大嵐山、松鞍山、枇杷倉山、木無山周回 〜イグルー泊〜
- GPS
- 33:01
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,259m
- 下り
- 2,358m
コースタイム
天候 | 2日 曇り時々晴れ 3日 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道路脇に駐車させて頂きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■下打波〜大嵐山 ・最初は林道歩き、P976への登りは急斜面だがスノーシューでも登れるレベル。そこから先は緩やか ■大嵐山〜松鞍山〜枇杷倉山(北峰) ・枇杷倉山直下まではほぼ危険個所なし、細尾根やちょっとしたギャップはあったが簡単に迂回できるレベル。 ・枇杷倉山直下は遠くからみるとほぼ壁だが、全て雪が繋がっていたのでアイゼンとダブルウィペットでなんとか登れた。締まった雪と灌木に助けられた感じ。 1ミスも許されない区間で相当危険。 ■枇杷倉山〜木無山〜仏原山〜下打波 ・P1173(三等三角点:琵琶ヶ鞍)へ下りる途中、1箇所だけ細尾根の岩陵あり。(標高1250mあたり) 真ん中に桧の大木群あり。迷ったが右手の谷(と言うか崖)に迂回して途中から尾根に復帰したが、後からこのコース歩いた方の記録確認したら尾根通しで行けるよう。 ・その後は木無山まで危険個所なし、木無山直下は急な下りだが雪も緩んでおりスノーシューで降りれた。そこから仏原山まではアップダウンも緩く歩きやすい区間。 ・仏原山からの下山ルートにはピンテあり、雪は下まで繋がっていた。最後林道に出るところは場所によっては危険あり。 2日間とも雪は締まっておりスノーシュー履けば沈んても踝程度、アイゼンは枇杷倉山への登りのみ使用。 |
写真
感想
今期初のイグルー泊で枇杷倉山へ行って来ました。
地図に名前も三角点も無い枇杷倉山、場所はというと三百名山である野伏ヶ岳のから南西に延びる稜線上で小白山(おじろやま)のもう一つ先。元々は福井県側から野伏ヶ岳に登ってみたいと思い調べていたときに見つけた山だったが、山容も特徴的だし調べれば調べるほど興味が湧いてきた。この山を知っている方すら稀だけど私は福井県で1番好きな山です。
小白山側から見ると小松市にある鞍掛山のような趣のある山だけど、西側の松鞍山からみるとその山容は一変、岩肌が露出したゴツゴツした山。夏道などもちろんなく、ほぼ冬季限定でしか登れない。(藪漕ぎや沢で登る方はいるようですが)
そしてどこから登ってももそれなりに距離がありどのルートも危険あり。個人的にはマイナー12名山に推薦したいくらいの山。
1度登頂したことあるのだが、福井県側からではなく岐阜県の石徹白側から小白山経由だった。こちらのルートもそれなりに大変だったがやはり当初の目的通り福井県側から登りたいと思い今回の行先となった。
登山口から大嵐山までは過去2回歩いたことあるのですんなり。雪はやはり少なかったけど最初から繋がっていたし、冷え込んだのもありスノーシュー履けば全く沈まないレベル。まだ2月に入ったばかりだけどもう残雪期のような感じだ、お陰でサクサク進めたけどチョッピリ悲しい。
大嵐山から先に進むと途中から霧氷も見られたし天気も良くなり最高。松鞍山山頂に出ると石徹白の山々が綺麗に見えた。そして一番近くに目指す枇杷倉山の存在感がもの凄い。山名の由来はこの辺りからの山容が果物の枇杷に似ているからとネットで読んだ記憶があるが、このゴツゴツした山を見て枇杷に似てると思ったとは。
ある程度近づいても全く登れる感じはしないのだが、とにかく行けるところまで行くと決めていた。もちろん諦めるプランも用意していてその時は南側の池ケ原におりるつもりであった。
直下まで着いても正面は岩肌が露出しており全く登れる気がしない、ザックも重いので無理も出来ない。やはり諦めようか…、少し右手にトラバースしたらかろうじて雪繋がっている部分があったので覚悟を決めて登った。幸い雪は山頂まで繋がっていたしお昼過ぎでもまだ締まっていた。最後は灌木に捕まりながら上部へ抜けた。
自分の今までの経験でいうと阿弥陀岳の北稜くらい、登れる人は簡単に登れるのだろうけど私レベルでは怖かった。でもここを登ってみたかったのだ!
ビクトリーロードを歩いて枇杷倉山北峰登頂、展望もかなり良い山だ。枇杷倉山は北峰と南峰に分かれているが歩いても5〜10分程度。展望もさほど変わらないだろうと思い北峰でイグることにした。
雪質も良かったし気分も最高だったけど今シーズン初なのもあってしっかり2時間かかって出来栄えも今一つ(汗)。スキーもそうなのだろうけど半年以上期間空いてしまうので中々上達しない。
翌日は南峰まで行ってご来光鑑賞、どこから日が出てどんな感じになるのか全く想像出来なかったが小白山の南斜面が染まり素晴らしいご来光だった。小白山は野伏側から見ると目立たない山だけど枇杷倉山からみるととてもカッコイイ山だった。
大満足で木無山方面に下降、枇杷倉山から木無山まで歩いた方はネットで調べても居なかったが、1250mあたりにある細尾根の岩稜以外はさほど危険個もなくすんなり行けた。木無山山頂近くの樹林帯は霧氷天国、そして山頂は今回登った中で一番の大展望。
冬季に登ったのは初めてだがとにかく展望が良いし山頂は大雪原、しかも貸し切りで足跡すらなし。
正面にドーンと見える荒島岳も展望良いがおそらく人だらけだろう。和泉スキー場からだとそんなに難しい山ではないので穴場だと思う、数年後には大人気かも?
木無山直下は急な下りだけど雪も緩んでおりスノーシューで降りれた。木無山から仏原山を経て下打波へ下山するルートは過去レコがあり(ちなみにnakkiさん)、ある程度安心して歩けた。
2日間とも冷え込んだので色々厳しい面はあったけど、天気も良かったし楽しかった。そしてなんといっても西側から枇杷倉山へ登れた達成感が半端ない!
雪量、雪質、天気すべてが最高の状態だった。私が枇杷倉山に恋焦がれていたので枇杷倉山のほうも私に応えてくれたのだ。たぶん気のせいだろうけど…(^.^)
初登頂の時のレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2917507.html
コメント
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端くれなんてとんでもない!、私も相当なビワクラファンですが、hillwandererさんにだけは負けます笑
松鞍山側からは写真でしか見たこと無かったのですが、ようやく自分の目で見れました。そして益々ビワクラファンになりました(^。^)
1番祝って頂きたい方にコメントもらえ感謝、感激です。ありがとうございました。
いえいえ〜、私は枇杷倉山で泊まったことはないので、その分負けてます笑 しかも自分の力で作ったイグルー、いい山行ですね〜
確かに私は山頂で泊まったので、その分は上かもしれませんが、夏時期に沢や薮を漕いでまで登ろうとは思いません。(そもそも沢登りが出来ないし)。
なのでやっぱり負けてます(^。^)
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