劣ります。携帯の電波もPEAKSには入ると書いてありましたが入りませんでした(水晶小屋では入った)。
【3日目】

3日目の8日(月)。早くも6泊7日計画が頓挫し、7泊8日に気持ちを切り替えます。そうなるとこの日は当初は船窪小屋や蓮華岳を回って針ノ木小屋まで行く地図上のコースタイム約13時間の計画をしていましたが、昨日の約10時間の所要時間のコースでもあんな体たらくだったのに今日の約13時間もかかるコースでは針ノ木小屋に着かないかもしれないと思い、元々破線コースである上級者向きと書いてある針ノ木谷を登るコースに興味があって、そのコースだと蓮華岳回るより時間短縮できるので(13時間から2時間半短縮可)、針ノ木谷へ一旦下ることにしました。

ただ、ただでさえあまり人が入ってこないエリアなのですけど、それに加えて蓮華岳方面に行かずに針ノ木谷へ降りる人はほとんどいないようで、レコを探してもあまりヒットしませんでした。数少ない記録を見ると何割かは沢歩きに近く、何度も川渡りを強いられて靴はグショグショになるようでしたが、時間短縮は魅力でした。
今回の山行はあくまでも「上高地から北アルプスを縦走して日本海まで抜ける」ことを、9日間の休みのうちに完結するように計画したので、遠回りとなる穂高連峰は割愛しましたし、今回も船窪岳や蓮華岳を回ると遠回りになるので船窪乗越から針ノ木谷へ降りて針ノ木小屋へ登り返すマイナールートで行くことにしたということです。
2014年09月08日 04:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 4:31
【3日目】

3日目の8日(月)。早くも6泊7日計画が頓挫し、7泊8日に気持ちを切り替えます。そうなるとこの日は当初は船窪小屋や蓮華岳を回って針ノ木小屋まで行く地図上のコースタイム約13時間の計画をしていましたが、昨日の約10時間の所要時間のコースでもあんな体たらくだったのに今日の約13時間もかかるコースでは針ノ木小屋に着かないかもしれないと思い、元々破線コースである上級者向きと書いてある針ノ木谷を登るコースに興味があって、そのコースだと蓮華岳回るより時間短縮できるので(13時間から2時間半短縮可)、針ノ木谷へ一旦下ることにしました。

ただ、ただでさえあまり人が入ってこないエリアなのですけど、それに加えて蓮華岳方面に行かずに針ノ木谷へ降りる人はほとんどいないようで、レコを探してもあまりヒットしませんでした。数少ない記録を見ると何割かは沢歩きに近く、何度も川渡りを強いられて靴はグショグショになるようでしたが、時間短縮は魅力でした。
今回の山行はあくまでも「上高地から北アルプスを縦走して日本海まで抜ける」ことを、9日間の休みのうちに完結するように計画したので、遠回りとなる穂高連峰は割愛しましたし、今回も船窪岳や蓮華岳を回ると遠回りになるので船窪乗越から針ノ木谷へ降りて針ノ木小屋へ登り返すマイナールートで行くことにしたということです。
南沢岳〜不動岳。あの崩壊地の脇に登山道がある。
2014年09月08日 06:10撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 6:10
南沢岳〜不動岳。あの崩壊地の脇に登山道がある。
船窪第2ピークで野生のブルーベリーがたくさんあって、食べると結構美味しく、以降病みつきになりました(笑)。
2014年09月08日 10:16撮影 by  DSC-HX30V, SONY
3
9/8 10:16
船窪第2ピークで野生のブルーベリーがたくさんあって、食べると結構美味しく、以降病みつきになりました(笑)。
写真ではわかりにくいが、こうした急な登下降のオンパレードで疲れる・・・
2014年09月08日 11:02撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/8 11:02
写真ではわかりにくいが、こうした急な登下降のオンパレードで疲れる・・・
地図でもレコでも書かれていた記憶がないのですが、この烏帽子岳〜南沢岳・不動岳〜船窪岳間のアップダウンは今思い出しただけでもゲッソリするぐらい急でした。整備はされているものの、ロープやハシゴがたくさんあったように記憶しています。正直、「こんなとこ、二度と来るか」と何度も歩きながら叫んでいたように思います。
ホント、3日目ということもあって疲れが溜まり、「地図上ではもうあそこのコルが船窪乗越のはず・・・」「違っていたら船窪小屋まで行って、泊まって翌日下山して撤退しようか・・・」と冗談半分に気持ちが萎えるぐらいイヤな道でした。
2014年09月08日 11:21撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 11:21
地図でもレコでも書かれていた記憶がないのですが、この烏帽子岳〜南沢岳・不動岳〜船窪岳間のアップダウンは今思い出しただけでもゲッソリするぐらい急でした。整備はされているものの、ロープやハシゴがたくさんあったように記憶しています。正直、「こんなとこ、二度と来るか」と何度も歩きながら叫んでいたように思います。
ホント、3日目ということもあって疲れが溜まり、「地図上ではもうあそこのコルが船窪乗越のはず・・・」「違っていたら船窪小屋まで行って、泊まって翌日下山して撤退しようか・・・」と冗談半分に気持ちが萎えるぐらいイヤな道でした。
あれ? 第1ピークって船窪乗越の手前にあるんだ・・・
2014年09月08日 11:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 11:41
あれ? 第1ピークって船窪乗越の手前にあるんだ・・・
ヘロヘロになって船窪乗越に到着・・・
2014年09月08日 11:55撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 11:55
ヘロヘロになって船窪乗越に到着・・・
急下降して針ノ木谷へ下る。
2014年09月08日 12:36撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 12:36
急下降して針ノ木谷へ下る。
針ノ木谷に降りました。
2014年09月08日 13:00撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 13:00
針ノ木谷に降りました。
ようやくたどり着いた船窪乗越から針ノ木谷に降り、そこから谷沿いに針ノ木谷出合まで遡上します。何度か右岸に渡ったり左岸に行ったりするので、うまく石飛びしないと“川ポチャ”の危険性があります(笑)。
2014年09月08日 13:01撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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ようやくたどり着いた船窪乗越から針ノ木谷に降り、そこから谷沿いに針ノ木谷出合まで遡上します。何度か右岸に渡ったり左岸に行ったりするので、うまく石飛びしないと“川ポチャ”の危険性があります(笑)。
ところどころにマーキングはある。
2014年09月08日 13:22撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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ところどころにマーキングはある。
この景色が出てきたら本谷との出合です。
地図では降りたところから針ノ木小屋へ左折する感じになる本谷の出合場所が登り方向では見つけにくいとありましたので、数少ないと言われるマーキングを慎重にゆっくり探しながら遡上しました。思った以上にマーキングはあり、なんとか出合の場所もわかりました(左から沢が流れ込んでいるのでスグわかる)。
2014年09月08日 13:37撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 13:37
この景色が出てきたら本谷との出合です。
地図では降りたところから針ノ木小屋へ左折する感じになる本谷の出合場所が登り方向では見つけにくいとありましたので、数少ないと言われるマーキングを慎重にゆっくり探しながら遡上しました。思った以上にマーキングはあり、なんとか出合の場所もわかりました(左から沢が流れ込んでいるのでスグわかる)。
道標は少し小高い上にあるんですが、ご覧の通り倒壊しています・・・
2014年09月08日 13:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 13:38
道標は少し小高い上にあるんですが、ご覧の通り倒壊しています・・・
何度か川を渡るのですけど、「え? ココにペンキマークあるけど靴濡らさずに渡れるの?」と思うような個所が数か所あり、もうほとんどロシアンルーレット状態でしたね(笑)。
2014年09月08日 14:25撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/8 14:25
何度か川を渡るのですけど、「え? ココにペンキマークあるけど靴濡らさずに渡れるの?」と思うような個所が数か所あり、もうほとんどロシアンルーレット状態でしたね(笑)。
途中にある「水」と赤ペンキで書かれた石が出てくれば水がなくなり(つまり最終の水場という意味)、川ポチャの危険性からは解放されます。
2014年09月08日 14:37撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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途中にある「水」と赤ペンキで書かれた石が出てくれば水がなくなり(つまり最終の水場という意味)、川ポチャの危険性からは解放されます。
ココからは針ノ木小屋のある針ノ木峠を目指して急登を登りますが、これがまたキツい・・・
2014年09月08日 14:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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ココからは針ノ木小屋のある針ノ木峠を目指して急登を登りますが、これがまたキツい・・・
結局この日は烏帽子〜針ノ木本谷出合までは誰にも会わず、小屋へ登る道で3人組の若者に会っただけでした。
2014年09月08日 16:15撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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結局この日は烏帽子〜針ノ木本谷出合までは誰にも会わず、小屋へ登る道で3人組の若者に会っただけでした。
でも所要時間はバッチリ短縮でき、16時40分ごろ針ノ木小屋のテント場に着きました。
ココのテント場は烏帽子小屋に比べれば小屋から近くトイレもあり、携帯のアンテナもバッチリ入りました。近隣のテント住人と情報交換をし、中に同じく日本海まで目指すという人もいて話が盛り上がりました。
2014年09月08日 16:39撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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でも所要時間はバッチリ短縮でき、16時40分ごろ針ノ木小屋のテント場に着きました。
ココのテント場は烏帽子小屋に比べれば小屋から近くトイレもあり、携帯のアンテナもバッチリ入りました。近隣のテント住人と情報交換をし、中に同じく日本海まで目指すという人もいて話が盛り上がりました。
【4日目】

