【笊ヶ岳】大武刀尾根〜ランカン尾根 古くからの廃道は驚異の急登&藪でした!
- GPS
- 16:04
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 4,561m
- 下り
- 4,535m
コースタイム
天候 | 13日 曇り時々晴れ 14日 曇り(高曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道〜ランカン尾根取付き 過去の記録では林道を車で結構奥まで行っていたが、今回は戸川集落ゲートが閉まっていた。林道は延々と1300m付近の大金山まで伸びている。 二個目のゲート以降は結構崩れていました。 ・ランカン尾根 白峰南嶺では比較的良く登られているバリエーションルート。 数としてはそれほど多くは無いがセンス良くテープが付けられているので迷うような事は無かった。 布引山経由の笊ヶ岳一般ルートのと比べると不明瞭だが、僕としては踏まれていないので脚に優しいし、コースの雰囲気も南アルプスらしく、こちらの方が好みでした。 しかし2200mより上は黒木(シラビソ・ツガ)の藪、更に上部はハイマツ・シャクナゲの藪ですので注意してください。 笊ヶ岳山頂から下山時に2200m付近の岩場を巻く赤テープに導かれトラバースしたのですが、とんでもない場所に引き込まれ正規のルートへトラバースしながらの登り返しはクライミングでした。(あのマーキングでは引き込まれたのは僕だけではないはず...) ・ランカン尾根2100m付近から保川への下降・保川の渡渉 踏み跡・マーキングは一切ありません。 下り始めはスッキリとした尾根で比較的歩きやすいのですが、だいたい1800m以下からは倒木が多くなり、傾斜も厳しくなります。 そして厄介なのが下に行くにしたがって尾根が広くなり(これは当たり前)二重山稜のような尾根が何か所か出てくるので尾根を乗り換えます。 1337m地点を目指して下りましたが、GPSで確認してみるとかなり西側に逸れていました。 1337m地点から渡渉点までは何の情報も無いので適当に大武刀尾根取付き付近の二俣まで下りました。 轟音で想像出来ましたが水量はそれなりに有り渡渉は厳しいと思いましたが、下降地点が運良く渡れる感じで助かりました。(水は美味しかったです!) ・大武刀尾根 マーキング等は一切ありません。(古い看板が二枚ありました)しかし、テープが無くても両サイドはかなり切れていますのでルートを外す事はまず無いと思います。 とにかく急登&倒木・自由に伸びた枝の藪です。 僕はこれ程消耗し、激しい登山は初めてでした。藪を押しのけ、1200m強続く急登を我慢強く登らなければなりません。 大武刀尾根下降点〜笊ヶ岳 一般ルートでテープは豊富です。 ただし、この山域らしく藪っぽい所は随所にあるので良く整備された一般ルートではありません。 感覚的には破線ルートという感じでしょうか...。 |
その他周辺情報 | ・草塩温泉 550円 内湯のみですが飲食もできます。 |
写真
感想
「山と高原地図・塩見・赤石・聖岳」の右隅の方に「笊ヶ岳」がある。
この笊ヶ岳は言わずと知れた美しい双耳峰の二百名山の名峰で山梨県側から登っても静岡県側の椹島から登っても厳しい山としても有名です。
さて、この地図の笊ヶ岳の辺りには何本かの尾根があります。
・笊ヶ岳から小笊方向にダイレクトに下っている「ランカン尾根」
・少し北側に廃道記載がある「大武刀尾根」
・更に北に這松尾から下降している偃松尾大黒尾根
これらは全てバリエーションルートです。
その中で僕が前々から気になっていたのが「大武刀尾根」。
この山の廃道記載歴は長く、かなり古く26年前の地図では既に廃道となっている。
今ではPCで多くの山の情報が見たい時に閲覧する事が出来るので、この尾根の事を調べてみた。
.........無い。
ヤマレコでは地図検索でラインが引かれていない。
ヤマレコ外で調べたら発見した!!! 一番新しい記録で1978年。 僕が生まれた年だ!!! 写真も時代を感じる記録でした。
頼みの永野さんの本でもこの尾根の事は触れられていない。
という事で、全く情報がないという所から今回の計画はスタートしました。
今回、「大武刀尾根」を登るという事で考えられるコースは3つ。
)寨茲療仍各擦任△詈櫃ら保川に沿っての登山道を辿るコース。
