西穂高岳〜奥穂高岳〜槍ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 2,529m
- 下り
- 3,582m
コースタイム
8月4日(土)4:04天狗のコル-6:05ジャンダルム-7:30奥穂高岳-8:05穂高岳山荘8:33-11:10北穂高岳11:55-13:30A沢のコル-15:24南岳小屋
8月5日(日)3:55南岳小屋-6:43槍ヶ岳-8:00飛騨乗越-9:50槍平小屋-12:53新穂高温泉
天候 | 基本、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<ビバーク地> 西穂〜ジャンダルム間にビバーク適地複数あり。 但し、4人用テントを張れるのは、間天のコル、天狗ピーク付近 天狗のコル、ジャンダルム手前のピーク付近程度。2テンやツェルト なら選択肢はかなり多い。 最も整地されていて快適なのは間天のコル、次にジャンダルム手前か。 天狗のコルは岩を上手いこと平らにしてはいるが、4テンの場合、 さすがに全体が平らになることはない。 <水場> 天狗のコルから岳沢小屋方向に10mほど下ると雪渓があり、 水がとれる。が、雪渓がなくなるのも時間の問題。 あとは、各山小屋、南岳小屋〜槍ヶ岳の間の中岳付近の雪渓。 <登山ポスト> ・新穂高温泉RW駅近く、RW西穂口〜西穂山荘に向けて5分ほど 歩いたところ。 <温泉> ・中崎山荘 奥飛騨の湯 http://shinhotaka.com/nakazaki.html @800円。露天は比較的狭い。 <飲食店> ・味処 懶亭 http://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20001871/ いつもは松本の十字路に行っていたが、近くのセブンイレブンの 店長に聞いて行ってみたが、tyaku的には不満足。もう行かない。 他のメンバー的にはどうか分からんが、「美味しかったね」とは 誰も言っていなかった。CP悪すぎ。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
ファイル |
非公開
5817.xls
計画書
(更新時刻:2012/08/02 13:59) |
写真
感想
初めて奥穂と槍に登ったのが確か2004年、それ以来の憧れだった
ジャンダルム、そこから槍までつなぐ縦走にいってきた。
夏休み前半のチンネ左稜線から火曜日に下山して、木曜の夜に出発。
疲れが抜けきらない。が、CLだし、かぶーにヒロシは緊張の
挑戦風情(ザッパは余裕そう)。ちゃんとしないと。
最初の核心は新穂高温泉の無料駐車場に車を停めること。平日なのに
スゲー混んでるし、そもそも深山荘のところなもんで、かなり狭い。
入れるのもひと苦労だった。
翌朝、始発のRWに乗車して縦走スタート。
計画では天狗のコルか、間天のコルまでだが、翌日の行動時間を
考えると、できれば穂高岳山荘まで行きたい気もする。が、焦って
速度を上げ過ぎるわけにはいかない。
CTは、最初の西穂山荘まで、独標まで、西穂まで、それぞれ
90分。想定でそれぞれ60分で行ければ良いと思っていたところ、
快調なペースでそれぞれCTの70%、60分で歩くことができた。
独標から先は、早々に岩稜縦走の様相を呈していたが、皆スムーズ。
が、西穂から先は岩稜のアップダウンの連続。クライムダウンの
連続はなかなかシンドカッタ。また、特に梯子や鎖では1人1人通過
せねばならず、4人パーティのスピードの限界。
初日は天狗のコルでビバーク。黄昏時まで皆でのんびりまったり
楽しい時間を過ごせた。このメンバーで良かったな・・・と思えた瞬間。
