ウトウの頭・酉谷山・三つドッケ(タワ尾根〜長沢背稜〜ヨコスズ尾根周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,529m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:東日原バス停→JR奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ミズナラの巨樹から長沢背稜までは赤点線のバリエーションコースです。 地図・コンパスは必携です。特にウトウの頭から大京谷の峰の間は、危険個所が多く通過に注意が必要です。 その他は、一般登山道です。 |
写真
感想
以前から酉谷山に行ってみたかったが、奥多摩の一番奥で時間がかかるので行けていなかった。日が長い今だったいけそうなので、タワ尾根〜長沢背稜〜酉谷山〜都県境尾根〜三つドッケ〜ヨコスズ尾根の周回コースで歩くことにした。
平日なので、奥多摩8時10分発のバスは10人程の乗客だけで出発する。川乗橋で3人、中日原で5人ほどが下車し鍾乳洞までは私一人だった。
バス停で身支度・ストレッチをして8:50頃出発する。
一石山神社で山行の安全を祈願して、山道に入る。神社裏の急斜面は昨夜の雨でぬれて滑りやすくなっている。一部キックステップも交えなんとか枝尾根のベンチにたどり着く。一息ついた後、枝尾根を伝い登り杉植林の中を経由して、主尾根の斜面を登り上げて一石山に到着する。ここには、倒木を利用した山名板と昔からある小さな山名板が並んで木にかけられている。
緩やかになった尾根をたどりミズナラの巨樹に到着する。2本あった枝の内大きな方の枝が折れて残念な形になっているが、それでも十分存在感がある。写真を撮りながら少し休憩し、人形山を経て金袋山に向かう。
金袋山では、昨夜三俣に泊まって下ってきた2人に会う。
さらに進み、篶坂ノ丸に到着、少し休憩し菓子パンでエネルギー補充する。周りの木々の新緑が空の青さに映え、鳥のさえずりや風の吹きぬける音だけでとても良い感じと思っていたら、向かいの石灰採掘場から無粋な削岩機の音が伝わってきて残念だった。
気を取り直しウトウの頭に向かい、30分程で頂上に着く。立ち木にかけられた有名な山名板2枚とは、3年ぶりの対面だった。山名板の写真を撮っただけでそのまま先に進む。昨夜の雨で斜面が濡れているので慎重に下り、岩や倒木を縫いながら小ピークを過ぎたところが今日一番の難所の大京谷のクビレの大岩の下りになる。ここには直進してしまわないようにトラロープが張ってある。大岩の左に回り込み急傾斜を下りコルの底に降り立つ。そこから先も岩場が立ちふさがるが、ここも岩場の左側の斜面をまいて登りあげると直ぐにモノレールの軌道に出会う。これから先はモノレールに沿った緩い傾斜の道となる。途中の道端にはミツバツツジが咲いていた。
モノレールの終点を過ぎた直ぐの所で、長沢背稜の巻道に合流し、ここで昼食休憩とする。晴れているが風が冷たく上着を羽織って丁度良いくらいだった。休憩中に、酉谷山の方から一人の男性が通りかかり少し話をしたが、ヨコスズ尾根で滑落事故があり救助隊が大勢出動していたとのことであった。男性はこれから雲取山に向かうとのことで直ぐに別れた。
昼食休憩後酉谷山に向けて出発する。こちらのルートは初めてなのでやや緊張気味に進むが、ほとんどが巻道の下りで踏み跡がしっかりしていて、特に心配するところが無い。ただ、道は細く脇は切り立ったがけの部分も多くよそ見は禁物。
行福のタオと思われるコルを過ぎしばらく進んだところに、酉谷山山頂との分岐を示す道標が立っている。折角なので、酉谷山の頂上を目指し、20分程で頂上に立つ。頂上からは全面の眺望は得られないが、それでも南面及び北面は見渡せる。写真を撮り小休止した後、道標に従い避難小屋方面に尾根を緩やかに進み、避難小屋の上あたりから尾根を外れ下り巻道に合流した。避難小屋を上から見下すと、今夜ここに泊まるのだろうか男性がテントなどを干している。邪魔になるといけないので、避難小屋には寄らず先に進む。
ここから先は、ほとんど全部のピークを巻くように道がつけられていて、高低差はほとんど無い。ただ所々で切り立った崖を桟道を使い通過するが、結構な高度感があり高度恐怖症の人にはつらい道でもある。しかも一部の桟道は古くなりギシギシ揺れるので、余計怖い感じがする。
途中の七跳尾根分岐の手前でもう一人の男性とすれ違うが、今夜は酉谷山避難小屋に泊まり明日雲取山に向かうとのことであった。
比較的単調な巻道を進みハナド岩に着く。ハナド岩からの眺望を眺め写真に収めた後、20分程進むと三つドッケ頂上への分岐に出会う。
既に15時30分を過ぎ時間的に押していたが、折角なので頂上に向かい10分程で頂上に着く。頂上の周囲の樹木は切られていて西方を除きほぼ全面の眺望が確保されている。奇特な人が、罰金刑を覚悟で勝手に眺望を邪魔する木々を切ってくれたおかげの眺望である。このためか、近くに「勝手に樹木を切ると罰金刑に処せられる」との警告の看板も立っている。
周囲の山々の写真を撮り、一旦分岐まで戻り巻道を下り一杯水避難小屋には16時10分頃到着した。帰りのバスの時間が17時45分ころだったはずなので、1時間20分以内に下りきらないといけない。今日滑落事故があったとの話を聞いた後だけ、慎重に下らないといけないが、バスの時間も気にしながらの下りとなる。途中の休憩も無しに下り、登山道入り口に17時35分頃、バス停に40分前に到着した。
トイレで洗顔したりしているうちに折り返しのバスが到着し、それに乗って今日の山行を終えた。
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