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Yamareco

記録ID: 604222
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

1日で登りきる阿弥陀南稜・行者小屋泊

2015年03月21日(土) ~ 2015年03月22日(日)
 - 拍手
wadachi その他1人
GPS
32:00
距離
15.1km
登り
1,271m
下り
1,384m

コースタイム

1日目
山行
11:20
休憩
0:30
合計
11:50
6:10
0
6:10
6:10
20
6:30
6:30
230
10:20
10:30
20
10:50
10:50
70
12:00
12:10
240
16:10
16:20
40
17:00
17:00
0
17:00
17:00
60
18:00
18:00
0
18:00
宿泊地
2日目
山行
2:50
休憩
3:30
合計
6:20
7:20
30
宿泊地
7:50
10:30
20
大同心への踏み跡を過ぎた斜面
10:50
11:10
60
12:10
12:10
0
12:10
12:40
0
12:40
12:40
60
13:40
13:40
0
13:40
天候 3/21晴れ
3/22晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
舟山十字路までの道は上部だけ雪が残り深夜は凍結。でも昼間はタクシーでも駐車場まで問題なく入れていた。

今回は入山が舟山十字路、下山が美濃戸口だったので、美濃戸口→舟山十字路はタクシーで移動。2300円也
コース状況/
危険箇所等
舟山十字路〜立場山
雪の状態は悪く、踏み抜き多数。立場山山頂までの間に100回くらいは踏み抜いた。
旭小屋から南稜の尾根に上がる斜面はすでに雪が溶けている。
立場山までは樹林帯な単調な登り。赤テープ多数で迷うことはない。
立場山〜青ナギ付近は幕営適地多数

P1〜P2
両方ともピーク直下の左をトラバース。P1のルートは雪が溶けていた。P2のトラバースもちょっとだけ下りつつトラバースして抜ける。少しだけ緊張を強いられる。

P3
基部の手前から雪は消えていた。左へのトラバースも完全に草付が露出していたので、あっけなく通過。トラバース終了後、ルンゼの下からは再び雪あり。雪が腐っていている上にところどろろ草付が露出している。
ルンゼ上部はうって変わって氷化した岩と草付。しかも気温が高い午後ということもあって、氷も不安定。前抓もピッケルも氷に刺してもちょっと不安定。思わぬアイスクライミングに。
融雪が進んだからか、先日の南稜遭難事故の際に救助隊が設置したと思われるフィクスロープが露出していた。
ルンゼに沿って50mロープが張られている。ロープに沿うような形で登る。最上部は右の草付と左の岩&草付ミックスに分かれるが、左の方へ。右の草付は一見登りやすそうだが、氷結していてかなり悪かった模様。
また、左に逃げたほうが上部に立木があり、セルフビレイをとりやすい。
フィクスロープより上部5mほど登ったところで、1Pだけロープを出した。ロープで登ったところで尾根筋に合流し、P3終了。
最上部は立木に支点がとれるが、中間部は支点がとれそうな場所はないので、一番急なところのリードはちょっと大変そう。

P4
雪が溶けて、ほとんど岩稜が露出。雪が無いことで逆に左からのトラバースのルート取りに難儀した。特に最初のトラバースが悪い。
上部で確保できる支点がなかなか見つからず、かといって積雪も少ないのでスタンディングアックスビレイもできない。
かろうじてビレイにたえうるピナクルを見つけて、そこを支点とした。

