西鎌尾根から槍ヶ岳 ことしのお天気運、使い果たしました〜
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 2,924m
- 下り
- 2,490m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:55
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 9:45
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:41
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:さわやか信州号 上高地−新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上の指示に従って進めば問題ありません。 千丈乗越−槍の穂先−東鎌尾根−ヒュッテ大槍まではヘルメット着用。 |
その他周辺情報 | 上高地に下山後、上高地温泉ホテルで入浴。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
師範代の「あ〜、こんどの山行にはヘルメット持ってきてくださいね。」で始まった今回の槍ヶ岳、去年の夏は「アイゼン持ってきてくださいね。」で奥穂、この分では来年はハーネスにザイルかい?
ということで、ネットでよく確かめないで注文したので、キバがない「象印」ヘルメットが届いたらどうしようかと気をもんだマムートの白いヘルメットを準備して、去年、ウカツにも穂高岳山荘が真下に見えるアブナイ写真を見せて以来、まだ解けていない家族からの危険登山禁止令をなんとかかいくぐり、一度消滅して復活したヘンな台風12号の進路を念力で逸れさせ、ようやく金曜夜の「まいにちアルペン号」の車上の人になれるかと思いきや、夕方の豪雨とやらで交通機関が乱れ、それを知らずに出発時間に合わせて飲んでて、一時は「もおアカン」と思わせるようなピンチに陥りましたが、なんとかふんばって23時すぎに新宿出発。
今回新調したヘルメット、ワタシが白、ナベちゃんが緑、師範代がオレンジ。これ、競馬なら1枠、6枠、7枠ですな。で、師範代がネットで出した登山届のパーティー名が「3レンジャー」。いやいや、枠番に3連複、3連単ありませんよ・・・え、「3連じゃ」じゃなくて、ヘルメットかぶったゴレンジャーが3人しかいないから「3レンジャー」かい。あはは、とんだカンちがい。
さて、バスは順調に進み、翌朝、平湯経由で時間通りに新穂高温泉に到着。バスを降りたら何か朝メシを調達する予定が売店もコンビニもなくて、ちょっとアテが外れましたが、適当に持ってた食料をおなかに入れて、午前6時すこし前に行動開始。いい天気です。
最初はずっと林道歩き。1時間ほどで最初のポイント、わさび平小屋に到着。一息いれてさらに少し林道を行ったところで登山道 小池新道に入ります。
途中、雪渓で夏道がふさがっているところを迂回したりして、穂高の峰々や焼岳を見ながら高度をあげていきます。
イタドリヶ原を通過してベンチのあるシシウドヶ原で休憩。そばを流れる沢の水で顔を洗ったナベちゃんが水が冷たくてあまりに気持ちイイとオススメするので、ワタシもメガネをTシャツのポケットにつっこんで顔を洗ったところ、これがまたホントに冷たくて気持ちよかった〜。
また少し食べ物を口に入れて、さて出発・・・と思ったら、何だか違和感。あれ?メガネ?ちょっとアセりましたよ。どこで落としちゃったんだろう。さっき顔洗ったところか・・・・気をつけて戻ってみると、いやいや、いい具合に冷えてましたよ。メガネ。水から引き上げるとクモリましたからね。キンキンに冷えてました。あやうくとんだ置き土産をしてくるところでしたよ。
さらに歩を進めていき、今回の行程で絶景を期待していたポイントのひとつ、鏡平に到着。が、あれあれ、ホントなら槍の穂先が池に映って・・・のところ、穂先はガスにつつまれてます。ウッドデッキではガスが晴れるのを待ってる人も何組かいましたが、なかなか晴れそうにありません。少し待ってみましたが、やはり無理そうなので、あきらめてその少し先の鏡平山荘へ。
そこでお昼にして、カレーライスをいただき、晴れるのを待ちましたが、テッペンはなかなか晴れてくれません。ああ、カレーライスはおいしかったですよ。槍の穂先が添えられたらもっとおいしかったと思いますが、まあ、そこはあまり欲張らず、ごちそうさま。