しかし、6時間しか歩かなかったのに、かなり疲れた1日だった。
2日目
まずは、急な岩場の登りから。ヘッデンの中なので、慎重に歩を進める。
ジャンダルムまでは思ったよりは遠い。結構足の遠いクライムダウンを
終えるとジャンダルム基部。奥穂から見てきたそれとは大分様子が異なる。
ザックをデポしてジャンダルムを登る。ジャンダルの登り自体はこれまで
歩いてきた岩稜に比べると大したことない。奥穂側から直登しておけば
よかった。3分程度でジャンダルムの頂きへ。
ヒロシが撮ったジャンダルム山頂の写真、天使から神々しい光が放たれて
いる。奇跡の1枚。
が、そんな余韻に浸る暇もなく、さっさと基部に戻りザックを回収。
信州側をトラバースして奥穂を目指す。この辺りから登山者の数が増える。
最後の難所は馬ノ背はナイフエッジだが、予想よりは短いセクション。
また、登りであればそれほど怖くない。
馬ノ背を越えると、奥穂はすぐそこ。
ここからは勝手知ったる縦走路。。。ではあったが、ここからは疲労との
戦い。しんどかった。
穂高岳山荘で一服したのち、北穂までもアップダウンの連続。
北穂山荘で昼食後、大キレットの下降はもっともシンドイセクション。
飛騨泣きも南岳から歩く場合に比べて数倍難しい。
何とかA沢のコルに着いた時は、すっかり消耗しきり。ここからは
気力で乗りきって、ようやく南岳小屋手前の梯子。ここまで来れば
一安心。
で、後ろを向いて写真。
安堵と疲労が入り混じって本当に素敵な表情。ちょっと感動です。
一登りして南岳小屋に到着。皆で円陣組んで喜びを分かち合った。
本当にホッとした。
3日目
今日も快晴だ。
槍を目指して暗闇を進む。疲れはたまっているが、足取りは軽い。
思ったよりもアップダウンを繰り返して、槍岳山荘へ。人が多い。
やや閉口するが、ここは聖地槍ヶ岳、いたしかたない。
槍ヶ岳の穂先に来るのは8年ぶり。ヒヤヒヤしながら登ったことが
懐かしくもあり、何の難しさも感じなくなた自分の成長?というより
変化を実感する。
山頂からの展望はさすがに一級品。特に裏銀座から立山方面の
奥行きは素晴らしい。
穂先からの下りで新人の天Pに遭遇。
槍ヶ岳山荘で一服して、飛騨乗越に戻り、下山。
飛騨沢からの下山は初めてだったが、地獄だった。
2日間の疲れが全身にどっぷり圧し掛かる。
あとはただただ忍耐の時間。あんなに元気だった他のメンバーも沈黙。
それでもなんとかかんとか新穂高温泉へ。
相当疲れる山行だったが、それ以上に素晴らしいメンバーとともに
歩き切った充実感に包まれる山行だった。
天候、ルート、メンバー、、、などなど色んな要素があるが、
カモに入って100本以上山行してきたが、5本の指に入る感動的な
山行だ。
気付けば随分と時間が経ってしまった。
書きだしたら絶対長文になるなと思っていたら、なかなか書き出せませんでした。
いまさらですが、書きます。
ひろしさんと同様、当初は『大キレット行きたい』というのが全ての始まり。
穂高縦走を志すも、7月は途中敗退となってしまった。
そんな中、やっさんパーティの皆様からリベンジのお誘いを頂く。
仕事休めるかな?等の要因から、一瞬返答に迷う。
迷いつつも、答えはハナから決まっていました気がします。勿論YES。
さて。
今回は、7月とは逆向きのルート。
しかも、今回は山ボーイズ&ガールズ憧れの槍ヶ岳も行っちゃう。
・初日
新穂高から西穂・奥穂方面を目指す。
ふくはら、酒を背負い過ぎる。
荷物の重さに一同引く。
現地でもそうだったが、帰ってきて改めて思った。
がんばるのは自分自身が勝手に頑張れば良いことだが、パーティのためにも余裕を持っておくことは大事だなと。
有事を想定すれば、荷物は軽いに越したことは無い。
初日は西穂山荘から天狗のコルまで。
