白峰三山縦走
- GPS
- 21:02
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 2,894m
- 下り
- 3,565m
コースタイム
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 11:16
天候 | 1日目:曇り/晴れ 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
前日19:30時点で残り2台。 下山時には路駐多数。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原〜小太郎尾根分岐】 ひたすらに樹林帯の急登。 悪い場所や難しい所は無いが、体力勝負。 白根御池を過ぎると視界が開け、背後に鳳凰山/仙丈ヶ岳/甲斐駒ヶ岳がそそり立つ姿が見える。 また、この時期は一面の花畑。 【小太郎尾根分岐〜北岳肩の小屋】 森林限界の稜線。 この辺りで風の様子が様変わりする。 いきなり強風で寒くなったりするので、要注意。 【北岳肩の小屋〜北岳】 ガレた登りだが、難しい箇所は無し。 しっかりフリクションの効く岩場なので、急がなければ問題無いと思う。 【北岳〜北岳山荘】 ザレ場の急降下。意外とスリップしやすかったり、段差の大きい箇所があるので、手も使ってしっかり降りるのが重要。 間ノ岳がよく見える。 【北岳山荘〜間ノ岳】 天空の縦走路。視界があると最高に気持ち良い。 悪場や危険箇所は無いが、地図のCTより時間がかかると思う。 基本的には安定した地面の歩行か、安定したガレ場の登り。3000m級の稜線なので、日差しは非常に強い。 【間ノ岳〜農鳥小屋】 ザレ場/礫場の下り。スリップしやすい。 所々急降下もあるので、しっかりと歩くこと。 【農鳥小屋〜農鳥岳】 この縦走路で一番テクニカルで、一番危険。(特に荷物の大きな人。) 片側がキレた細道のトラバースや、大きな岩を乗越す箇所もあるので、注意して歩くこと。 岩にこれでもかというほど目印が書いてあるので、道迷いは少ないと思う。 【農鳥小屋〜大門沢小屋】 大門沢下降点までは特筆する事項無しなので、以下記載は殆ど大門沢下降点以降の下山路。 とても長く、急な下山路。 大門沢まで急斜面をつづら折れで下降する。 全般的に急降下で、岩のサイズが大きいガレ場を下降することになるので、スリップ注意。 所々ある砂地の急降下にはロープが用意されているので、ロープも使いながら落ちないようにすること。 【大門沢小屋〜ゴール地点】 大門沢登山口までは沢筋を下降する。 この辺りで岩の質が変様して、フリクションの効かない、スリップしやすい岩になるので、歩き方やルート取りに注意。 斜度は緩く、トラバースメインなので体力的には楽だが、神経は使う。 大門沢登山口以降はロード歩きなので、ひたすら歩く。 |
その他周辺情報 | しもべの湯:1020 円/人 4/28にリニューアルしたばかりで、とても綺麗。 ご飯も安く、メニュー豊富。 |
感想
3000m級、天空の縦走路を歩いてきました。
二泊三日で歩くプランでしたが、渋滞でバスに間に合わず、再考して一泊二日となりました。
1日目の朝、初めての広河原は沢山の登山者で賑わっていました。装備を整え、いそいそと出発すると、レコでよく見る吊橋が現れ、南アルプスに来たんだなと感じました。
白根御池小屋までは、樹林帯の中の急登を只管に登って行きました。所々に花が咲き、嬉しい気持ちにもなりました。ぼちぼちと歩いていると小屋に到着。沢山の人で賑わっていました。
白根御池からは、草付きの急登を登りました。ここも高山植物が咲き誇り、目に美しいですが、強烈な急登でした。つづら折れでガレ場を登っていくので、降りてくる人と適当にすれ違いながら歩きました。
小太郎尾根分岐に到着すると稜線に乗り上げ、風が様変わりしました。ここまでの下から吹き上がるそよ風が、稜線では、冷たく強い風になりました。
北岳のピークへの道は登りやすいガレ場とトラバースの混合で、飴と鞭を感じながら、ガスの中を詰めていきました。