△い辰燭鵝屮薀鵐ン尾根」を登り2100m付近の尾根を下り「大武刀尾根」の末端である保川の二俣付近に下降。以前「北鎌尾根」でやった感じのコース取り。
4袷瓦貌醂罎領農まで出てから「大武刀尾根」を下降。
まず,toradangoさんの助言もありトラバース道の運命である崩れによる崩壊が激しいと予想される。僕の勝手な推測ではこの道が崩壊したので廃道になったのでは?と都合の良いように解釈した。
△楼貳峺充妥だが、ランカン尾根を2100m付近まで登り900m下降して笊ヶ岳の山頂まで1400m登り返す労力と、下降する尾根と保川を渡渉出来る保障など何もない。
0貲颪侶弉茲蚤臧霤疊根を下って保川を渡渉出来なかったら月曜の仕事に間に合わない可能性大。
という事で△鯀択し実行する事にしました。
ただし、敗退覚悟と言いますか読めない部分が多すぎるので無理に突っ込まず、厳しいと思った時点で戻るという事を最優先にしました。
笊ヶ岳のバリエーションルートのランカン尾根ピストンならば日帰り装備で十分なのですが、今回はどのくらいの時間が掛かるか分からない...。
最悪の場合は大武刀尾根の上部で敗退という可能性も考えないといけないので、幕営装備で臨む事にした。
とは言うものの大きなザックで大荷物ではスピードが出ないのでテントでは無くツェルト、シュラフではなくシュラフカバーという感じで35ℓのザックで収まる装備にした。これは昨年の晩秋、kurosukeさんと徳本峠でツェルト泊した時、寒くて眠れなかったが身体を休めるだけで翌日は十分動けたという事が良い経験になっていると思う。
途中水場は保川に下降するまで無いので、敗退した時に困らないように水は最初から4.5ℓを背負ってスタート。
予報では晴れるはずだが天気は曇っている。 稜線の方向はガスって何も見えない。
まぁ、あそこに辿り着けるか分からないし、辿り着くのも相当先の話しなので気にしないように歩く。
初めてのランカン尾根だが取付くまでの林道が長い...。早めに歩いて二時間弱。前は車で行けたようなのですが現在は戸川集落先のゲートから先には行けませんでした。
大金山からランカン尾根に取りつくと布引山のコースとは違い足に優しいし雰囲気の良い尾根ですが、1400m付近から一気に急登になり重荷の装備でかなりキツイ!
1948mの三角点を見送り、今回の下降点である2090m付近から北に延びる尾根を下降する。
あまり天気が良くないし、影になる斜面なので昼間でも薄暗い...。仕方ないので誰にも合う可能性が無い事をいい事に「Perfume」を大音量で聞きながら真っ直ぐ下るという事を頭に叩き込む為にレーザービームを何度も流し「ストレート♪」などと大声で歌いながら下降する。
この尾根は当然ながらテープも無ければ人間の踏み跡もない。 獣道を出来る限り利用するが倒木が多く苦労する。 当然ながら走れるような道ではないし、ストックが邪魔な道です。 怪我だけはしてはいけないので、ビビりながら下降しスピードが上がらないながらも1時間半くらいで1337mまで800m位下降出来たので上出来だと思います。
この辺りはワイヤー・滑車・原動機など林業で使ったような機材、酒瓶やゴミが多く、南アルプス南嶺・深南部の他の廃道と同じく昔は林業で栄えていた事を想像できます。 ただ、この場に立ち止まって考えたのは、ここからどのように木材を搬出したのか? 川に流す?保川に沿った登山道で運ぶ? こんな事を考えましたが、分かりませんでした。(下山後に車で保川に行き、川沿いに住む大地主さんにたくさんのお話を伺い謎は解けました!)
さて、ここからどの地点で渡渉しようか?
地形図で比較的傾斜の緩い1200〜1250mが狙い目と定め、トラバースしながら下降。
近ずくにつれて沢の轟音が大きくなってきた。 「こんな音してるけど渡れるのか?」とても不安になる。
沢の上部からは木が邪魔して水流が見えない。 仕方ないので川辺に下りられそうな場所を下りるとナイスな渡渉点で水量はそこそこ多いものの呆気なく渡渉できました。
ここで今日初めての休憩。 ここから始まる登りを前にお昼ご飯を食べながら沢の水を存分に飲み、水を全て補充。 ずっとスマホ音楽を聴いていたのでバッテリーが減っていたので充電しようとしたら充電器のコードのコネクターがボキッ!と折れてしまった...。 マジで?一瞬固まってしまったが仕方ない。音楽は中止だ。
ご飯も食べたし、行きますか!!! 「大武刀尾根」!