4日目の9日(火)は地図上のコースタイムが10時間弱と7泊8日計画で唯一10時間を切る日ですが、またパワー切れによる体たらくを呈するとイケナイので4時半すぎには出発。
実は地図を見ていると、扇沢に一旦下った方が1時間短縮できるので、昨晩まではそのルートで行こうかとも思っていたのですけど、朝起きるとこの4日間で一番の好天。テント場の人にも「扇沢に下る? これほどいい天気なら稜線歩くとキレイな景色が見られるし、1時間のことでもったいないですよ」と言われて、急きょ稜線コースに予定を戻しました。
この日の区間で言えば、針ノ木から種池山荘までは未走破のルートであるのですが、今までよく利用した立山黒部アルペンルートのトロリーバスが通じている山の上を歩くことになるので、左の眼下には常に黒部湖を見ながらの縦走となります。
2014年09月09日 05:39撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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【4日目】

4日目の9日(火)は地図上のコースタイムが10時間弱と7泊8日計画で唯一10時間を切る日ですが、またパワー切れによる体たらくを呈するとイケナイので4時半すぎには出発。
実は地図を見ていると、扇沢に一旦下った方が1時間短縮できるので、昨晩まではそのルートで行こうかとも思っていたのですけど、朝起きるとこの4日間で一番の好天。テント場の人にも「扇沢に下る? これほどいい天気なら稜線歩くとキレイな景色が見られるし、1時間のことでもったいないですよ」と言われて、急きょ稜線コースに予定を戻しました。
この日の区間で言えば、針ノ木から種池山荘までは未走破のルートであるのですが、今までよく利用した立山黒部アルペンルートのトロリーバスが通じている山の上を歩くことになるので、左の眼下には常に黒部湖を見ながらの縦走となります。
結果から言えば稜線縦走で大正解。針ノ木岳あたりで日の出があり、スバリ岳、鳴沢岳と爽快な空中散歩を堪能。北アルプスの縦走をしているっていう醍醐味を感じられる素晴らしいルートです。
私の影と針ノ木頂上。
2014年09月09日 05:40撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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結果から言えば稜線縦走で大正解。針ノ木岳あたりで日の出があり、スバリ岳、鳴沢岳と爽快な空中散歩を堪能。北アルプスの縦走をしているっていう醍醐味を感じられる素晴らしいルートです。
私の影と針ノ木頂上。
さて、稜線上の空中散歩と行きますか。
2014年09月09日 05:40撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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さて、稜線上の空中散歩と行きますか。
同じ北アルプスの稜線上を縦走すると言っても、かなり区間ごとで負荷が違います。今回のルートで言うと、今日と明日に歩く針ノ木岳〜鳴沢岳〜種池山荘〜冷池山荘〜鹿島槍までは快適な空中散歩ができますね。あとは天狗山荘〜白馬あたりも快適でしょうか。
逆に2日目の烏帽子〜南沢・不動岳〜船窪岳、終盤の栂海新道はかなり負荷が高く感じました。
2014年09月09日 05:54撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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同じ北アルプスの稜線上を縦走すると言っても、かなり区間ごとで負荷が違います。今回のルートで言うと、今日と明日に歩く針ノ木岳〜鳴沢岳〜種池山荘〜冷池山荘〜鹿島槍までは快適な空中散歩ができますね。あとは天狗山荘〜白馬あたりも快適でしょうか。
逆に2日目の烏帽子〜南沢・不動岳〜船窪岳、終盤の栂海新道はかなり負荷が高く感じました。
2014年09月09日 06:25撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/9 6:25
2014年09月09日 06:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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眼下には降りようとした扇沢が。
2014年09月09日 07:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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眼下には降りようとした扇沢が。
反対側には黒部湖が。
2014年09月09日 08:33撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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反対側には黒部湖が。
パノラマ。
2014年09月09日 08:39撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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パノラマ。
いやー、気持ちいいですな〜!
2014年09月09日 09:24撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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いやー、気持ちいいですな〜!
8日間で唯一自分が写った写真(笑)。
2014年09月09日 09:42撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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8日間で唯一自分が写った写真(笑)。
新越山荘着。
2014年09月09日 10:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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新越山荘着。
昼にラーメンを食べる。うまかった!
2014年09月09日 10:36撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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昼にラーメンを食べる。うまかった!
総じて期間中、長野側から雲が発生していたような・・・?
2014年09月09日 11:07撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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総じて期間中、長野側から雲が発生していたような・・・?
このキイチゴ?は行程中よく見かけたのですが、熟れていないと食べられない・・・
2014年09月09日 12:07撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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このキイチゴ?は行程中よく見かけたのですが、熟れていないと食べられない・・・
対照的にブルーベリーはどれも美味かったです。
2014年09月09日 12:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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対照的にブルーベリーはどれも美味かったです。
遠くに種池山荘が見えて来た。
2014年09月09日 12:52撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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遠くに種池山荘が見えて来た。
到着。
2014年09月09日 13:27撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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到着。
まずは爺が岳を目指す。
2014年09月09日 13:53撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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まずは爺が岳を目指す。
ガスってきましたが、冷池山荘までもうすぐ・・・
2014年09月09日 15:34撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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ガスってきましたが、冷池山荘までもうすぐ・・・
さて、種池山荘までの道でもブルーベリーを食べながら進み、テントを張る冷池山荘には16時前に到着しました。
2014年09月09日 15:54撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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さて、種池山荘までの道でもブルーベリーを食べながら進み、テントを張る冷池山荘には16時前に到着しました。
一旦テント場に向かいますが、これがまた小屋から遠い・・・ PEAKSに“小屋から1分”なんて書いてありますが10分かかりました。オマケに水場なし・トイレなし・・・ 水はプラティパスの2.5リットルを2つ持ってきているので明日の朝の調理分を最初から汲んでいけば問題ないですがトイレは“キジを撃て!”と言っているようなものです・・・ 腹は10分間待ってくれませんから(笑)。
2014年09月09日 16:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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一旦テント場に向かいますが、これがまた小屋から遠い・・・ PEAKSに“小屋から1分”なんて書いてありますが10分かかりました。オマケに水場なし・トイレなし・・・ 水はプラティパスの2.5リットルを2つ持ってきているので明日の朝の調理分を最初から汲んでいけば問題ないですがトイレは“キジを撃て!”と言っているようなものです・・・ 腹は10分間待ってくれませんから(笑)。
受付をしようとすると、“テント夕食”の文字が・・・ つまりテント張って夕食は小屋のご飯が食べられるというものですが、もう3日間アルファ米ばかりだったので夕食は小屋にお願いしました。
テントを張って一旦夕食のために小屋へ降り、ここぞとばかりご飯も味噌汁も3杯おかわり(笑)。やっぱアルファ米とは違っておいしいです。これで明日のパワー不足は少しは解消されることでしょう。
2014年09月09日 18:11撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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受付をしようとすると、“テント夕食”の文字が・・・ つまりテント張って夕食は小屋のご飯が食べられるというものですが、もう3日間アルファ米ばかりだったので夕食は小屋にお願いしました。
テントを張って一旦夕食のために小屋へ降り、ここぞとばかりご飯も味噌汁も3杯おかわり(笑)。やっぱアルファ米とは違っておいしいです。これで明日のパワー不足は少しは解消されることでしょう。
【5日目】

