ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5877428
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

あこがれの雲ノ平(折立・薬師沢↑三俣・新穂高↓)

2023年08月27日(日) ~ 2023年08月29日(火)
 - 拍手
GPS
23:26
距離
46.2km
登り
3,215m
下り
3,465m

コースタイム

1日目
山行
4:59
休憩
1:04
合計
6:03
8:14
82
折立
9:36
9:44
38
10:22
10:27
32
10:59
11:03
38
11:41
12:10
40
12:50
12:58
4
13:02
13:05
7
13:12
13:15
13
13:28
13:28
5
13:33
13:37
33
14:10
14:10
7
2日目
山行
6:27
休憩
1:43
合計
8:10
5:37
135
7:52
8:03
28
8:31
8:31
19
8:50
9:18
26
9:44
9:57
37
10:34
10:41
23
11:04
11:36
34
12:10
12:15
3
12:18
12:25
56
13:21
13:21
26
13:47
3日目
山行
7:28
休憩
1:36
合計
9:04
5:33
40
三俣山荘
6:13
6:13
14
6:27
6:32
23
6:55
6:55
25
7:20
7:31
37
8:08
8:08
10
8:18
8:37
48
9:25
9:31
11
9:42
9:47
32
10:19
10:49
36
11:25
11:29
50
12:19
12:29
39
13:08
13:08
20
13:28
13:32
10
13:42
13:44
46
14:37
新穂高ロープウェイバス停
天候 27日:曇り。あと15分で小屋到着というところ(14時頃)で激しい雨にあう
28日:朝晴れていたがだんだん曇り。あと15分で小屋到着というところ(13時半)で小雨
29日:晴。暑い
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
[往路]富山駅前前泊。翌朝、富山駅610→810折立(富山地鉄バス4,500円。運行日要確認)
[復路]新穂高ロープウェイバス停1455→1520平湯温泉1755→1923松本BT(濃飛バス+アルピコ交通バス=3,200円)
コース状況/
危険箇所等
北アルプスの一般登山道なので、極端に道が悪いところはない。一番きつかったのは、薬師沢小屋から雲の平への登り。ぬれた岩が滑る急登が長く続く。

