8月の剣岳〜室堂から剱岳・別山・雄山を経て黒部ダムへ〜

2015年08月06日(木) ~ 2015年08月08日(土)

• GPS: 21:07
• 距離: 64.0km
• 登り: 7,227m
• 下り: 8,224m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:47
• 休憩: 0:36
• 合計: 3:23

距離 13.4km 登り 1,212m 下り 1,174m

12:02 みくりが池
12:07 12:08 みくりが池温泉
12:21 12:30 雷鳥荘
12:36 雷鳥沢ヒュッテ
12:43 12:49 浄土橋
14:04 14:24 剱御前小舎
15:24 剣山荘
15:25 宿泊地

2日目

• 山行: 6:15
• 休憩: 3:19
• 合計: 9:34

距離 24.0km 登り 3,410m 下り 3,082m

4:06 宿泊地
6:42 6:57 剱岳
7:08 7:10 カニのハサミ
7:13 7:31 カニの縦バイ
7:35 7:44 平蔵の頭
7:55 8:02 前劔の門
8:08 8:24 前剱
8:45 9:02 一服剱
9:12 10:17 剣山荘
10:41 10:47 剱澤小屋
10:50 10:58 剱沢キャンプ場
12:04 12:10 別山南峰
12:20 12:30 別山北峰
12:40 13:00 別山南峰
13:40 内蔵助山荘

3日目

• 山行: 6:04
• 休憩: 1:46
• 合計: 7:50

距離 26.6km 登り 2,627m 下り 3,979m

4:30 宿泊地
5:06 真砂岳
5:38 5:44 富士ノ折立
5:52 6:27 大汝休憩所
6:29 立山
6:42 7:07 雄山
7:54 8:06 一の越山荘
9:05 9:24 東一ノ越
11:44 11:53 ロッジくろよん
12:08 黒部湖駅
12:20 黒部ダム

※別山北峰は、南峰にザックをデポしたため、GPSデータに反映せず、手入力。

天候

6日：くもり、7〜8日：快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路：JR富山駅より黒部アルペンラインで室堂（3630円）へ。
復路：黒部ダム駅よりトローリーバスで扇沢（1540円）へ。扇沢から大町温泉郷へバス、さらにJR信濃大町へ。

コース状況／危険箇所等

●室堂〜剣山荘：雷鳥沢近辺は風向きによって火山ガスが強いので注意。別山乗越への急登は落石注意。別山乗越から剣山荘は雪渓もあるが危険個所なし。
●剣山荘〜剣岳：ここに書くまでもないが、個人的にはカニのたてばい・よこばいよりも前剱へのザレ場の落石しないように歩くのがつらかった。鎖場はしっかり足場が打たれており問題なし。ただし高度感があるので、怖いと思ってしまうと大変かも。カニのヨコバイの最初の一歩も上からのぞき込めば、場所が確認できるので、怖がらないことが大切。
●剣山荘〜別山：剱御前方面との分岐から別山は急登のザレ場、落石注意。
●別山〜一ノ越：雄山から一の越までの下りは、人も多く落石注意。
●一ノ越〜東一ノ越：人が少なく寂しいが足場はしっかりしており危険個所なし。
●東一ノ越〜くろよんロッジ：登山道の整備はされておらず崩壊した箇所多く、草刈りもされていないため藪こぎ状態の箇所も多い。雪渓横断もあるが問題なし。
●くろよんロッジ〜黒部ダム：遊歩道、観光地。問題なし。

その他周辺情報

●温泉：扇沢からはバスで大町温泉郷で下車すぐ「薬師の湯」が見える。（７００円、割引券あれば５００円）

写真

JR富山駅から黒部アルペンルートで室堂へ。この電鉄富山の特急、立山手前で登れなくなり有峰口まで戻り各停の乗り換え。レールに油を塗りすぎて、車輪が空回りしてしまったとのこと。