5日目である10日(水)も地図上のコースタイムは12時間近いので、3時起きの4時15分ごろの出発。でもこの日は昨年も歩いたルートが大半であり様子がわかっているだけに気はラクでした。昨年は小屋泊装備であったのですが扇沢から種池山荘を経て五竜山荘まで行ったので、今回はテント泊装備とは言え唐松頂上山荘のテント場まで行きたかったんです。

前回の印象では、キレット小屋までのルートはたいしたことない印象でしたが、そこから先は疲れていたこともあるんでしょうけど、アップダウンが多くて嫌なイメージがありました。
鹿島槍まで来る人は多いですが、大半の人はそこで引き返すようです。確かにココから唐松岳までは様相が変わり、岩場・ガレ場ばかりでクサリ・ハシゴのオンパレードとなります。
2014年09月10日 05:04撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/10 5:04
【5日目】

5日目である10日(水)も地図上のコースタイムは12時間近いので、3時起きの4時15分ごろの出発。でもこの日は昨年も歩いたルートが大半であり様子がわかっているだけに気はラクでした。昨年は小屋泊装備であったのですが扇沢から種池山荘を経て五竜山荘まで行ったので、今回はテント泊装備とは言え唐松頂上山荘のテント場まで行きたかったんです。

前回の印象では、キレット小屋までのルートはたいしたことない印象でしたが、そこから先は疲れていたこともあるんでしょうけど、アップダウンが多くて嫌なイメージがありました。
鹿島槍まで来る人は多いですが、大半の人はそこで引き返すようです。確かにココから唐松岳までは様相が変わり、岩場・ガレ場ばかりでクサリ・ハシゴのオンパレードとなります。
鹿島槍頂上。
2014年09月10日 05:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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鹿島槍頂上。
いざ、キレットへ。
2014年09月10日 07:16撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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いざ、キレットへ。
八峰キレット。
2014年09月10日 07:33撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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八峰キレット。
2014年09月10日 07:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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よくこんなところに小屋を・・・
2014年09月10日 07:51撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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よくこんなところに小屋を・・・
これは氷河に認定された三の窓雪渓さん。
2014年09月10日 08:17撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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これは氷河に認定された三の窓雪渓さん。
パノラマ。
2014年09月10日 09:14撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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パノラマ。
ここで1件アクシデントが発生。
5日目までのアクシデントと言えばサングラスのレンズが外れて使えなくなったことぐらいだったんですが、この日五竜岳へ登っている最中、ジャマなストックを一番ショートにして手首からぶら下げた状態で登っていたところ、気が付けば右手にしていたストックがグリップの部分だけを残して下がなくなっていたのです。あれってボンドで接着しているだけなんですね・・・
どこで外れたのかわからない上にクサリ場のオンパレード状態の場所であったことから回収を断念しましたが、後半になっていくにつれ、やはりストックはアラフィフオヤジには必需品であることを痛感していくのです。
2014年09月10日 11:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/10 11:47
ここで1件アクシデントが発生。
5日目までのアクシデントと言えばサングラスのレンズが外れて使えなくなったことぐらいだったんですが、この日五竜岳へ登っている最中、ジャマなストックを一番ショートにして手首からぶら下げた状態で登っていたところ、気が付けば右手にしていたストックがグリップの部分だけを残して下がなくなっていたのです。あれってボンドで接着しているだけなんですね・・・
どこで外れたのかわからない上にクサリ場のオンパレード状態の場所であったことから回収を断念しましたが、後半になっていくにつれ、やはりストックはアラフィフオヤジには必需品であることを痛感していくのです。
昨年も来た五竜山荘。
2014年09月10日 13:21撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/10 13:21
昨年も来た五竜山荘。
雨がパラパラ降ってきて、唐松方面へ急ぎます。
2014年09月10日 13:35撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/10 13:35
雨がパラパラ降ってきて、唐松方面へ急ぎます。
なんとか雨に勝って山荘到着。
携帯の電波も入るので天気予報を見たところ、夜から朝にかけて雨のようです・・・ また1日目の双六のようにテントを張った瞬間雨が降り、それが翌朝まで続いて眠るに眠れず、さらには撤収時も雨と思うと・・・ ココまでずっとテント泊だったし、ココで小屋に泊まらねば明日以降は営業小屋には泊まらないので、営業小屋に泊まるとすればラストチャンス。思い切って小屋泊にしました。
2014年09月10日 15:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/10 15:59
なんとか雨に勝って山荘到着。
携帯の電波も入るので天気予報を見たところ、夜から朝にかけて雨のようです・・・ また1日目の双六のようにテントを張った瞬間雨が降り、それが翌朝まで続いて眠るに眠れず、さらには撤収時も雨と思うと・・・ ココまでずっとテント泊だったし、ココで小屋に泊まらねば明日以降は営業小屋には泊まらないので、営業小屋に泊まるとすればラストチャンス。思い切って小屋泊にしました。
しかし中はキレイだし、トイレもキレイなのですが1つだけ唐松頂上山荘で気になる点が・・・
それは水です。稜線上の、しかも頂上付近の小屋なので水が厳しいのはわかっていますが、飲料用の水が自販機のペットボトルだけってのはどうなのでしょう。特にテントの人は夜と朝の調理用に加えて明日の行動時の飲料用の水も必要であり、500ccで300円のペットボトルでしたから3リッター買おうとすればそれだけで1800円も要ります。さらには歯磨き用の水までも有料なのにはたまげました・・・
確か数年前にココでテントを張った時に水確保に苦労した記憶はないので、その時は例え有料であったにしてもペットボトルのみの販売ではなく普通に1リットル100円とかで買えたはずです。なんでこんなサービス低下になることをするのか理解不能ですね・・・

ご飯はおいしくココでも4杯おかわりましたが、水問題で何かこう好きになれない小屋でしたね・・・ 同部屋のオジサンたちも口々に「次の例会でけちょんけちょんに報告する」とか息巻いていましたし。ちなみに五竜山荘では普通に水が汲めるし、次の天狗山荘ではジャンジャン水は流れていますから、唐松に泊まる人は小屋泊にしろテント泊にしろ前後の水場で十分な水確保をして下さい。
2014年09月10日 17:02撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/10 17:02
しかし中はキレイだし、トイレもキレイなのですが1つだけ唐松頂上山荘で気になる点が・・・
それは水です。稜線上の、しかも頂上付近の小屋なので水が厳しいのはわかっていますが、飲料用の水が自販機のペットボトルだけってのはどうなのでしょう。特にテントの人は夜と朝の調理用に加えて明日の行動時の飲料用の水も必要であり、500ccで300円のペットボトルでしたから3リッター買おうとすればそれだけで1800円も要ります。さらには歯磨き用の水までも有料なのにはたまげました・・・
確か数年前にココでテントを張った時に水確保に苦労した記憶はないので、その時は例え有料であったにしてもペットボトルのみの販売ではなく普通に1リットル100円とかで買えたはずです。なんでこんなサービス低下になることをするのか理解不能ですね・・・

ご飯はおいしくココでも4杯おかわりましたが、水問題で何かこう好きになれない小屋でしたね・・・ 同部屋のオジサンたちも口々に「次の例会でけちょんけちょんに報告する」とか息巻いていましたし。ちなみに五竜山荘では普通に水が汲めるし、次の天狗山荘ではジャンジャン水は流れていますから、唐松に泊まる人は小屋泊にしろテント泊にしろ前後の水場で十分な水確保をして下さい。
【6日目】

