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Yamareco

記録ID: 5959077
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳(岳沢〜前穂〜奥穂〜ザイテン〜涸沢)2泊3日

2023年09月15日(金) ~ 2023年09月17日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
15:10
距離
30.0km
登り
2,695m
下り
2,658m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:09
休憩
0:20
合計
2:29
距離 5.2km 登り 752m 下り 83m
2日目
山行
3:56
休憩
2:11
合計
6:07
距離 5.8km 登り 1,460m 下り 626m
5:05
50
5:55
6:09
13
6:22
6:47
20
7:07
7:17
4
7:21
7:41
15
7:56
8:13
15
8:28
8:40
85
10:05
10:22
7
10:29
10:45
27
3日目
山行
5:26
休憩
0:36
合計
6:02
距離 19.0km 登り 502m 下り 1,975m
5:49
34
6:50
22
7:12
7:22
4
7:26
24
7:50
13
8:03
30
8:33
29
9:02
9:03
15
9:18
9:32
37
10:09
23
10:32
0
10:32
34
11:06
4
11:10
28
11:38
6
11:44
5
11:51
ゴール地点
天候 9/15 曇り、9/16 曇り夜から雨、9/17 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
さわんど駐車場からバス
コース状況/
危険箇所等
岳沢から上、涸沢までは落石、滑落注意。
1日目。
さわんど第3駐車場。
1日目。
さわんど第3駐車場。
バスターミナルへ。
バスターミナルへ。
上高地です。
さあ出発。
観光客に混じり、自然探勝路を歩む。
観光客に混じり、自然探勝路を歩む。
岳沢への分岐。
水が美しい。
ここから登山道。
ここから登山道。
風穴クーラー。
視界が開けてもガスが濃い。
視界が開けてもガスが濃い。
沢から下界に目を向ける。
沢から下界に目を向ける。
岳沢小屋到着。
上部に雪渓が残る。
上部に雪渓が残る。
テントを張り終えて、吉例の乾杯。
テントを張り終えて、吉例の乾杯。
一日ガスが晴れない。
一日ガスが晴れない。
2日目。
岳沢小屋を見やる。
2日目。
岳沢小屋を見やる。
カモシカの立場。
カモシカの立場。
この日もガスが濃い。
この日もガスが濃い。
岳沢小屋方面。
雷鳥広場。
ガスが濃いので期待したが、雷鳥は現れず。
雷鳥広場。
ガスが濃いので期待したが、雷鳥は現れず。
紀美子平。
雲を抜けて。
前穂高岳山頂。
雲の切れ目から。
雲の切れ目から。
ブロッケン現象1
ブロッケン現象2
紀美子平の人だかり。
紀美子平の人だかり。
紀美子平から前穂高に登る人たちを見る。
紀美子平から前穂高に登る人たちを見る。
さあ行きましょう。
さあ行きましょう。
少し晴れ間が。
吊尾根の様子。
登山路が横一直線に見えますね。
登山路が横一直線に見えますね。
岳沢小屋からだいぶ標高が上がりましたね。
岳沢小屋からだいぶ標高が上がりましたね。
少し遠方まで見えます。
少し遠方まで見えます。
涸沢カールだ。
南陵ノ頭。
奥穂高山頂の方位版。
奥穂高山頂の方位版。
奥穂高岳山頂。
山荘を眼下に。
テント場もよく見える。
山荘を眼下に。
テント場もよく見える。
テントを貼り終えて、2日目の乾杯。
テントを貼り終えて、2日目の乾杯。
東天井〜常念〜蝶の山並が目の前。
東天井〜常念〜蝶の山並が目の前。
奥穂高山頂も目の前。
奥穂高山頂も目の前。
続々登ってきます。
続々登ってきます。
涸沢カール。
3日目。
暗闇の中をヘッドライトの灯りの列。
3日目。
暗闇の中をヘッドライトの灯りの列。
星もよく見える。
星もよく見える。
日の出を待つ人々。
日の出を待つ人々。
出ました。
朝焼けの山頂。
日が昇りました。
日が昇りました。
さあ、ザイテングラートを降りましょう。
さあ、ザイテングラートを降りましょう。
険しい長い降り。
険しい長い降り。
この日は天気が良い。
この日は天気が良い。
空が真っ青。
涸沢小屋からテント場方面。
涸沢小屋からテント場方面。
涸沢小屋。
白出のコル方面。
白出のコル方面。
テントの色も映える。
テントの色も映える。
そんなにテントは密集していない。
そんなにテントは密集していない。
ガレ沢を
本谷橋。
横尾谷を
横尾大橋。
平坦な登山路。
明神岳。
人が多いが、クマベルを鳴らす。
人が多いが、クマベルを鳴らす。
明神館。
河童橋につきました。
やっぱり山頂は雲に隠れている。
河童橋につきました。
やっぱり山頂は雲に隠れている。

