白馬岳（猿倉～鑓温泉～白馬三山～栂池）

2024年07月28日(日) ~ 2024年07月31日(水)

• GPS: 26:04
• 距離: 24.8km
• 登り: 2,736m
• 下り: 2,102m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:11
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:46

6:16 猿倉荘
6:19 猿倉登山口駐車場
7:28 7:29 水芭蕉平
7:51 猿倉台地
8:18 8:39 中山沢
10:16 10:17 小日向のコル
11:29 11:33 サンジロ
12:06 12:12 杓子沢
12:19 12:20 落石沢
12:23 崩沢
12:53 12:54 鑓沢
14:02 白馬鑓温泉小屋

2日目

• 山行: 8:07
• 休憩: 0:23
• 合計: 8:30

6:27 白馬鑓温泉小屋
8:49 8:55 大出原
9:50 9:51 鑓温泉分岐
10:51 10:56 鑓ヶ岳
12:36 12:46 杓子岳
14:20 14:21 丸山
14:57 白馬山荘

3日目

• 山行: 8:10
• 休憩: 1:23
• 合計: 9:33

5:12 白馬山荘
5:42 5:45 白馬岳
6:44 6:45 三国境
7:46 7:57 小蓮華山
8:56 9:02 船越ノ頭
10:03 10:53 白馬大池山荘
11:39 11:44 乗鞍岳
13:03 13:09 風吹大池方面分岐
13:24 天狗原/白馬岳神社
14:43 14:44 栂池山荘
14:45 ゴール地点

天候

7/28：晴れ
7/29：晴れのち霧と強風
7/30：雨と強風（白馬山荘で待機）
7/31：霧のち晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス

行き：高速バス＋路線バス（新宿バスタ～猿倉）
帰り：高速バス（栂池高原～新宿バスタ）

コース状況／危険箇所等

全体に案内板やロープなどがあり整備されています。
いくつか感じたことを書いておきます。
◆案内板：鑓温泉分岐～白馬槍ヶ岳～杓子岳～祖母谷分岐の尾根道は分岐が無いとは言え案内板が少ないと感じました。強風と霧で周囲が全く見えなかったためかもしれません。
◆アイゼン：アイゼンは着用しませんでしたが白馬乗鞍岳から天狗平に下る途中で雪渓を横切る箇所があり軽アイゼンを付けたほうが良いと思いました。
◆全体に岩場が多いのでグリップのしっかりした登山靴が必須です。
◆鑓温泉小屋～鑓温泉分岐までの登山道は鎖場があります。落石や転倒・滑落などを考えるとヘルメットも準備しておくとよいかもしれません。