だんだん曜日の感覚がなくなってきた6日目の11日(木)も地図上のコースタイムは12時間を超えるので、また3時起きの4時半出発。
と思ったら予想通り朝起きると雨・・・ しかも結構降っています。テント場の人は撤収大変だろうなぁ・・・と思いながら、昨日の小屋泊選択が間違っていなかったことを認識。自炊室でサッとカレーを食べましたが、この後は今回のルート上で最難関個所と思える不帰ノ嶮を通るので、雨の中の歩行は避けたいところ・・・
予報では朝には上がると言っていましたのでしばし天候の回復を待ちます。1時間ほど待ってヘッドランも要らない明るさになったころ小降りになってきたことから、雨が止まないからと言ってズルズル出発を遅らせていると、後々に影響するので出発することにしました。
2014年09月11日 05:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 5:16
【6日目】

だんだん曜日の感覚がなくなってきた6日目の11日(木)も地図上のコースタイムは12時間を超えるので、また3時起きの4時半出発。
と思ったら予想通り朝起きると雨・・・ しかも結構降っています。テント場の人は撤収大変だろうなぁ・・・と思いながら、昨日の小屋泊選択が間違っていなかったことを認識。自炊室でサッとカレーを食べましたが、この後は今回のルート上で最難関個所と思える不帰ノ嶮を通るので、雨の中の歩行は避けたいところ・・・
予報では朝には上がると言っていましたのでしばし天候の回復を待ちます。1時間ほど待ってヘッドランも要らない明るさになったころ小降りになってきたことから、雨が止まないからと言ってズルズル出発を遅らせていると、後々に影響するので出発することにしました。
唐松岳までは雨は降っていたように思いますが、そのころには雨は止み、ガスだけが周囲を覆っている状態となりました。
2014年09月11日 05:36撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 5:36
唐松岳までは雨は降っていたように思いますが、そのころには雨は止み、ガスだけが周囲を覆っている状態となりました。
2度目の雷鳥くん。
2014年09月11日 06:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 6:15
2度目の雷鳥くん。
不帰ノ瞼。
2014年09月11日 06:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 6:37
不帰ノ瞼。
不帰ノ瞼は雨こそ降っていませんが岩は濡れていてスリッピーでしたから時間をかけて多少不格好でも確実にホールドとスタンスをつかんで降ります。
2014年09月11日 06:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 6:55
不帰ノ瞼は雨こそ降っていませんが岩は濡れていてスリッピーでしたから時間をかけて多少不格好でも確実にホールドとスタンスをつかんで降ります。
2014年09月11日 07:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 7:11
2014年09月11日 07:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 7:34
またまた雷鳥くん。天気が悪いとホントよく見かけます。
2014年09月11日 09:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 9:31
またまた雷鳥くん。天気が悪いとホントよく見かけます。
なんとか危険地帯をクリアーし、天狗への大登りを終えると水が豊富な天狗山荘着。
この日は気持ち的には朝日小屋まで行きたいのですが無理なので、悪いなとは思いつつも平日であることに甘えて雪倉避難小屋泊まりを目指します。よって水量豊富なコ天狗山荘で夕方と翌朝の調理分の水を確保し、さらにうどんでパワー補給して白馬方面へ向かいます。
2014年09月11日 10:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 10:06
なんとか危険地帯をクリアーし、天狗への大登りを終えると水が豊富な天狗山荘着。
この日は気持ち的には朝日小屋まで行きたいのですが無理なので、悪いなとは思いつつも平日であることに甘えて雪倉避難小屋泊まりを目指します。よって水量豊富なコ天狗山荘で夕方と翌朝の調理分の水を確保し、さらにうどんでパワー補給して白馬方面へ向かいます。
うどんでパワー補給。
2014年09月11日 10:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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うどんでパワー補給。
本日3回目、今コース4度目の雷鳥くん。
2014年09月11日 10:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 10:46
本日3回目、今コース4度目の雷鳥くん。
しかし確か鑓ヶ岳だったでしょうか、休んでいる人に村営の方の白馬の山小屋で水が無料でもらえたと聞き、何もココでザックを重くする必要がないことを教えられたので、白馬三山を日帰りするという別の方に一方のプラティパスに入れてきた水を全部あげて身軽にし、先に進みました。
で、予定通り白馬のテント場で水確保。
2014年09月11日 13:20撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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しかし確か鑓ヶ岳だったでしょうか、休んでいる人に村営の方の白馬の山小屋で水が無料でもらえたと聞き、何もココでザックを重くする必要がないことを教えられたので、白馬三山を日帰りするという別の方に一方のプラティパスに入れてきた水を全部あげて身軽にし、先に進みました。
で、予定通り白馬のテント場で水確保。
民営の方の山小屋。ちょうど荷揚げの時だった?
白馬の大雪渓からは平日にもかかわらず多くの人が登ってきていました。今回のルートでは週末にかかった槍沢はともかく、ココが一番人出が多かったように思います。確かに歩きやすくて景色もいいし、山小屋も充実していますから人気なのもわかりますね。
2014年09月11日 13:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 13:49
民営の方の山小屋。ちょうど荷揚げの時だった?
白馬の大雪渓からは平日にもかかわらず多くの人が登ってきていました。今回のルートでは週末にかかった槍沢はともかく、ココが一番人出が多かったように思います。確かに歩きやすくて景色もいいし、山小屋も充実していますから人気なのもわかりますね。
この日も白馬大池と雪倉避難小屋の分岐である三国境まではかつて歩いたことのあるルートで快調に進みましたが、白馬を過ぎると天候が荒れてきました。雨は降っていないのですがガスが濃くなり、さらに風が強くなってきたのです。今回の8日間を通じてほぼ服装は上がファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュ+ノースフェイスの吸汗速乾シャツでしたが、初めてファイントラックのゴアウインドストッパー仕様であるニュウモラップを着用。
2014年09月11日 14:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 14:46
この日も白馬大池と雪倉避難小屋の分岐である三国境まではかつて歩いたことのあるルートで快調に進みましたが、白馬を過ぎると天候が荒れてきました。雨は降っていないのですがガスが濃くなり、さらに風が強くなってきたのです。今回の8日間を通じてほぼ服装は上がファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュ+ノースフェイスの吸汗速乾シャツでしたが、初めてファイントラックのゴアウインドストッパー仕様であるニュウモラップを着用。
天候悪化で既に誰も白馬方面には来ない・・・
2014年09月11日 15:00撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 15:00
天候悪化で既に誰も白馬方面には来ない・・・
私も急ごう・・・
2014年09月11日 15:29撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 15:29
私も急ごう・・・
おーっ、避難小屋だ・・・!
2014年09月11日 16:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
9/11 16:15
おーっ、避難小屋だ・・・!
なんとか16時半ごろに雪倉の避難小屋に到着。到着後さらに風は強まり、何でもこの日は槍ヶ岳とかでは初氷が張ったとか後で聞きましたので、テントでなくて良かったです(事実、夜中はとても寒かった)。

ココの避難小屋、かなり小奇麗でトイレも中にあって臭いもなく、到着後に夕食を食べてテントや衣類を乾かしながら、18時には寝る体制に入って寝てしまいました・・・

しかしこんな登山口から丸1日かかっても来れないような北アルプスの山の奥にある避難小屋で、周りに人が全くいない中、1人でアルファ米で食事を取り18時には寝る・・・ なんで俺はこんなことをしているのだろう・・・とふと思ってしまいますね・・・
2014年09月11日 16:17撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/11 16:17
なんとか16時半ごろに雪倉の避難小屋に到着。到着後さらに風は強まり、何でもこの日は槍ヶ岳とかでは初氷が張ったとか後で聞きましたので、テントでなくて良かったです(事実、夜中はとても寒かった)。

ココの避難小屋、かなり小奇麗でトイレも中にあって臭いもなく、到着後に夕食を食べてテントや衣類を乾かしながら、18時には寝る体制に入って寝てしまいました・・・

しかしこんな登山口から丸1日かかっても来れないような北アルプスの山の奥にある避難小屋で、周りに人が全くいない中、1人でアルファ米で食事を取り18時には寝る・・・ なんで俺はこんなことをしているのだろう・・・とふと思ってしまいますね・・・
【7日目】

行程もいよいよ終盤となり、12日(金)の7日目となりました。この日も宿泊を予定していた栂海山荘までの地図上のコースタイムは12時間以上なので、3時起きの4時半出発のパターンを守ります。ココから先は終着点まで今まで歩いたことのないルートであり、道に迷わないよう注意して歩きます。
2014年09月12日 05:28撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 5:28
【7日目】

