【出羽三山】月山(八合目〜月山〜清川行人小屋〜湯殿山)
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- GPS
- 30:51
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,275m
- 下り
- 1,917m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:56
天候 | 曇り時々小雨、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
昭和30年頃で、岩根沢から登ったそうです。
ちなみに、それ以前からここには小屋が建てられて、多くの参拝者を迎えていた
感想
まず羽黒山にお参りして、車で八合目まで移動。
月山に登ってお参り、そこから清川行人小屋に降りて一泊。
翌日は再び月山山頂に登り、湯殿山に下りてお参りという計画。
朝6時に湯殿山有料道路の料金所手前の駐車場で待ち合わせ。
ここにボクの相棒をデポ。
ひだるま号で羽黒山まで。
羽黒山を歩いて登ってお参り。
五重塔やら見所がたくさんあったけど、先が長いので足早に。
そのうち、観光でのんびり歩きたいね。
まだ営業開始前なので御朱印はいただけず。
八合目に移動。いやー、遠かった。
車はすでに満車に近い状態なのかな?
9時半過ぎてたし。
このコース、初めて歩いた。眺めが良くて良いですね。
キツイ場所はほんのちょっと。
初心者を連れて山の気持ちよさを楽しむには良いよね。
そりゃみんな来るわけだ。この日も結構な人数が歩いてましたよ。
のんびり風景を楽しみながら歩く。
オモワシ山に登るなら、やっぱり稜線伝いだろうなーとか。
すでに紅葉が始まっていて得した気分。
頂上に近づくに従ってガスが濃くなり、ついに雨。
頂上を踏んでまずはお参り。
神社のすぐ下で雨に濡れながら昼食を済ませ、いよいよ清川行人小屋に向かう。
姥沢ルートから逸れると誰もいなくなる。
あれだけ人がいたのが嘘のよう。
そしてすぐに、草原に大岩が転がる月山に。
ひだるまさんと「これだよねー」と頷き合う。
登ってくるスキーヤーとすれ違う。まだ大雪城でスキーを楽しんでいるようだ。
胎内岩を過ぎて分岐点。左に行くと「東沢コース」右は「岩根沢コース(本道寺コース)」。
東沢コースは昨年歩いているので岩根沢コースを歩きたいというボクのリクエストでそちらへ。
これがまぁ、なかなか厳しい道だった。
草で見づらい足元には小さな岩。時々それが転がる。土が出ているところは滑る。
そして雪渓を渡り、再び転びそうな道へ。
オジサン2人、「うお!」とか「おっと!」とか口に出しながら歩き、時々ドテッとコケたりして。
灌木帯に入ったと思ったら急坂に。さらに藪っぽくなる。
刈り払いはしばらくされていないんだろうな。歩く人数の少なさからしたら仕方ないか。
分岐からは湿地で足元ドロドロ。
そしてついに清川行人小屋。1年ぶり2回目の訪問。
故高松宮殿下が泊まって夏スキーを楽しんだ小屋。
帰ってから調べたら、昭和30年前後らしいですね。
その時は岩根沢から登ったそうです。
普通の避難小屋と違って特別な様子が窺える。
立派な暖炉があって、水も小屋の中まで引かれている。
ドアのある別の部屋が2つあるのかな。
どちらかが宮様の部屋か。
更衣室もありますね。
古くはなったけど、立派な作りです。
この日は釣りで清川を登ってきたという方が同宿。
ボクたちは二階で寝床を作り、ささやかな宴会。
ひだるまさんが作ってくれた山形芋煮を食べながら、山と高原地図をいくつも開いて「ここがつながると周回できる」とか、「朝日なら中ツル尾根が」とかなんとか。
すっかり暗くなって外に出てみると山形、寒河江方面の夜景。
そして満天の星空。
明日は天気が良さそうだなとシュラフに潜り込んだ。
翌日は予想通りの晴天。
のんびり朝食を摂り、片付けをして、同宿の方を見送ってから出発。
帰りは東沢コースで登る。
小屋を出て少し下り、小川を跨ぐとやや急な登りが続く。
少し登って振り返ると朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、蔵王が見渡せた。
左手に存在感のある葉山。その向こうに船形山、翁山。
少し登れば見え方も変わってきて、ちょいちょい立ち止まってしまう。
やがて清川の源流部を渡り、さらに登っていくと斜度は緩くなる。
ここまで1時間くらいか。
あとは巨石が転がる月山らしい草原をのんびり歩いていくだけ。
途中で水音が聞こえると、まるで庭園のような場所に出た。
跨ぐ沢の先を見ると小さな滝で落ちている。
黄色く色づいた葉っぱ(どこでも見る雑草みたいな感じだけど、なんていうんだろう?)が良い仕事をしている。
ここは特に良いなぁと話しながら立ち止まってしばらく時間を過ごす。
ここに名前がないのはもったいない。
ということで、清川行人小屋で過ごされた故高松宮殿下にちなみ、勝手に「高松宮月山庭園」と命名。通称「宮様庭園」か。
もちろん無許可。
みなさん、月山にお越しの際は、ぜひ宮様庭園まで。
さらに登っていくと大雪城。この日も6人くらいのスキーヤー、スノーボーダーが来ていた。
いつの間にか岩根沢コースと合流。
結局、破線ルートの東沢コースの方が圧倒的に歩きやすかった。
もし頂上から清川行人小屋に下るなら東沢コースですね。
合流を過ぎて胎内岩を過ぎると山頂はもうすぐ。
こちらから登って行った時に見えてくる月山神社が素晴らしい。
昔の登拝者は感激しただろうね。泣けたと思うよ。
山頂は快晴。人はわんさか。
ちょっと離れた場所から神社を眺める。向こうには庄内平野。鳥海山は残念ながら雲の向こう。
少し休んで金姥方面へ。
岩の急坂を下って昼食休憩。
金姥から湯殿山へ向う。初めての道。
5歳の女の子を連れた爽やかな5人家族と話をしたりしながら施薬小屋。
なるほど、冬場は湯殿山からこのコルを上り下りして姥ヶ岳に登る人もいるのか〜。
結構な標高差だなぁ。
そしてここからは月光坂の梯場。
梯子と岩の急坂で標高差250mを一気に降る。
沢の堰堤まで来れば一安心。あとは沢を眺めながら散歩すると湯殿山本宮に到着する。
「語るなかれ」「聞くなかれ」と言われる湯殿山本宮に参拝。
これで羽黒山、月山、湯殿山の参拝が完了。
湯殿山だけは無事に御朱印もいただくことができた。
参拝を済ませるとシャトルバスの道を歩いて大鳥居のある場所まで。
大きな参籠所や土産物屋があるところね。
普通はここから車やバスだろうけど、ボクたちは料金所の下に車を止めてあるので歩き。
六十里越えを歩いたりしながら1時間くらいかけて到着。
無事退院した相棒が待っていた。
とにかく充実した二日間でした。
目的の参拝もできたし、再開したひだるまさんと清川行人小屋に泊まれた。
そして何より2日目の快晴。
月山の主要登山道は残すところ岩根沢コースの一部のみ。
月山は良いねぇ
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