尾根に取付く地点は本当の末端では無く、地図上で水平距離で100〜200m上部なので側面を這い上がり尾根に乗った...。
でも不思議なのが、側面の急勾配と大武刀尾根の傾斜が変わらないという事。
こういうのは写真では伝わらないので説明に困るのですが、この尾根は今まで僕が経験した中で一番の急登でした。黒戸や合戦尾根と比べても全然厳しいです。
下山後にこの斜度について調べたのですが驚きの事実が...。
「日本一急な登山坂」
南アルプスの笊ケ岳に登る大武刀尾根の29.1度
http://mickey-son.jpn.org/yama/etcframe.html
これには納得。 平均斜度が29.1度なので厳しい所は更に厳しい傾斜でした。
今までに体験した事のない傾斜+放置された尾根なので倒木&枝・幹が好き放題伸びて容赦無く行く手を遮る。僕はそれ程汗っかきではないのですが、物凄い発汗と疲労でこの尾根の廃道の理由が分かった気がした。
登るにしたがって黒木の藪は激しくなり、間違ってもこの尾根を下降路に使いたくはない。 木に掴まりながらの下降を無傷で下りる自信がない。(登りだけですが下山後の温泉で自分の脚と腕の傷の多さと激しさを見て驚きました。)
とにかくどんな藪でもいいから稜線まで登らせて欲しい!お願いだから変なギャップだけは勘弁してくれ!と思いながら我慢強く登るしかない。
2300mより上はバリケードのような藪でどこを歩いて良いのか分からなくなってしまい、南へ水平移動すると崩壊地がありこの中を歩いた方が楽なんじゃね〜か?などと狂ったような事も考えてしまいました。
押したり折ったり乗り越えたり...そんな事を繰り返しながら先を見上げると空が見えた...。 稜線だ。
やっと解放される。 そして僕は大武刀尾根を登り終える。 苦しみからの解放と敗退濃厚と思っていた計画が達成できるという充実感で涙が出そうでした。
時計を見ると15:03分。 直感的に急げば日帰りも可能だ!と思いサッサと縦走路を歩く。南嶺の縦走路という事で藪っぽくて百名山が多い大井川を挟んだ稜線とはだいぶ違う。しかしテープも豊富だし踏み跡も明瞭で安心感と言う点では天国のように感じた。
椹島下降点を見送り「笊ヶ岳」へ...。
東の富士山方向はガスって何も見えないが、西の聖岳方向、北の塩見岳は良く見えた。 写真を撮って景色を少し眺めて小笊方向の「ランカン尾根」に下る。
バリエーションルートの中では比較的多く踏まれているので這松やシャクナゲの藪は簡単に通過出来ると思ったが、イメージしていたよりは厄介だったし小笊からの下降点も少し分かり難かった。
ここから2400m位は藪っぽく軽くアップダウンが有るので思ったように高度を下げる事が出来ない。
そして下りの足も保川の下降で使い既に残っていないようだ...。
藪っぽい部分が終わってもスピードが上がらない。林道に出るまで最低でも2時間半は必要で更に林道を1時間以上...。 無理して怪我をしたら何の意味もない。
もうビバークしよう。
だんだんと暗くなってきたし次の適地があったら幕営すると決めて、岩場を巻くテープに導かれトラバースした先は違う尾根...。
来た道を登り返せばよかったのだが、強引にトラバースしながら正規の尾根に復帰を試みた結果クライミングのような登りを強いられた。 しっかりと確認しなかった自分に腹が立ったが、あのテープは下降する者から見ると危ないとも思った。そして地図を見て地図は正確だなぁ〜とも思った。
正規の尾根に登り返した場所は2125m地点だった。 ここは平坦で良い幕営適地で直ぐにツェルトを張る。
だんだんと暗くなる尾根で動物の泣き声を聞きながらカップヌードルを食べる幸福感。 明日は雨が降るのだろうか? 今日の夜も眠れない程寒いのだろうか?
そんな事を考えながらコーヒーを沸かしながら幸せな時間を過ごす....。
気温は下がっても5℃くらいだろう。 ダウンセーターとダウンパンツ、雨具を着込んで3レイヤーのシュラフカバーに入り就寝。 マットを持ってきていないので寝心地が悪くて何度か起きたが、寒さで凍える事は無く朝まで眠る事が出来ました。
鳥の鳴き声うるさくて起きると雨がパラついていた。
軽く朝食を済ませコーヒーを飲んで撤収。雨は直ぐに止んで僕の好きな雰囲気のランカン尾根を楽しく下る。 無理して暗い中を下らなくて良かったと思った。
昨日下降した2090m地点に寄り、下降路を上から少し眺めてから林道に向かって下った。 林道を小走りで1時間くらいで車で到着。
今回の山行は35km。感覚的には二日で80kmくらい歩いた感じですが...。今週はランニングと合計で126kmになった。今までの1週間単位では一番走ったのではないだろうか。 いろいろと用事や仕事で山に行けなかったが身体は動かしていたので今回の山行も無事に動けたのだと思う。
下山後に「草塩温泉」に寄るがまだ9時で営業は10時からだったので、偃松尾大黒尾根の下見を兼ねて保川に行ってみる事にした。
川の水量はやはり多く、沢ヤではない僕にこの中をジャブジャブ遡って行くのは無理だと感じた。
そして川辺の豪邸の方が庭の手入れをしていたので挨拶をして少しお話を伺った。
保川からの登山道は相当前から廃道という事で、この川の上流から気を運搬するのにトロッコも走っていた歴史もあり、それは明治時代が一番栄えた時代であったという事でした。 また、上流には金山もあったという事も伺いました。「大金山」という山の名前はそういう由来があるのかもしれません。
その他にも早川町の水道の話し、釣りの話し、二年前の大雪で林道や保川が大きく変わったという話しなど多くの貴重なお話を伺いました。とても親切で楽しそうに話してくださり、「また来てね!」と言ってくれたので、また訪れたいと思います。
今回は僕が登山を始めた頃に感じたような感覚を再び感じる事が出来る山行でした。
それは「冒険的な要素」だと思います。 情報が無いという事は情報が有るという事に慣れてしまった僕には不安であり、好奇心を掻き立てるものでした。
しかし、当然ながら前提には安全を何よりも優先!という事が有ったのでいつでも敗退する気でしたが、今回は運が良く計画したように歩く事が出来ました。
この先も南アルプス・南嶺・深南部を中心に歩くと思います。今回みたいなハードなのは避けたいと今は思っていますが、そのうち再びガッツリと歩きたくなるのでしょう...。
最後になりましたが、僕の無理な質問に答えてくださったtoradangoさん・kumahikoさん、ありがとうございました!!!
コメント
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全く知らない山域なのと凄すぎて全くコメント出きませんが、
お箸忘れたのですか?
味が出て美味しそうです
fumihiko_onoさん、こんばんは!
こういう山域はある種のマニアが好むルートですので、この山域について知らない方々は多いと思います。
良く写真を見てくれているんですね
見事に忘れてナイフで枝を削りおにしました。 小さな頃、父がバーベキューで同じことをしていたのを思い出して一人で微笑んでしまいました
コメントありがとうございました!
ランカン尾根は行こうと思っていたところだけに非常に参考になりました。
大金山近くまで行けると思っていたのですが、結構下の方から歩かなければならないんですね。
南アでは思いもしないところにワイヤーや機械の残渣、古いゴミ等を見ることが出来ます。先人たちの歴史や生活に思いを馳せて歩くのも楽しいものですよね
inaminさん、こんばんは!
いや、僕も林道の上部まで車で行けると思っていたので戸川集落のゲートには面食らいました 二つ目のゲートまで1時間強ですので大金山までの林道は最低でも1時間30分は掛かかると思います。
とても気持ちの良い尾根ですので楽しんできてください。
kaikaireiさん、南アルプスだというから、もう少しメジャーな山かと思ったら、笊ヶ岳はともかくそこに至るまでのルートがすごすぎますね。
歴史を紐解いていくような山行は冒険でもあり、探検でもあり、ワイルドすぎますよ。
突然のビバークも想定内という感じで、手際の良さもコーヒーやラーメンを楽しむ余裕もさすがといったところですね。
こういうのやっちゃうと、病み付きになりそうでやばいですね(笑)
ここまでワイルドじゃないけど、人がいない季節に山に入る快感はよくわかります。
お互い気をつけて楽しみましょう!
お疲れ様でした。
Sanchan33さん、こんばんは! コメントありがとうございます
同じ日に南アルプスに居たのですが、少し山域が離れていましたね
今回の山行は仰る通り冒険的な要素が強く、好奇心と共に不安も大きかったのです。ただでさえ臆病で慎重なタイプな僕ですから計画を踏破出来たのは相当運に恵まれた結果だと思います。
いえいえ、雪の北アルプスで毎年何度も幕営しているSanchan33さんから見ればまだまだ、幕営技術は未熟ものです
しかし、今回の軽量化での重量と歩みのバランスは自分でも良く出来たと思っています
人があまり入らないルートはそれだけ踏まれておらず、注意するポイントが多いという事は今後も忘れずに歩みたいと思います。
思い立った廃道ルートを綿密な計画により成功され敬服致します。
これもkaikaireiさんの普段のトレーニング、これまでの経験が生かされた結果だと思います。
これからも安全にガッツリ深南部、南嶺を楽しんできてください。
そして楽しいレコをよろしくお願いします。
kumahikoさん、こんばんは! 先日は突然この尾根の情報を求めてしまい申し訳ありませんでした
今回の山行は「静岡百山」に関係ない山(笊ヶ岳は既に行っていたので)今後は再び「静岡百山」を歩もうと思っていますので、kumahikoさんのレコを参考にさせて頂きたいとおもいます
僕にはkumahikoさんのような驚愕の山行を行う事は出来ませんが、今後は少しずつでも僕が尊敬する数名の藪のエキスパートさんのようになれるように地道に経験を積んでいきたいと思います
また何か分からない事があれば助言お願いします!
こんばんはkaikaireiさん
笊ヶ岳をダブルバリエーションですか
一度ランカン尾根から布引山経由の一泊を山岳会の時にやりましたが、長いですね
あの登り
仕事の都合で退会しましたが、いい経験です
コザルのハイマツは凄いですね
私は小猿ですが
小猿?のtarutaruyamaさん、こんばんは
えっ?山岳会は退会されたんですか 知らなかったのでビックリです!
以前tarutaruyamaさんがランカン尾根を登った記録は知っていましたし、行く前に拝見させていただきました ありがとうございます。
長い林道歩きは退屈ですが、ランカン尾根はそれを補って余りある素晴らしいコースだと思います 僕はあの尾根の雰囲気や尾根の植生やギャップを含めてとても好みでしたし、登りで使ったのなら笊ヶ岳に飛び出した時の感動は凄いでしょうね!!!
この近辺でもう一本登りたい尾根が有るので(偃松尾大黒尾根ではないです)その時はまた歩きたいと思います
kaiさん、おはよう。
自然の中で一人ぽつんと。幸せな時間ですよね。
林業の跡、廃道、人が入って切り拓かれても人が入らなくなると
また自然に戻る。すごい力だね。
充実した時間を過ごせたようで何よりです。
週間126キロはハードだね。
millionさん、こんばんは あんまり幕営のイメージがない僕ですので変な感じですよね
基本的には日帰りでさっさと下り家でゆっくりと休みたいのですが、動物の気配が濃い山で一夜を過ごすのも良いものでした
自然に戻る>本当にその通りで、自然の復元力とは凄まじいものです しかし、それもある一線を越えていないから可能でそれを越えてしまうと復元は出来ないのでしょう...。
今回も笊の山頂付近でウンコとペーパーが多数あり悲しい気持ちになりました。穴を掘るとか紙は持ち帰るとか出来る事はあると思うのですが...。
週間126キロ>流石ランナーさんの目線ですね
実は登山駅伝の件からモチベーションが下がっていたので自分の為に喝を入れて頑張っています。 雨の日はジムで1000m/時間というトレーニングがマイブームなんですよ!空荷ですし、登山道に比べれば楽なので試してみてください。
自分も大好きです。kaiさんの最近の深南部の開拓ぶりは凄いですね。羨ましいと同時に尊敬します
技術と知識と体力を兼ね備えているのでこうしたことが可能なのでしょうね。普通の人はマネしちゃだめそうです(笑)
自分は、事情があって最近は遠出ができないのですが刺激されますね
夏にはぜひこの流域を歩きますので、また情報をお尋ねするかもしれません、その時はよろしくお願いします。
【廃道探索と冒険】この二つのワードはいい大人になっても忘れたくない気持ちをよみがえらせてくれますね
次のレコも楽しみにしてます
meta_bomanさん、こんばんは この山域の理解者としてコメントいただき本当に嬉しいです
遠出の出来ない理由とは楽しみな事が近いという事でしょうか? もし当たっていたのなら僕も嬉しいですが、山なんて行っている場合ではありませんよ
今回の山行ですが、たぶんこの山域に興味が有る方はある程度の経験と知識が有る方だと思いますので、大丈夫だと思うのですが安易に真似されると確かに厳しい思いをすると思います
僕はメタさんを含めスペシャリストの方々に比べれば、大した知識も経験もありませんので、今は体力で補うしかありません...。
尾根を間違えて下る事も有りますが、200や300mなら登り返すのも仕方ないと諦めています(笑)
【廃道探索と冒険】これは山域が違っても多くの方が夢中になっている事ですね!isさんの記録を興味深く読んでしまうのも、大人になってもこういうのが好きだからなんでしょうね
僕が知っている範囲ならばお答えさせて頂きますので気軽に言ってくださいね
kaiさん、こんばんは!
