中の湯から焼岳、西穂独標、上高地

2023年08月02日(水) ~ 2023年08月03日(木)

• GPS: 32:00
• 距離: 20.1km
• 登り: 2,106m
• 下り: 1,921m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:30
• 休憩: 1:20
• 合計: 5:50

8:10 中の湯バス停
9:00 9:10 中の湯温泉
9:20 新中の湯登山口
9:20 広場
10:50 11:00 下堀沢出会
11:50 12:40 焼岳北峰
13:40 13:50 焼岳展望台
14:00 焼岳小屋

2日目

• 山行: 6:40
• 休憩: 2:50
• 合計: 9:30

5:00 焼岳小屋
6:20 6:30 中間の池
7:30 7:40 西穂山荘
7:50 8:10 西穂丸山
8:50 9:10 西穂独標
10:00 10:30 西穂山荘
12:00 西穂高岳登山口
12:40 13:00 河童橋
13:20 14:20 小梨平
14:30 上高地バスターミナル
14:30 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

大阪から松本まで夜行バス
松本駅6:31発アルピコ交通上高地線（電車）
新島々駅7:01着
　　　　7:10発アルピコ交通バス上高地行き
中の湯8:00着
アルピコ交通　https://www.alpico.co.jp/traffic/

アルピコ交通の「さわやか信州号」やまいたびの「毎日アルペン号」、名鉄バスで東京・名古屋・京都・大阪から上高地へ直行バスがあります。

上高地へは高山からもバスがあります（濃飛バス　https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/kamikochi-line/　）

上高地は環境を守るためマイカー進入禁止です。

気候変動（地球温暖化）や渋滞、公共交通の経営難、中心市街地の空洞化などの問題が深刻ですので、できる限り公共交通のご利用をお願いいたします。

この日は倒木により電車が波田までとなり、代行バスに乗り換えました。乗り継ぎや精算で多少の混乱が見られましたが、最終的に10分ほどの遅延で済みました。

コース状況／危険箇所等

よく整備された登山道で迷うところはありません。焼岳は石の多い急斜面ですのでスリップや落石に注意してください。割谷山を巻く辺りは道が細くササで滑りやすいのお気を付けください。西穂独標は急峻な岩場で、高度感もあり怖いです。

その他周辺情報

上高地に宿泊・食事・土産・日帰り入浴など複数あります。小梨の湯は800円で入浴できました。松本駅周辺にはスーパーや多数の飲食店などがあり、パルコとその付近にはアウトドアショップもあります。

写真

8/2 4:54

早朝の松本駅前より王ヶ鼻を望む

8/2 4:56

播隆上人がいます

8/2 5:01

駅から常念山脈が見えます

8/2 6:19

七夕です

8/2 6:20

上高地線

8/2 8:11

中の湯バス停は有名な釜トンネルの入り口です

8/2 8:22

ホースから温泉が

8/2 8:44

車道を上りますが、美しいブナ林の中の道です。道端のソバナがかわいらしいです。

8/2 8:50

前穂が見えました。

8/2 9:02

中の湯温泉旅館脇の小道が登山口へのショートカット。ここに特に道標はありません。

8/2 9:20

登山口

8/2 9:21

奥穂まで見えます

8/2 9:31

明るい森

8/2 9:32

車が潰れていますが何でしょうか

8/2 9:34

左に道が分かれています。焼岳と安房峠の間の窪地に向かっているようです……

8/2 10:08

登っていくとシラビソなどの針葉樹林に変わります

8/2 10:10

根上がりの大木。倒木の上で育ったのでしょうか。

8/2 10:15

オオバコがかなり侵入しています。登山者による種の持ち込みと踏みつけの影響でしょう。

8/2 10:39

さらに上るとナナカマドとダケカンバになります。垂直分布を体感できます。

8/2 10:43

山頂が見えた！

8/2 10:58

木が少なくなり日向の斜面を登ります。暑いですが、霞沢岳の重厚感ある山容が見えてきます。

8/2 11:09

火山なので一般的な森林限界と異なりハイマツなどは見られません。

8/2 11:12

ヤマハハコ

8/2 11:17

オンタデかな

8/2 11:20

ツガザクラの実

8/2 11:25

シラタマノキ

8/2 11:47

鞍部に着きました。北峰直下から噴煙が音を出して噴き出しています

8/2 11:47

火口湖も見えます。神秘的な光景です。

8/2 11:50

赤っぽくないのでイタドリではなくオンタデかと思います。5月に行った阿蘇山ではイタドリが先駆植物としてよく見られましたが、こちらではオンタデがその役になっているようです。

8/2 11:52

南峰

8/2 11:54

北峰直下から雲の下の上高地

8/2 11:54

硫黄が出ています。この辺り噴気が出ていて岩も暖かいです。

8/2 11:57

北峰。すぐ下から噴煙が出ていて臭います。

8/2 11:57

8/2 11:59

8/2 12:19

8/2 12:29

赤トンボが沢山いました。アキアカネ？

8/2 12:58

中尾峠へ下ります

8/2 13:09

葉の全体に点々があるように見えるのでイワオトギリでしょうか

8/2 13:18

カラマツの風衝樹

8/2 13:18

風上側に枝が無いのではなく、風下側に曲がって伸びています

8/2 13:20

コケモモ

8/2 13:23

中尾峠と新中尾峠の間のピークからも噴気が出ています。『日本百名山』によるとこのピークがかつて「焼岳」、今の焼岳が『硫黄岳』となっていたのが今は逆になった（飛騨側の呼び方から信濃側の呼び方に地形図が変わった）とあります。

8/2 13:24

キタゴヨウかチョウセンゴヨウ。

8/2 13:28

マイヅルソウ。阿蘇山でもミヤマキリシマの下に見られました。

8/2 13:29

主に笹原ですがハイマツも少し混じっています

8/2 13:32

アザミに蜂

8/2 13:33

焼岳を振り返る

8/2 13:33

中尾峠

8/2 13:35

ニガナの黄色いのと白いのが並んでいます

8/2 13:42

笹原にぽっかり穴が開いて湯気が出ています。こんな穴がいくつかあります

8/2 13:51

新中尾峠

8/2 13:57

焼岳小屋の前にサワギク

8/2 13:58

焼岳小屋。この日の宿泊は私含めて3人。焼岳に登ってる方はたくさんいましたがほとんど日帰りのようです。

8/2 14:33

いい感じの雰囲気です。

8/2 17:22

小屋の前から焼岳。右側の小屋正面には大きな岩があります。

8/3 4:59

翌朝。西穂方面に出発。

8/3 4:59

エンレイソウの実

8/3 5:08

亜高山帯針葉樹林の原生林を行きます。退屈に思う登山者もいるみたいですが、私はこういう森の自然そのままという雰囲気が好きです。

8/3 5:10

モルゲンロートの焼岳

8/3 5:14

時折展望が開けそそり立つ壁のような笠ヶ岳が見えます。

8/3 5:18

前穂・明神岳の向こう蝶ヶ岳から日が昇る

8/3 5:29

一番奥に水晶岳・鷲羽岳あたりが見えていると思われます

8/3 5:36

割谷山付近はササが深く朝露でびちょびちょになります。

8/3 5:40

神々しい穂高連峰

8/3 5:42

マルバダケブキ

8/3 5:51

クルマユリ。輪生する葉が特徴です。

8/3 6:00

モミジカラマツ

8/3 6:19

ひっそりと池があります。向こうに霞沢岳が見えます。2194mピークの北側です

8/3 6:28

イチヤクソウ。亜高山帯の花は地味ながら清楚でかわいらしいものが多くて、お花畑を作る華やかな高山植物とは違った魅力があります。

8/3 6:33

穂高が近づいてきました

8/3 6:39

後方に乗鞍もちらり

8/3 6:52

サンカヨウの実。見た目美味しそうですがどうなんでしょう。

8/3 6:52

カニコウモリ

8/3 7:23

上高地との分岐

8/3 7:29

グンナイフウロ。森林限界が近づくと高山らしい花が急に増えます

8/3 7:32

西穂山荘。思ったより結構早く着きました。

8/3 7:32

いいテラスがあります。

8/3 7:40

素晴らしい天気です

8/3 7:40

笠ヶ岳もすっきり

8/3 7:45

8/3 7:48

ハクサンフウロ

8/3 7:50

丸山

8/3 8:17

ロープウェイの駅が見えますが今は休止中とのことです。

8/3 8:21

ホンドミヤマネズ。ハイマツ帯もハイマツだけでなく本種やコメツガなど混ざっていて面白いです

8/3 8:23

イワツメクサ

8/3 8:28

西穂の峩々たる山稜が迫ります

8/3 8:35

チシマギキョウ

8/3 8:36

ウサギギク

8/3 8:38

西穂独標に接近

8/3 8:40

ちょっと怖いですね……

8/3 8:40

怖い

8/3 8:43

去年行った木曽駒の宝剣岳より怖いですね

8/3 8:56

頂上から見る西穂奥穂は大迫力です

8/3 8:56

焼岳乗鞍方面

8/3 8:56

八ヶ岳や富士山まで見えます

8/3 8:56

夏山感を満喫です

8/3 9:18

下りの方が怖い

8/3 10:13

西穂山荘で名物のラーメンをいただきます

8/3 10:13

雲の高さでダケカンバやシラビソを見ながら食べる名物ラーメンというのもなかなかないですね

8/3 10:33

テント場のお花畑にニッコウキスゲが一つ残っていました

8/3 10:37

少し下ると冬用の道標が4mぐらいの高さにありました。すごい積雪量です

8/3 10:37

横の棒は積雪量を測る物差し

8/3 10:38

ミヤマキンポウゲ

8/3 10:46

上高地への道は石敷や木道でよく整備されています

8/3 10:57

8/3 11:55

ツバメオモトの実

8/3 12:05

西穂登山口

8/3 12:09

梓川と穂高

8/3 12:10

六百山

8/3 12:20

ウェストン碑

8/3 12:27

ウェストン園地の湿地は通行止め

8/3 12:28

メタカラコウ

8/3 12:29

焼岳

8/3 12:47

河童橋は人がいっぱい。ここから小梨平まで行って食事と入浴をしました。

8/3 12:48

歩いてきた稜線

8/3 14:26

ケショウヤナギはどれでしょうか……？

8/3 14:27

8/3 14:27

8/3 14:27

8/3 14:31

上高地発のバスは予約制。

8/3 16:51

松本駅。さらば信州。

撮影機器：

SCV48 samsung

感想

山石

好天の日本アルプスを満喫してきました。活火山から昔ながらの山小屋、原生林の縦走路、高山植物とハイマツの尾根道、岩峰から大迫力の穂高連峰と富士山や白山まで見える大展望と、山の魅力の欲張りセットのような山行となりました。