山とチャイ☆北岳、間ノ岳、農取岳。白峰三山縦走


- GPS
- 52:11
- 距離
- 40.6km
- 登り
- 3,805m
- 下り
- 4,505m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 5:13
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 5:27
天候 | 晴れ&曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■広河原→大樺沢→二俣 多くの登山者が歩いている道。 標識もあり迷う個所はない。 沢沿いの道に出ると日差しが強い。 大樺沢の二俣への登山道は、沢に近いものと、それよりも少し高いところなど複数並走している。 2015年8月15日の時点では雪渓もあまりない。 ■二俣→八本歯のコル→北岳山荘 急な登りが続く。八本歯のコル近くには梯子がある。 二俣での休憩中、バットレス方面から大きな落石の音とともに砂煙が上がっていたので、落石には注意。 八本歯のコルから山荘への分岐までしばらく登りが続く。 分岐以降は緩やかな下り。花も多い。 ■北岳山荘→北岳 道は分かりやすい。人も多い。 ■北岳山荘→間ノ岳 なだらかに登り続ける感じ。 ペンキで印もついているので、晴れていれば迷わない。 ■間ノ岳→農取小屋 間ノ岳の頂上は広いので、農取岳への下降点は濃霧時は分かりづらそう。 加工する登山道は砂と岩。少し歩きにくい。 ■農取小屋→農取岳→大門沢下降点 西農取岳へ向けて急登で始まる。 登りきると農取岳まで岩場を少し上り下りする。 農取岳からは緩やかな下りが多い。 ■大門沢下降点→大門沢小屋 下降しだすと木々が増えだす。 ハイマツなどが邪魔になる箇所あり、下が見えづらいところもある。 道の細いところもあるが、時間的に登ってくる人とすれ違うことが多いので、避ける場所に注意。 ■大門沢小屋→奈良田 緩やかな山道。 取水口を過ぎ少し行くと舗装された林道。 |
写真
装備
個人装備 |
|
---|---|
備考 | ★装備 8月でも夜の気温は10度を切る時あり。 【テント】エアライズ1(アライテント) 【寝袋】 U.Lスパイラルダウンハガー#3(モンベル) 【マット】プロライト レギュラー(サーマレスト) 【服】夜着ていたもの。星空の写真を撮っていたが寒くなかった。 上:長袖2枚と薄手のダウンにソフトシェル 下:夏用パンツの下にブレスサーモ・ミドルウエイトロングタイツ(ミズノ) 【調理器具】カセットガス ジュニアバーナー(イワタニ) 標高2,900m、最低気温が10度前後で、 市販の液化ブタンのカセットガス利用で問題なく使えた。 |
感想
夏の白峰三山。
北岳、間ノ岳、農取岳。
3,000m級の山々を2泊3日テント泊でのんびり縦走。
1日目:
甲府駅からバスで登山口のある広河原へ。
7:00のバスには11人だけ。
思っていたより全然少ない。
バスの人に聞いてみると4:00の始発には100人いたとのこと。
なんとなく出遅れた感。。
バスはしばらくすると山道へ。
北岳など標高の高い山は雲のなか。
見えないけれど、車掌さんがいろいろ山のことを話してくれる。
2時間ほどで広河原着。
朝の交付は涼しかったけれど、それ以上に涼しい。
吊り橋を渡り、登山口へ。
しばらく人のいない静かな道。
沢の流れや花を見つつ歩く。
出遅れてある意味よかったかも。
大樺沢に沿った登山道を行くと徐々に視界が開けてくる。
山頂方面は雲のなかだけれど、鳳凰三山方面はよく見える。
少しずつ先行者も見えてくる。
雪渓が近づいてくると二俣に。
ここでちょっと休憩。
北岳方面を見ているとゴロゴロゴローっとおおきな音。
みんな音の方を見る。
バットレスに土煙が上がっている箇所あり。
落石みたい。
今日の目的地、北岳山荘への左股コースは落石注意とのこと。
八本歯のコルまでは沢に沿った岩の多い道を登る。
標高も2,500mを超えるあたりから酸素も薄くなってくる感じ。
いつもより多めに足が止まる感じ。
開けた景色を楽しみつつ、ゆっくり登る。
沢を渡りしばらく登ると梯子の道。
それを越えれば八本歯のコル。
ここからの眺めもよく北岳山荘も見える。
上を見ると北岳は相変わらず雲の中。
なので、今日は登らず山荘へ直接向かう。
14:00ぐらい着。
テント場はいいところはほぼ埋まっている。
ひとまず診療所の裏の斜面の平地部分にテントを張る。
ここは発電機の近くで夜中中うるさかった。。。
とはいえ、あとはチャイを飲みつつのんびり。
夕ご飯も早めに食べ、夕暮れ時に尾根の上へ。
雲で夕陽はあまり見えなかったけれど、北岳は雲もとれて夕陽に染まる。
富士山も見えるようになってくる。
9時頃テントから出てみると満天の星空。
また尾根まで行って星を撮る。
目で見ているとたまに流れ星。
ペルセウス流星群の時期だからかな?
