笹ノ沢
- GPS
- 11:02
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
- 山行
- 10:36
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:03
天候 | 曇天→晴れ→雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
計画: https://yamare.co/p4429350 ・コンディション: 水量普通、ヌメリそこそこ ・沢内他パーティ: なし ・参考遡行図:「新版 東京起点 沢登りルート100」P.198-199 (中級/2級/Ⅲ) ・携帯電話: 駐車スペースあり(d/R)、稜線付近からあり(d/SB) ・登山届: Compass, 車ダッシュボード提示, 身内へ共有, 登山ポストなし 盛夏日は水流登攀!というわけで一般的には巻く2つの大滝を登攀しに、笹ノ沢へ。登攀や巻きでだいぶ時間を使ったので予定タイムをだいぶ押してしまい、夕方の豪雨前の下山を目指していたが、間に合わず。雨量がすごかったため、計画のコタキノ沢下降は諦め、尾根からの下山とした。 沢自体は砂地がずっと続く、白く非常に綺麗な沢。Co1250ぐらいまでは登れる滝が多く(巻道やトラロープなども多いが、水線を登った方が楽しい)真夏の沢を味わい尽くせた。 後半のゴルジュ2つを巻く巻道は踏み跡が出だし以外はかなり不明瞭で正直さっぱりわからなかったので、現地で地形や鹿のフンを見ながらとなった。ここが参考遡行図で「中級/2級」とされている理由だと思う。それなりに沢での経験値が必要。 ◇トイ状25m 右壁から水線にアプローチし、そのあと水線をトラバースして水流左側を登れそうなラインを考え、CLが取り付いたが、岩が脆く、キーホールドっぽいものがボロボロ取れていくので危険を感じ、10m弱登ったところでハーケン+スリングを残置し撤退した(ラインは写真にて)。中間支点にボールナッツ#2使用。手持ちのスリングが明るい色のものしかなかったため、残置が少し目立つ感じになってしまった、申し訳ない……。 このラインだと水線トラバースが核心になりそうだが、右岸巻き時に見えたラインとして、右岸から少し上がると水流左側に降りられそうなのでそこから登攀すればいけそうに見えた。 ◇3段大滝(8m→15m→5m) 一昨年に沢界隈で著名なキノポンさんが亡くなった滝。面識はないが、現在の沢登りに大きな影響を与えた方であるのは間違いない。黙祷をしてから登った。 CLが50mロープで一気に一番上まで上がって残3mほど。中間支点は2箇所でほぼフリーで水線を登った。 1段目は水流右(Ⅲ)。フリーであがり、落口にZ4#0.3。 2段目は水流左(Ⅲ+)。登り始めにZ4#0.75でロープの流れを確保した。 3段目は水流真ん中(Ⅲ)。強い水流に負けじと足を張って突っ張りモゾモゾと上がる。 3段目落口上左にあった岩盤の出っ張りを支点にしてSLをビレイ。 なお、駐車スペース付近のボルダーで、ホームジムのアウトドアアクティビティが開催されていたので、うまくいけば合流してワイワイする予定だったが、間に合わなかった。 |
その他周辺情報 | ラストコンビニ: セブンイレブン 北杜白州店 下山後温泉: 尾白の湯 |
写真
装備
個人装備 |
ココヘリGPS
グローブ
雨具
食x1/行動食x5/非常食x1
ハイドレーション(2L)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット/常備薬
保険証
スマホ(兼GPS)
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
セルフビレイコード(PAS)
参考遡行図
地形図
バイル
サングラス
ナイフ
特小無線機
|
---|---|
共同装備 |
ロープ(7.1mm50m)
クイックドローx5
カム(Z4#.3/.4/.5/.75)
ボールナッツ(#1/2)
ハーケンx4
セルフジャミングプーリー(スポック)
ツェルト
衛星SOS発信機(inReach Mini2)
|
感想
夏だ!水線だ!大滝登攀だ!