行程もいよいよ終盤となり、12日(金)の7日目となりました。この日も宿泊を予定していた栂海山荘までの地図上のコースタイムは12時間以上なので、3時起きの4時半出発のパターンを守ります。ココから先は終着点まで今まで歩いたことのないルートであり、道に迷わないよう注意して歩きます。
ヘッドランプをつけてまだ昨日の強風の影響が残る中、雪倉岳まで登り返します。雪倉岳からは眺望がいいと聞いていましたが、まだガスが残り夜が明けきらなかったので期待の眺望はなし。
でも降りてくるにつれ、雲が山から山へ流れる様を見たり、何か映画のワンシーンのような景色が目の前で展開され、とても感動しました。
2014年09月12日 05:43撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 5:43
ヘッドランプをつけてまだ昨日の強風の影響が残る中、雪倉岳まで登り返します。雪倉岳からは眺望がいいと聞いていましたが、まだガスが残り夜が明けきらなかったので期待の眺望はなし。
でも降りてくるにつれ、雲が山から山へ流れる様を見たり、何か映画のワンシーンのような景色が目の前で展開され、とても感動しました。
朝日岳へ向かう登山道で。なんでこの古い木の両端を切って通りやすくしないのだろう? またげないし、くぐるとどうしてもドロドロの地面に膝をつかねばならない・・・ 小屋番の怠慢では・・・?
2014年09月12日 07:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 7:03
朝日岳へ向かう登山道で。なんでこの古い木の両端を切って通りやすくしないのだろう? またげないし、くぐるとどうしてもドロドロの地面に膝をつかねばならない・・・ 小屋番の怠慢では・・・?
天気が良いのか悪いのか・・・
2014年09月12日 07:54撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 7:54
天気が良いのか悪いのか・・・
ついに栂海新道の文字が・・・!
(白馬にもあったけど)
2014年09月12日 08:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 8:20
ついに栂海新道の文字が・・・!
(白馬にもあったけど)
吹上のコル。
2014年09月12日 08:45撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 8:45
吹上のコル。
“日本海”の文字が・・・ いやが上にでもゴールが近づいていることを実感してきます。
2014年09月12日 08:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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“日本海”の文字が・・・ いやが上にでもゴールが近づいていることを実感してきます。
栂海新道に入ると1時間ほど歩くと目の前がパっと開けて素晴らしい池塘が広がる景色が展開されます。とてもいいルートだなと思いながら黒岩平方面に行きます。黒岩平なんてホント楽園のようなところで、当然ビバーク禁止なんですけどココで1日テントを張ってボーっとすると幸せな気分になれるだろうなと思いました。
2014年09月12日 09:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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栂海新道に入ると1時間ほど歩くと目の前がパっと開けて素晴らしい池塘が広がる景色が展開されます。とてもいいルートだなと思いながら黒岩平方面に行きます。黒岩平なんてホント楽園のようなところで、当然ビバーク禁止なんですけどココで1日テントを張ってボーっとすると幸せな気分になれるだろうなと思いました。
この写真ではわからないが本日の宿泊予定地である栂海山荘が視認できた。
2014年09月12日 10:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 10:49
この写真ではわからないが本日の宿泊予定地である栂海山荘が視認できた。
ほら。
2014年09月12日 10:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 10:49
ほら。
気持ち良い登山道。
2014年09月12日 10:58撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 10:58
気持ち良い登山道。
栂海新道に入るとこの黒岩平が最大の水場ポイントになりますが、このルートは事前にあまり下調べをしてこなかった分、ココは別世界の様相を呈した素晴らしい場所に感じました。
2014年09月12日 11:22撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 11:22
栂海新道に入るとこの黒岩平が最大の水場ポイントになりますが、このルートは事前にあまり下調べをしてこなかった分、ココは別世界の様相を呈した素晴らしい場所に感じました。
黒岩山から稜線上を縦走していくのですが、黒岩平を過ぎるとまたこの栂海新道も様相を変えてきます。
そこからは稜線上を歩くのですけど、とにかく小さなピークを次々と越えていかねばなりません。下っては登り、登っては降りるの繰り返し。しかも足元は泥濘、やたらバッタや蛇は多いし、おまけに標高を下げてきているので喉もよく乾きます。
2014年09月12日 12:00撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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黒岩山から稜線上を縦走していくのですが、黒岩平を過ぎるとまたこの栂海新道も様相を変えてきます。
そこからは稜線上を歩くのですけど、とにかく小さなピークを次々と越えていかねばなりません。下っては登り、登っては降りるの繰り返し。しかも足元は泥濘、やたらバッタや蛇は多いし、おまけに標高を下げてきているので喉もよく乾きます。
台形状の山の右斜面に栂海山荘がある。
2014年09月12日 13:57撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 13:57
台形状の山の右斜面に栂海山荘がある。
北又の水場
2014年09月12日 14:01撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 14:01
北又の水場
水量はほどほどあります。
2014年09月12日 14:08撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 14:08
水量はほどほどあります。
けど今日で7日目、食料もたいぶ食べ尽くし荷物も軽くなってきたこともあってか、この日はテント泊装備でも常に地図上のコースタイムを上回るペースで歩けており、栂海山荘には15時ごろに到着してしまいました。
2014年09月12日 15:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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けど今日で7日目、食料もたいぶ食べ尽くし荷物も軽くなってきたこともあってか、この日はテント泊装備でも常に地図上のコースタイムを上回るペースで歩けており、栂海山荘には15時ごろに到着してしまいました。
山荘は非営業小屋なのですが内部を覗くとキレイな小屋でココに泊まってもいいかなとも思ったのですが、少し前のポイントで携帯の電波が入ったので翌日の予報を見たら雨の予報だったことや15時から日没までボーっと過ごすのも無駄のような気がしたこと、どうせ明日雨に打たれるなら短い時間の方がいいし、この先の白鳥小屋に雪倉避難小屋や栂海山荘のように人はいないだろうと思って先に進むことにしました。
2014年09月12日 15:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 15:03
山荘は非営業小屋なのですが内部を覗くとキレイな小屋でココに泊まってもいいかなとも思ったのですが、少し前のポイントで携帯の電波が入ったので翌日の予報を見たら雨の予報だったことや15時から日没までボーっと過ごすのも無駄のような気がしたこと、どうせ明日雨に打たれるなら短い時間の方がいいし、この先の白鳥小屋に雪倉避難小屋や栂海山荘のように人はいないだろうと思って先に進むことにしました。
白鳥小屋は2つ向こうの山の上。
栂海山荘手前の北又の水場で今晩と明朝の水をプアティパスに満たしていたのでそのまま先へ進みます。白鳥小屋まで行けば明日は4〜5時間の行動時間となるので、ある意味この栂海山荘〜白鳥小屋の4時間ほどが最終決戦の様相を呈してきました。
2014年09月12日 15:36撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/12 15:36
白鳥小屋は2つ向こうの山の上。
栂海山荘手前の北又の水場で今晩と明朝の水をプアティパスに満たしていたのでそのまま先へ進みます。白鳥小屋まで行けば明日は4〜5時間の行動時間となるので、ある意味この栂海山荘〜白鳥小屋の4時間ほどが最終決戦の様相を呈してきました。
写真ではわかりにくいけど、すごく急な登り・・・
2014年09月12日 17:06撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 17:06
写真ではわかりにくいけど、すごく急な登り・・・
夕立の危険性、日没となる危険性、体力が持たないかもしれない危険性、色々考えられたので、予備のアルファ米も行動食としてパワー補給に使ったり、最後はカーボショッツまで投入してパワー切れを防いでの総力戦を展開し、なんとか真っ暗になる寸前の18時半ごろ白鳥小屋に到着しました。
中に入ると意外に先客の方が1人いました。でも雪倉避難小屋では1人だったことから、逆に色々お話しもでき楽しいひと時を過ごすことができました。
2014年09月12日 18:26撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 18:26
夕立の危険性、日没となる危険性、体力が持たないかもしれない危険性、色々考えられたので、予備のアルファ米も行動食としてパワー補給に使ったり、最後はカーボショッツまで投入してパワー切れを防いでの総力戦を展開し、なんとか真っ暗になる寸前の18時半ごろ白鳥小屋に到着しました。
中に入ると意外に先客の方が1人いました。でも雪倉避難小屋では1人だったことから、逆に色々お話しもでき楽しいひと時を過ごすことができました。
ハッキリと日本海が認識できる距離に・・・!
2014年09月12日 18:27撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/12 18:27
ハッキリと日本海が認識できる距離に・・・!
【8日目】