さて、おなかを満たして、次のポイント弓折乗越に向けて弓折岳山腹の急登開始。1時間少しで弓折乗越に到着。いや〜雲はありますが、向う側もいい天気です。吹き上げてくる風が何とも心地よくて。
ここからは尾根歩き。あいかわらず槍の穂先にはお目にかかれませんが、明日の行程がハッキリ見えます。あそこから稜線をぐる〜っと行って、最後にあの急登をのぼって・・・それにしても行程は非常に長そうです。最後のあの急登をあえぎながら登り切っても・・・・まだ肩の小屋です。その先に今回のクライマックスが待ってるワケで、はたして岩をつかみ、ハシゴを駆け上がって、あの穂先を征服して無事に帰ってこれるゲンキが残ってるかどうか。
このあたり、たくさんの種類のお花があちこちで咲いてました。全部の名前は知りませんが種類も数も豊富です。「クロユリなくても『くろゆりベンチ』か?」って言っていると、休んでいた人が「あそこにいるよ、終わりかけてるけど。」あはは、ホントはクロユリがどんな花か知らずに言ってたんですが、イメージとはちょっと違って、非常に小ぶり。でも葉っぱは確かにユリでした。
右に左に、前に後ろに、近くに遠くに立派な山々に囲まれての稜線歩き。こんなの初めてですね。しばらく行くと、遠くに今日のお宿、双六小屋の赤い屋根が見えてきました。が、毎度のことで、そこからが長い。敷地内に広がるテン場の横を通って、ようやく15時前に小屋に到着しました。まあ、ほぼ予定通りの時間でしたが、新穂高温泉を出発して、途中、休憩、昼食時間を入れて約9時間。暑かったです。長かったです。「双六小屋」の表札、田中澄江さんの書でしたね。
師範代に宿帳書いてもらっている間に荷物をおろして靴を脱ぎますが、ここまで9時間かけて登ってきた足が・・・ヘンな力を加えたりヘンなひねりを加えると・・・・ウッ、ン〜、ぎゃ〜・・・太もも、内また、ふくらはぎ、ところかまわず「つり」ます。それからしばらくは3人でなかよく「あしつりタ〜イム」。ヘンな体勢とれません。ヘンな力かけられません。予約時にお願いしてあった「定員4人の個室に3人」のこの時期にしてはたいへんなゼイタクをしていますが、順番に・・・ウッ、アタタ、んがぁ〜、ムムッ、ぐおおおお〜という心地よい?ひとときを楽しみました。
食事のあとは夕焼けタイム。小屋のすぐ外は双六岳への登り口、そこから三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、遠くには白馬でしょうか、稜線に雪を残した山々。少し雲が出て、風も冷たくなりましたが、いい夕焼けでした。寝るまでの時間、コーヒーを入れて談話室で今日の反省やら明日への期待、そして
「夜中のあしつり」の恐怖を語らって就寝。・・・・幸い「夜中のあしつり」ありませんでしたけどね。
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さて2日目。いよいよ槍の穂先アタックです。
多くの人がセットするであろうAM4:00の10分前、AM3:50にセットしたアラームを「起こされるまえに起こして」やり、食堂前に整列。3着でした。朝食を済ませて5:00すぎに出発。
まずは目の前に立ちはだかる樅沢岳へ。樅沢岳2755mの標識をすぎたところで・・・・で、出たああ〜〜。ついに出ました。目の前に。巨大とんがりコーン。槍の穂先。
思えば肉眼でこんなに近くで見たの、コレがはじめてかも。昨日はガスの中にお隠れになってたし、去年、奥穂でも見えなかったし、秋に八ヶ岳 赤岳展望荘から望遠レンズ越しには見たけれど、今、ようやく目の前にモノホンが・・・。やっぱりスゴいわ。思わず後からやってくる二人に、オバケか何かのように「出た〜あぁぁ〜」って言ってしまいました。
これ以上望みようのないくらいいい天気。右をみれば、昨日登ってきたルート。ふもとの林道、そこから分かれた登山口から鏡平山荘、弓折岳とそれに続く稜線、ぐるっと回って今来た道、これから行く稜線、そして西鎌尾根からその先の槍ヶ岳。
遠くの山もぜんぶ見えます。昨日の登山口の先には乗鞍岳、焼岳、その右に笠ケ岳、抜戸岳、昨日泊まった小屋の向こうの双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、遠くに白馬の峰々、目の前の槍ヶ岳の右には北穂、奥穂、西穂、ぜーんぶくっきりです。
1時間半ほどで硫黄乗越を通過。道は飛騨側を通ったり、その反対側を通ったりしながら続いて行きます。
さらに50分ほどで左俣乗越を通過。そろそろクサリも出てくるので、さあ、ここでいよいよお待ちかね。ヘルメットを取り出し、白やー、緑じゃー(ナベちゃん、ちゃんと岡山弁になってるがな)、オレンジャーの「3レンジャー」にへーんしん!
