今週も飯豊通い 朳差岳は貸切状態(丸森尾根in 梶川尾根out)(山形県小国町 新潟県胎内市 関川村)

- GPS
- 10:04
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,551m
- 下り
- 2,583m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 11:01
| 天候 | 晴れのちくもり |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飯豊山荘駐車場はざっと見たところ駐車可能台数は50〜60台ほど。駐車場は3ヶ所に分かれています。駐車場はドコモ携帯電波無しのため使用不可。 バスで行く場合、米坂線(現在災害のためバス代行中)の小国駅から町営バスが出ています。7月、8月は季節運行で飯豊山荘まで入ります。詳しくは下記をご覧ください。 小国町ホームページ https://www.town.oguni.yamagata.jp/soshiki/choumin/1609.html |
| コース状況/ 危険箇所等 |
【丸森尾根】(上りで利用) 飯豊山荘向かいの天狗平ロッジ入口付近に登山口があります。いきなりから急登。稜線の地神北峰に至るまでほとんど緩みなく厳しい上りがつづきます。隣の梶川尾根が飯豊山荘の登山口から稜線まで標高を上げるのに距離を5km以上要するのに対し、丸森尾根は僅か4kmで稜線に至ります(梶川尾根も十分急峻なのですが)。私は「急登どんと来い」なので丸森尾根の方が好みです。道は丸森尾根の方が若干広めで歩きやすい印象。滑落するかもしれない危険な場所は少ないです。途中の夫婦清水は水がふんだんに出ていました。とにかく上る力と体力が要求されるコースです。登山口から稜線の地神北峰までのコースタイムは上り6時間20分、下り4時間10分。 丸森尾根最上部には例年7月上旬くらいまで雪渓が残ります。急傾斜の雪渓で、よほどの熟達者でないかぎりアイゼンピッケルが必要となります。ご注意ください。今日の時点で丸森尾根の雪はすべて消えていました。 【地神北峰〜大石山〜朳差岳】 待望のすばらしい稜線歩き。目的地の朳差岳へ向かってアップダウンのある草原の中を進みます。高山植物が豊富なので花を愛でながら進むのもよいでしょう。頼母木小屋(たもぎこや)では冷たくて美味しい水が出ています。ひと息入れつつ水の補給し大石山へ。ここからいったん下って鉾立峰への上り。朳差岳へ向かうときの最大の関門がこの鉾立峰。その名のとおり鉾が立っているかのような急峻な鉾立峰の上りは非常にきついです。休みながらゆっくり登っていきます。鉾立峰を過ぎてしまえばあとはウイニングロード。いったん鞍部へ下ってからの朳差岳への上りは傾斜が緩やかで鉾立峰のようにきつくはなく、お花畑の中を歩いていればいつの間にか避難小屋を過ぎて山頂に着いていることでしょう。朳差岳山頂は360度の風景を楽しめます。西には二王子岳の向こうに新潟市内や佐渡、北は朝日連峰、月山、鳥海山、そして南には飯豊の主稜線と飯豊本山方面を望むことができます。 朳差岳山頂で景色を楽しんだら往路を戻りましょう。鉾立峰の上り返しはきついです。あと大石山の上りも斜度は大したことないんですがとにかく長くてうんざりします。鉾立峰や大石山の付近は刈り払いして(ありがとうございます)茶色く枯れた草が登山道を覆っていることがあり、これが非常に滑りやすいので気をつけて通行してください。 頼母木小屋で再度水を補給し、地神北峰へ上っていきます。これも地味にきつい。長丁場の後半で疲労が蓄積し、景色や草花を楽しんでいる余裕があるかどうか微妙なところです。地神北峰までたどり着いたら、体力と時間に余裕があれば稜線歩きを続行して地神山と扇ノ地紙へ。