感想

○9/15(金)初日
三連休と合わせて登山計画を立てると、大勢の登山客が集まり、限られたテント場のテント張りで競り負けそうと思い、金曜日に休みを取って金〜日の2泊3日のテント泊を計画。
これまで敬遠していた王道ルートを検討し、1年以上のテント泊行のブランクと、買い換えたばかりのザックとテントを考慮して、初日移動時間の少ない岳沢から前穂、奥穂、ザイテン、涸沢経由で上高地に戻るルートを計画。
天気予報が安定しなかったが、なんとか3日間天気が持ちそうなため、計画を実行。

初日は行動時間も少なくて余裕があったため、遅めに4時過ぎに出発、7時過ぎにさわんど駐車場に到着。
8年ぶりのさわんどだ。

装備を調えてすぐに7時半のバス(往復2400円)に飛び乗る。
車内は空いている。
窓の外は曇りがち。

上高地に到着。
平日だからか、まだ観光客は多くない。
ベンチで朝食をとって、トイレを済ませて出発。

河童橋からの穂高は山頂が雲に隠れている。
木道沿いで観光客に交じって歩く。
分岐から登山道の看板を通過、そこから人が少なくなる。

視界が開け、ガレた岩場に出てくると岳沢小屋が見える。
山荘近くの2張りの場所はすでに埋まっていた。
テント場の手続きを山荘で済ませ(2000円/泊)、
沢向こうのテント場へ。

ガレ沢を渡ってすぐ近くの3張りの上部36番にテントを張る。
水を再度山荘に汲みに行って、トイレを済ます。
それから午後は移動のない長い一日。
装備を調え、ドライフルーツをつまみながらワインをいただく。
しかし曇りは晴れず。
平日だがぞくぞくと上部のテント場に上っていく。
夕食後の暗い中、足下に気をつけながら、ガレ沢を渡り山荘へ。
この標高でも若干暑く、寝袋も上に掛けて寝た。

新テントは以前のシングルウォールテントと違い、結露が少なく、テント内で水滴が落ちないのでよかった。
テント生地にしわが出て、うまくピンと張れなかったな。
電波状況はよく、テント場から普通にスマホにストレス無くつながる。

9月16日(土)2日目
この日は重太郎新道、前穂、吊尾根、奥穂で穂高岳山荘のテント場まで。
連休初日でもあるので、できるだけ早い時間に到着していい場所を確保したい。
そのため、3時半に起床、日の出直前5時過ぎに出発となった。

この日も曇りがちで景色はほとんど望めず。
鎖や梯子も出てきたが、トレッキングポールはバランスをとるのに手放せず。
しかしそれほど難しくないコース。
きつくなった頃に紀美子平に到着。
ザックをデポして休まずそのまま前穂高山頂へ。
身軽になって軽快に進む。

前穂高山頂到着。
数人山頂にいたが、雲に覆われている。
少し留まっていると、雲の切れ目で景色が一瞬開ける。
日の差す自分の影を見るとブロッケン現象が。
多分初めて経験する現象だ。
先を急ぐため、そそくさとザックを拾いに紀美子平へ。

再び重量のあるザックを背に吊尾根を進む。
徐々に風が強くなり身体が冷えてくるのを感じたため、ウィンドブレーカーを羽織って、体温をキープ。
後半はへばって休憩をちょくちょく取りながら少しずつしか進めない。