遂に最終日となる8日目の13日(土)となりました。天気は予報に反していい天気でした。地図上ではココからゴールの親不知までは5時間ほど。昨日無理して白鳥小屋まで来たので5時出発とゆっくりしました。
早く降りて汗を流して家へ帰りたい衝動を抑えつつ下りますが、とにかくこの栂海新道、歩きにくいです。白鳥小屋から親不知まで下る途中も小さなピークを何度も急な登下降で乗り越えていかねばなりません。普通の道ならいいんですが、道は泥濘、また粘土質が露出しているので滑って尻餅をつくこと数え切れず・・・全く最後の最後で神さまが試練を与えているのか?と思えてきたほどです(笑)。
2014年09月13日 05:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/13 5:41
【8日目】

遂に最終日となる8日目の13日(土)となりました。天気は予報に反していい天気でした。地図上ではココからゴールの親不知までは5時間ほど。昨日無理して白鳥小屋まで来たので5時出発とゆっくりしました。
早く降りて汗を流して家へ帰りたい衝動を抑えつつ下りますが、とにかくこの栂海新道、歩きにくいです。白鳥小屋から親不知まで下る途中も小さなピークを何度も急な登下降で乗り越えていかねばなりません。普通の道ならいいんですが、道は泥濘、また粘土質が露出しているので滑って尻餅をつくこと数え切れず・・・全く最後の最後で神さまが試練を与えているのか?と思えてきたほどです(笑)。
シキ割の水場。
2014年09月13日 06:00撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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シキ割の水場。
坂田峠。
いくつもトラロープが張られた急な下りを繰り返し、また標高がだんだん低くなって暑くなって水の消費量が増えていく中、やっと8日ぶりに一般道とご対面。
2014年09月13日 07:02撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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坂田峠。
いくつもトラロープが張られた急な下りを繰り返し、また標高がだんだん低くなって暑くなって水の消費量が増えていく中、やっと8日ぶりに一般道とご対面。
二度目の舗装路。
2014年09月13日 08:12撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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二度目の舗装路。
目の前にはくっきりと日本海が視野に入り、否応なしにフィナーレを迎えることが近いことを感じ始めます。
2014年09月13日 09:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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目の前にはくっきりと日本海が視野に入り、否応なしにフィナーレを迎えることが近いことを感じ始めます。
こういう電線の鉄塔が2つ出てきたらゴールも間近。
2014年09月13日 09:43撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/13 9:43
こういう電線の鉄塔が2つ出てきたらゴールも間近。
さらに海が近づく・・・
2014年09月13日 09:48撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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さらに海が近づく・・・
GooooooooL〜!
2014年09月13日 09:57撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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GooooooooL〜!
国道の先にあるホテルへ行き、脇の歩道を下ると夢にまで見た日本海が・・・ ザックを放り出し、残っている体力を搾り出して海岸に駆けていきます。
北アルプス大縦走をやり遂げた達成感と、もうこれで歩かなくて済むという開放感等色々な思いがこみ上げて自然と笑いが出てきましたね。傍から見ていたら変人に思われたかもしれませんが、当時はただ喜びに浸りたかったんです。

海岸からホテルに戻り、ヤマレコで親不知駅への送迎付き日帰り風呂があると聞いていたので申し込むと送迎は14時からだけだと。しかも温泉と思っていたら単なる沸かし湯で、しかもかなり狭い(笑)。
けど贅沢は言っていられません。11時26分の電車を逃すと13時半まで次はないと聞き、さらにタクシーは糸魚川から来るので今から30分はかかる=ギリギリのタイミングとわかり、タクシーを待つ間の30分でササッと風呂を済ませて汗を流し、駅に向かいました(入浴750円、タクシー1700円ぐらいでした)。
2014年09月13日 10:06撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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国道の先にあるホテルへ行き、脇の歩道を下ると夢にまで見た日本海が・・・ ザックを放り出し、残っている体力を搾り出して海岸に駆けていきます。
北アルプス大縦走をやり遂げた達成感と、もうこれで歩かなくて済むという開放感等色々な思いがこみ上げて自然と笑いが出てきましたね。傍から見ていたら変人に思われたかもしれませんが、当時はただ喜びに浸りたかったんです。

海岸からホテルに戻り、ヤマレコで親不知駅への送迎付き日帰り風呂があると聞いていたので申し込むと送迎は14時からだけだと。しかも温泉と思っていたら単なる沸かし湯で、しかもかなり狭い(笑)。
けど贅沢は言っていられません。11時26分の電車を逃すと13時半まで次はないと聞き、さらにタクシーは糸魚川から来るので今から30分はかかる=ギリギリのタイミングとわかり、タクシーを待つ間の30分でササッと風呂を済ませて汗を流し、駅に向かいました(入浴750円、タクシー1700円ぐらいでした)。
よく頑張った、俺。
2014年09月13日 10:06撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/13 10:06
よく頑張った、俺。
酷い足の裏(見ない方がいいかも? 笑)。
2014年09月13日 15:40撮影 by  PENTAX Optio WG-1 GPS, PENTAX
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9/13 15:40
酷い足の裏(見ない方がいいかも? 笑)。

装備

備考 持って行ったものはほぼ全部使い、特に不足を感じた装備もなし。

感想

 2009年に5年ぶりに登山を再開して以来、毎年15回ほど登山をし、この数年はメインの趣味が機械式腕時計なのか登山なのか自分でもよくわからないほど登山に傾倒してきましたが、さすがに登山再開以来60回以上も山へ行っていると「登りたい山・ルート」「興味ある山・ルート」が枯渇してきました。
 なので昨年の後半からは、「これまで行った山・ルートの中で、比較的印象の良かった山・ルート」の再訪をしてきたのですが、「次はどこへ行こうか・・・」と思った時、ふと思い出したのが、以前ヤマレコか何かで見た「上高地から北アルプスを縦走して日本海まで抜けた」と言う山行記事でした。いつしかこの大好きな北アルプスを端から端まで歩くというルートに行ってみたくなり、その前後の登山口となる上高地〜親不知間を最短ルートで結んで歩きたいなと思い始めました。

 ヤマレコなどを見ると、上高地から日本海まで抜けた山行記事をアップしている人が何人かいます。が、猛者のような人でも7〜8日ほど日数を要しており、私の年齢や体力から判断すると10日はかかるだろうし、予備日を入れれば2週間近い連続した休みが必要で、そんな長い休みは薄給サラリーマンには望むべくもなく、定年までは夢物語だろうなぁ・・・と思っていました。
 しかし定年退職まで待っていると今後十数年行けないワケで、待つにはあまりに長く、「やっぱり今行くべきだなぁ・・・ でも現状では土日と土日の間の平日5日間を休みにして9連休にして行くしかないな・・・」と思い、今回最後まで行けず2年かかってもいいから行ってみようかと考えました。

 計画を立てるにあたってポイントを整理してみました。

 まずはテン泊で行くか小屋泊まりで行くかです。
 小屋泊まりで行けば荷物も少なくて済むし体力も温存でき、結果として歩ける距離も伸びます。またこのルートは小屋よりもテント場の数が少なく(つまりテント場が併設されていない小屋が多い)、小屋泊だと体調や天候に応じて行程を変えやすいのも利点です。
 しかし単純に1泊1万円かかるとすると、10泊すれば10万の宿泊費が必要な計算になり、1ヶ月のおこづかいが3万円のお父さんにはあまりに痛い出費となります。
 逆にテントで行くとお金はあまりかからないですが、テントやマット、コッフェルなどが加わって荷物は何倍にも重くなるし、何より食事を自前で作るとなると10日分の食料を担いで歩かねばなりません。それに先ほど言ったように小屋よりテント場の数の方が少ないので行程にも制約を受けやすい・・・ さりとてビバークやキジ撃ちにはあまり抵抗ないとは言え、行き当たりばったりで適当な場所でビバークするっていうのもマナーとしてはどうかと思いますし・・・
 悩んだ末、結局お金のないあたいは基本的にはテント泊とし、雨の時や体調が悪い時は無理せず小屋泊まりにすることとしました。小屋泊の用意で行くにしても、宿泊を予定している栂海山荘なんかは非営業小屋なので、どのみち寝具や食料は要りますからテントと食料ぐらいしか省けませんしね。