逆層スラブはクサリなかったら、死んじゃうと思いました。
他にもところどころ(というかほぼ全て)、スリルショックサスペンス。
真っ青な空、ゴツゴツの長ーい稜線、スッパリ切れ落ちてて道とは言い難い道。
目に入る景色はどれもとても新鮮、もとい、とても刺激的でした。
そしてビバーク初体験。
初めてのテン場以外での幕営、期待と不安。
やがて日も暮れ、辺りは真っ暗。そしてひたすら静か。
綺麗な夜だなぁ。普通のテン場じゃあ経験できないよなぁ。
北アルプスのど真ん中を独占したような、贅沢な気分に浸る。
翌日はいよいよ正念場。ひたすら岩稜帯を長時間行動。
背中がゴツゴツで痛いが、頑張って寝る。
・2日目
朝4時5分。行動開始。
ジャンダルム・奥穂・北穂・大キレットを越えて、南岳小屋を目指す。
ボリューム感がすごい。
悪場が長時間続くことから緊張と不安もあったが、それ以上にワクワクしていた。
山やってない人達からすると変態じみているんだろうな。
きっと自身が思っている以上に、自分はドMなんだろうな。
朝日を浴びつつ、ジャンダルムまで辿りつく。
近くで見たソレは、もっこりと天に向かい聳え立っていました。
『ほれ!ヒロシさんが好きなもっこりだよ!』
『っるせーよ!!山ガール憧れのジャンダルムなのようふふ♪』
トークも軽妙に弾む。
手に持てる山名標。
『ジャンダルム 3163M』っていうやつ。
あれ持って写真撮るの、夢でした。
夢をひとつ叶えてきました。
今度来たときには、、、直登したい!
そういえば、ジャンダルムに山ガールはいなかった。
本日の前半戦ヤマ場。
馬ノ背をヌルヌルと超える。
超えた先には、奥穂高岳。
GWに来た時とは全く異なる景色に感動。
今回はガスも無い。周囲に雪も無い。全く違う光景。夏山全開。
奥穂からは一気に人の気配が濃くなる。
人も多いし、ルートの整備にも気合いが入っている。
さらに、穂高岳山荘で小屋の有り難さを痛感。
コーラが超うまい。
疲れた体に、果糖ぶどう糖液糖とカフェインのダブルパンチ。
範馬刃牙さんもおススメしてました。
奥穂高岳からは実線ルート。
くさりいっぱい。
ステップいっぱい。
でも落石はこわい。気は抜かずにがんばる。
涸沢岳は・・・巻いて行こう。
そのうちいつかピークハントします。
悪場を越えて北穂高岳。
(サラッと書いたが、所々怖かった。西穂-奥穂間ほどではないが。)
GW、いや、、、つい数週間前に来たんだよなぁココ(笑)
北穂小屋のおねいさんとも久々の再会。
(勿論おねいさんは私の事など微塵も覚えていない)
悪ザッパさんは山名標サクッと抜いていた。こわい。
大休止@北穂小屋ののち、本日のラスボス戦。
帰ってきたぜ、大キレット。
ここは7月に、逆向きだが一度通った。
以前通った際に、飛騨泣きの下りは怖そうだなぁと漠然と思った。
そしたら、、、本当に怖かった。。
『油断したら死ぬなぁ、これ。』
第七感がそう告げていた。
飛騨泣きが、今回の山行で一番シビれた。
A沢のコルに着いたときには、僕も幽体離脱しそうだった。
疲れ切った状態での大キレット越え、独りだったら相当つらかったな。。
パーティーの仲間に救われた部分が本当に大きい。特にメンタル面。
メリハリをつけつつ、ときには下らないことを話しながら歩くことができ、本当に救われました。
辛くもあったが、とても楽しくもありました。
南岳小屋に着き幕営。
爆睡〜。
・3日目
朝、体調が思わしくない。眩暈した。
ジワジワ蓄積されていた重荷による疲労が爆発したようだった。
改めて、荷物は軽いに越したことは無いなと反省。
ペースを落としてもらいつつ少し歩き、体が暖まってきた頃には体調も回復。
3日目は、悪場の通過を既に一通り終えているので、のんびり歩き。