なお、暑い日が続いているので、水が枯れている水場が多い(今回のコース上では、秩父沢や笠新道入口)。また、三俣山荘では水補給はテン場の水場まで行かねばならなかった。水の確保には要注意。
その他周辺情報 平湯でのバス乗継の長い待ち時間に、「ひらゆの森」で温泉に入る(700円)。
富山駅発のバスで折立登山口に到着。ここから歩きはじめる。
2023年08月27日 08:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/27 8:18
富山駅発のバスで折立登山口に到着。ここから歩きはじめる。
樹林帯の中の登りの後、青淵三角点で視界が開ける。前方に薬師岳が見える。
2023年08月27日 09:49撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/27 9:49
樹林帯の中の登りの後、青淵三角点で視界が開ける。前方に薬師岳が見える。
道はよく整備されているが、階段状の急登もある。振り返ると有峰湖が見えた。
2023年08月27日 10:44撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/27 10:44
道はよく整備されているが、階段状の急登もある。振り返ると有峰湖が見えた。
五光岩ベンチ。前方は雲に覆われはじめた。
2023年08月27日 11:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 11:11
五光岩ベンチ。前方は雲に覆われはじめた。
太郎兵衛平の緩やかな木道を行く。
2023年08月27日 11:23撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 11:23
太郎兵衛平の緩やかな木道を行く。
霧に覆われた太郎平小屋に到着。
2023年08月27日 11:49撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 11:49
霧に覆われた太郎平小屋に到着。
太郎平小屋の前から雲ノ平方面を展望する。
2023年08月27日 12:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 12:12
太郎平小屋の前から雲ノ平方面を展望する。
黒部五郎岳へ向かう道と分かれて左へ。
2023年08月27日 12:16撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 12:16
黒部五郎岳へ向かう道と分かれて左へ。
せっかく登ったのに、沢に向かって急な下り。道はよく整備されている。
2023年08月27日 12:43撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/27 12:43
せっかく登ったのに、沢に向かって急な下り。道はよく整備されている。
沢筋まで下ってきた。トリカブトが咲く、第1渡渉点。橋が架けられていたけれど。
2023年08月27日 13:00撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/27 13:00
沢筋まで下ってきた。トリカブトが咲く、第1渡渉点。橋が架けられていたけれど。
薬師沢小屋まであと少しのところで激しい雨が降ってきた。カベッケが原というのはどんな所かと思っていたが、それを観察する余裕もなく、ずぶ濡れになりながら小屋へと急ぐ。
2023年08月27日 14:08撮影 by  SH-53A, SHARP
1
8/27 14:08
薬師沢小屋まであと少しのところで激しい雨が降ってきた。カベッケが原というのはどんな所かと思っていたが、それを観察する余裕もなく、ずぶ濡れになりながら小屋へと急ぐ。
薬師沢小屋は沢の際に建っている。渓流釣りの宿泊者も多い。
2023年08月28日 05:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 5:40
薬師沢小屋は沢の際に建っている。渓流釣りの宿泊者も多い。
2日目は雲ノ平への急な登りから。「直登」の文字で気分は憂鬱になる。
2023年08月28日 05:44撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 5:44
2日目は雲ノ平への急な登りから。「直登」の文字で気分は憂鬱になる。
まずは急なハシゴ。
2023年08月28日 05:45撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/28 5:45
まずは急なハシゴ。
濡れて滑る岩がゴロゴロしている。こんな急登が延々と続く。
2023年08月28日 06:31撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/28 6:31
濡れて滑る岩がゴロゴロしている。こんな急登が延々と続く。
勾配が緩み、木道になってもしばらく樹林帯を行く。やがて視界が開けてきて、槍ヶ岳が見えた。
2023年08月28日 08:20撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 8:20
勾配が緩み、木道になってもしばらく樹林帯を行く。やがて視界が開けてきて、槍ヶ岳が見えた。
反対側には薬師岳が大きい。
2023年08月28日 08:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/28 8:34
反対側には薬師岳が大きい。
奥日本庭園。このあたりから視界がすっかり開けて、雲ノ平の広がりを感じられる。前方は赤牛岳と水晶岳。
2023年08月28日 08:38撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 8:38