山頂直下
P4通過後、最後は右側をトラバースする箇所があるが、ここの右側は切れ落ちていて、気が抜けない。もっと積雪が多い時期なら通過も苦にならないと思われます。

阿弥陀岳〜中岳沢
かなりの急斜面でしたが、トレース明瞭でステップも階段状に切られていたので、慎重に時間をかけながら下った。
5時半頃に到着。
2015年03月21日 05:59撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 5:59
5時半頃に到着。
6時スタートでしばらくは林道歩き
2015年03月21日 06:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 6:11
6時スタートでしばらくは林道歩き
広河原の渡渉
2015年03月21日 06:16撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 6:16
広河原の渡渉
なんとなく麓は春
2015年03月21日 06:16撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 6:16
なんとなく麓は春
旭小屋までの登山道は踏み抜き地獄。10歩に1回くらい膝上まで踏み抜く
2015年03月21日 06:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 6:39
旭小屋までの登山道は踏み抜き地獄。10歩に1回くらい膝上まで踏み抜く
旭小屋。ここでアイゼンを装着
2015年03月21日 06:56撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 6:56
旭小屋。ここでアイゼンを装着
尾根筋までの斜面は雪なし
2015年03月21日 07:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 7:33
尾根筋までの斜面は雪なし
尾根筋に登ると、あとは立場山までひたすら単調な急登に
2015年03月21日 09:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 9:21
尾根筋に登ると、あとは立場山までひたすら単調な急登に
立場岳は展望なし
2015年03月21日 10:23撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:23
立場岳は展望なし
少し歩くと開けた場所で権現岳がお出迎え
2015年03月21日 10:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:29
少し歩くと開けた場所で権現岳がお出迎え
天気はよい。風も穏やか
2015年03月21日 10:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 10:29
天気はよい。風も穏やか
権現から赤岳まで縦走している登山者がはっきりと見えた
2015年03月21日 10:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:31
権現から赤岳まで縦走している登山者がはっきりと見えた
ここから一度下って
2015年03月21日 10:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:45
ここから一度下って
開けた鞍部を通過すると、再び無名峰への登り返しが待っている
2015年03月21日 10:52撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:52
開けた鞍部を通過すると、再び無名峰への登り返しが待っている
無名峰
2015年03月21日 10:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 10:53
無名峰
振り返って見える権現岳がやっぱりすばらしい
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振り返って見える権現岳がやっぱりすばらしい
立場山を振り返って
2015年03月21日 11:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 11:06
立場山を振り返って
無名峰に到着。ここからは目指す阿弥陀が大迫力
2015年03月21日 12:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:06
無名峰に到着。ここからは目指す阿弥陀が大迫力
P1に向かう稜線は右側に雪庇が発達
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P1に向かう稜線は右側に雪庇が発達
P1は頂上手前を左からトラバース
2015年03月21日 12:20撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:20
P1は頂上手前を左からトラバース
P1トラバース中
ここからいったん下り
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ここからいったん下り
P2の向こうにP3も
2015年03月21日 12:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:29
P2の向こうにP3も
天気は時折ガスる
2015年03月21日 12:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:29
天気は時折ガスる
P2へ
2015年03月21日 12:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:41
P2へ
P2の基部、トラバースが始まるところ。雪が少なく草付が露出
2015年03月21日 12:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:45
P2の基部、トラバースが始まるところ。雪が少なく草付が露出
大迫力のP3が
2015年03月21日 12:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:49
大迫力のP3が
雪庇はもりもり
2015年03月21日 12:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 12:50
雪庇はもりもり
こんな感じで岩が露出
2015年03月21日 13:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:00
こんな感じで岩が露出
P2からP1方面を振り返って
2015年03月21日 13:01撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:01
P2からP1方面を振り返って
とにかく雪が少ない
とにかく雪が少ない
そしていよいよP3へ。
2015年03月21日 13:32撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:32
そしていよいよP3へ。
左のルンゼに向かってトラバース。雪がないので楽勝
2015年03月21日 13:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:41
左のルンゼに向かってトラバース。雪がないので楽勝
左に回り込むと、一転して積雪の急斜面。
2015年03月21日 13:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 13:49
左に回り込むと、一転して積雪の急斜面。
慎重にトラバースして、取り付きまで移動
2015年03月21日 13:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:49
慎重にトラバースして、取り付きまで移動
ステップ切りながら、まずは基部まで
2015年03月21日 13:56撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:56
ステップ切りながら、まずは基部まで
急な雪面を登攀開始
2015年03月21日 13:58撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:58
急な雪面を登攀開始
フィクスロープの下に支点のボルトがあるので、ここを確保支点に。今回はフリーで登った
2015年03月21日 13:59撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 13:59
フィクスロープの下に支点のボルトがあるので、ここを確保支点に。今回はフリーで登った
雪面を超えると、その先は微妙に凍った氷面。ピッケルもアイゼンもしっかりと刺さらず心もとない。
2015年03月21日 14:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:00