朝日を浴びつつ稜線を歩くのは気持ちが良い。
西穂からは遥か遠くに見えていた槍ヶ岳。
今や目前にある。
朝日を浴びる槍ヶ岳と常念岳は、いつにも増してとても恰好よく見えた。
槍ヶ岳にたどり着く前に、既に感動してました。
ご来光のラッシュアワーを過ぎていたので、槍の山頂直下は比較的快適に登れた。
やっさん、ハシゴでヒールフック。
ふくはら、ハシゴで手に足。
二人で残置無視クライミング。
どこかから『はしゃぎ過ぎだ!!』との声が聞こえてきそうですね。。
辛い2日間を経てようやく辿り着いた槍ヶ岳なだけに、本当に嬉しかった。
山頂直下ではしゃぎつつ、『山頂に立った時どんな気分なんだろ?』と思っていた。
いざ実際に槍の頂に立った時、、、不思議な感じだった。
国内一般ルートの最難関と言われるタフなルートを踏破した喜びを噛み締めつつ、
もう岩場でピリピリしなくて良いんだな。
重い水も荷上げしなくて良いんだな。
、、、などという、ある意味切実な思いも頭を過ぎり、ポカーンとしてしまった。
新穂高までの下山、つらかった。
下山途中の皆さんからの激しいイジリ、つらかった(けどオイシかった)。
今回、私は山行直前にパーティーに合流させて頂きました。
にも拘らず、快く迎え入れて下さり、山行中も様々な面で支えて頂きました。
やっさん。ザッパさん。ヒロシさん。
パーティーの皆様に心から感謝です。
本当に有り難うございました。
最高にツラい行程でしたが、最高に楽しい山行でした。
このメンバーで、このルートを歩いたこと。
一生モノの思い出です。
また一緒に山へ行く日を楽しみにしています♪
登った、下った、やりきった!!
疲れたけれど、めちゃくちゃ楽しかった。
充実感いっぱい。もう最高の3日間でした〜。
***感想長くなります。***
そもそも「大キレット行ってみたい」とアピールしたことからお誘いいただいた、今回の企画。
まさかジャンダルムとセットで行くことになるとは思ってもみませんでした。
テン泊装備での岩稜縦走ということで、不安だらけ。
荷物持てないし体力ないこと自覚してるので、とにかく軽量化をはかりまくりました。
「絶対必要!」以外のモノは一切排除。
マットも短く軽量のモノに買い換え、
ストックは持ってくかどうか悩んで、1本だけ持参することに。
それもザックの中にしまえるコンパクトなモノに買い換え。(外付けだとひっかけが怖かった)
シュラフもカットして、インナーとカバーで対応。
着替えなんて持っていきません!(汗臭くても知るか!!)
お酒だって今回は我慢!!(でも結局コンビニでビール350ml缶を買って持っていった…)
めちゃくちゃ軽量化頑張ったつもりなのに、
何故か他のメンバーとあまり重さが変わらないのがなんだかすごく悔しかった。。。
(元からマットもストックも軽量のヤツ使ってるのね…)
ロープウェー乗車の際に量ったところ(8kg以上は300円かかる)、
ざっぱ15kg、わたし16kg、やっさん17kg、かぶー20kg。
かぶー20kg!?
オマエ何持ってきたーーーー!!!!
と総メンバーからツッコミ。正体は大量の酒。。(でも誰も「置いていけ」とは言わない)
ざっぱ・かぶー間でちょこっと重さ調整して出発。
西穂山荘まではうだるような蒸し暑さの中、樹林帯歩き。
が、稜線へ出れば、そこは「THE・夏山」の景色!!
緑の山に続く道、これこれ、これが見たかったのよ!!!!
カモに入会した時期が秋だったので、実は夏山経験がほとんどありません。
なので、この景色にとにかく感激しきり。雑誌の写真みた〜い、とウキウキ♪
でも暑さでゼーハー。ホントに暑かった…
独標、ピラミッドピークなど直近でも事故があったところなので注意して通過。
西穂高岳に登頂して、本番はここから!
