大菩薩連嶺(笹子雁ヶ腹摺山~大菩薩峠)


- GPS
- 10:25
- 距離
- 48.8km
- 登り
- 3,073m
- 下り
- 3,072m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 10:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道 落ち葉と溶けた霜柱で滑りやすい |
写真
感想
大菩薩嶺を主峰として、緩やかに下りながら笹子川まで南に伸びる大菩薩連嶺主脈。国中と郡内を分けるその稜線の大きく立派なことは、山梨百名山5座と甲斐百山4座を含むことからも裏付けられる。これまでに大菩薩嶺、滝子山、大谷ヶ丸の3座は登頂済なので、今回は残りの6座を登頂しに行った。
自転車を小屋平にデポし、笹子トンネル東口すぐの公園に駐車。稜線上の展望が良いところで朝を迎えようと思っていたが、この工作に時間を食い、登り始めた頃にはすっかり朝焼けが綺麗な時間になってしまった。
道路脇の階段を上って尾根に取り付き、急登で体を温める。途中から水造と書かれた看板が現れる。水源林造成事業の事らしい。
1時間で笹子雁ヶ腹摺山の山頂に着いた。秀麗富嶽十二景に選ばれてはいるが、山頂からは樹林に阻まれ綺麗に富士山は見えなかった。10分ほど過ぎたところに展望地があり、そこからは笹子川上流域の山々と富士山が見えた。
お坊山まで細かいアップダウンが続く。意外と岩っぽく、鎖が垂れているところもあるが、大したことはない。お坊山からは西方の展望に恵まれ、南アルプス、八ヶ岳がよく見えた。山の名前の漢字でない部分はカタカナになりがちだが、お坊山の「お」は珍しくひらがなだ。
お坊山は東峰もあるのでそちらも踏んでおいた。そこから大鹿峠までは標高差約300mの急坂を下る。最深部で膝まであった、雪庇ならぬ葉庇をかき分けながら慎重に下りた。
大鹿峠からは大鹿山、オッ立などいくつかのピークに巻き道が付いているが、当然無視して全部直登した。小さなピークにも全て名前が付いており、人の生活とのつながりを感じる。人が来なさそうなところで、オッ立で休憩した。
曲沢峠からしばらく緩やかな尾根を楽しむ。カラマツか広葉樹林で、紅葉の時期はとても綺麗なんだと思う。
大谷ヶ丸も北峰がある。標識の標高は本峰1643.8m、北峰1640mだが、登ってみると本峰より10mくらい高く感じる。地理院地図の航空レーザ測量の標高は、本峰1643.4m、北峰1658.0mとのことである。実際どちらが高いかはわからないが、どちらも登ったのでどちらでも良い。
米背負峠を越えてハマイバ丸に取り付くと、ちらほら草原が現れるようになった。草原は見晴らしが良く、雪を被った富士山、南アルプス、八ヶ岳などの眺望が楽しめる。この山域で楽しみにしていたところだ。草原には希少種が生息しているらしく、柵やロープ、登山道を外れない旨の注意書きが、至るところに設置されていた。
景色を楽しみながらハマイバ、大蔵高丸と越えてゆき、湯の沢峠に下る。車道が通っているのでもっと下るものかと思っていたが、100mちょっとで済んで助かった。小金沢山からハマイバまで、目的の山のカウンターを押すところがあったので、気持ち良く全部押した。笹子雁ヶ腹摺山のカウンターがあったらもっと気持ちよかったのにな……。
ここから白谷ノ丸までが約250mの大きな登りになる。山頂直下は広い草原で、登ってきた分景色が素晴らしい。白谷ノ丸を過ぎると、やまなしの森林100選にも選ばれている「黒岳の広葉樹林」となり、黒岳山頂も展望はない。山頂で休憩していた人が「この先のところは景色がいいんですか?ここで休憩しているとみんな素通りしていくんです」と言っていた。確かにあの展望があることを知っていたら白谷ノ丸まで休憩は我慢したくなる。
ここから先は大したアップダウンもなく石丸峠まで行くことができる。日本一長い山名らしい牛奥ノ雁ヶ腹摺山や小金沢山などのピークがあり、景色の良い草原や笹原も多く、とても楽しいところだった。ただ、北斜面は溶けた霜柱が乾ききっておらず、滑りやすいところが何ヶ所かあった。
小金沢山から先はやや岩っぽいところもあったが大したことはない。最後に天狗棚山を越えて石丸峠にたどり着いた。
当初はここまでにしておく予定だったが、時間があること、大菩薩峠から石丸峠までを歩いたことがなかったような気がしたことから、大菩薩峠まで往復した。30分ちょっとのアルバイトと、小屋平までの急坂を済ませて、登山は終了となった。
車を回収するための自転車は消化試合だと思っていたが、下り一辺倒ではなく登りもあったり、普段使わない腕の筋肉を使って激筋肉痛になったりと、なかなかの曲者だった。重くなりすぎない程度に上半身も鍛えようかな……。
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