さすが3レンジャー、3か所ほどのクサリ場もなんのその。快調に進んでいき、向かうところ敵なし。進撃の?3レンジャーです。・・・・が、この後、今回の山行、いや、これまでの人生最大のピンチ?に遭遇するとは・・・・。
去年の涸沢・奥穂の時もそうでした。登山道にはていねいに「○」や「→」や「×」で正しいルートが示されています。さすが日本を代表する山域です。誰が整備をしてくれているのかわかりませんが、登山者の安全を守るためというのと同時に、記号ひとつひとつに登山道を守っている人たちの「誇り」すら感じ、そのおかげでこうやって楽しく安全に登れるんだという感謝の気持ちを持って登りました。
あれは千丈乗越のすぐ手前のピークでした。確かに踏み跡はあったんだと思います。巻き道への「左」の矢印があったかどうかわかりません。そのまままっすぐに進み、飛騨側にルートを取りました。そのまま進むと、たしかに狭い。靴の幅くらいしかありません。右は落ちると「タダではすまない」くらいに切れ落ちていました。一般の登山道にしてはちょっと細すぎるんじゃないの?と思いながら慎重に通過しようとすると、ちょうど腰のあたりに岩が出っ張っていて、カメラを入れたウエストバッグをゴリッ。ひえ〜っと思いながらなんとか通過。あとで師範代も「ふつうの道にしては狭すぎだと思った」って言ってましたが、あとの2人もコワイと思いながら無事に通過。その難所を通り過ぎたところで飛騨側と反対側に出ると、10メートルほど下に巻き道発見。ゲッ!
そこではじめてわかりました。すんまそん、道、まちがえてましたああ。
さて、それからは、それこそ「行こか戻ろか」究極の選択。が、さすがに「靴の幅 アゲイン」はもうカンニンです。10メートルほど下の巻き道への復帰を選択。小石をバラバラと落しながらも、慎重に手がかり足がかりを探して降りることができました。少し前から抜きつ抜かれつしていたパーティーが正しいルートをやってきて、ワルモノと戦う前に自ら窮地に陥って難儀している3レンジャーに対して「あの人ら、何やってるんでしょう?」的な視線を浴びせて先に行ってしまいました。
いやー、ホントに怖かったですよ。何でまちがったかなあ?ちょっとショック。だけどまあ、あんな難所をクリアしたという妙な自信?つきました。「カニのたてばい・よこばい」に次ぎ、西鎌尾根に新難所誕生「アホのよこ行き」。
昨日、むこうの稜線から遠くにぐるーっとあれだけ長くつながって見えた西鎌尾根をやってきて、千丈乗越から先は最後の急登。そこを登りきらないと、あのとんがった穂先への挑戦権も得られません。だんだん苦しくなってきて、立ち止まる間隔も短くなりましたが、それでもなんとか肩の小屋に到着。
しばらくの間、呼吸を整えて、ザックをデポして、さて、いよいよとんがりコーン征服にいざ出陣。幸いにも3人ともまだ足にきていないようです。ここで「あしつり隊」になってしまうようでは、あえなく敗退です。が、まだまだ元気。しかも見たところ、穂先への渋滞はほとんどなし。
なるべく前の人の様子を観察して、どこに手がかり足がかりを求めるか、しっかり見ながら登っていきます。そのうちだんだん険しくなってきて、話には聞いてましたが、岩に打った杭を手でつかんで登って、こんどはそこに足をかけて・・・というような場面がでてきました。おお、コワイ。途中、上りルートと下りルートが一緒になりますが、あまり混乱もなく、いよいよ最後はあの垂直ハシゴ。慎重に一歩一歩たぐり寄せて・・・・やったー!ついにテッペン。緑じゃー、オレンジャーも次々に登頂成功。お決まりのカンバン抱えた記念撮影を順番に済ませました。