雪面を超えると、その先は微妙に凍った氷面。ピッケルもアイゼンもしっかりと刺さらず心もとない。
こんな感じでフィクスロープが張られている。斜面は雪と氷と草付と岩のミックス。
午後の時間帯なので溶けかかっていて、とにかく登りづらい。
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こんな感じでフィクスロープが張られている。斜面は雪と氷と草付と岩のミックス。
午後の時間帯なので溶けかかっていて、とにかく登りづらい。
上から見下ろして。雪がついていないことで、逆に難しい
2015年03月21日 14:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:41
上から見下ろして。雪がついていないことで、逆に難しい
ルンゼの真ん中あたりを登攀中
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ルンゼの真ん中あたりを登攀中
P3上部から5mくらい下の部分
2015年03月21日 14:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:41
P3上部から5mくらい下の部分
ここまではフィクスロープを使いつつ、フリーで登ったが、最後だけ1Pだけロープを出してもらった
2015年03月21日 14:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:49
ここまではフィクスロープを使いつつ、フリーで登ったが、最後だけ1Pだけロープを出してもらった
立木はあるので支点はどこからでもとれる
2015年03月21日 14:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:53
立木はあるので支点はどこからでもとれる
ビレイ点まで上って
2015年03月21日 14:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 14:53
ビレイ点まで上って
そしてP4へ。雪はほとんどなく岩肌が露出。
2015年03月21日 15:02撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:02
そしてP4へ。雪はほとんどなく岩肌が露出。
P4から西側の斜面
2015年03月21日 15:02撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:02
P4から西側の斜面
ここまで来ると、中岳ごしに赤岳がどんと
2015年03月21日 15:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:05
ここまで来ると、中岳ごしに赤岳がどんと
ついに全容を表したP4。そしてゴールも
2015年03月21日 15:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:11
ついに全容を表したP4。そしてゴールも
近づくごとに迫力に圧倒される
1
近づくごとに迫力に圧倒される
3時すぎて、少し雲が多くなってきた
2015年03月21日 15:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:11
3時すぎて、少し雲が多くなってきた
それにしても赤岳も雪が少ない。週半ばに降った雨でかなりの雪解けが進んだようだ
2015年03月21日 15:13撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:13
それにしても赤岳も雪が少ない。週半ばに降った雨でかなりの雪解けが進んだようだ
いよいよP4へ。まずは中央左をトラバースして、左の雪面沿いに登って右に抜ける感じで
2015年03月21日 15:18撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:18
いよいよP4へ。まずは中央左をトラバースして、左の雪面沿いに登って右に抜ける感じで
P4最初のトラバース。ところどころ雪が残るテラスに沿って通過。写真真ん中上の雪面の上部にあるピナクルまで登って、ここで支点を確保した。
2015年03月21日 15:22撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 15:22
P4最初のトラバース。ところどころ雪が残るテラスに沿って通過。写真真ん中上の雪面の上部にあるピナクルまで登って、ここで支点を確保した。
そして
2015年03月21日 16:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 16:35
そして
阿弥陀岳山頂へ
2015年03月21日 16:36撮影 by  Canon EOS M, Canon
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3/21 16:36
阿弥陀岳山頂へ
なんとか登りきった
2015年03月21日 16:34撮影 by  Canon EOS M, Canon
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3/21 16:34
なんとか登りきった
しばし山頂を独占
2
しばし山頂を独占
感慨ひとしお
2015年03月21日 16:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 16:39
感慨ひとしお
下山し始めると、北稜を登ってきたパーティーとすれ違う
2015年03月21日 16:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 16:39
下山し始めると、北稜を登ってきたパーティーとすれ違う
コルまで慎重に下って、中岳沢へトラバース
2015年03月21日 17:18撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
3/21 17:18
コルまで慎重に下って、中岳沢へトラバース
横岳の岩壁
2015年03月21日 17:23撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 17:23
横岳の岩壁
中岳沢から振り返って。雪面は安定して雪崩の心配はなさそうだ
2015年03月21日 17:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 17:43
中岳沢から振り返って。雪面は安定して雪崩の心配はなさそうだ
アーベントロート
2015年03月21日 17:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 17:49
アーベントロート
6時前に行者小屋に到着
2015年03月21日 17:59撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/21 17:59
6時前に行者小屋に到着
翌日は赤岳主稜は取りやめて
翌日は赤岳主稜は取りやめて
赤岳鉱泉近くの斜面で、マルチピッチのシステムのおさらい
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赤岳鉱泉近くの斜面で、マルチピッチのシステムのおさらい
この日はいいお天気
この日はいいお天気
赤岳鉱泉から20分くらい行者小屋側に移動した斜面
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赤岳鉱泉から20分くらい行者小屋側に移動した斜面
練習には最適な場所。2時間ほど登攀と懸垂下降を繰り返し確認
練習には最適な場所。2時間ほど登攀と懸垂下降を繰り返し確認
赤岳鉱泉はテント村、というより街
2015年03月22日 10:54撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 10:54
赤岳鉱泉はテント村、というより街
名残惜しいが下山
2015年03月22日 11:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 11:05
名残惜しいが下山
北沢ルートではカモシカがお出迎え
2015年03月22日 11:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 11:41
北沢ルートではカモシカがお出迎え
美濃戸
2015年03月22日 12:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 12:11
美濃戸
美濃戸から下は雪がとけてぬかるみ
2015年03月22日 13:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 13:11
美濃戸から下は雪がとけてぬかるみ
無事に下山
2015年03月22日 13:52撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/22 13:52
無事に下山

