伯耆大山(三鈷東谷〜北東面Bルンゼ左岸尾根:仮称〜三鈷峰)
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- GPS
- 09:46
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 974m
- 下り
- 898m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:44
川床(6:37)〜東谷分岐:左へ(7:43)〜三鈷峰北東面分岐:まずは左へ(8:26)〜しばらく周辺散策〜三鈷峰北東面分岐:右へ(8:56)〜ABルンゼ分岐:Bルンゼへ(9:23)〜三鈷峰(14:04〜14:16)〜砂滑り(14:55)〜南光河原駐車場(16:21)
合計時間: 9時間46分
合計距離: 7.99km
累積標高(上り): 873m
累積標高(下り): 817m
天候 | 曇り時々晴れ 稜線上はガス 稜線上の風速10~15m/s 気温-5~6℃(風速、気温共に体感) 川床駐車場気温0℃(06:30時点) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
南光河原駐車場に1台デポ。 もう1台で川床へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
初冬季の登山です。 要事前準備、地図、コンパス必携。 装備適宜。 東谷分岐から三鈷峰まではバリエーションルートです。 極めて危険、場合によっては遭難、死亡事故を伴います。 軽い気持ちで行かれない事を願います。 \郛押租戝分岐〜ルンゼ取付き 何度か渡渉を繰り返す。 阿弥陀川本流はルート表示多いが、 東谷は殆ど見当たらない。 今回ルンゼ取付き箇所を見落として行きすぎてしまった。 目的の谷の水量はBルンゼ側が少ないようだった。 ∋宛敲北東面Bルンゼ左岸尾根〜三鈷峰 Bルンゼ出合の涸滝は右岸を巻いた。 この滝は多段滝であり、2段目、3段目が上部に確認出来た。 登攀出来ないと判断し、左岸尾根を巻いた。 どこかで予定ルートに戻るつもりでいたが、ルンゼは非常に急傾斜であり 積雪と相まって危険な状態だった。 これを登攀する技術は無いため左岸尾根を三鈷峰頂上まで詰める事とした。 この尾根は全体的に灌木が非常に濃く、急傾斜。 キャラボクなどの空中ヤブコギあり。 非常に滑り易い。 Aルンゼ側は切れ落ちている。 ルート取りは繊細に。 三鈷峰〜上宝珠越〜砂滑り〜大神山神社 積雪の為、全域に渡り通行注意。 クラストしている個所もあった。 また、砂滑りは崖になっている個所があり通行注意。 積雪期は雪崩に充分な警戒必要。 この日はまだ薄い積雪だった。 ■「三鈷峰 北東面A・Bルンゼ」の名称についてはこちらを参照させて頂いた。 http://yajingaasobu.sakura.ne.jp/yajin/yamakiro/090405/sanko.html ありがとうございます。 |
写真
装備
備考 | ■ウェアの感想(t) 「パタゴニア/ナノエアフーディ」 今回の山行はこのウェアのテストを兼ねてだった。 これが本当に化繊なのかと疑うほどの着心地の良さ (まるで布団を着ているみたい)から毎日のように着ていたが、 山での使用は初めて。 常に行動し続ける状況では流石にオーバーヒートしたが、 寒冷、強風下で動いたり止まったりを繰り返すシチュエーションでは 非常に快適に過ごす事が出来た。 汗をかいてもすぐに抜け、ある程度の防風性もある。 撥水性はそれなりにあるが今回は湿雪の為濡れが生じ、そこが凍った。 しかし保温性が損なわれる事は無かった。 下山行動中に濡れは体温で乾き、驚いた。 灌木帯を擦り付けるような猛烈なヤブコギでもほつれ、破れは生じなかった。 伸縮性もあり、突っ張ることも無かった。 今回は家を出て家に帰るまで一時を除きずっと着たままだった。 (阿弥陀川への分岐からルンゼへの取付きまでは暑くて脱いでいた) 素晴らしい一着だと感じた。 あとはどこまで耐久性があるか、これから着用を続け試してみたい。 ■アンダー 「ファイントラック/フラッドラッシュスキンメッシュ」 「パタゴニア/メリノ2ライトウェイトジップネック」 もっと薄手でも良かったかも知れない。 |
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感想
はじめは若桜町の弁天山の紅葉ハイキングをやる予定が、大山初冠雪の知らせをうけたり、山の知人が三鈷峰東谷をやったりするのを受けて、自然と大山にいくことになった。まだ行ったことのない東谷を、できたら知人がしたのとは違うルートでいきたい。そのようなぜいたくなことを考えていたときに別の山の知人に東谷別ルートを提案された。登ったような記録がほとんどないマイナーなバリエーションルートだ。
当初予定していたルートとは違うルートになってしまったが、もてる力はある程度だせたので充実感が残っている。ただし、急な冷え込みによる積雪量が想像できなく、装備が不十分だったことが悔やまれる。「撤退」の二文字が二度ほどよぎった。少々無茶なことも二つしたように思える。
はからずも冬山の洗礼を浴びたようである。胸の中ではすでにゴーゴーという雪が吹きすさぶ風景が広がっている。
’14年4月、残雪の頃に東谷を歩いた。
その時に観た三鈷峰の北東面ルンゼが気になっていて、
またいつか歩こうと考えていた。
結果、自分には無雪期に歩ける所では無い事が分かった。
登る予定だったルンゼの左岸尾根沿いを山頂まで詰めたが、
途中で切れていないか最後まで不安だった。
装備面では大きな反省が残った。
沢登りのつもりで沢靴で歩いたが、すでに上は冬山。
急斜面では落ち葉、ズルズルの土、薄い積雪のため
フリクションゼロかと思うくらい滑って進まなかった。
アイゼンとピッケルがあればかなりの時間短縮と
安全性の向上が計られただろう。
(準備はしていたが、結果として持っていかなかった)
想像力が足りなかった。
しかしそれも含めて、大きな充実感が残る山行となった。
単独では決して行かなかったであろう極難ルート。
同行のsappanさんに感謝です。
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