記念撮影をしていると、何と反対側からロープを使って登ってきたパーティ出現。思わずまわりの皆さんも拍手でお出迎え。だんだん頂上もにぎやかになってきました。穂先といっても、10人やそこらは余裕ですが、ただ、すれ違いざまに万が一、岩につまずいたりすると、こぼれ落ちそうで、ホントは登頂成功したら無邪気にハイタッチなんでしょうが、なんだか落ち着かなかったです。
まあ、それにしても、これ以上望めないくらいのいい天気。夢中でシャッター押しまくりましたが、次から次に上がってくる人がいるので、そろそろ交替のお時間。下りのハシゴの前に立ち、クルッと後ろを向いて1段目を探ります。これがイチバン怖いという人が多いですが、案外すんなり行けました。下の小屋でオジサンが言ってましたが、混んでる時に下を気にしないでハシゴを降りてくる人がいて、上から降りて来る人にアタマに足を乗せられたそうです。エライ迷惑なハナシです。
30分ちょっとかけて肩の小屋に無事帰還。ホントはお昼の時間過ぎているんですが、何だかおなかがすきません。去年の奥穂は小屋のすぐ前の垂直ハシゴを越えれば、あとはわりとラクな道でしたが、今回は登り下りの合計約1時間、緊張の連続だったので、降りてきても少しの間は緊張した気持ちがほぐれるまで時間が必要だったんでしょう。しばらくして、ようやくおなかがすく感覚が戻ってきたので、小屋でカップヌードルを買って、雄大な眺めとともにいただきました。
本当にこれ以上の天気はないくらいの快晴で、なかなか立ち去り難く思いました。気がつくと、穂先を目指す人は先ほどよりも増えたかんじで、カラフルな点々が頂上まで続いています。降りてくる人には、思わず、「あ、そこの黄色の人、右足、もう少し下だよー。ああ、そう、そこそこ。」って、見ているこちらも力が入ります。
日差しは強かったですが、そんなことはおかまいなしに心ゆくまで絶景を楽しみました。この3レンジャー、ぢつはそんなにお天気運持ってません。(と思います。)が、今回はもう、これまでの分がまったく帳消しになって、しかもオツリが来るくらいの天気でした。師範代も「今回は生涯ランクでも最上位クラスに位置するくらいの山行だぁ」って言ってました。
さて、念願の穂先を征服し、快晴の絶景を堪能し、計画では、穂先から降りてきてまだ元気だったら大喰岳もやっつけようかと言っていたことなどどうでもよくなって、本日のお宿、ヒュッテ大槍を東鎌尾根経由でめざすことにしました。
コースタイムでは30分と書いてあり、また肩の小屋から見てもそれほどでもなさそうだったので、軽い気持ちで行きましたが、さあ、これがけっこう難所で、小屋から見えたところはイメージどおりでたが、「見えない」ところがモンダイでした。結局、1時間ほどかかってヒュッテ大槍に到着。
小屋に着くとさすがに緊張もほぐれ、なにはともあれ缶ビール。んまい!・・・のはよかったんですが、何ででしょう、気圧のせい?薄い酸素のせい?あるいは緊張が解けたせい?缶ビール1本で酔っ払ってしまいまして、そのまま夕焼けタイムまで意識不明。気がついたら夕焼けタイムのはじまり。師範代とナベちゃんはずっと前から絶景を満喫中。とんがりコーンの影が向こうの山に写るところを見たかったんですが、ちょうど出てました「槍影」。
ヒュッテ大槍の食事は評判なんだそうですが、ウワサに違わずホントにすばらしい食事でした。ワインも1杯ついてます。ワタシが言ってもナンですが、下界のレストランにも負けてません。をい!見習え!社食!・・・って相手は社食かい。
夕食後も「しるえっと槍」を楽しみ、今日一日のゼイタクを振り返りながら寝袋式のふとんに入っておやすみなさい。昨日はあれほど華やかだったのに、ナゼか今日はあの「あしつりタイム」はありません。ラッキー。