奥日本庭園。このあたりから視界がすっかり開けて、雲ノ平の広がりを感じられる。前方は赤牛岳と水晶岳。
雲ノ平小屋へと続く緩やかな木道。
2023年08月28日 08:46撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 8:46
雲ノ平小屋へと続く緩やかな木道。
雲ノ平小屋。左に見えるのは黒部五郎岳。
2023年08月28日 09:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 9:08
雲ノ平小屋。左に見えるのは黒部五郎岳。
雲ノ平小屋から望む。左に笠ヶ岳、右に黒部五郎岳。
2023年08月28日 09:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 9:27
雲ノ平小屋から望む。左に笠ヶ岳、右に黒部五郎岳。
雲ノ平小屋から望む。左に水晶岳、右は祖父岳。
2023年08月28日 09:25撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/28 9:25
雲ノ平小屋から望む。左に水晶岳、右は祖父岳。
池塘が広がるスイス庭園から望む。左に薬師岳、右に赤牛岳。正面は立山方面が雲に隠れているのかな?
2023年08月28日 10:07撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
8/28 10:07
池塘が広がるスイス庭園から望む。左に薬師岳、右に赤牛岳。正面は立山方面が雲に隠れているのかな?
スイス庭園の池塘越しに望む水晶岳。
2023年08月28日 10:07撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 10:07
スイス庭園の池塘越しに望む水晶岳。
祖父岳方面に少し登ったところから雲ノ平の全体を見おろす。
2023年08月28日 10:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/28 10:40
祖父岳方面に少し登ったところから雲ノ平の全体を見おろす。
祖父岳への登り。足元はガレている。
2023年08月28日 10:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 10:52
祖父岳への登り。足元はガレている。
祖父岳の山頂。右に槍ヶ岳、正面に鷲羽岳を望む。
2023年08月28日 11:14撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/28 11:14
祖父岳の山頂。右に槍ヶ岳、正面に鷲羽岳を望む。
祖父岳から望む水晶岳、赤牛岳。
2023年08月28日 11:14撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/28 11:14
祖父岳から望む水晶岳、赤牛岳。
祖父岳から黒部源流の谷を見おろす。正面の鞍部に三俣小屋が見える。
2023年08月28日 11:35撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/28 11:35
祖父岳から黒部源流の谷を見おろす。正面の鞍部に三俣小屋が見える。
岩苔乗越への稜線にはウサギギクがたくさん。
2023年08月28日 12:13撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 12:13
岩苔乗越への稜線にはウサギギクがたくさん。
岩苔乗越。ここで右折して、黒部源流の谷を下る。
2023年08月28日 12:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/28 12:18
岩苔乗越。ここで右折して、黒部源流の谷を下る。
最上部の水場。水はチョロチョロ出ている程度。黒部の最初の一滴というのがこれか。
2023年08月28日 12:31撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 12:31
最上部の水場。水はチョロチョロ出ている程度。黒部の最初の一滴というのがこれか。
ハクサンボウフウが咲く黒部源流域の谷を下る。この後、三俣山荘への登り返しで、今日も雨が降りはじめた。今日はそれほど強い雨ではないので助かった。
2023年08月28日 12:39撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/28 12:39
ハクサンボウフウが咲く黒部源流域の谷を下る。この後、三俣山荘への登り返しで、今日も雨が降りはじめた。今日はそれほど強い雨ではないので助かった。
三俣山荘に到着。背後は鷲羽岳。
2023年08月28日 15:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 15:29
三俣山荘に到着。背後は鷲羽岳。
三俣山荘から正面には槍ヶ岳を望める。
2023年08月28日 16:32撮影 by  DSC-WX350, SONY
1
8/28 16:32
三俣山荘から正面には槍ヶ岳を望める。
3日目はまず、三俣蓮華岳へ。こちらから見ると三俣蓮華岳もそれなりの山容に見える。
2023年08月29日 06:06撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 6:06
3日目はまず、三俣蓮華岳へ。こちらから見ると三俣蓮華岳もそれなりの山容に見える。
途中で登山道に飛び出してきたオコジョと遭遇。
2023年08月29日 06:07撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
8/29 6:07
途中で登山道に飛び出してきたオコジョと遭遇。
三俣蓮華岳の山頂に到着。正面に槍・穂高連峰。
