赤岳〜硫黄岳:県界尾根からの稜線歩き(からの茅野駅までの車道歩き)
- GPS
- 16:12
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 1,678m
- 下り
- 2,536m
コースタイム
- 山行
- 13:46
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 14:55
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
桜平から茅野駅までの歩きは、日帰りでは現実的ではないです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に踏み跡は明瞭です。 真教寺尾根は、序盤の笹原が刈払されておらず、時折藪漕ぎになります。また、大天狗から赤岳山頂付近まで、鎖場が続きます。 赤岳から横岳から先のトラバースを通過するまで、鎖場・岩場が続きます。 そこからは、危険箇所はありません。 |
写真
感想
夏の18きっぷ4,5,6回目。
台風一過ということで、なるべく難所がなく、緩やかで、フェーン現象で暑くなってもいいように水場が多いルートで登りたい。で、夜叉神峠から鳳凰三山でも登ろうかと思い、甲府で前泊。いざバスに乗り込もうと歩いて4:30にバス停に着いたところ、なんと8/15から広河原線のバスが運休とのこと(現在は復旧している模様)。
さてどうしたものかと、始発までに腹案を検討し、結局、次に登る予定だった県界尾根から赤岳〜硫黄岳の稜線歩きに計画を変更。難所がないどころか、難所だらけのルートであり、体が保つかどうか極めて怪しい状況だったわけですが…
【コース状況】
■登山口〜小天狗〜大天狗
・今回、ルートが非常に長く、難易度も高いため、なるべく標高と距離を稼ぐために、登山口までは野辺山駅からタクシーでアプローチしました。運転手の方曰く、かつてに比べると非常によく整備されたとのことで、マイカーでもアクセスしやすいと思います。
・登山口には、簡易トイレと登山届がありますが、水場がありませんので、水は事前に汲んでおく必要があります。
・登山口から途中の小天狗までは、傾斜が緩やかなものの、刈払がされていない笹原の登山道が中心となります。踏み跡こそ明瞭ですが、たまに藪漕ぎ状態になることもあります。
・小天狗からは、清里方面からの登山道と合流するため、さらに踏み跡が明瞭になり、傾斜も緩むため、大天狗まで快適に歩けます。
■大天狗〜赤岳山頂
・大天狗からもしばらくは歩きやすい登山道が続きますが、次第に露岩が増え、傾斜もキツくなったところで、鎖場・岩場が出てきます。
・核心部は、最初の鎖場+金網の巻道を通過したあとのスラブ状の鎖場と次のルンゼ状の鎖場です。
・スラブ状の鎖場は、足のホールドが乏しいため、よく足元を見極めながら足を乗せて、若干鎖に頼りながら登りました。
・ルンゼ状の鎖場は、多少は足のホールドが豊富にはなりますが、距離が長く、雨の影響で岩が濡れていたため、慎重に通過しました。
・核心部を通過しても、ハシゴや岩場が続きますが、難易度は遥かに低くなります。
・そうこうしているうちに、赤岳頂上山荘に到着し、そこからすぐ赤岳山頂です。
■赤岳山頂〜三叉峰〜横岳山頂
・赤岳山頂は完全に雲の中であったため、早々に次の目標に向けて歩き出しました。
・赤岳から三叉峰までは、鎖場や岩場が連続しますが、概ねよく整備されているため、難しくはないです。
・ただし、今回は撮影できていませんが、斜度が非常に高いスラブ状の岩を両サイドの手すり状の鎖を頼って登る場所があります。ここは難易度高めです。
・岩場・鎖場のアップダウンやトラバースを経て、三叉峰と杣添尾根の分岐に到達。ここから先は未踏ルート。まずは三叉峰のピークを踏んで、横岳に向かいます。
・横岳までのルートはそれほど難易度は高くなく、ハシゴを2回登って、あっさり横岳山頂に登頂しました。横岳山頂も雲の中であったため、早々に硫黄岳に向けて移動開始。
■横岳山頂〜硫黄岳山荘〜硫黄岳山頂
・横岳から降ってすぐ、有名な?岩峰をトラバースする鎖場があります。
・西側は、足元が非常に狭く、高度感は感じましたが、見た目ほど難易度は高くなはないです。東側は、2段になっていて、上段は歩けるかどうか怪しいくらい細かった(冬季用?)ですが、下段は普通に歩けます。
・このトラバース区間を抜けると、難所はありません。
・緩やかなガレ場を降って硫黄岳山荘に到着後、すぐに硫黄岳に登り返します(後に硫黄岳山荘で給水できると知り後悔しましたが、それはまた別の話)。
・これまた緩やかなガレ場をケルンに導かれて登り、無事本日最後のピークである硫黄岳に登頂。
・時間も押しているため、爆裂火口だけ撮影して、さっさと下山開始。
■硫黄岳頂上〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜桜平駐車場
・硫黄岳山頂からは、オーレン小屋を目指して一気に下山します。
・登山道の状況が若干不安でしたが、階段状になっていたり、岩が鉄杭で固定されていたりと、整備はされていたため、軽快に降りられました。
・オーレン小屋に到着後、給水して、さらに降ります。オーレン小屋から先は、登山道というよりも、ちょっとした作業道や林道であり、日が落ちてもヘッデンがあれば歩けるレベルでした。
・そのまま夏沢鉱泉に到着し、そこでまた給水後、さらに降ります。夏沢鉱泉から先は林道であり、マイクロバスが通れるレベルですので、サクサク降っていきます。
・どうにか日没ギリギリに桜平駐車場に到着。駐車場には公衆トイレ(100円)があります(水洗・洋式・給水不可)。
■桜平駐車場〜茅野駅
・さて、今回はここからがある意味核心部。桜平駐車場から5時間半かけて茅野駅まで歩き通します。
・まずは唐沢鉱泉との分岐までですが、この区間は未舗装の林道であり、意外に整備されていないため、歩きづらいことこの上ないです。また、ほとんど電波が入りませんので、退屈極まりないです。
・唐沢鉱泉分岐からは、別荘地の中の舗装道路を歩きますが、これまた意外に電波が入らず、ただひたすら黙々と歩くことになります。しかも、途中トイレは無く、自販機も1箇所しかありませんでした。
・別荘地を抜けた頃から、ようやく電波が入り始めます。
・あとは、集落を抜け、国道をひたすら歩き、駅前の商店街を抜けたところで茅野駅に到着し、本日の山行は終了。当然、終電はとっくに終わっていました。
【まとめ】
・赤岳〜硫黄岳のルートは、八ヶ岳随一のメジャールートですので、非常によく整備はされているものの、県界尾根を登ってから通るのはハードでした。
・今回、下山ルートで初めてオーレン小屋〜桜平のルートを使いましたが、南沢ルート、北沢ルート、渋の湯〜黒百合ヒュッテのルート等と遜色のない整備状況で、下山しやすかったです。
・桜平から茅野駅までの歩きは、非常に長く、おそらく走らないと終電には間に合わないため、少なくとも日帰りの場合は現実的ではありません。日帰りの場合は、美濃戸口〜すずらんの里駅が現実的です(それでも終電ギリギリですが)。
・ちなみに、この日は茅野駅からさらに1時間ほど歩いて、始発までネットカフェで過ごしました。
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