その他周辺情報

◆水：各山小屋で頂けます。このエリアはなにかと水は豊富です。
◆トイレ：各山小屋にあります。

写真

7/27 14:47

前泊した猿倉荘の受付です
管理人の話では、この山小屋は7月から関テレ（フジTV系列）で放送してる山岳医療のTVドラマ「マウンテンドクター」のロケ地だったそうです

7/28 6:15

7/28：
猿倉荘を出発します。

7/28 6:37

白馬尻（大雪渓の登り口）と白馬鑓温泉の分岐
出来れば大雪渓を登りたかった

7/28 6:58

ヤマアジサイ

7/28 9:19

タテヤマウツボグサ

7/28 9:26

ヤマブキショウマ

7/28 9:41

シモツケソウ

7/28 9:51

オオバギボウシ

7/28 9:58

イワオトギリ（シナノオトギリかも？）

7/28 10:00

猿倉荘方面を振り返ると雪溪と山の緑が綺麗です！

7/28 10:09

ワタスゲ

7/28 10:18

小日向のコルを過ぎたあたりで巨大な葉っぱとトゲトゲの物体を発見
これ、水芭蕉なのだそうです、言われてみるとなるほどという感じ

7/28 10:23

雪渓の上の方に白馬鑓温泉小屋が見えて来ました

7/28 10:30

ホタルブクロ

7/28 10:46

サンカヨウの実

7/28 12:06

杓子沢の雪渓の下側を覗いて見ました
トンネルになっていてこの中を沢の水が流れていきます

7/28 12:07

雪渓の上側

7/28 12:13

杓子沢
杓子岳から流れてくる水は滝のように音をたて豪快に流れていきます。吹き下ろす風と霧のシャワーを体に浴びているととても気持ちいい！

7/28 12:42

ミヤマクワガタ
子供のころ、同じ名前のクワガタ虫を捕まえて遊びました笑

7/28 12:53

ミヤマキンポウゲの群落

7/28 13:04

少し前まで雪で覆われていた斜面に、大急ぎで芽を出したフキノトウが咲いていました。

7/28 13:37

クルマユリ

7/28 13:49

ウメバチソウ

7/28 13:57

もうすぐです
硫黄の匂いがしてきました

7/28 14:01

露天風呂の入り口

7/28 14:02

ようやく初日の宿泊所白馬鑓温泉に着きました
さっそくこのあと、露天風呂で疲れをいやしました

7/29 4:51

7/29：
朝日に染まる白馬鑓温泉小屋

7/29 4:52

ご来光
しっかり山際から登る朝日を見る事が出来ました。
高妻山と妙高山のあいだの地蔵山あたりからのご来光です。

7/29 6:37

雪渓のすぐわきを登ります

7/29 6:58

八ヶ岳連峰の右側に富士山

7/29 6:58

幾重にも重なりあう山々のシルエットと雲

7/29 7:11

鎖場が数カ所ありました。
慎重に足をかける場所を探して登ります！

7/29 7:32

少し開けた場所に出ました、一面お花畑です！
写真の上の方にあるのは白馬槍ヶ岳方面
登山している人が見えました

7/29 7:33

イワカガミ

7/29 7:39

ハクサンコザクラ

7/29 7:40

チングルマと白馬鑓が岳

7/29 8:15

アカモノ
（葉っぱの感じがコケモモではないと思います）

7/29 9:49

ようやく尾根に出ました
ただ、とにかくこの日は風が強くかつ霧が多くてここからの登山は本当に大変でした

7/29 10:51

白馬槍ヶ岳山頂！

7/29 11:05

ウルップソウ

7/29 11:11

束の間ですが霧が晴れて杓子岳が見えました

7/29 11:15

テガタチドリ
蘭のなかまらしい（確かによく見ると蘭っぽい）

7/29 11:47

右側が切り立っていてこわいです
眼下に白馬村の街並みがみえます

7/29 12:06

風が強くあまり高いところは歩きたくない気分でしたが、杓子岳の山頂方面に向かいました

7/29 12:37

杓子岳山頂
この辺りでは強風が左側（西側）から断続的に吹き付けていましたが、登山道の右側が絶壁ですのでよろけたり転んだりしないよう慎重に歩きました

7/29 14:08

（この辺りは歩くのが必死で写真がほぼありません）
霧が深くても風が強くても高山植物たちは元気です！

7/29 14:33

頂上宿舎までようやくたどり着きました

7/29 14:57

目標の15時までに何とか白馬山荘に着きました！

7/29 14:58

宿泊した2号館
霧

7/31 4:07

7/31：
下山は7/30の予定でしたが、雨と風が強かったため白馬山荘に1日延泊しました。

7/31 5:06

霧は相変わらず深いですが雨は降っていません
白馬岳山頂⇒三国境⇒白馬大池⇒栂池のルートで下山します

7/31 5:21

ウルップソウ

7/31 5:22

チシマギキョウ

7/31 5:24

白馬山荘の創始者である松沢貞逸のレリーフ

7/31 5:34

霧が深いのでこういうペンキマークがとてもありがたく感じられます

7/31 5:39

白馬岳山頂
残念ながら霧のためほぼ視界がゼロです

7/31 5:48

シロウマオウギでしょうか？

7/31 5:56

まさにお花畑
だけど視界がほとんどありません💦

7/31 5:59

ミヤマアズマギク

7/31 6:02

イワギキョウ

7/31 6:09

ライチョウのつがいを発見！
同行者が「ライチョウの鳴き声がする」と見つけました

7/31 6:29

ミヤマダイモンジソウ

7/31 6:29

クチバシシオガマ

7/31 6:32

シナノキンバイ

7/31 6:46

三国境
小蓮華山を目指します！

7/31 7:44

小蓮華山山頂！

7/31 7:55

ハクサンフウロ

7/31 8:05

ゴゼンタチバナ

7/31 8:08

エゾシオガマ
上から見ると風車みたい！

7/31 8:12

チングルマ

7/31 8:14

ハクサンイチゲ

7/31 8:22

大雪渓
遠目にもクレバスや穴などがあるのが分かります
いつか登りたいですね！

7/31 8:26

タカネナデシコ

7/31 8:28

ミヤマアズマギク

7/31 8:53

振り返って小蓮華山

7/31 8:57

ハクサンシャジン

7/31 8:58

船越の頭
霧が晴れてきたこともあり見晴らしの良いところです

7/31 8:59

白馬大池が見えて来ました

7/31 9:25

雲で山頂が見えませんが雪倉岳です

7/31 9:40

コマクサ

7/31 9:45

チングルマと白馬大池

7/31 9:47

ウサギギク

7/31 9:57

チングルマと白馬大池山荘

7/31 10:01

シナノオトギリ

7/31 10:22

ムカゴトラノオ

7/31 10:23

軽食コーナーでカップラーメン食べました

7/31 11:09

ハクサンシャクナゲ

7/31 11:13

青空になってきて白馬大池がとてもキレイ！

7/31 11:41

白馬乗鞍岳山頂！

7/31 11:52

ヒメシャジン

7/31 11:58

下の方に天狗平の湿原が見えて来ました

7/31 12:11

突然現れた雪渓を横断します
斜面を下るので後ろ向きで一歩ずつ慎重に！

7/31 13:12

ふり返って白馬乗鞍岳のほう

7/31 13:52

ここで休んでいる人に「おいしいよ」と教えていただいた湧き水

7/31 13:53

冷たくておいしい！

7/31 13:56

栂池ロープウエイの自然園駅が見えて来ました

7/31 14:19

シロバナニガナ

7/31 14:43

栂池自然園、着きました！
登山の最終ゴールです

7/31 14:45

ビジターセンター：
雲が多くて小蓮華山すら見えません。
白馬三山はとても遠くて懐が深い山々であることを実感しました。

撮影機器：

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

感想

Sheena41

大雪渓を登ってお花畑を見たい！と白馬岳の登山を計画しましたが、今年は大雪渓が危険な状態で登れないので、白馬鑓温泉経由のコースに変更しました。結果的には、白馬鑓温泉小屋で温泉に入れたし、たくさんの高山植物を見ることが出来たし、白馬三山をすべてピークハントすることが出来たし、怪我の功名だった気がしています。

とはいえ鑓温泉分岐～槍ヶ岳～杓子岳～白馬山荘の尾根道は吹き上げるような西風がとても強く、身の危険を感じるほどでした。自然の厳しいエリアだからこそ、多種の高山植物が生存し続けられるのだろうと思いました。

雨と風が収まらなかったため下山を1日遅らせて白馬山荘に2泊することにしました。同じような登山客も多かったので、たくさんの登山客とコースの話や他の山の情報など話をすることができました。予定通りだったらできないコミュニケーションはとても有意義で楽しかったです。

白馬三山は予想以上に高く遠く大きい山塊でした。それだけ自然のもつ魅力もたっぷり持ち合わていました。今度は天気の良い時にまた来るね、と勝手に約束して帰りの長距離バスに乗り込みました。