少しすると北岳のピークで、霧の晴れた縦走路を眺めることが出来ました。山頂に居た人たちも歓声を上げていて、気持ちの良い光景でした。
その後、北岳から北岳山荘まで、天空の縦走路を歩きます。南アルプス特有のブロードな稜線がとても気持ち良い縦走路です。吹き付ける風は寒く、日差しは熱くて、最高のコンディションでした。
ただ、流石に1日目でテントを背負って北岳山荘まで歩いてくると、流石に疲労が出てきます。間ノ岳が、余りにも巨大に眼前に聳える姿を見て、少し挫けそうになりました。
が、挫けてもテン場には着かないので、ぼちぼちと歩きました。雷鳥いないかなーとキョロキョロしながら歩いていると、遠くから見ていた間ノ岳の残雪が近くにあり、まもなく間ノ岳のピークでした。
私は雷鳥には会えませんでしたが、間ノ岳のピークに居られた方が、親子の雷鳥を見たそうなので、たぶん何処かにいるんだと思いました。
間ノ岳のピークを過ぎ、農鳥岳のエリアに差し掛かると、また雰囲気が様変わりしました。ガレ場/礫場となり、スリップに注意しながら農鳥小屋へ向かいました。
農鳥小屋のテン場は盛況で、沢山のテントで色とりどりでした。偶然にも、目の前が斜面で人が入れない、富士山が一望できる場所が空いてました。
テントを立てているときには、ブロッケン現象が見れました。初めて見ましたが、とても神秘的でした。
2日目の朝は良く晴れた朝でした。モルゲンロートに輝く西農鳥岳を見て、テントを片付けると、まだ早朝でしたが既に暑かったです。
農鳥小屋から西農鳥岳・農鳥岳への道は、この縦走路で一番難しかったです。基本的にガレ場で、大きな岩の登り降りもありました。
テント泊用の大きなザックを背負っていたので、少し気を使いながら行動しました。
農鳥岳に登ってみると、大門沢下降点側や間ノ岳側もとても良く見えて綺麗でした。多分私は、白峰三山で農鳥岳が一番好きです。
大門沢下降点からは、大門沢の降りになりますが、とにかく急降下で、とにかく長かったです。
降り始めて直ぐに樹林帯に入るので、蒸し暑かったですが、沢筋を降るので、時折抜けてくる風はとても心地よかったです。
大門沢小屋に到着すると、大きなザックを背負った人たちが沢山いて、みんな白峰三山を歩いてきたんだなと思うと、少し嬉しくなりました。
大門沢小屋は小さいけれど可愛らしい、雰囲気の良い小屋でした。小屋の方も丁寧で愛想の良い方でした。農鳥小屋を代行していただけて、ありがとうございます。
大門沢小屋を過ぎて、沢沿いの道を暫く歩き、足場板の橋を渡ると、長かった白峰三山縦走も終了。
後はロードを少し歩いて、奈良田駐車場に帰ってきました。
総じて、とても良い山行でした。南アルプスの山々の大きさや雄大さ感じられて、楽しかったです。南アルプス大好きです。
白峰三山縦走おつかれさまでした!
天空の縦走路、ダイナミックな眺め最高ですね☺️
テン泊装備でこの距離2日で完歩はすごいです✨✨
私もこの夏テン泊でこのルート行きたいなと思ってますが、もっと刻まないと難しそうです💦
テン泊の夜は温度的にはどうでしたか?けっこう寒いのかな…
ルート状況の詳細もありがたいです!参考にさせていただきます。
おつかれさまでした!!
こんにちは、コメントありがとうございます!
当初は2泊3日で歩くつもりだったのですが、行きで渋滞に巻き込まれた挙げ句、奈良田駐車場に空きがなく…初の車中泊で駐車場狙った結果、この日程になりました笑
さて夜の気温ですが、テントの外は寒かったです。
冬用のソフトシェル(モンベル:ロッシュジャケット)を着てて丁度良いくらいでした。
逆にテント内ではベースレイヤだけで丁度良いくらいで、シュラフ(ナンガ:オーロラ450DX)は暑くて、足だけ突っ込んでる感じでした笑
少しでも参考になれば幸いです
今年行くつもりだったのですが、土曜にケガをしてしまい💦まだまだ先ですが、来年の目標にしたいと思います!
ありがとうございました☺️
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