なければそのまま丸森尾根を下るのが良いのではないかと思います。 【地神北峰〜地神山〜扇ノ地紙】 今回はガスっていたのでよくわからないところが多いのですが、そこそこアップダウンあります。地神山の山頂はその大きな山体に似合わず狭くて地味です。わざわざ目指すというほどでもなく、縦走のついでに立ち寄るといった感じで十分でしょう。 【梶川尾根】(下りで利用) 稜線上の「扇ノ地紙」から途中の梶川峰までは、開けていて斜度の緩い尾根歩き。高山植物が豊富で、楽しく歩ける区間です。梶川峰を過ぎると樹林帯の激下り開始。途中の湯沢峰付近で斜度が緩むところもありますが、そこを過ぎてもまた一気の下り。上りほどではないにしろ、下りも急すぎてかなり手を焼きますので、定期的に休憩を入れつつ時間の余裕を持って下るようにしてください。稜線分岐の扇ノ地紙から登山口までコースタイムは下り4時間50分、上り6時間50分。この日は五郎清水の水が出ているかどうかは未確認。 全体を通して登山道は明瞭、危険な場所は少ないですが、急傾斜のところが多く非常にタフで体力使うコースです。予定の組み方にもよりますが、健脚者向けの山域といえるでしょう。コースタイムは大荷物背負った縦走登山者用に作られているのか、全体的に甘め(長め)。 |
| その他周辺情報 | 登山口周辺にはスーパーやコンビニなど買い物できるところは皆無ですので、あらかじめ用意しておいた方がよいです。 山形方面から来る場合は小国町中心部の国道113号線沿いにコンビニとドラッグストア、そして国道から小国駅の方向に入ると「asmo」という小規模なショッピングセンターがあります(食品スーパーや100円ショップが入ってます)。 新潟方面からだと関川村にコンビニが3店舗(デイリーヤマザキ、セブンイレブン、ローソン)あります。スーパーは中条(胎内市)か坂町(村上市)の国道7号線沿いにある店舗を利用してください。 下山後の温泉 飯豊山荘 http://siroimori.co.jp/iidesansou/index.html 飯豊連峰 登山基地として、また長湯治のできる宿として山を愛する方々に親しまれています。源泉に近い熱めのお湯。汗も疲れも流してくれます。大自然と温泉を満喫してください。 入浴料:大人 500円、子ども(小学生)300円 大人料金には入湯税50円が含まれています 梅花皮荘(かいらぎそう) http://www.siroimori.co.jp/kairagisou/ 入浴料:大人 500円、子ども(小学生)300円 大人料金には入湯税50円が含まれています 小玉川の集落には民宿があり、登山の前泊後泊に利用できます(梅花皮荘も宿泊できます)。飯豊の山の幸を楽しみつつ、温泉入ってのんびりしてみてはいかがでしょうか。 |
写真
♪ツルツルテカテカ明日も晴れるかな〜」
どれだけの登山者がこの歌を口ずさみながら丸森尾根を通ったことであろうか?私ももちろん鼻歌歌ってしまったwww
主稜線の地神北峰に着きました。ふー、丸森尾根は急でなかなかタフでしたが、道は梶川尾根に比べて広めで歩きやすいですし、急登好きの私個人的には良い道だと思います。
正面の山は地神山。帰りに寄りましょうかね。ここから進路を北へ
今回は「ブルボン エブリバーガー」は持ってきませんでした。チョコレートがドロドロになりそうなので(笑)保冷バッグに入れて持参するほど拘ってるわけでもないですし
さあ、行くとするか!!足の松尾根なら楽なんだけど、飯豊山荘からだと下山も長いな〜。
帰りは扇ノ地紙から梶川尾根を下るつもりでいますが、13時までに扇ノ地紙に着けたら北股岳ピストンいけるかな?
あの倒れた標柱に座って休憩。さあ梶川尾根の激下りに挑むとしますか。2時間で下れるかな!?
