雨乞岳、御在所岳
- GPS
- 08:28
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:29
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日の高木山から家には戻らず湯の山へ入り、蒼滝駐車場で車中泊。日曜日の天気予報は快晴強風。思ったより天気の回復が遅れて朝方はまだ雨が残っている。雨が上がってからスタートしたいので車ごと裏道登山道へ移動。いつもの駐車場が工事の土場になっていたが、「本日の作業はありません」のステッカーが貼ってあったので空いたところに停めさせてもらい、ノロノロと準備を始めていたら雨も上がった。
土曜日の高木山アイトレは、金曜の夜にK氏からの急なお誘いで決めたので、そのまま鈴鹿へ入るための準備があまりできなかった。鈴鹿にはいろんなマイナールートがあるから、まだまだ行きたいところがたくさんあるんですよね。下調べができていないので、今回は一般登山道でまだ歩いていないエリアを歩いてくることに。往路で国見峠から西のエリアを歩いて杉峠に入ることと、帰路で沢谷峠から長者池に抜ける道があるらしいのでそこを歩くこと、その二つが今回の楽しみ。
雨が残ったためかいつになくスタートが遅い裏道登山道と藤内小屋。岩が乾くまでクライマーは入らないだろうな?飛騨地区でもとりわけ山深い所からきているので、行く先々に花が咲いていると気分が高揚する。ウチの周りはやっと今からなんですよね。日向小屋を覆う桜も美しく、路傍のスミレも美しく(笑) 何より感動したのは初めてアカヤシオを目の当たりにしたこと。アカヤシオが咲き乱れる時に鈴鹿へ入ったことがなく、岐阜も美濃地方から奥はムラサキヤシオになってしまうので、なかなかお目にかかる機会がなかった。一度だけシロヤシオの終わりかけに来たことがあったかな?ピンクの儚げな花に感動です。見頃は標高800m付近。国見峠付近はまだまだ固い蕾でした。
標高900m辺りから白いモノが見え始め、やはり昨夜の雨はこの辺りから雪に変わった模様。国見峠に到着すると真っ白でした。風も強くて寒い!国見峠から西に下る道は、昨年の暮れに歩いた根の平峠から西へ向かう道とよく似ている。笹や灌木の間を落ち葉と雪を踏みながらどんどん降りていく。何度も渡渉して上水晶谷出合へ。根の平峠への道を分けてコクイ谷出合へと向かい、杉峠に向かう分岐で渡渉するが、以前は登山道へもっと取付きやすかったのかな?今はちょうど出合の部分を渡ってお助けロープ目指して登山道によじ登るか、神崎川を少し上流に歩いて石を並べて渡りやすくしたところから対岸に渡り、お助けロープでよじ登り少しトラバースして登山道に合流するか、いずれにせよちょっと気をつかう。
登山道に取付いてしまえばあとは杉峠目指して一直線。途中すれ違った方は前夜イブネでテン泊したそうだが、アラレは降るは20m越える風は吹くはで大変だったとのこと。今期の冬は暖冬で春も早く来ちゃったから、この寒の戻りは堪えますね。でもお日様が照って風裏に入ってさえいれば快適なハイキング日和。途中、御池鉱山跡があり、集落の面影が残っていた。テン場にも最適な感じ。コクイ谷出会いから1時間ほどで杉峠に到着。5年前にオポッサム君と来て以来。シンボルの立ち枯れた杉の木は健在。
裏道登山道を出発して杉峠までは、先行者スライド含め5パーティー9名。静かな山歩きでした。雨乞岳に向かうと、降りてきた方から「寒かったけれど季節外れの樹氷が見られてよかった」との情報。少し登ると樹氷が見えてきて絶景。雨乞岳も東雨乞岳も、見事に山の風上にだけ樹氷ができている。まるで白い桜が咲いたよう。「綺麗〜!」と写真を撮っていると、強風で煽られた樹氷がバラバラと降ってきて痛てぇ〜(@_@;)
雨乞岳の山頂は珍しく空いていたが、風もあるし無線の方がいたのですぐ東へ移動。この辺りから登山者も増えてきた。しかし東雨乞岳の方が吹きっさらしで寒いって!!八ヶ岳にいるのか?って思うほどの強風。とっとと降りていくことにしました。国見峠も杉峠も山頂も、休憩ポイントは強風で満足に休めなかったためクラ谷沿いで一休み。その後は沢谷峠から長者池目指して登り返す。あまり人の通らない道とのことだったので藪漕ぎ覚悟でむかったら、よく踏まれていて赤布も豊富な良い道でした。鈴鹿独特のシャクナゲに囲まれた瘦せ尾根を進み、巨石が現れたら御嶽大権現の裏に。御在所岳の山頂と公園は多くの人で賑わっていました。そのまま国見峠へ降りてあとは往路と同じく裏道で下山。まだまだ花は多くないが、アカヤシオに出会えたのが何よりの収穫でした。この時期にお花を目指すなら、やはり北の藤原、御池、霊仙方面でしょうね。
帰路、クライマーの方が見えたので「朝のうちは岩濡れてませんでした?」と聞くと、それよりも雪がちらほら乗っていて…とのことでした。今の時期は着るもの、装備、まだまだ油断できません。実際、千畳敷で事故も多かったようだし。日中の気温はそこそこ高く日差しもあったのに、10m前後の風は体温体力消耗します。鈴鹿と言えども1000m越えた所は気を付けないと。実際、薄手グローブ濡れて替えを持っておらず、山頂付近では少々辛かったです。
往路の途中で芽吹いたヤマシャクヤクを数株見ました。人の少ない山域なので盗掘が怖く写真は載せませんでした。花の咲く時期に探しながら、ゆっくり歩いてみたいです。
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