装備

個人装備
冬山の標準装備 ピッケル1本 ロープ50 ツェルト ハーネス 安全環付カラビナ ランナー スリング5-6本 ヘルメット ATC エイト環

感想

 初めての冬季バリエーションルート、しかも1日で登りきったあと行者小屋まで下山する体力勝負の計画でしたが、天候にも恵まれ無事に登りきることができました。

持てる技術と体力を振り絞って、全力で登りきった最高の1日になりました。

今回は途中で幕営せずに、一日で行者小屋まで下りきる計画だったので、荷物は極限まで減らしてザックも32Lのライト&ファストで。

無名峰以降、核心部に迫れば迫るほど雪は少なくなり、ほとんど岩肌が露出。
P1とP2のトラバースは雪もしまっていて、問題なく通過。P3は最初のトラバース部分の雪がほとんど残っておらず、難所もあっけなく通過してしまった。
しかし、その後のルンゼの登攀はうって変わって、雪と氷と岩と草付のミックスに。しかも午後で気温が上がっていたので、アイゼンとピッケルの効きが悪く、なかなか難しい登攀でした。
ここもロープを出すところですが、先日の遭難事故の際に捜索隊が設置したフィクスロープがあったので、途中までなこのロープを時折頼りつつ登り、最上部だけ1P分ロープを出してもらった。

おっしてP4は左をトラバースしていくところ、最初の1歩が嫌らしい。ここでロープを出して慎重に左側をトラバースして、その後雪の斜面を上がっていく。
ところが、確保支点がなかなか見つからず雪も少ないのでスタンディングアックスビレイも困難。なんとか途中でちょうどいいピナクルを見つけたので、そこを支点にビレイした。

P4を超えると、あとは山頂へのビクトリーロード。ただ、1箇所右側をトラバースする部分、岩がせり出している上に足元は200m以上切れ落ちている。ここを慎重に体を抜いて通過すると、あとは雪がたっぷり残る山頂へ。

 日も傾き始めた午後4時、夕焼け染まる大迫力の横岳に、存在感抜群の赤岳。遠くには蓼科山も見えた。
 達成感に浸っていたかったけれど、日没まで時間もないので、中岳のコルまでの急斜面を慎重に一歩ずつ下り、あとは雪がしまった中岳沢をトラバースしつつ、樹林帯脇を下り、なんとか小屋の夕食前にたどり着くことができた。

冬季バリエーションルートとしては初級でしたが、自分にとっては今シーズン一番の難関ルート。
持てる技術と経験と知力と体力を振り絞って、全力で登りきった1日でした。
一緒に登ってくれた山仲間に感謝です。

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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
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