男体山・金精山(2150mまで)・温泉ヶ岳・根名草山・燕巣山
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- GPS
- 19:53
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 3,230m
- 下り
- 3,521m
コースタイム
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:20
- 山行
- 10:46
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 11:07
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
奥日光エリアの栃木百名山残り4座を巡る週でした
1日目:
朝からグループ山行で男体山、その後はソロで2週間前に落とした荷物の回収を試みに金精山
2日目:
温泉ヶ岳・根名草山へ登りその後にふたたび荷物回収/ゴミ拾いの金精山、足を伸ばして燕巣山
◆ 計画
栃木百名山を始めてから「いつ登ろう??」と思ってきた山のひとつが男体山です。今回は運良く都合の合った4人でワイワイと登りました
せっかく2台車があったので志津乗越から登って中禅寺湖畔へ降りてくるルート設定で、下山後に時間があれば2週間前の山行時に落とした荷物をソロで回収しに行こうと考えました
2日目は天気があまりよくない予報だったので温泉ヶ岳・根名草山のみで終わるか、余裕があれば燕巣山まで回り切るか当日判断することとしました
◆ 山行
男体山:
志津乗越からの男体山ルートの最難関ポイントは梵字飯場跡駐車場への駐車です。今回は我々の到着した5:30時点でほぼ満車でした。1ヶ月半ぐらい前までは誰も居なかったのに、さすがシーズンはじまってるな!という感じでした
男体山には裏から登る人の100倍ぐらい表からどんどん人が登ってくるのでさすが百名山だなぁと感心しながら進みます
裏から登ると二荒山神社へ登拝料を納めるのも一筋縄ではいきません。下山時点で13時頃、登りの受付時間は終了していることは調べ済みでした
下山終了時に登拝用紙へ記入して提出・支払いしようとすると「12時までって分かってますか!!」とキレ気味(危険登山を防ぐための小屋番さん的な演技が半分、ホントのキレ半分でしょう)の対応
神職の方のキレ顔は心に来るんじゃぁ、と思いつつ これもマイナールート選択ゆえなのでやむなし、「裏から登りました」「もう下山済みです」と伝えると相手様もバツの悪そうな顔をしていました
裏から登って登拝料を納める人自体がもうめちゃくちゃ少ないのだと思います。時間に相当な余裕がある場合は表で登拝料の支払いを終えてから志津乗越へ車で向かうのがベストかもしれません、がそこまでするかはちょっと悩ましいところですね
金精山:
梵字飯場跡へ移動して車を回収後、光徳牧場のアイスクリームを堪能したところで3人と別れてそこからはソロです
金精峠へ移動して先日ロストした荷物の回収を試みました。金精峠まで登り、金精山の北面へと差し掛かったところで異変に気付きます
笹が刈られている気がする
もう少し進むとごく最近笹打ちをしたにおいがします
案の定、少し先の急坂スタート手前で登山道の整備登山をされている4-5名パーティーが休んでいました
すでに時刻は16時に差し掛かるところ、しかもこの先が危険箇所なので心配されたのでしょう
「避難小屋までですか?」と聞かれたので「すぐ先、金精山の途中まで登って帰ります」と返答
私が先行させてもらい金精山北側斜面へ取り付くところで安全用にハーネスを装着、ロープを引き出して肩から斜めに巻き直した状態で荷物回収スタート
初めて見る金精山北側斜面の夏道、これはほんとに急だなぁと思いつつ慎重に登り降りします。
まずは下見がてら登山側ルートと下山側ルートを行ったり来たり、安全度が高そうな範囲で道を外れて目に付くものを拾ったりしていました
私が何周か行き来して探しているうちに整備登山をされている方々も登ってこられたので少しだけ話を伺いました
「この山は民間で整備しています」
「登山シーズンになるとこういう手入れは出来ないので今のタイミングでやっています」
宇都宮ハイキングクラブの方と勤労者山岳連盟の方が合同で整備登山をされているようでした
かなりの重量のガソリン駆動の草刈り機もかつぎ、資材各種もかつぎ、本当に大変です
頭が下がります
私の方は2,100mあたりの夏道よりも20m下ったところからスタートし、2,140mあたりまで斜面を広く探しました
一部の荷物を回収できましたが主要装備は発見できず、どう落としたのか謎は深まるばかりです
おそらく時間をいっぱい掛けても見つからないものは見つからないので、途中で見つけたゴミを持てるだけ袋に入れて下山にかかりました
下山途中、16:15頃に金精山の北側斜面への取り付きよりも少し金精峠側の登山道でオランダから来たという3人組とすれ違いました
かなりのスピードで駆け上ってきますが、めちゃくちゃ軽装で誰も日本語が通じないため、これから登るのはさすがに心配になって声を掛けました
3人のうち一番後ろの方がグループリーダーのようで、こちらからの問いかけに答えてくれました
「登山経験は十分ありますか?」
「どこから登ってどこへ向かいますか?」
「車はどこへ止めましたか?」
このあたりを聞きつつ、この先が危険箇所であることとそろそろ暗くなるので危険度が高い旨を話しました。話の序盤は温泉ヶ岳あたりから縦走してきた方なのかなと想像していましたが実際には金精トンネル駐車場から登ってきて金精山の山頂まで行ってすぐに帰るとのことでひと安心