metaさんの下段とは、やばいな〜
沢登りにビビって、コメしてないので ゴメン!metaさん。
しかし、普通に笊ヶ岳を登るだけで疲れるのに、こんなルートで
登っちゃうとは 人間ではないな〜
最近、益々難易度を上げていますね〜
反対に、体力低下でユルへと移行中の私...
皆さんとのお別れも近いですね (コメする資格無し)
ところで、文章からの臨場感!格段に向上していますね
長文にもかかわらず、引き込まれて一気に拝読致しました
何を考え、どのように行動し、何を得たか!
kaiさんの想いが良く理解出来たつもりです。
私にはとても出来ない山業ですが、kaiさんと供に歩んだような
錯覚に陥りましたよ
実際に歩くのは勘弁ですが 田島砂丘位が精一杯ですので
tailwindさん、こんばんは コメントありがとうございます!
metaさんは色んな分野で優れた方ですので僕も尊敬していますのでコメントしてくださいね
いやいや、お別れなんて滅相も無い!!! 僕はこういうのが好きなだけで、tailwindさんの記録の方が遥かに多くの方が楽しんでおられますし、何より文章も写真も素晴らしいではないですか それに比べ僕の文才の乏しさ...
それが僕とtailwindさんのコメントの数で現れているような気がします
でも、僕の訳の分からない記録で少しでも雰囲気を感じていただけたのなら本当に嬉しいです!!!
中田島砂丘は僕の青春の1ページの思い出深い場所です
良く存じですね
平均斜度29.1度。
実際に見たら壁ですね。
いやいや期待通りの濃い〜レコでした ご馳走様です。
自分は箸が枝だったことより、横に見えているコンデスミルクらしき物が気になって
仕方が無かったのですよ
もしかしてイワカガミを見ながら何かしてしまったのでしょうか???
(mowsowさんネタですよ〜 )
書ける範囲で良いので、教えて
yamayoさん、こんばんは
うわ〜!本当に違う視点から見てますね
申し訳ないのですが僕はmousouさんほどぶっ飛んでないので期待に添えませんが、あの方ならイワカガミちゃんをおかずにしてミルクを出していたのでしょうね
冗談はさておき、最近は計画を報告させていただき本当に助かっています。
家族と登山ポストに登山届は出していますが、やはり山を知っている友人に言っておくと気分が違います。
次は一緒にマニアック道を歩きましょう
やっぱり山から逸れたコメでしたね。
ごめんなさい
次回は私もミルク持参で参りますので、マニアルートでまた遊びましょう
よろしくお願いしますっ
yamayoさん、再びありがとうございます
次は一緒に浴びましょう
こんな事言ってるからittaさんに○能小説の出版依頼が来てしまうんですよね
kaikaireiさんでも下りの足が無くなることがあるんですね。。
実はそこが衝撃的でした。
やはりバリルートの緊張感は精神だけでなく体力も磨り減らすのですね。
つか、kaiさんそのうち本出せそうですね(笑
ittaさん、こんばんは この記録には必ずメッセージ頂けると期待していました
下りについてですが、たかが900mの下降で潰れる程やわな脚ではないという自負があるのですが、余りにも道が悪く常にブレーキを掛けながらの下り+重荷で川に下りた頃には違和感がありました。 整備された登山道なら累計で5000m下降しても潰れないのですが、精神的なプレッシャーも影響したのかもしれませんね...。
本って○能小説の事ですか?