というわけで、初めての南アルプスの沢、笹ノ沢へ。
ボルダーでは何度もきている場所で沢装備に着替えるのは初体験w
アプローチは少し長いが快適入渓でテンション↑出発時に曇天だった空は入渓する頃にちょうど青空になりさらにテンション↑↑
参考遡行図通りに大きく巻いた2箇所のゴルジュ、上から見る限りは遡行したらすごく面白そうだった。エイドやハンマー投げも交えて登攀する価値はあるかもしれない。ただ、水平距離がかなりあるので、泊まり装備で来て、1日を調査に費やす感じになりそう。トイ状25mと共にいつかリベンジ行してみたい。
SLは体調の都合上、体力がかなり落ちているようで途中でかなりペースが落ちていたこともあり、荷物をいくつかCLが持ったりした。夕方の雷雨予報をきちんとケアするなら、早めにエスケープを考えた方が良かった。計画時点で時間でのエスケープ条件を作っていなかったのは反省。
距離が長いので、アプローチや下山を含め、単調になる場面が多い。水晶ナギの不思議な景色が唯一のご褒美かも。
滝登攀を目的にするのであれば、Co1200のホクギ沢を登ってコタキノ沢から下降するこの記録 https://yamare.co/5651221 のルートが短く楽しめると思う。
下山は荒天トレとなってしまったが、判断なども含めてベストパフォーマンスだったと思う。暑かったので雨は気持ちよかった、が、雷はやっぱり怖いなと改めて。
疲れが普段より多めにあるものの、温泉でしっかり回復できてよかった。尾白の湯の赤湯は最高です。良い沢でした!おつかれさまでした!
初めての南アルプスの沢。
沢の中にいる間は天気に恵まれ、透明の水と沢の底の白い砂がキラキラ光ってとても美しい沢でした。
どうしても登れない滝があるので全体的に巻きも多いけど、入渓後すぐに連続する大きめの滝や小滝・プチゴルジュなど登れる要素があったり、広く浅い砂底が広がる癒しの渓相があったりと面白い景色がたくさん見られて良い沢でした。
高巻き中に見えたすごく大きい滝がかっこよかったけど、木々の間から見えたその姿は岩肌がつるんとしていて「絶対に登らせない強い意志」みたいなのを感じたw
アレは間近で見たらすごい迫力なんだろうな。
個人的には高巻き後の穏やかな渓相~詰めがちょっと長すぎてお腹いっぱい。単調で、長い沢がより長く感じてしまいました。2人とも無言だったw
カエルやヤマメがたくさんいる沢なので生き物好きにオススメ。
人生初、小滝を登っている時にカエルが顔面に激突してきたのはいい思い出です。(カエルはそのまま滝壺に落ちていった)
他の沢に比べて砂に足を取られやすく、高巻き中は滑りやすかったので歩くのに気を使いました。
沢の中を歩いてる時も砂に足置いたらズブズブとふくらはぎ半分くらいまで埋まってビックリ。岩とは違う歩き方を考えさせられました。
特に詰めは砂でグズグズで登りにくかったです。あと詰めの斜面はアザミ畑だったので夏行かれる方はお気をつけて。
遡行中は夏らしい青空が広がっていたけど当初下山予定にしていた沢に向かって下降途中で雷と豪雨に見舞われ、急遽やっくんの判断で隣の尾根からの下山に変更。ナイス!
真っ暗で滝のような雨の中、落ち葉でぐずぐずの斜面を尾根に向けてトラバースして行った時には怖いけどちょっとワクワクしました!下山後駐車していたそばの川を見たらカフェオレの濁流。尾根から帰ってきて本当に良かった!!
全体の時間はかかりましたが、その分たっぷり楽しい経験できて満足です!
今年はちょっと体調不良でトレーニングできておらず体力が落ちているのを実感。荷物を途中で持ってもらったりしてフォローしてもらいました。
ありがとうございました!
追記:下山中アブがめっちゃいました。
刺されてすごく痛かった。絶対に!許さない!(怒)
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