2023年08月29日 06:36撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
8/29 6:36
三俣蓮華岳の山頂に到着。正面に槍・穂高連峰。
三俣蓮華岳から望む黒部五郎岳。カール地形がよくわかる。左遠方に白山。
2023年08月29日 06:36撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 6:36
三俣蓮華岳から望む黒部五郎岳。カール地形がよくわかる。左遠方に白山。
三俣蓮華岳から、薬師岳、祖父岳、水晶岳方面。
2023年08月29日 06:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 6:40
三俣蓮華岳から、薬師岳、祖父岳、水晶岳方面。
笠ヶ岳を右手前方に見ながら、気持ちの良い稜線を進む。
2023年08月29日 07:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/29 7:08
笠ヶ岳を右手前方に見ながら、気持ちの良い稜線を進む。
中道分岐。今日は双六岳は省略してここから中道を下る。
2023年08月29日 07:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 7:29
中道分岐。今日は双六岳は省略してここから中道を下る。
双六小屋で小休止。
2023年08月29日 08:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 8:29
双六小屋で小休止。
双六小屋から弓折乗越へ向かう途中。双六小屋方面を振り返る。双六小屋の向こうに鷲羽岳と水晶岳が見える。
2023年08月29日 09:14撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/29 9:14
双六小屋から弓折乗越へ向かう途中。双六小屋方面を振り返る。双六小屋の向こうに鷲羽岳と水晶岳が見える。
赤いナナカマドの実。双六岳の稜線がその向こうに見える。
2023年08月29日 09:25撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/29 9:25
赤いナナカマドの実。双六岳の稜線がその向こうに見える。
花見平。いつも雪が残っていて高山植物が美しい場所。季節も遅いが、暑さのせいもあるのか、そんな気配が感じられない。
2023年08月29日 09:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/29 9:34
花見平。いつも雪が残っていて高山植物が美しい場所。季節も遅いが、暑さのせいもあるのか、そんな気配が感じられない。
鏡平小屋まで下ってきた。ここではどうしても、かき氷(600円)を食べてしまう。特に今日は暑過ぎる。
2023年08月29日 10:32撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
8/29 10:32
鏡平小屋まで下ってきた。ここではどうしても、かき氷(600円)を食べてしまう。特に今日は暑過ぎる。
定番の風景だけれど…鏡池から望む槍ヶ岳。
2023年08月29日 10:59撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 10:59
定番の風景だけれど…鏡池から望む槍ヶ岳。
秩父沢まで下ってきた。いつも滔々と水が流れている印象があった秩父沢だが、すっかり枯れている。
2023年08月29日 12:33撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/29 12:33
秩父沢まで下ってきた。いつも滔々と水が流れている印象があった秩父沢だが、すっかり枯れている。
小池新道を歩き終え、ここからの林道歩き。
2023年08月29日 13:16撮影 by  DSC-WX350, SONY
8/29 13:16
小池新道を歩き終え、ここからの林道歩き。
わさび平小屋。小屋の前で水に浮いているトマトを買って食べた。トマトがこんなに美味しいなんて。
2023年08月29日 13:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
8/29 13:40
わさび平小屋。小屋の前で水に浮いているトマトを買って食べた。トマトがこんなに美味しいなんて。
新穂高ロープウェイ(バス停)に無事到着。バスを途中、平湯で乗り継いで松本へと向かう。
2023年08月29日 14:35撮影 by  SH-53A, SHARP
2
8/29 14:35
新穂高ロープウェイ(バス停)に無事到着。バスを途中、平湯で乗り継いで松本へと向かう。
[山小屋の食事]薬師沢小屋・夕食。野菜の素揚げ、蕎麦、豚角煮、昆布締めなど、おいしい。
2023年08月27日 17:00撮影 by  SH-53A, SHARP
4
8/27 17:00
[山小屋の食事]薬師沢小屋・夕食。野菜の素揚げ、蕎麦、豚角煮、昆布締めなど、おいしい。
[山小屋の食事]薬師沢小屋・朝食。玉子焼きがフワフワでおいしい。
2023年08月28日 04:59撮影 by  SH-53A, SHARP
4
8/28 4:59
[山小屋の食事]薬師沢小屋・朝食。玉子焼きがフワフワでおいしい。
[山小屋の食事]三俣山荘・夕食。これが噂のジビエ・シチュー(鹿肉)。
2023年08月28日 17:42撮影 by  SH-53A, SHARP
5
8/28 17:42
[山小屋の食事]三俣山荘・夕食。これが噂のジビエ・シチュー(鹿肉)。
[山小屋の食事]三俣山荘・朝食。ジビエ・ソーセージ(鹿肉)。
2023年08月29日 04:58撮影 by  SH-53A, SHARP
4
8/29 4:58
[山小屋の食事]三俣山荘・朝食。ジビエ・ソーセージ(鹿肉)。