***雰囲気は写真を参照***
…うーん、これは、、確かに気を抜いたら危険。
間ノ岳、天狗の頭とクライムアップ&ダウンを繰り返す。
荷物背負って体を持ち上げるのがけっこうキツイ。
ハイステップだとさらにキツイ。。
下り・トラバースはステップに足が届かないとコワイ。。
ホールド、ステップが乏しい個所はやっさんが前から指示を出してくれた。
ジムでもいつも思うけど、アドバイスが本当に上手い。
キツイ・コワイを繰り返し、天狗のコルに到着して、1日目はここでビバーク。
楽しく宴会開始。
雪渓があったのでビールが冷やせて、これが本当に嬉しかった。
とにかく暑くて、冷たい飲み物が飲みたくて仕方なかった。
夕食は角煮丼byやっさん。
生野菜・キムチものった豪華版。
重い食材なのに〜。ありがたく肉を喰らいました。美味!
食後はお散歩して夕暮れの夕景を楽しみ、お茶して就寝。
このビバーク地では本当に楽しかったな。
非難小屋跡にテントを張ったけど、ゴツゴツしていて寝心地は最悪。
風が強くてうるさいし、シュラカバ&インナーでは寒いのか寒くないのか、
寝てるのか寝てないのか、なんだかわからずうつらうつらして朝。
2日目は、ジャンダルム&大キレットを超えて南岳小屋まで。
ヘッデンつけて出発。
だんだん明るくなっていく山並みがキレイでした。
相変わらずのクライムアップ&ダウンを繰り返し、いよいよジャンダルムへ。
奥穂から来た人がすでにけっこういます。
ザックをデポして登頂。
来たぞ、山ガールの憧れジャンダルム!!気持ちい〜。
感動に浸る暇もなく、人がどんどん登ってくるので写真撮影してすぐ下りました。。
ここからがなかなかキツかった。
痺れるクライムダウンの連続。緊張しました。
馬の背は登りなので難なくクリアし、奥穂へ登頂。
ガスガスだったGWと違い、晴天の中の絶景を堪能しました〜。
さっさか穂高岳山荘まで下りて、大休止。
水やジュース、行動食を補給。
「とりあえずジャンダルム超えて、奥穂まで来た!」という充実感。
…これで緊張の糸が切れたのか、体力的な疲れがどっと出たのか??
涸沢岳への登り、異常に体が重い。
全然歩みが進まず、息が切れる。。
さっきまでこんなじゃなかったのに、なんで??と、自分でもわけがわからず混乱。
いきなりバテたわたしを見て、みんなも心配そう。申し訳ない。。。
結局「このペースでは今日の行程が完遂できない」と判断したCLにより、
わたしの荷物を分散。食材、水を持ってもらう。
本当に情けなくて、申し訳なかった…。凹んだ。
精神的には凹んだけど体は軽くなったので、気を取り直して再出発。
北穂の最低コルまで、鎖場の連続。全然気が抜けない。
「また登るのにこんなに下るんかーい!!」とぶーたれながらひたすら下る。
後半はザレた下り。落石を起こしてしまいそうですごく怖い。
どうやったら速く上手に歩けるんだろう?
登り返して北穂高小屋。
ここで昼食。カレー、ラーメン、ミートソースパスタ。
それぞれエネルギーを補給して、さぁ大キレットへ!
飛騨泣きの下りは確かに怖かった。
鎖場の最後、手足をめいっぱい伸ばしても足が届かなくて
後ろをざっぱに見てもらいながら、えいやと飛び降りた。あの瞬間が怖い〜。
ちなみにざっぱ、結構アドバイスくれたりフォローしてくれたりする。
おおざっぱなのにたまに細やか。だいたい、おおざっぱだけど。
長谷川ピークは登りだったので全く問題なし。
やっぱり登りより下りが怖い。
超えたぞ、山ガールの憧れ大キレット!