富山の水田、美しい。農家の防風林がすごい。

下界はあんなに晴れていたのに、室堂に近づくとガスの中。

室堂バスターミナル真ん前の玉殿湧水（名水百選とか）で水を補給。

かなりガス臭いです・・・

晴れていたらきれいなんでしょうが残念。

写真は風景よりも花ということで。

花畑。

剱御前で休憩。

剱沢。

剣は見えません。

チングルマは花と綿毛は混在。

剣山荘に到着。

ナナカマドは青い実を付けているのもありましたが、花も。

夕ご飯、おいしいです。自炊しようと考えていたのですが、自炊スペースないとのことで食事ありにしました。

きれいで、みなさんフレンドリーで気持ちいいです。

木曜日ということもあり、一人おきにのびのびと寝ることができました。

ご参考まで。一般的なお値段。

山小屋でシャワー？と思いましたが、大汗をかいた後、本当に気持ちいい！

ザックとヘルメットは部屋の外にスペースあり。

星もきれい、明日もいい天気！

4時過ぎにヘッドランプで出発。

日の出は4時55分頃。

前剱。

さて、いよいよです。

本格的な鎖場が始まりました。

足場しっかりしているので怖くはありませんが、高度感あって迫力あります。

カニのタテバイばかり気にしていたので、その後の岩場が遠く感じます。

やった、山頂。新しくなった祠。

しばし山頂からの眺望をお楽しみください。

360度です。

さて人が多くなる前に下山。もっとゆっくりしたいけど、行列を避けます。

カニのヨコバイ、最初の一歩の矢印…

この高度感、気持ちいいです。

ヨコバイの途中で写真とは不謹慎ですが、前後いらっしゃらないので・・

かなり高いけど、立派な梯子なので安心。

風もない快晴だからいいけど、風が強かったり、岩が濡れていたら、かなり厳しいと思う。

一般登山道とは思えない風景。

途中、トリカブトの群生。下山は花を楽しむ余裕・・

この天候の感謝。

前剱からの下山は石を落とさないように緊張。

剣山荘で置かせていただいた荷物を積めて、剱沢へ。振り返れば剱！！

剱沢の野営場管理所。ボードに情報、安心感あり。

テント場は少な目かな

剱御前との分岐から別山への急登、石を落としそうで緊張、きつい。

でも絶景に励まされながら登る。

別山から北峰への登山道、久しぶりにるんるん走れそうな登山道。

剣と記念写真。

尾根道はのんびり。

次から次への雪渓。

ここから内蔵助山荘へ。

ガスが出てきました。

内蔵助山荘、5年前に新築できれい。

トウヤクリンドウ（当薬竜胆）。夕食までのリラックスタイム。

後立山連峰がよく見えます。

揚げたての天ぷら、あじフライ。贅沢は山小屋ライフ。

夕焼けタイム。

空には大きなブーメラン雲。

日没、明日もいい天気！

ぐっすり休んで寝坊。30分遅れの早出？！

途中で日の出待ち。富士山が見える。

鹿島槍が岳より日の出。

この時間帯はなにもかも美しい。

内蔵助カール。氷河とのこと。

富士ノ折立の山頂には登れません。

大汝休憩所。

コーヒーいただきました。これが美味しい！街と同じ500円で、3000mの天水で入れたドリップコーヒー、贅沢です。

映画『春を背負って』の「菫小屋」の看板。

あ〜、この風景、映画で見たなぁ。

岩稜と雪渓と花の道、しあわせです。

雄山！

お守りもたくさん、観光地的雰囲気に。

後立山連峰眺めながら朝ご飯。

ここからの眺望もすばらしい。

立山カルデラも朝。

一ノ越へ下山、ここも落石注意。次から次に登ってきます。

小学生の団体も何校か。先生、大変ですね。

人出を離れ、東一ノ越への登山道へ。花畑がすごい。来て良かった！

龍王岳、鬼岳も美しい。

東一ノ越、風防が築いてあります。

黒部ダムへ降りる。荒れ放題の登山道。

立山連峰。

見下ろしていた雪渓、今度は下から。

花の登山道。

雪渓を下れば簡単なのですが・・

やぶこぎ状態もしばしば。

ナナカマドと赤沢？

雪の重みを感じます。

この登山道は地元への経済効果ないからなぁ・・

登山道の整備はなくとも、ペンキは健在。

めげずに黒部湖へ。

しばらくいくと、ブナと杉の巨木の森林帯。

気持ちいいです。思わぬご褒美。

くろよんロッジをすぎると遊歩道。

暑い林道歩きを想像していたのでラッキー。

ダムが見えてきました。

この橋を渡ると観光地。

冷たい視線に耐えて、

ハイヒールでも歩ける歩道を進むと、

ロープウェイの駅。

ここから単なる観光客。

虹がきれい。

迫力。

虹の向こうには、いつか行きたい下ノ廊下。

山ともお別れ。

地下の黒部ダム駅へ。

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 ハイドレーション 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ラジオ 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ヘルメット 交換レンズ バッテリー スリング カラビナ

感想

sora

●昨年、扇沢から鹿島槍〜五竜〜唐松と歩いたとき、左手にずっと存在感がある剱岳が見えていました。いつか登ろうという希望を今年実行でき、かつ素晴らしい天候に恵まれ、しあわせです。

●岩稜と雪渓、そしてお花畑の中の3日間、おすすめです。岩稜歩きについては、昨年の後立山連峰縦走で下手くそであることがわかっていましたので、クライミング・ジムなど多少は練習しましたが、今回の参考でもも大いに役立ちました。

●一ノ越〜東一ノ越の景観と花畑は素晴らしく、おすすめのコースです。ただ登山道として整備するつもりがなさそうなのが残念。