 また、テントにするなら食料をどうするかも悩みました。
 テント泊にこだわったように、食料も小屋にはあまり頼りたくなかったのですが、やはり「上高地から日本海まで抜けること」を達成するためには多少は妥協も必要と割り切り、朝と夜は自前で作るが昼は途中の小屋でラーメンとかを食べることとして食料の軽量化を図ることにしました。
 また軽量化と言えばゴミを極力出さないことも重要と考え、包装関係の箱・袋は行く前から極力捨てて持参するようにしました。
 とは言え10日分の食事を担ぐのは大変です。パッキングする時の感覚では荷物の1/3は食料関係だったような・・・ 学生時代には生米を持って1週間近い山行もしましたが、軽いアルファ米にしたとしても10日分の食料を背負うとなると50歳近いオッサンにはかなりの負担ですね・・・
 結局、朝は基本的にアルファ米と味噌汁という調理前の段階では極力軽いものを持参することを基本とし、夜も乾燥されたシチューの素とかパスタ+ソース重量の軽いペペロンチーノとかにしたり、一方でアルファ米も白米だけではなく赤飯とかバリエーションを揃え、とにかく軽い食料にするようにしました。
 また行動食も10日分となるとバカにできない量になるので、羊羹やゼリーなど重いものは避け、トレイルミックスとかドライフルーツを持参。

 あと気になったのはスマホ。万一の時には救助要請するのに必需品だし、家族も心配するから1日1回は“生存連絡メール”をした方がいいと思ったし、何より天気予報を知る上でも欠かせません。
 しかし問題はバッテリー。何もしなくてもスマホは2日ほどでバッテリーは0%になります。たまたま8月にスマホを買い替えたので新しいスマホは1度充電すれば3日ほど持つスマホとなり、また電源は朝夕の天気予報確認や生存連絡メール時のみ入れて、それ以外は電源は切っておくこととし、さらにはスペアバッテリーを1個持参することにして、それで乗り切ろうと考えました。

 あとルートですが、上高地から北アルプスを縦走して最短ルートで日本海まで抜けるコースですが、本来北アルプスを端から端まで縦走するという定義であれば焼岳→西・奥・北穂→槍ヶ岳と抜けるのが完全制覇なのかもしれません。しかし冒頭言ったように、休日の日数の関係もあって9日以内に上高地〜親不知を歩きたいと思ったので、一度歩いたことがあって行くとしたら行程中で最難所となるであろう西穂〜奥穂間というルートをワザワザ遠回りしてまで行く必要もないなと感じ、これまた何度も歩いていますが1日で上高地から槍ヶ岳まで行ける最短の槍沢ルートで槍ヶ岳に出ることにしました。さらにそこから西鎌尾根を歩き、可能なら船窪小屋や蓮華岳も割愛して一旦針ノ木谷に下降して本谷を詰めて針ノ木小屋へ直登する、マイナーだけど上級者向けとあった地図上の破線ルートを行くこととし、そこから裏銀座〜針ノ木〜鹿島槍〜白馬〜日本海のルートで計画しました。

 またいつもは車で山へ行くのですが、さすがに往復に使うだけなのに1週間以上も家族が使えないのは申し訳なく思ったので、県外にある山の登山としては初めて公共の交通機関で行くことにしました。
 往路は上高地への夜光バス「さわやか信州号」で入ることとし、7月にはバスの予約を入れました。それでもよく夜行高速バスにある快適な3列シートのバスは既に満車で、毎日キャンセル待ちを画面で見て、なんとかお盆明けに3列シートの座席を確保しました。
 復路については、日本海に出る際は親不知に出るようなのですが、時刻表を見ると親不知の駅で19時前の列車に乗ることができればその日のうちに自宅へ戻れることを確認しました。

 こうして着々と準備を進め、9月5日(金)の夜から14日(日)までの北アルプス大縦走を敢行したのです。


----------------【道中レコは写真とコメントを参照下さい】-------------------


 こうして7泊8日の、私の自分史上最長の山行は終わりました。
 なんとか達成できましたが、当初の計画との差を踏まえて反省すべきところは反省したいと思います。

 まず行程ですが、休みを取った9日間だけでクリアできるかどうかわからなかったこともあって、穂高連峰や船窪岳・蓮華岳などショートカットできるところはショートカットして進んだものの、時には1日に14時間以上も歩いた日もあったりして無理した部分がありました。
 ホント、ほぼ毎日ヘッドランプが必要な時間には起きて出発して、日中は小屋で昼を食べるか水の補給をしてる以外は日没近くまで歩き続ける・・・ 
 タイムトライアルをしているワケじゃないのですが、どうしても休みの日数の関係で8日以内に親不知へ行く必要がある=そうすると○日目にはココにいる必要があると計算してしまう=ゆっくり歩いていられない、という流れになり、先述のようにほとんど休憩なしの強行軍になってしまうんですね。

 本来はもっと休憩をとりながら歩き、景色がいいなと思ったところでは足を止めて、極端な話、そこでコーヒーを沸かしてくつろぐ位の余裕があった方が楽しめると思うのです。まあそうすれば今回のルートを回ろうとすれば2週間以上必要ですけどね・・・(笑)
 唐松の山荘で山小屋に泊まったのですが、周囲のオジサンたちが楽しそうに会話したり食事したりしているのを見ると、今まではこんなジジイになりたくないと思っていましたけど、仲間とワイワイと温かい小屋の中でコーヒーを飲みながら山を楽しむのも悪くないなとも思えてきました(自分もそういう年齢ということ?)。

 また基本テント泊にしたことですが、山小屋の中にはテント場を併設していない小屋もあるのでテントだと行動パターンが制限される部分もありますが、最悪ビバークすることも念頭に入れての行動だったので、どうにか当初の予定通りの日程で進めることができ、唐松山荘以外全てテント泊にて達成することができました(非営業小屋を除く)。

 食料についてはさすがに1週間ずっとアルファ米+カレーorシチューの素orドライ乾燥の味噌汁、あるいはパスタというメニューは終盤は飽きましたね・・・(笑) でも予備日用の食料以外は予定通り食い尽くしたし、比較的食料に関しては予定通りうまく済ませられたかなと思います。
 ガス缶は使用途中のモノ2缶+新品1缶を持参しましたが、結局新品の1缶は使いませんでした。

 スマホは朝夕に天気予報と生存メールを送る時以外は電源を切っていたので、意外にも最後まで予備バッテリーを使うこともなく持ちました(親不知到着時は残り50%以上ありました)。
 何気に一番ショックだったのは、これだけ死力を尽くして8日間歩きづくめだったのに、行く前と行った後では体重は1キロしか減っていませんでした(爆)。

 とまあ反省すべき点はありますが、この自分史上最長の山行は、間違いなくマイブームのキッカケとなった09年の北鎌尾根同様に忘れられない山行となることでしょう。1日ごとのルートだけなら凡庸なルートですが、そのルートを8日間つなげて連続して歩いたところに意義があるかなと思います。

 尚、累計高度は登りで約+12000メートル、下りで−13500メートルでした。
 来年、機会があれば南アルプスの南北縦断の縦走もやってみたいですね。


【1日目】上高地05:53→07:51横尾08:02→09:15槍沢ロッジ09:29→10:20大曲10:20→11:16天狗が原分岐11:16→13:46槍ヶ岳山荘14:04→18:06双六小屋

【2日目】双六小屋05:15→07:24三俣山荘07:32→09:26岩苔乗越09:30→10:24水晶小屋10:47→13:41野口五郎小屋13:53→16:33烏帽子小屋

