〜3000m峰デビュー〜 北岳 (北岳肩の小屋一泊 広河原より時計回り周回)
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- GPS
- 30:38
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,216m
- 下り
- 2,210m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 7:25
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 4:48
- 合計
- 8:23
06:26 [06:30] 広河原
08:23 [09:40] 白根御池小屋 ※休憩 14分 [30分]
09:02 [10:40] 大樺沢二俣
11:08 [12:50] 八本歯のコル ※休憩 29分 ☆2600m地点での休憩含む [20分]
12:38 [14:10] 北岳 ※休憩 40分 [60分]
13:51 [15:40] 北岳肩ノ小屋 ■北岳肩ノ小屋にて一泊
17:00 夕食
19:30頃 就寝
休憩時間 … 1.4時間 [1.8時間]
行動時間 … 6.0時間 [7.4時間] ※計画の81%
合計 … 7.4時間 [9.2時間]
【2日目】
02:30 起床
04:42 [04:40] 北岳肩ノ小屋
05:08 [05:20] 北岳 ※休憩 106分 [60分] (日の出 05:39頃)
07:21 [06:50] 北岳肩ノ小屋※休憩 67分 (朝食 & トイレ休憩) [無し]
08:54 [07:10] 小太郎尾根分岐 ※休憩 9分 [10分]
10:09 [08:50] 白根御池小屋 ※休憩 41分 [10分]
13:05 [11:00] 広河原
休憩時間 … 3.7時間 [1.3時間]
行動時間 … 4.7時間 [5.0時間] ※計画の94%
合計 … 8.4時間 [6.3時間]
※[ ]は計画タイム
★コース定数 … 49 (体重 60Kg / 荷物重量 20Kg)
予想消費カロリー/水分量 … 3920kcal/mL
※山と溪谷社公表の計算式より
天候 | 1日目 登りはじめ … 曇り時々小雨 / 稜線 … ガス & 暴風 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
第2駐車場はトイレもある広い駐車場で約90台程度駐車出来るそうですが、バス乗り場が目の前だったり乗り合いタクシー乗り場がある好立地という事もあって週末は早々に満車になってしまうそうです。今回の山行でも下山日が平日金曜日でしたが、15時の駐車場帰着時には満車になっていました。 周辺に第1〜8駐車場の他、シーズン中は臨時駐車場も設営されるそうです。 芦安 05:15発 バス → 06:13 広河原 着 (¥1,460) ※料金の内¥300は利用者協力金となり、バス乗り場にて事前にチケットを購入する必要があります。残りの¥1,160は事前に乗車券を購入する他に、バス乗降時にSuicaを利用する事も出来ました。 05:10発の乗り合いタクシーもありました。こちらは予約は不要ですが人数が集まり次第出発となるとの事でした。料金は¥1,500 (バスと同じく内¥300は利用者協力金) 乗り合いタクシーについては下山後に芦安駐車場へ戻る際に利用しました。 こちらも人数が集まり次第の出発で、広河原インフォメーションセンター前のタクシー乗り場発となります。 ※芦安観光タクシーのホームページの時刻表には記載がありませんでしたが、13:30 広河原発 → 14:20頃 芦安着の便を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に綺麗に整備されていて道標も至る所に有って道迷いの心配は無いと思いますが、広河原から山頂まで標高差約1680mを登る必要が有り、ある程度の体力が必要だと思います。 ※広河原 → 大樺沢二俣に至る大樺沢コースは近年の台風による影響で23年度は通行止めとなっていました。 広河原から白根御池迄は樹林帯の急登を標高差約700m登っていきます。 ところどころに休憩に適した平坦地がありました。 左俣コース → 八本歯のコル経由で北岳山頂へ至るルートは、傾斜が段々にキツくなる岩のゴロゴロとした歩きにくい涸れ沢の右岸を進みます。コル付近は木の梯子の連続箇所、北岳山頂直下は痩せた岩尾根もあります。こちらのコースで北岳山頂経由で肩の小屋へ向かう場合、特に強風時は吹きさらしの稜線を進むしか小屋に向かう手段が無い為、悪天候時は無理せずに大樺沢二俣から右俣コース経由にて北岳肩の小屋へ向かったほうが賢明だと思います。所有のガイドブックには右俣コースは登りやすく危険箇所も無い為、初心者にもお勧めのコースとの記載が有りました。 |
