あこがれの雲ノ平(折立・薬師沢↑三俣・新穂高↓)
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- GPS
- 23:26
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 3,215m
- 下り
- 3,465m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:03
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:10
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:04
天候 | 27日:曇り。あと15分で小屋到着というところ(14時頃)で激しい雨にあう 28日:朝晴れていたがだんだん曇り。あと15分で小屋到着というところ(13時半)で小雨 29日:晴。暑い |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
[復路]新穂高ロープウェイバス停1455→1520平湯温泉1755→1923松本BT(濃飛バス+アルピコ交通バス=3,200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
北アルプスの一般登山道なので、極端に道が悪いところはない。一番きつかったのは、薬師沢小屋から雲の平への登り。ぬれた岩が滑る急登が長く続く。 なお、暑い日が続いているので、水が枯れている水場が多い(今回のコース上では、秩父沢や笠新道入口)。また、三俣山荘では水補給はテン場の水場まで行かねばならなかった。水の確保には要注意。 |
その他周辺情報 | 平湯でのバス乗継の長い待ち時間に、「ひらゆの森」で温泉に入る(700円)。 |
写真
感想
雲ノ平への山行は、長年あたためていたプラン。花の季節ではないので、その点は残念だけれど致し方ない。不安定な天候が気になっていたが、思っていたよりも天気に恵まれた。1日め・2日めとも小屋到着直前に雨にあったが。
折立への直通バスは満席に近かった。太郎平までは多くの登山者と前後しながら歩きやすい道を行く。青淵三角点から左に薬師岳が見えていたが、だんだん雲が多くなり視界がきかなくなってきた。道脇にリンドウが咲いている。 薬師沢への道に入るととたんに登山者が減る。
沢筋に下った後は、ところどころ草原風の平坦地もあらわれる。とたんに激しい雨が降り出して、雨具をつけているうちにずぶ濡れになり薬師沢小屋に駆け込んだ。小屋の人が「まずは乾燥室へ行って着替えなさい」といってくれたのがうれしかった。薬師沢小屋は渓流釣りの宿泊者も多く、登山者以外と話をするのも面白かった。
2日目は小屋前の吊り橋を渡り、ハシゴを登り、濡れて滑る岩が重なる急坂を登る。その登りも途切れることがなく、今回の行程で一番厳しいところ。傾斜が緩んで木道があらわれても、樹林帯の中、なかなか雲ノ平らしい(と自分が思っている)風景はあらわれない。
標高2,450mを越えた園地がアラスカ庭園と呼ばれるところか。薬師岳や黒部五郎、三俣蓮華、その左に槍ヶ岳が顔を見せるように。さらに進むと「奥日本庭園」があり、イメージ通りの雲ノ平の景観が広がるようになる。前方に見える水晶岳が格好いい。
雲ノ平山荘の前で小休止後、さらに東へ進む。スイス庭園が一番気持ちの良い所だった。池塘越しに見える水晶岳。その左に赤牛岳や薬師岳。立山・剣あたりは雲に隠れている。そこから祖父岳方面に進めば、雲ノ平の全貌を見渡せるようになる。分岐で左折して、祖父岳へは岩がごろごろした急登。祖父岳山頂直下で登山道の前方を熊が横切るのが見えた。このような場所にも熊がいるのかと少々驚いた。
祖父岳は今回、はじめてのピーク。山頂からの展望は素晴らしい。目の前に槍と鷲羽。左に水晶。右に三俣蓮華、黒部五郎。黒部川の源頭を見たかったので、東へウサギギク咲く尾根伝いに下り、岩苔乗越で右折して黒部源流の谷を下る。
黒部の最初の一滴にあたると思われる、源頭部の水場は細く出ていただけだった。ハクサンボウフウの咲く谷を下り、最後は三俣山荘へと登り返す。その途中で雨が降り出したが、昨日よりも小雨だったので助かった。三俣山荘では窓越しに正面に槍ヶ岳が望めた。小屋はけっこう多くの登山者で賑わっていた。
3日目は新穂高へ下るだけなので、気分は楽。まずは三俣蓮華岳への登り。途中、登山道にオコジョが飛び出してきた。巻道を行くか迷ったが、今回登っているピークは祖父岳だけなので、三俣蓮華岳のピークも踏んでいくことにする。イワギキョウが咲くガレ場を登り三俣蓮華岳へ。ここからの展望はいつもながら素晴らしい。槍穂高・双六・笠・黒部五郎・薬師・水晶・鷲羽。
南へ丸山を越えて行く稜線も好きな所だ。といいながら、双六岳は省略して中道を下る。双六小屋からは何回か歩きなれた道。いつもは雪が残る花見平は雪どころか、花の姿もない。ナナカマドの赤い実越しの双六岳、反対側に槍ヶ岳を見ながら、弓折乗越で稜線から鏡平へと下る。
鏡平山荘ではいつも通り、かき氷をいただく。あとは暑さが増す中、小池新道を下り、林道歩きをこなして新穂高ロープウェイのバス停にたどり着いた。わさび平小屋で買って食べたトマトがことのほか美味しくて、生き返った気になった。
[参考]
薬師沢小屋 1泊2食 12,000円
三俣山荘 1泊2食 12,000円
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