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気がつくとスゴい風の音です。ゴーゴー言ってます。台風を引き戻してしまったんでしょうか。薄明かりの中、寝床を抜け出して外に出てみると、空はモンダイなく晴れていそうです。風だけが強いみたいで、まあ、小屋が立っている場所が場所なので、いつものことなのかもしれません。
とにかく風が強いので、風よけにカッパの上を着ましたがそれでもけっこうさぶいんです。常念岳のほうからのぼる朝日と、その光に照らされた「赤槍」と「赤穂」(浪士ちゃいまっせ)を見るためにガマンしましたよ。むこうのほうには、やっぱりニッポンのフジサン。くっきり見えます。
さぶいのをガマンにガマンして待ってましたが、ふとヨソ見をしていて、気がついたら顔を出してました、お天道様。くるっと振り返ると、をを、すでに赤い!・・・あわわ、あわわ言いながらシャッター押しまくり。いやいや、これまた絶景でゴザいました。もう申し訳ないくらいです。
朝食もすばらしいのをたっぷりいただいて、いよいよ下山です。上高地までイッキです。まあ、バスの時間は15:00なので、あわてなくてもよさそうです。小屋のすぐ脇の道を30分ほど降りると槍沢に合流。今日もいい天気ではありますが、ちょっとガスがかかりぎみ。やっぱり昨日はスーパーサイコー(東急ストアの親戚みたいだ)の1日だったようです。少し下ったところで振り返って「お名残の槍」をしっかり目に焼きつけます。これから先は沢に沿ってひたすらおりるだけ。
槍沢ロッヂで休憩、さらに下って横尾で休憩。横尾はちょうど1年ぶり。去年はここから涸沢経由奥穂。その帰りに「来年はこっち」と師範代が標識を指さして言ってましたが、ホントに来てしまいました。自前の「象印」ヘルメット持って、3レンジャーに変身して。
去年のがした徳沢園のソフトクリームをいただきながら、会社にノーテンキなメール出したら(なんとメイワクなヤツぢゃ)、ゲッ、トラブル発生(ほれ、見たことか)。ちょっと現実に引き戻されましたが、ここは上高地、どうにもなりませんがな。あはは。
明神までくればもう河童橋はすぐそこみたいなもんです。途中、おサルさんにもお会いしましたが、ガン飛ばさないように気をつけてすれちがったので、見逃してくれました。河童橋近くのテン場が見えてくると、師範代に「おフロにしますか、メシにしますか」って、フツーとはちょっと違うシチュエーションでの会話でしたが、迷わず「フロ!」。河童橋から少し歩きましたが「上高地温泉ホテル」で入浴。800円でした。
それにしても、台風接近で一時は中止も考えた今回の山行、一転してこれ以上ない天気に恵まれ、きっと一年分のお天気運を使い果たしてしまったに違いありません。また、新難所「アホのよこ行き」にも遭遇しましたが、なんとか無事に下山できました。
そうそう、今回のこのコース、大師匠のオススメだったんですが、さすがです。ホントにすばらしいコースでした。いつもコースや天気、いろいろ技術的なことに的確なアドバイスをいただいてますが、今回も大師匠に大感謝です。
フロを先にした結果、結局メシは「抜き」になりましたが、途中、道路の渋滞も予想よりも少なくて、20時すぎ、もわ〜っとした空気の新宿西口に到着、「らみぱす、らみぱす、るるるのる(ん?れれれのれ?)」って唱えませんでしたが、3レンジャーはフツーのニンゲンに戻っていました。
おしまい。
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