記録ID: 5721866
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
前穂高北尾根〜吊尾根〜奥穂高岳→涸沢BC 濃霧
2023年07月15日(土) ~
2023年07月17日(月)
雪華
その他4人
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 25:51
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,330m
- 下り
- 2,213m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:31
2日目
- 山行
- 14:14
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 16:16
天候 | 濃霧からのちょいガスが晴れ、天気は回復傾向 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
1台片道4600円と定価設定されているみたい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●涸沢キャンプ場までの雪渓はチェーンスパイクが無しでも通過可能。 (ただし、雪歩きが慣れている人に限る) ●5.6のコルまでは雪渓通過しなくてもあがれる。 ●先人達の記録をよく研究していれば、ルーファイに困ることはない。 ●ガスで真っ白な時は、「間違い尾根」に引き込まれないように注意(明確な踏み跡がある)。 ●今回のルートは涸沢BC→前穂高北尾根→穂高岳→穂高山荘→ザイテン下山→涸沢BC。体力無いとバテるルート。。。 ●体力が無ければ小屋泊→前穂北尾根→岳沢小屋→下山のほうがいいと思う。 ・・・というか、体力が無ければやっちゃいけないルートだと思う。。 【北尾根攻略メモ】 【5・6コルまで】 ●前日に下見をしたほうがよい ●2,309m→2,723m(標高差414m) ●2,450mに少し広めの場所があり休憩ができる ●雪渓が無いかも(今回は雪渓歩きはしなかった) 【5峰】稜線通しがよいかも(容易) ●霧で視界不良の時は4峰へ降りるときに「間違い尾根」に引きずられないように注意。明確な踏み跡があるので、霧の中で視界不良な場合だまされて進んじゃいそうになります。(我々の軌跡の) 【4峰】2021年の地震でルートが変わっているという情報があり注意して登った。 ●大岩の基部を奥白沢側(左)へ。 ●上部へ行くと右上するラインが見える(草付きの階段状割れ目) ●4峰ピークは稜線通しで行くのがいいらしい ●3.4コルには踏み跡あり、クライムダウン不要 【3峰 クライミングゾーン】 1P目:20m 終了点あり。 2P目:40m 右に行くとⅣ級。ロープ屈曲しやすい。終了点あり。 3P目:20m 幅1.5Ⅿ程のチムニーの中の階段を上がる。左へ5mほど上がり終了点到着。 4P目:40m (容易)カムやピナクルで中間支点。 5P目:20m 核心P。体を入れにくい左上する凹角を登ると終了点。その上が少しひらけていて歩けるが、その先懸垂下降をするのでロープはそのままにしておいたほうが良い(懸垂下降をしないパーティもあるが、安全第一)。 ※3峰は3ピッチで抜けるパーティもある ●3峰から2峰への懸垂下降は7.8m。残置2つのスリングにロープをかけて下降。懸垂下降着地点が狭い。 【2峰】緩やか 【1峰】2峰と1峰はつながっているっぽく感じるくらいすぐ。頂上は広い |
その他周辺情報 | ●徳澤園のソフトクリームとアイスコーヒー(*^-^*)V |
写真
装備
共同装備 |
DMMドラゴンカム0〜5番
キャメロット
|
---|---|
備考 | ダウンパンツ+シェラフカバーで寝具OK |
感想
岳人憧れのクラシックルート、「前穂高北尾根」。あのギザギザをいつかは歩いてみたいと思っていた。
ここはソロでやる人もいる。
ロープ操作が不要なので早く抜けれるし、実際歩いてみてそれも可能なルートだと感じた。「ロープを知らない人でも体力とセンスがあればこなせるところ(主観)」かも。
今回はメンバーが集まってくれたし、ロープが出る山行の方が好きなので、とっても楽しかった。
今回は監督Dさん以外が初ルート。みんなでこれに向けて技術練習やギアの勉強もしてきたので、無事に成功することができて本当にうれしい。
特に大番のカムやナッツを投入した読みが当たった。この読みの当たり具合のわくわく感もロープバリエーションの醍醐味なんだと思う。
そして、他のパーティの流れも見ることができ、とても勉強になった。
北尾根はルーファイが面白く、視界が悪かったので天気がいい時に再度歩きたい。
ただ、この日は5峰で200mの滑落死亡事故が起きている。
ここに来る人達は3000m級のバリエーションルートをやるために何年もかけて自分の体や精神力や技術を培ってきていると思う。それが一瞬で消えてしまうのが哀しい。
死と隣り合わせの趣向であることも、これからアルパインを始めたいと思っている人にしっかり伝達していくことも年長者として必要なことだと感じた。
反省点:リーダーとして同行者の体調管理をもっと注意してあげればよかった。
2,500m以上のゾーンに入ると人は体調不良を起こしやすいということを念頭において行動する必要がある。
パーティ内での助け合いや体調のケアをしてあげること。
小休止の際、ツェルトが大いに役立った。
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