私は下りがそこそこ得意な方なのですが、前回北股岳往復に比べて今回は距離も累積標高もだいぶ増してるからな〜。そりゃくたびれて足も出なくなるわけだ(それでも一応コースタイムの半分以下では来ている)
感想
この日は当初越後三山の中ノ岳かその近隣の荒沢岳に登るつもりでいたのですが、どうもこの付近は午後から雷雨になるらしい。ということで予定を変更し、雨の心配がなさそうな飯豊連峰最北の二百名山、朳差岳(えぶりさしだけ1636m)に丸森尾根から登ってみることにしました。
前日に登山口の飯豊山荘まで移動し車中泊。翌朝は4時に起床し、天狗平ロッジ脇の丸森尾根登山口からスタート。丸森尾根はいきなりかなりの急登。それがほとんど緩みなく稜線までつづきます。頑張って足を動かせば頑張った分だけ獲得標高に直結しますから、個人的にはかなり好みのコース。途中のピーク丸森峰付近で展望が開け、ここからは景色とともに高山植物も楽しむことができます。やがて稜線と合流する地神北峰。ここから眺める朳差岳が遠すぎて軽く絶望w
すばらしい風景の中、朳差岳めざして進んでいきます。頼母木小屋で美味しい水を補給し、大石山、鉾立峰と稜線のピークを越えていきます。鉾立峰の上りはきつい。ここは足の松尾根コースでも朳差岳登山の際には最大の難所となります。それにしてもこの日は土曜日なのに人が少なかったです。大石山から朳差岳まで、誰とも出会いませんでした。足の松尾根が使えないことと、あとは暑すぎるからでしょうか。実際1500m程度の標高だと、風が吹いてなければ日差しが強すぎてヤバかったです。
そうこうしているうちに避難小屋を通過して朳差岳(1636m)山頂到着。山頂は誰もおらず、私の貸し切り一人占め。6月に訪れたときはガスガスで2時間半粘ったものの晴れずに退却したので、快晴の朳差岳に登ることができて喜びもひとしお。
1時間あまり景色を楽しみながら過ごし、下山を開始。きついきつい鉾立峰と大石山の上り返しを突破し、来た道を戻っていきます。そしたら稜線上はだんだん雲が増えてきました。うーむ、真夏の時期、山はこうなっちゃうよなあ。まあ雷にさえならなきゃいいかな。13時までに扇ノ地紙に着けたら北股岳まて足を伸ばすかどうかを考えながら進みました。それにしても復路は上り基調なのでけっこうハードな道のりです。
地神山(地味な山頂)を過ぎて、扇ノ地紙に到着したのが13時5分。微妙に時間が過ぎたし、行ってもどうせガスなので北股岳は諦めて梶川尾根で飯豊山荘へ下ることにします。それなりのロングコースだったため既にくたびれており、この下りはなかなかペースアップできません。ヨレヨレで下りましたもん。もう長くて軽くうんざりでしたw前回北股岳ピストンのときは跳ねるように下ったんだけどなあ……。
やっとこ下りきって梶川尾根登山口。標高下げると暑くて汗だく。すぐに近くの沢で着の身着のまま水浴び。アブの猛攻に遭いましたが気になんかしてられません。川の水が気持ち良かったです。もっと長く入ってればよかったなあ。
その後車に戻って着替え(ここでもアブの猛攻)、水浴びしたので帰りのお風呂はパスして帰宅しました。あっ、家でお風呂に入りましたよ〜。
今回丸森尾根で朳差岳をめざしてみましたが、かなりタフなコースでした。先週の大日岳日帰りよりも疲れました。ただこれまで何度も歩いた朳差岳登山の足の松尾根コースや東俣コースに比べ、こちらからは主稜線を歩く距離が長く眺望も花も圧倒的にたくさん楽しむことができます。そのぶんハードにはなりますが、健脚の方には絶対こちらをおすすめしたいです。朳差岳には年内にもう1回か2回は登ると思いますが、また飯豊山荘から攻めてみようかな。
コメント
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きらきらうえつ












遠すぎて無理な山なのでとても新鮮な気持ちで拝見させていただきました(-人-)
お花に景色にとても気持ち良さそうな場所ですね🙌
入水ポイントとか言っていつもふざけてコメント書いてるんですがリアル入水とはw
登山のきっかけがコロナ禍でプール入れないから山の川行くべ〜からの廃村巡りのセットだったのでまた入りたくなりました😭
こんにちは!!飯豊は遠いので、地元民以外はなかなか行きづらい場所だと思います。
下山後の水浴びは、真夏だと今後も恒例になりつつあります(笑)アブがもうちょい少なくなると快適なんですけどね〜。あと水温が思いの外高いので、渓流魚はどこに避難しているのか気になっちゃいました。
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