竜ヶ岳《近畿百名山》
- GPS
- 07:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,002m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 阿下喜温泉あじさいの湯\500 |
写真
感想
主稜線は三重県と滋賀県の県境で滋賀県側の尾根に逸れて行くと重ね岩(標高約930m)に達した。山頂の強風よりは幾分マシで、岩陰で昼食休憩を取った。積み重なった岩は上まで登ることができるが雲の中で感激はなかった。県境尾根に戻るべく雪の斜面をトラバースした。滑ったら下まで行ってしまいそうだ、足場をしっかり固めて慎重に尾根を渡った。
県境尾根を下り標高が800m位まで下ると雲の領域を脱し晴れ間が戻ってきた。山頂でできなかったミッションのうち「雨乞岳の山座同定」をしたが標高が下り過ぎてその姿を見ることはできなかった。石榑峠に近づくにつれて岩場となり鎖も下がっている。向側の三池岳、釈迦ヶ岳に覆っていた雲が晴れてきたが振り返って竜ヶ岳を見るが此方は顔を出さない。石榑峠の南には嘗て電波塔があったが10年の経過は電波塔も失くしてしまった跡地は正方形の石垣だけが残っていた。
以前は国道421号線が石榑峠を越えていたが平成23年3月全長4,158mの石榑トンネル開通によって車は通過できなくなり、大型車排除のため以前から置かれていたコンクリートブロックに鎖が付けられていた。峠付近で狸や鹿の死骸を相次いで目にし、野生動物が冬を越すことの厳しさを思い知らされた。峠からは旧国道を三重県側に1卍歩いて小峠に達した。これから向かう砂山尾根は先に見えている稜線の筈だが指導標は谷に下りる道を示している。おかしいなと思い偵察に行くとやはり延々と谷を下っている。引き返して林道の曲がり角を這い上がり稜線ルートを発見し入って行った。下山後案内所で貰った案内図を確認すると正規の道は一旦長尾滝方向に下って登り返させているようだ。正規道との合流地点にハイキングのご夫妻が休憩中で我々泥まみれの靴と比べると綺麗な靴を履いておられた。
尾根の岩場に出ると竜ヶ岳が見えた。かなり薄れてきたが未だに雲を纏っている。右の方に見える遠足尾根は笹原で感慨一入だ。砂山を目指してピークに乗り上がるが何の表示もなくピーク性は殆どなかった。更に進むと風化した花崗岩の岩峰に砂山の表示があった。展望を楽しみ休憩していると先程のハイキング夫妻がやって来た。岐阜から来たそうだ。標高は約560m、後は駐車場に向けて下るだけ。と思いきや・・・
この辺りは2.5万図に載らない遊歩道が沢山ある。尾根道と本道と思われる道の分岐があり右の“本道”に入ってしまった。尾根道が正解だったのだが分岐してどんどん下ってしまいそうな“尾根道”を疑ってしまったのが運の尽き、道は谷筋となり稜線を外してしまった。しっかり石階段の整備された登山道で何処かに下りるのだろうが全く何処に行くのか分からない。岩肌にぽっかり空いたトンネンル、立看板を見ると「蛍石採取禁止」の文字、帰って調べてみると日産鉱山が蛍石を採掘していた坑道の跡で、昭和20年まで操業していたと云う。中を覗くとトロッコの軌道跡なのか細いレールが置かれていた。
殆ど水平に近い巻道をうねうねしながら下って行くと正面に展望台があり福王山が正面に見えた。結構存在感があり標高は598m、梺には福王神社がある。軈て国道が見えてくるとしっかりと砂山登山口と表示されていた。傍らには長寿地蔵が小さな祠に収まっていた。水晶キャプ場の近くで宇賀渓駐車場までは1劼曚匹亮崙司發で戻ることになり、結果的にはそれ程のロスではなかったようだ。短絡道で宇賀渓に戻ると左手に本来通る筈だった砂山登山道、来るときに見ていた曲がり角に飛び出した。
今日の立ち寄り湯はいなべ市の阿下喜温泉あじさいの湯。帰り道にある永源寺温泉八風の湯は高いので逆方向に少し走った。入浴料は500円で永源寺温泉の1/3、地元の人たちで結構賑っていた。
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