想定外のコースで大武刀尾根でしたね。本当にご苦労様でした。標識を発見されて、本当に昔は登山道があったのだと納得できました。
意外に藪が濃かったのは予想外。南アルプスであの標高ならハイマツが無いので通常は藪は薄いと思いましたが、もしかしたら昔伐採してその後自然に生えてきた樹林かもしれません。こんな樹林だと密林状態です。昔からのシラビソの自然林だったら非常に歩きやすいはずです。
体力的には私じゃ真似できないレベルです。ランカン尾根日帰りもちょっと無理かな。
私の方が仕事の方が藪に突っ込んだ状態で先が見えずルートファインディングに苦労しています。しばらくは社内遭難状態で本日も会社でバークです 痩せ細りそう・・・
toradangoさん、こんばんは
この度は唐突な質問にも拘わらず丁寧にお答え頂き本当にありがとうございました!
今回の計画も尋常でない経験の持ち主であるtoradangoさんからの助言を頂けてルートを冷静に考える事が出来ました。
僕の先生のような方で大きな影響を与えて頂いたone-hunterさん、kumahikoさん、toradangoさんを知ってから僕は地図の見方が変わったと思います。いままでのような狭い見方でなく、地図を広く見て何が可能なのかを考えるようになりました。
しかし僕はまだまだ未熟ですので、少しずつですが色んな事を経験していきたいと思います。
特にtoradangoさんの植生の知識については驚くばかりです
豪雪地帯ほど笹薮が酷いとはまったく知りませんでしたし、深南部が一番ヒドイものだと勘違いしていました。
偶然ですが、ついさっきまで【激藪の隙間より】拝見しておりました
次に行きたいと思ったルートにマニアックなピークが有る事を思い出して、「あの方なら行っているはずだ!」と思い拝見したら見事にありました
「伊谷山、上千枚山」余程の方以外は訪れる事がない山でしょう...。 本当に丁寧に書かれていますのでガイドブックを読んでいるみたいです。
職場でビバークですか (笑) 一段落着いたらまた山に入られる事を楽しみにしています。
また何か分からない事があれば唐突に質問させて頂きますのでよろしくお願いします!!!
こんばんは
「情報がない」とか「行ってみなければわからない」とか興味津々で拝見させていただきました。
笊ヶ岳は気になっている山の一つですが、バリエーションルートの中でも更に廃道とは。あのkaikaireiさんがビバークするほどのルートとは驚きました
体力低下が著しい自分には到底歩けないルートだと思います。
おつかれさまでした!
mattsooさん、こんばんは
最近は走っていますか? こちらに来た時を想像してモチベーション高めてくださいね!!!
mattsooさんの場合は絶対に変な所連れて行きますので
今回は自分なりに色々と考えたコースでした。 オリジナリティーはあるコース取りだったと思いますが、その反面疲れました
みんなは「何言ってんだ!」と思われるかもしれませんが、僕は本当に臆病で慎重なタイプなんです 山では自信が有る事しか行いませんので、イケイケで突っ込むという事はまず有り得ません。
ビバークも同様で、丹沢24hの時のように丹沢のメインルートや百名山の多い人気ルートでの夜間行動とは種類が違いますし、実際疲れていましたのでビバークする事にしました。
笊に行きたいのなら喜んで案内致しますので、体力だけは維持しておいてくださいよ 塩見を登山靴で走ったmattsooさんなら全然大丈夫ですよ
kaikaireiさんお疲れさんでした。
私も3年ほど前に白石から保川沿いに昔の道を探しながら行きましたが道はみんな落ちてひどいガレがつずいていました。したから行くには沢登りをして大武刀尾根まで行かなければならいと思いその時はガレをまいたら降りられなくて大黒山登りになってしまいました。
次は沢から行ってみようと思っていましたが、ランカン尾根からおりるのは思わなかったです。
面白そうなルートでしたね。
やった感がすごくありそう。
私もいってみたいと思っています。
レポート楽しく見せていただきました、ありがとう。
one-hunterさん、こんばんは
やはり保川から歩かれていたんですね...。 色々と情報を探してお聞きしたのですが、この尾根を目指した方は居ませんでしたが、保川沿いの登山道は相当崩壊していると思う。という情報を頂いたのですが、one-hunterさんが通過出来ない程ですから、僕には到底無理だったと思います。 しかし、まいた勢いでそのまま大黒山まで行ってしまう所が普通ではないですね
今回のランカン尾根からの下降は、沢も出来ない僕にとって、唯一行ける可能性のある「尾根」がちょうど大武刀尾根の取付き付近に下りていたので思いつきましたが、周回できるという点でも良かったと思います。
僕の考え方に大きな変化を与えてくれたone-hunterさんに少しでも良いレポートだったと思って頂けたのなら僕にとって、とても嬉しい事です! こちらこそありがとうございます!!!
