記録ID: 545324
全員に公開
ハイキング
六甲・摩耶・有馬
六甲全山縦走大会 2014 (11/9の部)
2014年11月09日(日) [日帰り]
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 14:15
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 2,822m
- 下り
- 2,796m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 13:28
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 14:16
距離 44.6km
登り 2,822m
下り 2,813m
6:37
21分
スタート地点
20:45
20:50
3分
ゴール地点
20:53
宝塚駅
天候 | 雨 一時 曇り …標高300m以上は概ね霧 最寄のアメダス観測点当日の気温 ■スタート地点『神戸』 朝の最低気温 14.4℃ (07:08) 日中最高気温 16.6℃ (17:09) ■ゴール地点『豊中』 朝の最低気温 12.1℃ (06:55) 日中最高気温 15.8℃ (17:05) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
■山陽『須磨浦公園』駅 http://www.sanyo-railway.co.jp/railway/station/sumaurakouen.html 駅構内、及び駅前にトイレ有。 ■阪急宝塚・今津線『宝塚』駅 http://rail.hankyu.co.jp/station/takarazuka.html 商業施設宝塚ソリオと一体となったターミナルビル。 周辺にコンビニ等、温泉施設も有。 ※当日は前年同様、6:25に『須磨浦公園』駅着。 駅構内のトイレは混雑気味、改札外の屋根のあるスペースも混雑気味でしたが、身支度の場所の確保に困ることはありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された山道や市街地等、状況は様々ですが、特に危険ヶ所はありません。コースのトレースには事前の下調べがお勧めですが、要所に『六甲全山縦走路』の道標が設置されています。大会時には道標が増設されており、道案内や交通整理のスタッフの方もおられます。 大会は今回が40回目。昨年の公表結果によると完走率は約82%、完走率80%を切るのは20歳代と70歳代、概ね3割程度が女性参加者。 2回参加しての感覚値ですが、7〜8割はソロの参加者、ほとんど回りに人が歩いている状況が続きますが静かです。会話が耳障りに感じるときは小休止で静かそうなポジションを確保するのがお勧めです? 尚、ルールとして、明確に走ることを禁止された大会です。ダイトレのようにトレランと合わせて行われる大会ではありません。 参加者に配布される冊子『こうべのエスプリ 六甲全山縦走』によると 六甲全山縦走とは… 『この大会は初級者から中級者を対象とした、歩くスポーツの祭典です。全縦の長い道のりを長時間かけて歩き通すことに意義があるもので、スピードを競うものではありません。「走る」ことは厳禁です。(以下略。冊子P9より抜粋) …とあります。 抽選にて参加者が選ばれる大会です。歩きたくても歩けない方もおられます。 走る前提で参加される方、歩く人の参加機会を奪わないでください。お願いします。 以下、今大会時(6:34頃スタート)のコース状況等々。。 ■スタート〜高倉台地区 この時間なら行列もなく、スタートチェックが受けられます。特に渋滞もなく、マイペースで歩くことができました。 旗振茶屋は営業中、おらが茶屋は未確認。高倉台は市街地ですが、一本道で迷う心配は少ないでしょう。途中の商店街にあるスーパーは8:00 より営業ですが、喫茶店は営業中、今年はパン屋の前でバナナやパンが販売されてました。 ※トイレは駅構内・スタート地点・鉢伏山上駅・おらが茶屋等が利用可、駅構内以外は目立った混雑はありませんでした。 ■栂尾山〜横尾山・須磨アルプスエリア 栂尾山より須磨アルプスまでは昨年同様渋滞、普通なら20分強で歩ける区間が約1時間掛かりました。雨振る中の渋滞は不快ではありますが、好天時にも渋滞は発生するようです。 須磨アルプスは風化が激しく足元が滑りやすい区間で要注意。足元確認の為に急に立ち止ったりする方もおられます。無理に急がず、前の方との距離を確保して進みましょう。 ※この区間はトイレ等はありません。 ■横尾・妙法寺地区 道標を頼りに市街地エリアを進みます。初めて歩く方にとっては、少々解り難いルートでしようか?参加者に配布される『コース部分詳細図』と地図を見比べる程度の予習が好ましいでしょう。車道横断箇所はスタッフの方が誘導されており、高取山に近付と迷う心配はあまりありません。 ※妙法寺小学校に臨時トイレが設置されていました。当日は少々混雑気味だったようです。 ■高取山エリア 登りは岩場を交えた急坂区間もあり、その度に渋滞が発生します。登りきった山頂エリアの荒熊神社より東は比較的快適に歩ける区間が続きます。月見茶屋前にてバナナや飲み物が販売されていました。 ※安井茶屋前広場のトイレは少々混雑気味、月見茶屋前の公園のトイレは空いていたようです。 ■丸山地区 先の『コース部分詳細図』と地図を見比べるだけでは解り難い区間です。できれば事前に下見される事がお勧めですが、道標設置率も高く、大会参加者の列に付いていく事を前提にすれば問題はないのですが。。? 舗装路の市街地ですが、アップダウンが激しく歩き難いエリアです。途中、パン屋が1件ありますが、飲食店は無。自動販売機は鵯越駅付近を含めて多数有。 ※鵯越駅手前の車道トンネル付近に私設のトイレ有。 ■菊水山〜鍋蓋山〜市が原 鵯越駅よりしばらくは高低差の少ない歩き安い区間が続きますが、菊水山、鍋蓋山共に急な登りを伴う前半のまさに山場、急登区間はもれなく渋滞が発生します。山々を繋ぐ稜線も変化に飛んだ歩き応えのあるハイキングコースで、この区間だけでも結構な脚力を必要とするコースです。 鵯越駅を過ぎると、次の自動販売機は大竜寺、市ヶ原には自動販売機に加えて茶屋も有(但し平日は休業か?)。当日は鈴蘭台処理場にて飲み物の屋台、大竜寺にてお弁当や豚汁の屋台が営業していました。こちらには日本旅行の弁当引換所と書かれていたので、大会参加ツアーのようなものがあるのでしょうか? ※コース上のトイレは菊水山手前の鈴蘭台処理場、市ヶ原。少しコースを離れれば、鈴蘭台方面のトイレも利用できるようです。 ■市が原〜摩耶山 先に続いて中盤の山場である登り坂道区間です。大会参加経験者の多くが正念場と考える区間です。大雑把に3箇所の岩場混じりの坂をアップダウンのある尾根筋が繋ぐ変化に富んだ歩き応えのあるコースで、全山縦走路では最も長い登り区間となります。 岩場区間等では渋滞も発生しますが、追抜きする余力のある方はあまり見掛けません。大会当日は登り途中で休憩する方も多数見掛ける難関であり、『摩耶山(掬星台)にたどり着けば、後は惰性で』などと表現される事も多いようです。 ※市が原、掬星台にトイレ・自動販売機有り。 ■摩耶山〜一見茶屋 山道、舗装路等、路面状態は変化に富みますが、起伏が少なく歩きやすい区間です。車道区間は注意が必要ながら、ファミリーハイク向きの起伏の少ない区間ですが、須磨から歩き続けた体には僅かな登り坂でも辛いものです。 ガーデンテラスを経て、極楽茶屋より一軒茶屋へは、山道も整備されていますが、大会参加者はほとんどが車道を歩きます。六甲最高峰に立ち寄る人は僅かでした。 渋滞はほとんど見られず、余力のある方はベースアップが見込める区間です。 掬星台の他、山頂エリア各地、一軒茶屋に自動販売機がある他、丁字ヶ辻付近より藤原商店、郵便局前の甘酒サービス、ガーデンテラス等、飲食には事欠かないエリアです。 ※トイレは掬星台・杣谷峠・記念碑台・ガーデンテラス・一軒茶屋、一軒茶屋のみ少々混雑気味でした。 ■東六甲エリア〜ゴール 下りメインの尾根筋が続く歩きやすい区間ですが、船坂峠までは鎖やロープが設置された急坂が複数あり、度々渋滞が発生します。多くの参加者が暗闇の中歩く事になるこの区間は、月夜の晩でも漆黒の暗闇が続く樹林帯です。 危険ヶ所にはライトが設置されていたり、誘導員の方が待機されており危険である事を知らせていただけますが、当日は雨の影響で滑りやすく、複数の転倒者を見掛けました。晴れていても滑りやすい区間です。なるべく明るいライトを準備して臨むよう心掛けましょう。 一軒茶屋を過ぎるとゴール地点まで飲食物の補給ポイントはありません。長時間歩く事を前提として補給を済ませて臨むべき区間です。また、有効なエスケープポイントもない区間であり、楽な下りが続くわけでもありません。疲労が激しい、足の故障等を抱えた場合は無理せず最終チェックポイント迄のリタイアが好ましいでしょう。 【主な過去の記録】 ■地蔵谷〜摩耶山 +縦走路〜宝塚 2014年10月23日(木) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-535075.html ■須磨浦公園〜摩耶山(六甲全山縦走路)+旧摩耶道 2014年09月20日(土) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-513819.html ■六甲全山縦走大会 2013 2013年11月10日(日) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-368782.html |
写真
撮影機器:
装備
備考 | ■水分…500mlペットボトル2本 +2本現地調達(水とスポーツドリンク)+缶ミルクティ280ml※その他、道中でホットレモン、甘酒をいただきました。 |
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感想
2年連続2度目の六甲全山縦走大会。
無事2度目の完歩となりましたが、2年連続の雨。
昨年に比べ少ないとの印象でしたが、夕方の一時を除き、常にパラパラ。あるいは霧に包まれた状態が続き、雨具を着続けての山行となりました。
風もあまりなく、気温は記録上それ程低くなかったようですが、汗冷も手伝って10分も休めば寒さに震えるような状況。歩き続ける限りは邪魔になる程の雨ではなかったものの、やはり悪天時の長距離は辛いものがあります。
昨年の雨からは、雨でも歩き続ける『根性』を学んだような気がします。今年はその『根性』を発揮しつつ、過度な発汗を避け極力体に負担が少ない行動を心掛ける事ができたようです。
何事も経験ですが。。できれば、好天に恵まれた六甲全山縦走大会も一度は経験したいものです。
参加する側としては、無事歩き続ければ済む話ですが、道案内や交通整理等々で立ち続けていただいた方、寒い中待ち続けていただいたチェックポイントのスタッフの皆様、そしてコースのパトロールなど歩き回っていただいた方々等々、ボランティアの皆様、寒い中ありがとうございました。
大会運営にご尽力いただいた皆様にあらためてお礼申し上げます。
苦手の須磨アルプス、動画撮影に集中して回りを見ない作戦にてクリア。。?
冷静に見ると、南側は崖と言う程急ではないようです。
みんなで歩けば怖くない! 僅か1分足らずの短い距離なのですが。。。
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雨の中ご苦労さまでした!
僕ならたぶん摩耶山あたりでリタイヤしてるでしょうね。
30年ほど昔に参加したことありますがボランティアの方に励まされ何とか完歩しました。
充実感はありましたが楽しくはなかったというのが正直な感想でした。
3回完歩をきりにやめました。
今はその体力もないでしょう。
inakabusuさんの今後の山行の糧となることでしょう。
tanbazaruさんコメントありがとうございます!