その他周辺情報 | 1日目は北岳の北側直下に建つ「北岳肩の小屋」にて一泊しました。 1泊夕食+翌朝の弁当付き ¥12,000でした。 夕食は17:00、消灯時間は20:00でした。 今回は翌朝04:40出発の予定だった為、朝食の弁当を前日に受け取りました。 ※朝食時間は05:00からとの事でした。 1Fが休憩スペース兼食堂、2Fが客室になります。 トイレは建物を出た離れにあります。 夕食は小屋の名物「豚肩ロースのステーキ」で、甘辛いタレと豆が乗っていて美味でした。味噌汁とご飯はおかわり出来ます。 --------------------------------------------------------------------------------------- 下山後は市営第2駐車場の向かい(バス乗り場)にある「南アルプス温泉 ロッジ・白峰会館」にて入浴しました。大人一人 ¥750でした。食堂も併設されています。 入浴料や食事代も含めて電子マネー (QUICPayやID等)も利用可能でした。 脱衣所や洗い場は小さいですが綺麗に管理された良い温泉でした。 登山後の汗を流すのに絶好の場所ですが、利用当日は平日だった為か貸し切り状態でした。 |
写真
写真ではわかりませんが長野県側からもの凄い風が吹いていました。まだ山頂はマシなほうで、特に吊尾根分岐から山頂手前で猛烈な暴風に晒され何回も体を煽られて転倒しかけました…
このあと北岳山荘へ向かう男性二名と山頂にて会い軽くお話しました。翌日は快晴の予報との事で、翌日の大展望に期待し山頂をあとにしました。
男性二名は猛烈な風の稜線を進む事になると思われますが無事に到着出来たでしょうか…
夜中にトイレで起きたら風の音が止んでいたので、もしやと思ったら雲一つ無い快晴でした!
満月で明るく残念ながら星空は綺麗に見えませんでしたが、月明かりに照らされた富士山を撮ることが出来たので良かったです。
04:40頃に小屋を出発し05:10頃に山頂に到着しました。
ザックは小屋にデポさせて貰い、サブザックで身軽になり出発出来ました。
眼下には雲海が広がり、昨日の展望の無い山頂が嘘のような絶景が広がっていました!
元々の計画ではここにザックをデポし、小太郎山への往復を考えていました。北岳山頂での絶景を十分楽しめたのと、少し雲が湧き始めていたのが気になったので往復は取り止めとしました。
孤独のグルメ in 南アルプス温泉 ロッジ・白峰会館。
「デミグラスハンバーグ定食」¥1,000
ボリュームもなかなか有り、とても美味でした。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:4.64kg
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
個人装備 |
mont・bell Storm Cruiser Jacket Men’s (レインジャケット)
THE NORTH FACE Climb Light Zip Pant (レインパンツ)
ARC'TERYX Squamish Hoody Men’s (ウインドシェル)
mont・bell Superior Down Jacket Men’s (薄手ダウンジャケット)
mont・bell Superior Down Pants Men’s (薄手ダウンパンツ)
finetrack CAMINO PANTS (中厚手ロングパンツ)
HOSHINO V-System タビ形状2本指ソックス
mont・bell Merino Wool Trekking 5 Toe Socks ※主にテント場や山小屋での休憩着
mont・bell ZEO-LINE LW Brief Men’s (ブリーフ)
CW-X GENERATOR MODEL Cool (クールタイプサポートタイツ)
mont・bell ZEO-LINE MW Tights Men’s (中厚ロングタイツ)
MILEET DRYNAMIC MESH Short Sleeve (ショートスリーブドライレイヤー)
mont・bell Super Merino Wool MW Round Neck Shirt Men’s (中厚ロングベースレイヤー)
mont・bell Trekking Gloves Men’s (薄手グローブ)
SALOMON XA CAP (帽子)
C3fit Cooling Arm Covers (アームカバー)
MILEET CASTOR WOOL ZIP LS (長袖ジップシャツ)
MONTURA Outdoor Pocket Zip T-shirt (半袖ジップシャツ)
Gregory KATMAI 55 (50L バックパック)
karrimor mars top load 27 (27L サブザック)
Sirio P.F.630 (トレッキングシューズ)
GARMIN fēnix 7X Sapphire Dual Power Ti Carbon Gray DLC (GPSウォッチ)
眼鏡市場 i-ATHLETE IA-465 (調光レンズ眼鏡)
眼鏡市場 i-ATHLETE IA-440 (通常眼鏡)
PETZL ACTIK CORE (ヘッドライト)
アライテント ビバークツェルト ソロ (ツェルト)
東京ベル BEAR BELL 森の鈴 (熊鈴)
FOX 40 MICRO (ホイッスル)
LEATHERMAN SQUIRT PS4 BLACK (マルチツール)
Black Diamond Trail Pro Shock (トレッキングポール)
mont・bell Rectangular Sheet (インナーシーツ)