感想

雲ノ平への山行は、長年あたためていたプラン。花の季節ではないので、その点は残念だけれど致し方ない。不安定な天候が気になっていたが、思っていたよりも天気に恵まれた。1日め・2日めとも小屋到着直前に雨にあったが。

折立への直通バスは満席に近かった。太郎平までは多くの登山者と前後しながら歩きやすい道を行く。青淵三角点から左に薬師岳が見えていたが、だんだん雲が多くなり視界がきかなくなってきた。道脇にリンドウが咲いている。 薬師沢への道に入るととたんに登山者が減る。

沢筋に下った後は、ところどころ草原風の平坦地もあらわれる。とたんに激しい雨が降り出して、雨具をつけているうちにずぶ濡れになり薬師沢小屋に駆け込んだ。小屋の人が「まずは乾燥室へ行って着替えなさい」といってくれたのがうれしかった。薬師沢小屋は渓流釣りの宿泊者も多く、登山者以外と話をするのも面白かった。

2日目は小屋前の吊り橋を渡り、ハシゴを登り、濡れて滑る岩が重なる急坂を登る。その登りも途切れることがなく、今回の行程で一番厳しいところ。傾斜が緩んで木道があらわれても、樹林帯の中、なかなか雲ノ平らしい(と自分が思っている)風景はあらわれない。

標高2,450mを越えた園地がアラスカ庭園と呼ばれるところか。薬師岳や黒部五郎、三俣蓮華、その左に槍ヶ岳が顔を見せるように。さらに進むと「奥日本庭園」があり、イメージ通りの雲ノ平の景観が広がるようになる。前方に見える水晶岳が格好いい。

雲ノ平山荘の前で小休止後、さらに東へ進む。スイス庭園が一番気持ちの良い所だった。池塘越しに見える水晶岳。その左に赤牛岳や薬師岳。立山・剣あたりは雲に隠れている。そこから祖父岳方面に進めば、雲ノ平の全貌を見渡せるようになる。分岐で左折して、祖父岳へは岩がごろごろした急登。祖父岳山頂直下で登山道の前方を熊が横切るのが見えた。このような場所にも熊がいるのかと少々驚いた。

祖父岳は今回、はじめてのピーク。山頂からの展望は素晴らしい。目の前に槍と鷲羽。左に水晶。右に三俣蓮華、黒部五郎。黒部川の源頭を見たかったので、東へウサギギク咲く尾根伝いに下り、岩苔乗越で右折して黒部源流の谷を下る。

黒部の最初の一滴にあたると思われる、源頭部の水場は細く出ていただけだった。ハクサンボウフウの咲く谷を下り、最後は三俣山荘へと登り返す。その途中で雨が降り出したが、昨日よりも小雨だったので助かった。三俣山荘では窓越しに正面に槍ヶ岳が望めた。小屋はけっこう多くの登山者で賑わっていた。

3日目は新穂高へ下るだけなので、気分は楽。まずは三俣蓮華岳への登り。途中、登山道にオコジョが飛び出してきた。巻道を行くか迷ったが、今回登っているピークは祖父岳だけなので、三俣蓮華岳のピークも踏んでいくことにする。イワギキョウが咲くガレ場を登り三俣蓮華岳へ。ここからの展望はいつもながら素晴らしい。槍穂高・双六・笠・黒部五郎・薬師・水晶・鷲羽。

南へ丸山を越えて行く稜線も好きな所だ。といいながら、双六岳は省略して中道を下る。双六小屋からは何回か歩きなれた道。いつもは雪が残る花見平は雪どころか、花の姿もない。ナナカマドの赤い実越しの双六岳、反対側に槍ヶ岳を見ながら、弓折乗越で稜線から鏡平へと下る。

鏡平山荘ではいつも通り、かき氷をいただく。あとは暑さが増す中、小池新道を下り、林道歩きをこなして新穂高ロープウェイのバス停にたどり着いた。わさび平小屋で買って食べたトマトがことのほか美味しくて、生き返った気になった。

[参考]
薬師沢小屋 1泊2食 12,000円
三俣山荘  1泊2食 12,000円

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:279人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら