薬師岳・゜・。。・゜・。。・゜
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,766m
- 下り
- 1,749m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:50
天候 | 超快晴! 最寄の観測所は新穂高に至近の栃尾(745m)としました。 時 降水量 気温 風速 風向 日照時間 (mm) (℃) (m/s) (h) 7 0.0 2.8 0.5 東 0.0 8 0.0 7.0 0.6 東南東 1.0 9 0.0 9.7 0.8 南南東 1.0 10 0.0 12.3 1.8 南西 1.0 11 0.0 14.7 1.5 南西 1.0 12 0.0 18.8 1.3 南西 1.0 13 0.0 19.5 2.1 南西 1.0 14 0.0 20.0 1.7 南西 1.0 15 0.0 16.2 1.2 西北西 0.8 16 0.0 14.4 0.5 東 0.7 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【一般道】立山IC→亀谷温泉(県道6号線) 【有料道路】亀谷温泉ゲート→折立(有峰林道小見線) ※通行できるのは6時から20時の間です ※11月に入り、積雪後は冬季閉鎖となります |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口について】 折立登山口には、トイレが二か所ありますが、10月25日現在道路に面したところしか使えません(24時間利用可、ペーパー完備)。 キャンプ場が併設されており、洗い場もあります。 【登山道について】 ☆折立登山口〜三角点(標高1,870m地点) 樹林帯の中の急登を進みます。登り始めて間もなく進行方向左側に剱岳が姿を見せます。道は広く、急なところはステップを切ってあります。 ☆三角点〜太郎平小屋 樹林帯を抜けると、両側の展望が開け、草原の中を進むようになります。道は石畳、木道とガラ場のミックスです。ガラ場は浮石が多いため、下りでは注意が必要です。右側には有峰湖を見下ろし、遠くには白山を、そして左側には大日岳、奥大日岳と剱岳、立山、そして手前には弥陀ヶ原を望むことができます。時折、高原バスが登っていくのが見えます。積雪量を計測するためのポール(トーテムポール様)を過ぎ、一旦高度を下げて樹林帯を抜けて草原に入れば、太郎平までは快適な散歩道です。随所には休憩用のベンチがあり、何度も誘惑されました。 ☆太郎平小屋〜薬師平 太郎平小屋に到着すると、南側の黒部川源流部、水晶岳や黒部五郎岳方面の展望が開けます。太郎平小屋は、10月24日の宿泊をもって営業を終了しています。太郎平小屋からは薬師峠幕営場まで一旦下り、沢沿いの急登を登ります。水が流れているところもあり、朝早い時間帯は薄い氷が張っていますので、スリップに注意が必要です。沢を登り詰めれば薬師平です。薬師岳の東南尾根が迫力をもって迫ります。槍穂、笠ヶ岳や乗鞍、御嶽方面も見え始めます。 ☆薬師平〜山頂 ガラ場をひと登りして山頂の稜線に乗ると間もなく、薬師岳山荘に到着します(10月24日現在、営業を終了しています)。そこからは避難小屋を経て、北側に付けられた道を辿るとほどなく、山頂に到着します。稜線上は吹きさらしのため植物もほとんどありません。風の通り道で時折強風が吹き、体感温度が急に下がりますので、体温調節および足許への注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後は、有峰林道湖周線、東谷線を経て、国道471号線に出て、「ひらゆの森」へ。500円で本格温泉が楽しめます。下山が遅くなったときに重宝します。 http://www.hirayunomori.co.jp/spa_day.html 食事は「あんき屋」で。飛騨料理をリーズナブルにいただくことができます。おすすめはけいちゃん焼定食。みそだれのおこげが絶品です。 http://www.hirayunomori.co.jp/contents/anki/anki.html |
写真
感想
平成26年10月25日(土) 薬師岳
この秋、lynx師匠に連れられて、毛勝山、僧ヶ岳〜越中駒ヶ岳と師匠の故郷の山々を登った。
こう言ってはなんだが、いずれも《マイナー》である。
それは知名度であって、毛勝は剛の山。僧ヶ岳・駒ヶ岳は柔ながら展望の素晴らしさは一級品であった。
これだけ越中づいておきながら、《メジャー》な立山(雄山)・剱岳・薬師岳には登っていないな。
なんて前回、回想したもんだからの、今回薬師岳。
薬師岳は、いろいろな山から見ていた。
最初は針ノ木岳から。圏谷群を見た唯一の機会だった。
笠ヶ岳からも黒部五郎岳に重なり合って見えていた。
冬の乗鞍・摩利支天からも、笠・黒部五郎と凝縮して最奥に白く見えていた。
大天井からはほんの少しだった。
北ノ俣岳からはガスの中一瞬だけ拝むことができた。これがいちばん間近で見たことになるが。
一方、初冬の白山からは、堂々とした白い女王を望遠レンズを通して見た。
鹿島槍・五龍からは手前の剱・立山の迫力に圧倒されていて印象にない。