でも、初日からずっと岩稜帯を歩いてきたのでなんだか
「あれ、どこが大キレットだったの?」というカンジで終わってしまった。。。
ちょっと勿体ないような気も…。
南岳小屋まで、バテ気味でゼイハァ言いながら進む。
あからさまにリアクションが薄くなり、沈黙するわたし。
みんなに気を遣わせてしまって申し訳ない。。
そんな中、かぶーが後ろから励ましてくれたり、トークで盛り上げてくれてありがたかった。
やっぱムードメーカーだね。
ようやく小屋へ到着。
心配したテン場もけっこう空いていて、前日とは違い、平らな場所に設営できた。
「地面が平らってステキ〜!!」とみんなで感動。
小屋でビール・つまみを買って宴会。
ああ、小屋の存在ってありがたいなぁ〜。
水も補給できるし、冷たいビールが飲める。つまみまで買えちゃう。
夕飯は麻婆茄子。夏の2日目なので、日持ちする食材メニュー。
ナスとピーマンは軽いと思ったのに、束になると結構重くて誤算だった。
陽が落ちる前に、ちょっとお散歩。
穂高方面がガスっていたけど、ガスの中に浮かぶ北穂も幻想的でカッコよかった。
ちなみに着替えを持ってきてるメンバーは、ここで装い新たにリフレッシュ。
わたしは軽量化のため持ってこず、着たきり雀。汗臭さ満載。
なんかちょっと、女子として…。「くっ」って思ったけど、仕方ない。。荷物増やしたくないし。
満点の星空がキレイでした。
3日目、最終日。
縦走の終着点、槍ヶ岳へ。
ここからはもう快適な登山道。
でもたまに岩稜が出てきて、「もういいよ、お腹いっぱい!!」と皆で愚痴る。
南岳、大喰岳とアップダウンを経てついに槍ヶ岳。
飛騨乗越にザックをデポ。
空身になったざっぱが軽やかに走って登って行っちゃって、追いかけるのが大変。
そんな体力もう残ってないよ〜。。
山荘から槍の穂先までは、ちょこっと渋滞。(それでも空いてる方だったらしい)
ハシゴがあるのに「残置使用禁止!!」と、敢えて岩を登るやっさんとかぶー。
クライマーっていうか、はしゃぐ子供にしか見えない。。他人のフリ。
わたしとかぶーは、槍ヶ岳初登頂でした。
ついに登った、山ガールの憧れ槍ヶ岳!!
縦走のGOALとして、なんとも嬉しくふさわしい山だなぁと思いました。
スタートからずっと「あそこまで行くんだな〜、遠いな〜」って眺め続けた槍ヶ岳。
無事に辿り着けてよかった。ホントよかった。
山荘でエネルギー補充し、下山。
ここからがまたツライ、ザレた下り。もう足も膝もカクカク。
「暑い」「飽きた」「つまらない」と愚痴の合唱しながら、だらだら下る。
そして、ようやく新穂高温泉に到着。
疲れました。
でも、すごく楽しかった。充実してました。
気の置けないメンバーで、バカなトークしながら歩けたのは大きかった。
気遣わないでいいし、キツイ時も気が紛れて、精神的にラクでした。
その分、泣き言漏らしてしまうこともあったけれど。。
一生の思い出になると思います。
ありがとうございました。
南岳で隣にテント張ってましたー。
賑やかな声が聞こえてましたよー!
写真を見ても皆さんとても楽しそうですね:)
天気も良くて最高の縦走でしたよねぇ。
お疲れ様でした!
riCさん
隣にテント張られていたんですね〜
お疲れでお休みのところ、ご迷惑おかけ
しましたー
テン場では周囲に配慮しろ!としつこく
言っていたのですがw、皆難所を越えてきて
すっかり解放されてしまったようです。
って、私もですが。。。
1年に何度もない素晴らしい天気の週末でしたね。
また、あんな好天の下、お会いできればよいですね〜!
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