記録ID: 6718997
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈
【撤退】大峯奥駈道
2024年04月27日(土) ~
2024年04月29日(月)
奈良県
体力度
9
2~3泊以上が適当
- GPS
- 23:52
- 距離
- 40.6km
- 登り
- 3,289m
- 下り
- 2,287m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:17
距離 19.2km
登り 1,356m
下り 443m
7:06
9分
スタート地点
14:28
2日目
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 10:30
距離 15.4km
登り 1,446m
下り 939m
16:54
天候 | 1日目:雨 2日目:晴れ 3日目:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
自宅〜桜井駅:電車 桜井駅〜六田駅:電車 【帰り】 和佐又口〜大和上市駅:バス 大和上市駅〜自宅:電車 ※和佐又口からバスは1日2本(R169ワクワクバス:15:59と奈良交通:16:59のみ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【六田駅〜金峯神社】 主に舗装路を歩く。車通りも少なく特段危険箇所はない。下千本〜上千本は道が錯綜していて分かりづらい。地図を確認して歩けば、脇道に入っても容易にリカバリー出来るが、通りたい場所があるならよく確認すること。高城山展望台は景観が良く、大きな東屋もあるので訪れたほうがいい。 【金峯神社〜二蔵宿小屋】 危険箇所は無し。舗装路と登山道のミックス。登山道は良く整備されていて歩きやすい。心見茶屋跡から薊岳への登りの最初の区間は急登。道はしっかりしているが傾斜はきつい。 登山道は薊岳の本当のピークと思われる場所を通らずに、5mほど下を巻くようについている。 二蔵宿小屋はよく整備されていて使いやすい。但し、水場までは徒歩10分かかり、道は細いトラバースなので足元に注意すること。 【二蔵宿小屋〜大天井ヶ岳】 特別な危険箇所は無い。比較的ブロードな尾根道を、モノレールの軌跡に沿って歩いていく。大天井ヶ岳手前1km程の地点で急傾斜があり、踏み跡が錯綜している。上から見れば正解は分かるが、下からだと分かりづらいので注意。 【四寸岩山〜五番関(女人結界門)】 強烈な降り。ここが難しいという箇所は無いが、全体的に急傾斜で、木の根の混じった道になっている。登山道両側が急斜面になっているので、滑落に注意。 なお、五番関より先は女人禁制。 【五番関〜山上ヶ岳】 道は良く整備されている。登山道は3パートに分けられる。 1パート目はトラバース気味の登り。この区間は道が細く、滑りやすい岩を歩く箇所もある。傾斜はキツくないが、滑れば谷底まで落ちるので気を付けて歩くこと。 2パート目はトラバースを抜けてから西の覗き手前まで。階段や急傾斜、鎖場が連続する核心区間。どれもそれほど長くは続かないし、難易度も高くは無いので、集中して登ること。 3パート目は西の覗きから山頂まで。この区間は特によく整備されていて、上部は石畳もひかれている。宿坊街があったりと見るのも楽しい。 【山上ヶ岳〜大普賢岳】 山上ヶ岳より南側に入ると一気に人が減る。笹に覆われた細い稜線になるが、比較的歩きやすい。 大普賢岳の山頂直前で山頂への道と巻道の分岐となるが、歩き出しは巻道の方が踏み跡が濃いため、迷い込みに注意。大普賢岳からの降りは木の根混じりの急降下の為、スリップ注意。 【大普賢岳〜七曜岳】 大普賢岳のピークを降り七曜岳へ向かうと、まずは稚児泊までの降下になる。七曜岳へ向かって稜線左下を進むことになるが、鎖場/ロープ場/岩場の急降下を進む核心部になる。鎖やロープがしっかり容易されているが、稚児泊まで険阻な道が連続するので、急がずに集中して進むこと。 稚児泊は大きく開けたコルで、ビバーク適地。但し水場は無い。この日は私ともう一人が幕営した。 稚児泊を過ぎて七曜岳へ向かうと、すぐに鎖場に取り付く。4〜5m程の鎖場だが、斜度が体勢を取りづらい箇所もある。鎖場を過ぎると山肌に取り付けられた桟橋にでる。とても見晴らしの良いビュースポットだが、手すり等は無いので気をつけること。 【七曜岳〜無双洞】 七曜岳から行者還岳方面へ少し歩くと、左手に無双洞方面への降りの分岐がある。無双洞までの降りの上半分は、木の根混じりの尾根の急降下か、梯子/鎖で岩場を降る急峻なコースとなる。下部は尾根がブロードになり、傾斜も緩む。無双洞は本下山ルート唯一の水場。ただし、無双洞は落石地帯の為、休憩場所にするかは考えること。 【無双洞〜底無し井戸】 無双洞からは緩い登りのトラバースとなる。道自体が細く、脆い土の道の為、滑落に注意。 底無し井戸への取り付きは、10mくらいの大岩の左側で、鎖とホッチキスで岩を登る。かなり傾斜の強い岩場で、登る長さも長い。小さな岩、草の混じる鎖場の為、下部に人がいるか注意して、落石に気をつけること。登り切ると底無し井戸。 【底無し井戸〜和佐山ヒュッテ】 底無し井戸からも、和佐山ヒュッテ手前の和佐又のコルまでトラバースとなる。道はこれまでより広くなり歩きやすくなる。特別な危険箇所は無し。 コルに到着すれば、あとはよく整備された道をヒュッテまで降るだけ。 |
写真
感想
以前友人達と熊野古道を歩く計画をしたときから、字面のイカツさと修験の道という歴史に惹かれて、いつか歩きたいと考えていた大峯奥駈道。
自分の歩き方ではどう考えても5泊6日はかかる計算になるため、体力と時間を鑑みて、人生を通しても歩ける機会が限られるだろうと、昨年末から計画と訓練を重ねて挑戦を行った。
結果から言えば、用心に用心を重ねた20kg超の大荷物と険しい大峯の道に膝が持たず、30km程度を歩いたところで膝痛が発生し、撤退を余儀なくされた。
二日目に予定宿泊地に辿り着けずに、初めてのビバークをしながら、もしかしたら歩けるんじゃなかろうかとも考えたが、歩き続けた自分が動けなくなるイメージと、自分の周りの人達の顔が浮かんで撤退とした。
膝痛を発症した要因は、用心しすぎて荷物を選別出来ずに、過積載となったからと思う。
つまり、「梅干しの種を抜いてきたか」と言えるほどの熟考が出来なかったことによると考えている。
一日目と三日目は雨に降られ、ガスの中を歩いたが、それでも大峯は美しかった。
いつかもっとレベルアップして、熊野川を自分の足で超えてみたい。
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