こうして回想してみると、次に登ってみたい! という動機付けにはつながっていないかも。
日帰りがメインである私(あえて単数)の山行には、北陸道を進み、さらに6時開門の有峰林道を行く選択はいままでなかった。
「日本百名山」というのは、動機付けにはかなり有効なんだな、そんなことを思った。
当日は超快晴であたたかく、今年最高の展望日和に恵まれた。
10月中旬から11月中旬までの晩秋〜初冬は外せないものだ。
折立から薬師岳までは山容どおり、ゆるやかに長い距離を歩いていく。
太郎平までは遠くに白山、有峰湖、富山市街に富山湾、眼前には薬師岳山塊、北ノ俣岳のゆるやかな斜面も見ものだと思う。
すれ違う人は2組だった。太郎平に近くなったところで、
1組はおそらく小屋締めしたばかりの太郎平小屋の小屋番さん達だったと思う。
知っていたならばねぎらいの挨拶をすればよかった…。
1組はソロの方。そして、トレランの方に小屋の手前で追い付かれた。
太郎平には別のソロの方がいた。
最終的には帰りに薬師峠野営地で2人パーティと、黒部五郎で一泊して下りて来たソロの方。
以上の方々だけだった。前週に閉山祭を行い、すっかり静かな山となったようだ。
山頂は私たちの貸切。贅沢な時間だった。
・国の特別天然記念物 薬師岳圏谷群
・黒部川源流地の地形 雲ノ平や赤木平など
・剱・立山 立山からの弥陀ヶ原スロープ
・富山「湾」と富山市街
・文字通り「後立山」になる峰々
・ここまで来ないと全容がわからない赤牛岳
・針ノ木岳
・遠くに白山と手前の峰々
・黒部五郎 笠ヶ岳 乗鞍岳の重なり具合
・いまだ火山活動活発な御嶽山
・薬師岳自体の雄大さ。
西側から弱い風が吹いていたが、稜線の反対側にいると風にあたらないため長時間にわたり、
大自然に象られた風景を楽しむことができた。
いつまでも居てしまいそうなテイだった。
白馬岳を登ったときにこの山は五指に入る、と記したが、こんなことは安易に挙げてはならないと思った。
たかだか日本百名山で言えば35座しか登っていないのだから、尚更だ。
ただヤクシは今後何度も登るだろうな、と思う。
シロウマもそうだけれど、なだらかで雄大なスケールに私は惹かれるのだろう。
いつも行なっている脳内地形図を実写版に変換していく作業だが、
今回、薬師岳から黒部川源流域、赤牛・水晶と「秘境」といわれるエリアが変換されたことはうれしいことだ。
◆やっぱり大好き!薬師岳◆
展望マニアでなおかつマニアックなvotti師匠に富山をもっと好きになってもらおうと、今秋は色々画策してきました。
その総仕上げが、ここ薬師岳でした。
とはいえ、師匠の感想にもありますが、アクセスが最大の難点です。でも、展望の良さは北アルプスでも最高クラスだと思います。剱、立山、槍穂、後立山は言うに及ばず、普段里からは見えない水晶や鷲羽、黒部五郎に囲まれた黒部川源流部を間近に望むことができるのが最大の魅力です。
惜しむらくは、時間がなくて北薬師岳に行けなかったことです。ここからは鳶山の麓に広がる立山カルデラを望むことができそうです。
次回はぜひ、確かめてみたいですね。
個人的には、赤牛岳の稜線の延長線上にある「薬師見平」が気になります。前回の越中駒ヶ岳から滝倉山に到る稜線上にあったお庭同様、空中庭園にどうしても惹かれてしまいます。調べてみたところ、沢(上ノ廊下の支流)の遡行や冬季登攀による到達記録に加え、かつての高天原新道についての記述がありました。もっとも、増水のためほんの数年で廃道になったようですが、人跡未踏と思われるこの地を訪れる人や道を敷設した人が実在したことに興味を惹かれました。
今年も色々な山を登りました。とりわけ、秋は地元富山・魚津の山々を巡り、その魅力を再発見したことが大きな収穫となりました。
それでも薬師岳は最も好きな山の代表格であり、これからもそうあり続けると思います。
富山平野のどこからも望むことが出来る身近な山でありながら、北アルプスの最奥部を望むこともできるその贅沢なロケーションは他の追随を許さないのではないでしょうか。
きっとまた、訪れることでしょう。
そしてまた、新しい魅力を見つけることでしょう。
古い山行の記録ですが所要時間もさることながら、写真が素晴らしすぎる。アマではないのでしょう。一言書きたくてヤマレコに登録して書きました。
お褒めの言葉を賜りまして身に余る光栄でございます。
ムズムズしてしまいます。
ずぶずぶの素人ofアマチュア(?)でございます。
ヤマレコに登録されてまでコメントを残していただけるなんて嬉しいです!
ここのところモチベーション低下気味でしたけれど、
私目線の写真を撮り続けていこう! と思います。
単純な性格でよかった!
shunnchann さんありがとうございます!
shunnchannさん、こんにちは。初めまして。
褒めて伸ばすとはよく言ったものです。
どうすれば一緒に山に行ってもらえるのかと悩んでおりましたが、これで一筋の光明が見えました
値千金のお言葉です。ありがとうございます!
師匠の写真の素晴らしさは、他の追随を許さないと思います。
構図、コメント、そして何よりも展望をとことんまで満喫したいという貪欲さ。
もっともっと、多くの方々にそれを知っていただきたいですね
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