【3日目】烏帽子小屋04:31→11:55船窪乗越11:55→13:38針ノ木本谷出合13:38→16:40針ノ木小屋

【4日目】針ノ木小屋04:37→06:30スバリ岳06:30→10:23新越山荘10:59→13:27種池山荘13:50→15:54冷池山荘

【5日目】冷池山荘04:15→05:49鹿島槍05:51→07:55キレット小屋08:17→13:21五竜岳13:29→15:59唐松山荘

【6日目】唐松山荘05:16→10:06天狗岳10:33→13:49白馬岳14:08→16:15雪倉避難小屋

【7日目】雪倉避難小屋04:14→07:05朝日岳分岐07:05→12:00黒岩山12:00→15:03栂海山荘15:05→18:26白鳥小屋

【8日目】白鳥小屋04:55→07:02坂田峠07:02→09:57登山口

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コメント

やったね!!!
すご〜い。やりましたね。
誰もが一度は挑戦したいコースですね。
おめでとうございます。
2014/9/14 16:15
Re: やったね!!!
youjiさん

ありがとうございます。
やはり他の山行とは違う充実感と満足感があります。
ぜひ機会があればチャレンジしてみて下さい!
2014/9/14 16:24
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1
素晴らしい冒険記
うらやましい!
レコを読み進み小説でも読んでるかのようにドキドキさせてもらいました。
生存連絡メール(^^)、大切なことなのになんだか言い回しがおかしくて笑ってしまいました。でもマジですよね。
時間とお金と体力と食料、周到な計画と行動力に脱帽です。
2014/9/15 22:18
Re: 素晴らしい冒険記
こんばんは。

みなさん、1度は考える・憧れるルートなのかもしれませんね。
生存連絡メールは何度か入れましたが、受け取る家族らはあまり真剣には捉えていないのがなんとも・・・
でもこちらも危険なところもいっぱいあるとも言えず・・・(笑)

今後もよろしくお願いします!
2014/9/16 0:21
BIMOTAさん^_^
こんにちは、御無沙汰しております。

最終日以外、全日ほぼ11〜12時間以上の行動時間ですね
これを7日連日続けるのは大変だったと思います。
素直にお疲れ様でした、そしておめでとうございます(^∇^)

ゴール後の足の裏(笑)(≧∇≦)

質問させて頂けますか?
★使いかけのガスカートリッジとは250缶でしょうか
実際使われたのは1.5缶分くらいですか?
★出発時のザック(プラスあれば手荷物)の重量はどのくらいでしたか?

長い日数を歩くのは、私もいつかやりたい山行です。

お疲れ様でした、ゆっくり休まれて下さいね (^O^)
2014/9/20 18:36
Re: BIMOTAさん^_^
ittiさん、ご無沙汰です!

50歳近いオッサンの、ほとんど死力を尽くした戦いでした・・・
1日ごとの行程は凡庸ですが、これを7日8日と続けるとなると結構キツイです・・・
最終日の5時間はうまく調整・努力し当初の目論見通り6泊7日にはできると思いますが、5泊6日は私には無理っす(笑)。

さて、ご質問の回答ですが、
★ガス缶は一番一般的なサイズ(今見たら225gと書いてあります)です。使いかけの2缶で8日間を済ませたので、おっしゃるようにイメージは実質1.5缶ぐらいですかね。
★出発前に自分の体重は測りましたが、ザックの重量は計測していません(笑)。
しかし水なしの状態で、イメージとしては12〜15kg程度だったんじゃないかと思います。
通常の1泊とか2泊のテン泊装備に比べると、アルファ米とかの食料とガス缶ぐらいが多いだけですし、日数から想像するような重量増にはならないかなぁと感じます。
ちなみに50箸離競奪に収納して行ったので、はた目には上高地から日本海まで縦走している人には見えなかったと思います(他の上高地→日本海縦走者は60〜80リットルのザックで、山のような荷物だった)。

ittiさんとは行く山?好みの山?が似ているので、こういう山行もきっと興味持たれているのではと思います。
機会があればぜひ行ってみて下さい!
2014/9/20 19:06
素晴らしい!
こんにちは。

壮大なレコ、満喫いたしました。ありがとうございます。
私もつい昨日まで1週間ほどお山に籠っていましたが、
帰宅後に体重測定したら、ほとんど変わっていませんでしたよ(笑)

やっぱりアルプスはいいなあ〜!
2014/9/21 17:04
Re: 素晴らしい!
これはご近所のmotchさん、ご無沙汰です。

いや~、奥多摩から八ヶ岳まで?
こんなルートは思いつきもしなかったです。
なかなか濃い、ある意味哲学的なルートのように感じました。

長期山行って普段の日帰りや一泊程度の山行では感じないことを色々感じたり思うことがあるかと思います。
私はまた来年長期山行に行きたいなと色々考えています。
機会があればご近所だし、近場の山でもご一緒したいですね。
2014/9/21 18:03
こんばんは!
どうもご無沙汰しています。
山行、レコ共に大作ですね。
しかもほぼ10時間以上の行動を7日連続とは・・・
北ア全山縦走、いつかトライしたいですね。
ところで今年は山を少し控えられてますが、どうやって体力を維持されているのでしょうか?(私は予定の無い週末は600mほどの地元の山によく登っています)

なお私のほうは先週の三連休に聖〜赤石〜荒川に行ってきました。
但し昨年のBIMOTAさんのように自転車&テン泊でなくバス&小屋泊でしたが。
2014/9/21 18:45
Re: こんばんは!
これはマムートお兄さんのnobuharuさん、ご無沙汰です。

このような長期山行は休みが取れないと実行不可能ですが、何分しがない零細企業のサラリーマンですので・・・(笑)

体力の維持ですか?
基本的には月1回の山登りをすることが山登りのトレーニングです。
でも今年は6月の富士山以来山へは行ってなかったので、6月からは週1で公営のフィットネスクラブに通ってランニングマシンの傾斜を最大斜度(18度)にして1〜2時間ほどウォーキングしていました。
効果があったのかどうかはわかりませんが・・・

聖〜赤石〜荒川はまた行きたいいいルートですよね。
来年、もしまた長い休みが取れれば、仙丈〜三伏〜荒川〜聖〜茶臼の南ア南北縦走にもチャレンジしたいと思っています。
2014/9/21 19:03
質問です!
来週末、天気が良ければ一泊二日で安曇支所→徳本峠⇔霞沢岳→上高地の山行を予定しています。
BIMOTAさんも過去に安曇支所→徳本峠→上高地の山行をされていますが、安曇支所に車を止める場合は何か許可が必要でしょうか?

今回の御嶽の噴火は本当にまさかの出来事でしたね。
御嶽は名古屋圏から割りと近く、私も最近では今年5月に山スキーと昨年9月に娘と行っているので、人ごととは思えず衝撃を受けています。
今後活火山に登る場合もヘルメット装着率(持参率)が増えるかもしれませんね。
2014/10/5 8:31
Re: 質問です!
おっと、知らない間に質問が・・・(笑)
このヤマレコのコメントですが、コメントが入ればメールか何か飛んでくる機能があれば便利なのにといつも思います。

さて、ご質問の回答ですが、土日はどうも安曇支所の駐車場は解放されていると他のヤマレコか何かで読んだ記憶があり、私は普通に止めて登り始めて上高地からバスで戻って普通に乗って帰りました。
平日は開庁しているので窓口の人に一言言うのかする必要があるとは思いますが。

峠の前後以外は緩やかな道で、登山と言うより下ノ廊下のような「トレイル歩き」という様相で、紅葉もキレイだろうし、いいタイミングかと思います。

御嶽山は私も昨年言っているだけに「あの穏やかな山が・・・?」と思いました。
というか活火山って知らなかったです・・・
2014/10/5 10:44
Re[2]: 質問です!
早速のご返信ありがとうございます。
今日はお互いネットハイカーのようですね。

本来であれば10月の三連休はもう少し高い山に行きたいところですが、今年は紅葉が早く台風で高いところは葉が落ちてしまうと思われるので、未踏の霞沢岳を今回プランしてみました。
2014/10/5 15:27
Re[3]: 質問です!
昨年の自分の記録を読み返していると、やっぱ平日は無理っぽくて、ゲートの奥にある空き地に止めるみたいです。
でも土日なら安曇支所で問題ないと思います。
なにせ上高地からのバスに乗ると、安曇支所(だったかな?)というバス停の目の前が駐車場なので超便利です(笑)。
2014/10/5 16:45
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [7日]
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