鳥倉から 塩見・蝙蝠岳・悪沢〜周回コース
- GPS
- 33:43
- 距離
- 62.5km
- 登り
- 5,960m
- 下り
- 5,819m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:28
- 山行
- 13:22
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 14:31
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:57
天候 | 日:ガスのち晴れ 月:晴れのち曇り時々晴れ 火:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夕立神パノラマ公園がスタートとなっているが,空き地に木材が置いてある狭めな広場が正しい 三伏峠登山口200m手前でスマホ電池切れでログ終了となる(駐車場まで約5km下る) |
コース状況/ 危険箇所等 |
二軒茶屋〜千枚の橋を渡ったあとの急登は足場が悪い(土が崩れる) 荒川前岳の崩落がかなりヤバイ(ガチレベル) 二日目の樹林帯は小さい羽虫が大量に沸いていた 下山時は三伏峠登山口に近づくにつれ,大量に大きなブヨに囲まれて絶望的だった(車周辺も) |
その他周辺情報 | 赤石荘は日帰り温泉を受け付けていなかった 大鹿エリアに日帰り温泉はなかった 分杭峠方面は平日時間通行止めがあった |
写真
装備
個人装備 |
水は補給できるので
3.2L+サーモス水筒1.0L<br />サーモス水筒の氷入りは翌日正午でも冷たくて助かる<br />空腹になるのが早かったため
食料は余裕を持たすため3日目にカップラを小屋で食した
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感想
土曜から火曜日で四連休がとれてしまった。
当初は白山を予定していたものの,石川県も豪雨の被害を受けて居るため,リスク回避のため北アか南アあたりで二泊三日(土曜日は移動日)で計画をしてみたが,アクセスが悪くて中々行くことができない南ア南部を選択してみました。
帰宅を含めてかなりキツい行程だが頑張りました。
土曜日,昼から移動して22時に鳥倉林道駐車場エリアに着きましたが,今日は天気が悪いはずなのに駐車場はギッシリ,路駐も多くて引き返して第二のさらに下のエリアになんとか停めることができました。その後も上がってくる車多数・・・。
今の鳥倉ってこんなに混雑するのかよ〜。
日曜は朝6時に出発,すでに大勢の登山者が出発していたみたいで人の気配はあまりなかった。空模様は晴れを期待していたが曇り空。
30分ほど歩いて歯磨きセットを忘れたことに気づいたが時間のロスがもったいないので戻らなかった。
仏の水場で給水。ザックを下ろす場所がなかったと記憶があったので,ザックのサイドポケットに仕舞えるペットボトル2本ぶんだけ給水。残りはすでにパッキング済みだ。
三伏峠に着くが,テント場の異様な光景に衝撃を受ける。
朝10時前なのにテン場スペースにはテントがギッシリ。樹林帯にもテントがギッシリ張られていた。土曜の宿泊組に,今日の宿泊組がさらにテントを設営する。午後には下山組も出てくることからマシになるのだろうとは思うが,どれだけの人が登ってきているのだろうか・・・。
自分は三伏峠にテントを張らないから良いが,ここで宿泊していたらストレスMAXで大変なことになっていただろう(小屋前でタバコすってるおっさんも居たし)
その後,塩見方面へと向かうが,この登山道もありえない程の数の人とすれ違った。
ずっとガスの中歩いてきたが,塩見小屋に着く頃には天気が徐々に回復してきた。
塩見岳への登りの岩稜ではお花畑が見事でした。
山頂に着く頃にはガスも無くなり,雲は多いものの晴れ模様。景色もよく長めの時間滞在。蝙蝠岳への稜線も確認できる。
塩見岳から先に進むと,人の気配はまったくといって無くなり,代わりに雷鳥の家族が現れ癒やされました。
蝙蝠岳への道中,ビバーク地にはいくつもザックが置いてあり,雪投沢に水でも汲みに行ってるのかと思いきや蝙蝠ピストンされている方が多い模様。
快晴の中,15時半に蝙蝠岳初登頂。
今年6月に初登頂した北アの赤牛岳の規模を小さくしたようなイメージでしたが,快晴な天気もあり感動は何倍も上だった。
三日の行程を考えると二軒小屋ロッジに降りたほうが楽なのですが,稜線で夕焼けも見たいので本日は蝙蝠岳付近で一泊となりました。
夜間も晴れていたものの,西風が防げる窪地は湿気が多いのか,テント内外ビッショリと濡れてしまった。
翌日はご来光前にほぼパッキングを済ませ,山頂で待機するも雲が掛かり陽が出るのに時間がかかりそうなので,荷物をまとめて出発することに。
樹林帯に入ると早くも朝露で足下が濡れるが数分間だけ。しっかりと整備されており歩きやすかった。
徳右衛門岳の山頂は展望は無い,水場の分岐は明瞭で平地のビバークサイトもあった。40m下り2.5L補給した(二軒小屋ロッジの水場は沢水の蛇口なので当てにしていなかった)。
苔むした2200m前後のゆるやかな稜線を歩くが,長くて標高も落とせないことから多少飽きる感じが出るのは否めない。
1700m付近で巨大な人工物を通り過ぎた後,急坂を下り林道へ出る。
目の前に大井川が流れている。二軒茶屋で休憩予定していたが,ここの河原で水浴びと休憩を入れた。
初日で右足に靴擦れが起きて,さらに今日の下りで悪化して豆ができてしまっていた。これから1600m以上登れるか不安だ。
大井川には腰まで浸かるが,当然すごい冷たい。木陰で食事をするが蜂が多く落ち着かなかった。