アルプス登山(そう、日本アルプスではないアルプスです)で慣れていると話していたのでそれなら細かなことを言う必要もないだろうと判断し、所要時間これぐらいです、ご安全に! ということだけ伝えて別れました
もちろん本アルプス経験があれば日本の山での山岳事故率がゼロになるというわけではないので、下山後は念のため駐車場でそれらしい車のナンバーを控えて撤収しました
あとで念のため車が無くなったか金精トンネル駐車場まで見に行こうかなとも思いましたが、下山後に食事を終えてふたたび湯元方面へ向かう際に当該車両とすれ違ったのでホッとしました。
おそらく18:30頃までには下山出来たであろうタイミングなのでさすがの健脚勢だった模様です
温泉ヶ岳・根名草山:
日付変わって5/26(日)、天気は良くなさそうですが雨の降るほどではない予報なので梅雨前狙いで温泉ヶ岳・根名草山へ登ります
温泉ヶ岳の途中からは雪がかなりの量あったので驚きました
チェーンスパイクも敢えて置いてきたというのになかなかの雪量で、雪の付き方によっては撤退だなぁと思いつつ進みます
もはや雪面が凍結する気温ではないので急な斜面も十分に固めの登山靴のキックステップで対処できました
下山途中、休憩中の先行者の方お二人を狭めの場所で追い越させてもらうことになったので慎重に足場を取りつつ少し話をしました
このお二人は往路に避難小屋前の渡渉点付近ですれ違った際に少し話をしていたのですが、うち一人の方は栃木百名山/150へ関わられて「ひとつ書いています。安戸山です」とのことでした
そのときはなぜか安戸山を若見山と勘違いして「国道から登りやすくて良いですよね」とボケた答えをしてしまいましたが、「道の駅から登るルートもありますね」と心の広い返答をいただきました
天気は雨ほどではないものの曇りの間から晴れが時折覗くぐらいの状況です
金精峠への帰着が約9:30ということが分かってきたあたりで、考えるのはやはり荷物探しです
前日に話していて私の想像よりも下のほうに物品が滑り落ちていったのではないか、との仮説提示をもらって気になっていました
物品を回収できればどういう状況で落としたのかはっきりする、その一心で最後にもう一回探しに行くことにしました
今回もハーネスを装着・ロープをハーネスへ接続して登山道よりも50mぐらい下まで探しに行きます
結果、追加の回収品は無し、前日とは違ったゴミを見つけました
やはり、登山道の直下3mぐらいが最もよくゴミが落ちています。未開封ペットボトル飲料もあったので、わざわざゴミを捨てたというわけではなくザック外付け状態からの脱落がほとんどなのでしょう
山にゴミを増やしてしまったのは申し訳ないのですが、安全を損なわない範囲で探した限りでは見つからない、という結論にたどり着きました
燕巣山:
金精トンネル駐車場から撤収後、山行を続けるか終了するか少し考える時間を取りました
体力的には余裕があり、時間は途中の荷物探しで40分ほど使いましたがまだ余裕あり、天気もまだ持ちそう、ということで継続決定 金精トンネルを抜けて群馬県へ入りました
途中のお土産物店へ立ち寄って腹ごしらえをし、行動食(乾燥あんず)の購入もできたのでいよいよ燕巣山へ向かいます
正直なところあまり下調べをちゃんとしていなかったので登山口を見つけるまでにまず「どっかに橋あるんじゃないかなーー」と迷い、ルートは確認していたものの地形理解があまり足りていなかった(具体的なレコでの予習はしていなかった)ので思ったよりもしっかりと沢を遡行するルートでびっくりしたりしました
このルートではピンクテープによるマメな右岸と左岸の切り替えガイドが相当ありがたいです。先の見通しがあまり利かないなかで河岸の選択をミスると引き返すか藪突入か靴を濡らしての復帰の嫌な三択を迫られることになるので、基本的にはピンクテープのガイドへ頼りっきりで沢の終点まで進みました
◆ トラブル
自分のトラブルではありませんが、2日目の温泉ヶ岳山頂で7人組のパーティーに遭遇しました
日本語の通じる人が数人居るパーティーで、話を聞くと五色沼へ行きたいとのこと。このパーティーが金精トンネル駐車場から先行して登っていっていたのには気付いていたのですが、夜明け直前の出発で誰もヘッドランプを持っていないようだったのでやばそうだな、と感じていたグループでした
おそらくGoogle Mapsだけを見て登っているようで、金精峠の分岐で左へ行って金精山を越えるはずのところで右へ行って温泉ヶ岳まで来てしまったのでしょう
「違う山に居ます。五色沼はとても遠い。行きたいなら3-4時間ぐらいはかかります。来た道を戻ってそのまま金精山に登ります。ここの登りは危険です。その後でこの山まで登れば五色沼が見えます。」と説明しました
まだ早い時間だったので行く気配があり、それならと「この地図の写真を撮っておいてください」とヤマレコの地図画面を開いて撮影しておいてもらいました
どこまでおせっかいを焼くかは悩ましいところですが、安全に下山できていれば何よりです
コメント
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なんと!5/26(日)kiki4:40金精峠駐車場🅿着。居ましたょ〜(笑)分からなかったぁ〜
il||li_| ̄|○ il||liガッカリ・・・
同じ山域歩いてましたね✨
最後にトムソーヤ号に向かってくれたらお会いできたのにぃ〜(笑)
言われて気付いたバーガーのレポ!
山行がガチすぎて遠い世界の話だー、と思いながらYAMAPのkikiさんレポ読んでいたんですが、よくよく読むとほんと最後にかなりニアミスしてましたね
改めて読むとめっちゃ充実していて楽しそうなルート、すばらしい。お疲れさまでした!
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