Evergreenさんの往路復路ともバリエーションの日帰り以来の衝撃!笊ヶ岳レコなんじゃないでしょうか。
内容がメチャクチャ充実してますね。ちなみに漢字の「気」→「木」ね。
私も平均斜度29度を体験したいと思いましたが、非力なのでヤブの急斜面は前進できませんね。
qwgさん、こんばんは
とりあえず気→木は訂正しておきました 誤字脱字はオンパレードですので許してくださいね
Evergreenさんのレコはお気に入りに登録してあり、行く前に何度も読みました。
日帰りだったら「チャレンジ!」だったのかも...。 この山域はそういう問題ではりませんね。確かに僕の中ではビバークしましたが本当の意味で「チャレンジ!」でした
qwgさんは南嶺の稜線をほとんど歩かれていますので、残すところは伝付峠から南という事になるのでしょうか? 僕とは逆ですね。
平均斜度29度は日本一という事なので、一度は体験してみるのも良いですよ!
日帰りでの行動はおススメしませんが、僕よりも器用に色んなスタイルに対応できる方ですので機会がありましたら歩いてみてくださいね。
これは!!!!!!!!!!!!!!!
泣ける!!!!!!!!!!!!!!!
ヤマレコで今まで見た記録の中で一番感激したといっても過言ではありません!!!
と完全に我を忘れるくらい感激しました。
大武刀尾根、大分前に調べたときは書籍でもネットでも直近20年の情報が一切ないという状況でした。自分が行くならone-hunterさんのコメント同様、保川遡行で取り付きかなと考えていたのですが、まさかランカン尾根から降りられるとは!想像の斜め上をいく発想力に脱帽です!標識もあるのですね・・、まさに泣ける廃道・・。永久保存版です。
因みにこの大武刀尾根、1979年発行の「アルパインガイド30 南アルプス」白籏史朗著では廃道(保川沿いを取り付きまで歩く)となっていますが、日地出版1992年発行の「南アルプス南部」白籏史朗著では破線ルート(保川は大きくトラバースしながら巻く)として復活しています。
偃松尾大黒尾根とフトオノ尾根も機会があればよろしくお願いしますw
Evergreenさん、こんばんは
そんなに感激して頂きありがとうございます!!! 手前味噌なのですが、僕が記録を残している中で一番記録として意義のある記録だと思っています
本当に記録が無いので冒険的な要素が多く、山行中もワクワクしっぱなしで忘れられない山行になりましたが、Evergreenさんが記録を残した偃松尾大黒尾根〜ランカン尾根も同じように多くの方が衝撃を受けた記録だと思いますし、僕もその一人です。
フトオノ尾根って?と思い検索したら布引山から派生する尾根でしたか
夏前に「奥沢谷周回 」という名前で山行計画を出したのですが、悪天候で中止してしまい未だに行けていませんね...。
one-hunterさんが歩いた事ありますので、少し前に「どんな感じの尾根ですか?」と聞いたら「言ったら楽しみ無くなっちゃうから内緒 」と言われてしまいました
今年は行けないと思いますが、僕は南アルプスの多くの尾根が未踏ですので来年あたり行ってみようと思います。
嬉しいコメントありがとうございました!!!
40年以上前でしょうか。保川のバス停から、トロッコ道を歩き、吊橋を幾つか渡って大武刀尾根を歩いた事を思い出させてくれました。バスの時刻で、初日は、大武刀尾根途中の富士見平でツエルトを張り、翌日笊を往復してバス時刻に合わせて下った事が懐かしいです。当時の最短ルートだっただけに、廃道になったことが残念です。
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