富士山方向を写真に撮ると、そこには目で見えないけれど富士山が。
テント泊は夜の景色も楽しめるのがいいところ。
明日は晴れるといいなと思いつつ就寝。
2日目:
朝起きると快晴☆
北岳から間ノ岳までくっきり。
遠いけれど存在感ある富士山は雲海に浮かぶ。
今日は北岳に登ってから、農取小屋まで移動。
まず北岳山荘に朝弁を取りに行く。
お米と煮つけウインナーなど。
富士山を見つついただく。
腹ごしらえをすませ、テントはそのままに空身で北岳へ。
荷物がないと楽。
高山病にもなっておらず、足取りも軽い。
振り返ると北岳山荘や間ノ岳。
素晴らしい風景。
さらに岩場や急登を登ると山頂。
標高3,193m。日本で二番目に高い山。
360度すばらしい風景。
周囲の3,000m級の山々も低くに見える。
しばらく景色を楽しみ山荘へ向け下山。
山荘に着くとひとまず腹ごしらえ。
朝弁は食べてしまったので自炊。
テントの撤収と出発はどんどん遅くなるが、農取小屋までなので気楽。
とはいえ暑くなる前に出発。
間ノ岳は急峻な感じではないけれど、たまに急坂や岩場もある。
頂上は広々としていて、たくさんの人が写真を撮ったり休憩したりしている。
ここから農取小屋は下るだけ。
間ノ岳の頂上からの下降点は、頂上が広すぎてガスって標識が見えない迷いそう。
標識から先はガレた道をひたすら下る。
日陰もないので炎天下に登りたくない感じ。
下りはあっという間。
11時ごろにはついてしまったので、ウケツケでテント代を払う。
まだ時間も早く、テント場には2人先客がいただけ。
水場への道の入口にテントを張り、ひとまず水場へ。
これがなかなか遠い。
整備はされているが100mほど、10分ぐらい下る。
ただ水は豊富で冷たく美味しい。
水で汗を流し、すっきり。
でも、登りは15分ぐらい。
これでまた汗をかく。。
いったんテントに戻りランチ。
今日はまだまだ時間があるので、農取岳や間ノ岳を見つつのんびり。
農取小屋泊の人々と話をしたり、農取小屋のおやじさんを見たりしつつ過ごす。
おやじさんは小屋を通り過ぎる登山者に声をかけ、アドバイスをしてる。
間ノ岳を登りきるまで双眼鏡で見守ったりと、登山者が安全に山を楽しめるように思ってくれているんだなという感じ。
夕ご飯までそんな感じでのんびり過ごし、夕ご飯後は夕焼けをと思っていたら雲がわいてくる。
この日は夕焼けは見えず、富士山がちょっとだけ見えただけ。
夜は雲が切れて星が見える時もあったけれど、薄い雲がかかることが多かった。
明日もそんなに早出じゃなくてもいいので、ゆっくり就寝。
3日目:
静かな朝。
5時過ぎ。テントから出ると朝日に照らされた富士山。
空は快晴。間ノ岳も農取岳方面もよく見える。
多くの人が出発していく中で、朝ごはん。
太陽が少しずつ高くなり、徐々に暑くなってくる。
朝露に濡れたテントが乾くかなと思っていると、昨日も悩まされた虫たちがブンブン飛び出す。
ご飯を食べ終え、テントを撤収。
見るとテント場には誰もいない。
農取小屋のおじさんにお礼を言って出発。
まずは西農取岳。
最初からそこそこ急登。
30分ぐらい登れば稜線に出る。
間ノ岳の存在感。
西農取岳の方を見ると富士山。
気持ちのいい道。
西農取岳を過ぎるといったん下って西側を巻く感じ。
農取岳はそれほど遠くない。
頂上には10人ほど。
昨日から歩いてきた北岳、間ノ岳がよく見える。
雲海に浮かぶ富士山も美しい。
ちょっと休憩をして下山開始。
大門沢下降点までは視界も開けた気持ちのいい道。
鐘のある下降点からは木々が増え、急坂が多い。
今までの稜線とは違って歩きにくい。
ガレた道、草で滑る道、崩れやすい道。
気を抜くと転びそう。
案の定疲れたころに一滑り。。
ちょっとストックが曲がる。。
そんな曲がったストックを見てるたび気が引き締まる。。
大門沢小屋で一休憩。
農取小屋から同じ道を下ってきた人々と話しながら過ごす。
なんか山っていいなぁと思いつつバスの時間があるので先に出発。
そこからは沢の橋が壊れ気味だったりするけれど、急坂ではなくなり歩きやすい。
吊り橋を越えると後はほぼ林道歩き。
少し足を速めて13時には奈良田着。
バスの時間までは温泉☆
ぬめっとした感じのいいお湯。
3日間の旅塵を落とし、疲れも取れる。
服も新しいものに着替え、バス停へ。
出発10分前、13:50発バスがすでに停車中。
荷物を後ろに積んで、涼しい車内で出発を待つ。
今回の白峰三山縦走は、天気にも恵まれ、素晴らしい景色を堪能☆
そしてテント場だけでなく歩いているときにもいろいろな方々と話ができ、山歩きの良さをまた知った感じの3日間となりました。
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