mont・bell トレール クッション (座布団)
SOTO SLIDE GAS TORCH ST-480 (ライター)
JETBOIL MicroMo (小型バーナー)
Camelbak Peak Fitness Chill 0.75L (750mLボトル 清涼飲料水)
mont・bell Flex Water Pack 1.5L (1.5Lソフトボトル 水)
nalgene 32oz Wide Mouth Tritan Water Bottle + capCAP Plus 1.1L (水)
mont・bell Clear Bottle 0.75L (行動食のナッツ・柿の種 等)
TOAKS TITANIUM 375mL CUP (マグカップ)
mont・bell STUCK IN 野箸 (箸)
PENTAX K-1 Mark II J limited 01 (フルサイズデジタル一眼)
PENTAX K-3 Mark III (APS-Cデジタル一眼)
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR (21mm広角単焦点レンズ)
HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WR (70-210mmズームレンズ)
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW (16-50mm標準ズームレンズ)
HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW (11-18mm広角ズームレンズ)
Velbon UTC-63 (カーボン三脚)
PENTAX O-GPS2 (カメラ用GPSユニット)
MATIN Made of 4-Layer Finger Shooting Glove (撮影用手袋)
Manfrotto Advanced ホルスター S III (トップローディングカメラバッグ)
TENBA Axis V2 4L Top Loader MultiCam Black (トップローディングカメラバッグ)
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備考 | 今回の荷物重量 20.8Kg。 初日のルートを左俣コース → 八本歯のコル → 北岳経由にて肩の小屋としたが、稜線にて身の危険を感じる程の暴風に晒され何回も体が煽られ転倒しかけた。 今回は何事も無く山小屋へ到着出来たから良かったものの、下山してきた他の登山者の情報を聞いた時点で山頂経由では無く、右俣コース経由にて肩の小屋へ向かうルートとすべきだったと当日の判断が本当に正しかったのか反省点が残る山行となった。 |
感想
登山歴8年目にしてようやく(?)、3000m峰デビューを果たすため、日本第二位の高峰である北岳登山に一泊二日で行ってきました。
ルートは白根御池 → 大樺沢二俣より八本歯のコルを経由し北岳山頂 → 肩の小屋一泊 → 草すべり経由にて広河原下山の時計回り周回コースとしました。
初日は生憎の天気で終始ガスってしまい時々小雨がパラついていました。
北岳の稜線部では体を煽られるような猛烈な暴風に晒されて何回か転倒しそうになるほどで身の危険を感じました。
反省点でも書きましたが、今回は山頂経由で肩の小屋へ向かうルートとしてしまった判断が本当に正しかったのか改めて考える必要がある初日の山行になりました。
本格的な雨に降られなかったのと、無事に小屋に到着出来たのは幸運だったと思います。
肩の小屋到着後は疲れと若干の寝不足もあり夕食前に1時間ほど昼寝をしてしまいました。夕食で起床後にほんの少しですが頭痛が有り、初めての高山病?のような症状も経験しました。ただ、こちらの症状は翌朝に山頂へ向かった時に気付いたら無くなっていたので、本当に高山病だったのかわからずじまいとなってしまいました。(アドレナリンが出ていて麻痺していただけかもしれませんが…)
夕食後は消灯時間を待たずに就寝。
翌日はトイレの為に02:30頃起床しました。風の音が止んでいてもしや!と思い外に出たところ雲一つ無い快晴でした!満月の月明かりが明るくて星景撮影には適していない環境でしたが、常念岳では出来なかった念願の星景撮影も果たすことが出来ました。
山頂へは04:30過ぎに出発。北岳山頂からは眼下に大雲海が広がっていて、前日の山頂が嘘のような、まさに息を呑むような絶景が広がっていました!初めての3000m峰でのご来光も無事に拝むことが出来、北岳からとんでもないご褒美を貰えたんだと感謝です。撮影した写真の枚数は過去最高を記録してしまいました(笑)
今回は下山ルートにて小太郎山への往復を計画していましたが、山頂での絶景を十分過ぎるほど堪能したのと、途中で雲が少しずつ湧いてきていたのが気がかりだった事も有り、小太郎山への往復は取り止めとしました。
今回も常念岳に続き20Kgの荷物を背負っての山行でしたが、標準タイムよりも早く歩き通せたのは今後よりハイレベルの山行に挑戦するにあたって大きな自信になりました。
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