約3年前に六甲全山縦走大会を知り、漠然と完歩を目指した事が、休みの大半を山で過ごす切欠となったのは確かです。昨年春の完歩、そして秋の大会初出場と目標を果たした後も何か引き付けられるものを感じるイベント、原点のような存在でしょうか。
実質45km程度とはいえ、普通の山行では歩かないような長距離、並の人間なら平地でも歩けないであろう長距離です。歩き切った自信は経験の浅い私にとっては大きな糧になっていると感じます。
今回のように雨、景色も眺められない状況下では、あと何時間掛かるのかなどと考える時間が多く、あまり楽しいと感じないのも確かですが、『好天に恵まれるまでは参加し続けてやる!』と既に来年の事も思い浮かべて歩いておりました。
今年45歳ですが、漠然と50歳時に体力のピークを目指せればと …野望ですが
そして、その体力を貯金として、切り崩しつつも山と向き合える余生を過ごせればと。。
tanbazaruさんのような楽しみ方が私の夢でもあります
いつもながらレコのボリュームが凄いですね。
これから参加する人にとって非常にわかりやすいです。
それはそうと歩きの大会なのに
走ってる人がいたとは毎回残念に思います。
(今年は参加の応募自体もしませんでした。)
走る人に対するペナルティなど
今までにない試みがあったら良いのですが
なんとかならないもんなんでしょうかねー。
yaonyaosuke2 さんコメントありがとうございます
歩くと走る…中にはジョギング並みのスピードで歩くような人もおり、何を基準にどちらかを判断するのも難しい問題です。赤信号でも車が来ないから渡ってしまえ…的な考え方なのでしょうね
運営に負担の掛かる規制となると、何か弊害が出そうなので、参加者のモラル向上に期待したいところです
ただ、ガイドブックにも最近走る人が増えてきたとの記載もあり、今後が心配です。
走る大会と上手く住み分けられるのが理想なのでしょうか
全縦ほんっとお疲れ様でした。
11:46から11:53菊水山に居てたのでニアミスでした(>_<)
ちなみに48枚目の中央の人は「赤鬼」ではなくて
「赤鬼まであと30分」ってビブで、赤鬼の30分前を歩いてる徒歩班スタッフです。
89枚目の山頂の「六甲山最高」笑ったぁw
余裕の寄り道ですね。
須磨アルプスの動画(゜o゜)
撮ってる方が怖そぉですよぉ。
今回もとても楽しいレコ拝読させて頂きました。
有難うございました&完走おめでとうございます!!
jinflipjin さんコメントありがとうございます。
ブログ拝見して、当日の服装を拝見しました所、似たような方がいたような…
チェックの際にチラチラとテント内覗いておりました
…何時もの『赤ハット』スタイルの印象が強すぎました
ブログで青と赤鬼の役割解説のお陰でよく解りました
…須磨アルプスでは『最後尾』と書かれていたので、本物の赤鬼に追い越されていた訳ですね
須磨アルプスの動画…
普通の方ならカメラを構えたまま歩くのは怖いと感じるでしょうが、あの場の高度感が怖い者にとっては、動画に集中して画面と足元しか見ていない都合、あまり高さを感じずに済むことの方が安心できる訳でして
おそらく、今後もしばらくは歩く度に動画を取り続けることでしょう
雨の中の長距離トレッキングお疲れ様でした。
長距離を歩くと色んな事を考えますね。
自分と向き合う時間が沢山あるので、いつもより謙虚になれる気がします。
謙虚になれば、自然と大会スタッフの方々への感謝の念も湧くでしょうし、
こういった縦走大会への参加もしてみたいと思えるようになりました。
しかし、この行列は長いわ〜…
四国では考えられない事です。
inakabusさんの貴重なレコを参考にさせてもらい、
私も六甲の山々を歩いてみたいと思います。
来年こそは晴れの六甲全山縦走大会だといいですね。
shichi7 さんコメントありがとうございます。
雨に打たれつつ、shichi7さんの熊野古道レコの事も思い出していました
六甲全山縦走路は雨に趣を感じるようなコースではありませんが、足元の不安定な状況が続くと歩くことに集中できると申しますか、充実した時間が過ごせました。
私は普段、一人歩きが多い都合、昨年始めて参加したときは少し戸惑いも感じました。
特に会話を交わす訳ではありませんが、参加者、そしてスタッフの方々との一体感とでも申しましょうか。参加しないと味わうことの出来ない満足感が得られます。
…結局、今年は阪神間の主な長距離山歩き大会であろう、ダイトレ・生駒・そして六甲全山の3大会とも参加してしまいました
機会があれば、是非、関西の大会にご参加下さい。
いずれ、晴れてくれる事でしょう
…普段なら悪天時に訪れることのない近場の山だけに、雨模様も一興です
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