奥穂高岳山頂到着。
雲が厚く展望無し。
8年前の同じ時期にここからジャンダルム〜西穂高に向かったけれど、そのジャンダルムすらガスに巻かれて見えません。
山頂の記念写真だけ撮って、山荘へ。

ここから山荘までの行程もそれなりに長いが、最後の梯子がこの行程での核心かな。
行く先にテントサイトが見える。
まだ2,3番の2張りと上の大型テントだけ張られていたため、ほっとしたと同時に、
どの場所に張ったらよいかを考えながら下る。

風向きとプライベートスペースの確保を考えて、テントスペース最下段の右奥6番に決めてザックを降ろし、山荘で手続きをとる(2000円/泊)。
水を汲む。
晴れ間が出てきて、大天井岳から常念、蝶ヶ岳までの山の連なりがテントから一望。
徐々に登山者も増え、またテントも増えてきて、遅い到着者はテントの空きスペースを探している状況。

夕方からパラパラと断続的に雨が降る。
夕飯を日没時に終えるとそこから雨がまとまって降り出す。
雨音を聞きながら、前日とは違って、震えながら寝袋にくるまって寝る。
電波状況は山荘近辺もテント場も安定しなくて、アンテナは立つがほぼつながらない状態。

9月17日(日)3日目
この日は降るのみで、最初のザイテングラートを気をつければ、涸沢からは気楽に歩けるのかなと考え、起床は遅めを想定していたが、
周りの動き出しの音と光で4時頃に目覚め、
山頂に向かう光の列、明け方の星空や日の出を見ながら、テントを撤収。
夜の雨でテントはびっしょり。
テント標を山荘に返し、トイレをすませて出発。

急な岩場の下りで、朝から登りも多い。
何度も何度も登りと行き違いがあったが、
20人近くの団体登りで当方1名下りのときは、
さすがに先に行かせてもらいました。
団体の中の人たちは自らの前の人について行くだけで、自ら判断して止まることはないので、こちらで考えて相手を動かさなければいけない。

日差し、気温と運動ですぐに身体が暑くなり、薄手フリースを脱ぎ、
涸沢小屋につく頃には日差しと気温が夏と変わらないくらいきつい。
涸沢カールには大小様々なテントが林立、ただし、すでに撤収済かぽちぽち空きスペースが目立っていた。

涸沢カールは水が不足しているとの情報で、下からの水の担ぎ上げは大変だ。
そこからの下りは、更に登りも下りも人が増え、何十回と立ち止まる機会、何百の人と挨拶する機会も増えた。
横尾、徳沢、明神と徐々に軽装の観光客も増え、河童橋はもう観光地の混雑。
大型ザックを担ぐ登山者は少数派。

上高地バス停に着くと、さわんど駐車場行き7番バス停には多くの人だかりがあり、乗車券の他に整理券が乗車場所前の発券機で発券されている。
番号をとると281番。発券時現在で220番台。
バス2台ほど見送って3台目の一番最後の一人に滑り込む。

3日間山にいた人間の放つ臭いで周囲にご迷惑を掛け申し訳なく小さくなって、早く駐車場に着いてくれと願いつつ、駐車場到着。
昼過ぎの時間でも満車の駐車場に驚きつつ、ここで漸く通常の販売価格となった自販機でドリンクを購入して一気に飲み干す。

車に装備を入れ込んで、出発。
まずは松本インターを通りすぎですぐの湯の華銭湯 瑞祥 松本館へ(750円)。
さっぱりしてから遅い昼食をとろうと思ったが適当な定食屋が周囲になかったため、車に乗り、諏訪インターで生姜焼き&豚汁定食(1000円)をいただく。
そこからの車中が渋滞で長い。
結局松本出発15時半から食事休憩を含めて6時間かかって東京まで戻る。

ときどき遭難・滑落のニュースがでるコースでもあったが、
安全に登山ができ、最終日のみ晴れ上がったが壮大な山々に囲まれ気分が洗われた。
かつ3日間で3人しか追い抜かれることがなく、まだまだ動けるなと思った。
13年振りの新ザックも使い勝手がよく、新テントも居心地がよく、
改善点も見え、次回の使用が楽しみとなった。

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