林道を歩き,先に千枚小屋への登山道があるが,行ったことが無かったので二軒小屋ロッジに寄り道。水場蛇口はあったが飲用不可と書いてあった(補給はしなかった)
登山口からは吊り橋を渡り,その後は急坂だ。
梯子があったり,ロープを掴んだり。足下が土で不安定な道を登っていく。
二軒小屋ロッジが営業してないから人が歩いていない,整備されていない,といったからではなく,元々こういった道なのだろう(道も少しロストしてしまった)
そのエリアを過ぎれば登山道は明瞭で一般的な道となったが急坂は続き,相変わらずペースは遅い。
途中3組ほど下山者とすれ違う。樹林帯で日差しも強く当たらなかったが,羽虫が大量に湧いてて長時間付き纏われるのがキツかった。
2000mを超えたあたりで登山道になぜか杖状の棒が刺さっていたので有り難く使わせてもらった。これで多少は楽になったはずだ。
稜線にでて休憩できるエリアに出るが千枚小屋分岐まで様子を見に行く。
荷物を広げて休憩できそうな場所はなかったので引き返して濡れ濡れになった装備を乾しながらお湯を沸かしてカップラーメンを食べ,不足してる水を補給しに水場へ往復。戻る頃には良い感じに乾いてくれて,再度フルパッキングして再出発。
時間は押しているが,明日の行程も長いので行けるところまで行ってみることとする。
千枚岳からの下降はザレた岩場,丸山へと緩やかに登り返す。
丸山山頂に出るが,風が強く悪沢岳方面は鼠色の雲がかかり雨粒も降ってきた。
日没過ぎて両足の状態も良くないので,ちょうどビバークポイントがあったので本日はここで一泊としました。
三日目も二日目と同じ時間帯で起床,出発。
左足は筋肉痛,右足は2箇所豆と1箇所靴擦れ。以前と同じ靴,買い換えてから右足だけずっと靴擦れする,どうにかならんものか・・・。
先日同様,ご来光エリアに雲がかかり,歩きながらの日の出となりました。
荒川前岳の崩落地,登山道が消失されとりました。
5年くらい前は縁を歩いていけたのに・・・。(そのときも縁側は歩行禁止みたいな感じだったはず)
迂回路も作られてないので,相当危険な場所となります。
すれ違った高齢の方も達もここを通った? ううむ・・・。
その後,道なりに下っていったらまさかのルート間違い。道が明瞭過ぎてつい下ってしまった。
その後は長い下りをトボトボと歩く。小屋までの区間は非常に長く感じた。
高山裏の水場で仏の水場までの水1.5Lを補給した。
食料はちょうど持ちそうだったが,ポリッピーorパン1個ぶん余裕を持たせたかったので,高山裏避難小屋でカップラーメンを注文した。
お湯はヤカンで提供,自分でお湯をいれる。いいね,このスタイル(*´д`)
炎天下の中,再スタート。樹林帯の標高なのでなんとか足も進む。
小河内岳への登りがきついかと思ったが,日差しがあるものの稜線は冷めな西風が吹いてて心地よかった。
避難小屋にも寄ってみるが管理人は不在,小屋の日陰で休憩を入れた。
スマホのバッテリーが1時間で8%以上減る。機内モードにしてるのにどうなってんだ?
10000maの外部バッテリーと,ランタンから充電し尽くして出発時は80%ほどあったのだが・・・。
他の山小屋は不明だが,営業避難小屋には充電するようなものは販売していなかった。
スマホ電源残量5%になったので,期待をこめてスマホを再起動。
起動後4%に減ったが,再起動して安定したのか,ここから鬼のようにバッテリー持ちがよくなった^^;
(変なアプリが駐留していたのだろうか,定期的に再起動したほうがよいと勉強になった)
二度のアップダウンを超えて三伏峠に着。
ここから下りでの下山,いつもならサクサク降りれるはずだが今日はペースが上がらず,終盤ではブヨにたかられ,スマホのバッテリーも切れてしまった。
登山口まで降りれば,あとは緩やかな下りの林道を歩くとガラガラの駐車場につきようやくゴールとなった。
山歩きはこれで終わりだが,帰宅の運転と温泉に入れるかが重要だ・・・。
いったん道の駅あたりまで降りて,日帰り温泉がやってるか赤石荘さんへ電話で確認してみると,コロナ過からずっと日帰りは営業していないとのお返事。
(後日調べると大鹿村の日帰り温泉はすべて営業していなかった)
松川町は行ったことが無い,地図には温泉は乗ってるが間に合うかも不明。
帰宅優先で国道152号で分杭峠を越え,高遠まで行き,営業していないであろうが万が一もあるので寄ってみた「さくらの湯」が19:30まで受付。20:00終了と営業していた。
現在時刻は19:33ほどだったが,なんとか入浴させてもらいサクっと頭と体を洗いサッパリしました。
晩飯は甲府あたりで豪華に済ませようとしたものの,都合上食べたのは菓子パン2つとポテチ1袋だけw
左足の筋肉痛はかなり酷かったと思っていたが,温泉入って菓子パン食べて寝たら回復していた。途中で5時間寝てから朝6時には自宅に帰宅できました。
にしても,このコース。二泊三日でギリギリだったけど,一泊二日でやってる人もいて驚いてしまう。
日帰りだと軽めの装備にしているけど,縦走だとフル装備しちゃうからULとはまったく無縁な状態。
今後は体力も回復力も落ちるからUL装備を意識していったほうがいいのかなぁとしみじみ思いました(´д`)
丸山〜悪沢の岩場でスライドした者です。
同日に同じルートを行かれていたので驚きましたし嬉しい思いです。さらに重装備されているsakahideさんを思い出しびっくり。あの装備でこのルートはタフですね! (スライドした時はてっきり千枚小屋から来たものとばかり思い込んでました) レコも大変面白く、そうだ、そうだ、なんて見ながら読ませていただきました。ありがとうございました♪
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