東黒沢からナルミズ沢へ
- GPS
- 22:21
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,585m
- 下り
- 1,654m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 11:10
天候 | 9/12晴れ 9/13曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東黒沢〜丸山乗越 ・登山口から登山道を進んで橋から入渓。最初の堰堤は左から越えて東黒沢へ。ハナゲの滝は右岸から巻ける。大雨後だからか、若干水量が多い印象。 東黒沢の本流筋を忠実に詰めていく。3〜5m程度の滝が連続していてどれもロープなしで登れる。ナメも美しい。 5m滝手前のゴルジュは右から高巻き。そのあとの7m滝は右から楽勝。 意外とヌメっておりアクアだと難儀した。 1060mの二俣を右に。このあたりで大分水量が減っており、水量は1:1程度。少し迷いわかりにくそうな印象。ここで沢筋は東を向き、その後北に向かう。水量が徐々に減っていき完全に水が消えると踏み跡が現れる。途中二俣に分かれるが、どちらを詰めても稜線にたどり着き、うっすらとして踏み跡をたどって反対側に降りればウツボギ沢支流に降りれる。1時間ほど下降すればウツボギ沢に出る。その後10分ほど下降すればナルミズ沢に。ウツボギ沢出合には快適そうなビバークポイントが多数ある。 ナルミズ沢〜稜線 ナルミズ沢に入ってしばらく河原歩き。このあたりは魚影あり。ゴルジュ帯に入って7m滝は左岸から高巻くのが無難。へつりを嫌って左壁を登ろうと安易に取り付いて身動き取れなくなり、懸垂下降して難を逃れた。かなり深いゴルジュだが、直登するならゴルジュを泳いで滝に取り付くべきだろう。 その後はエメラルドグリーンの釜を持った小滝の連続で美しい。 大石沢出合にBPが1箇所、出合の3m滝を超えた辺りに3〜4張ほどのスペースがある。 今回は出合の滝横の左岸の高台をBPにしたが、傾斜がきつく居住性はイマイチ。薪は流木がふんだんにある。 出合から上から本格的な遡行。3m程度の滝が連続し、トイ滝や幅広滝などバリエーションに富んだ渓相。2段4m滝を超えるとゴルジュ帯。左岸をへつって、小さな落ち口あたりで右岸に泳ぎ渡り超えると3m滝の釜に出る。ここを右岸からへつって取り付きそのまま左壁を越える。 しばらくゴーロ帯で8m魚止滝は左岸から明瞭な踏み跡あり。 赤茶けた美しいナメが続き、7×15mの斜滝は左からトラバースして取り付く。トラバース部分は高度感がある。 ここを超えると二俣。右俣に進路を取ると多段滝が現れ快適に登れる。あいにく曇りだけど、青空だったらさぞきれいにちがいない。 しらばくひらすら登ると6m滝。これは左岸から高巻くが踏み跡が薄く、沢床への下降が少し難しい。 その上に2mの直滝。高度はないけれど、意外と繊細なトラバースが必要。1名だけロープを出して確保。あとはフリーで超えた。 この2m滝を超えると沢は左にカーブする。このあたりから水流が細くなるので適当な場所で水を確保する。 水流が消えると踏み跡が表れ、稜線へと草原地帯をツメあがっていく。15分ほどで稜線に出られる。 稜線〜ジャンクションピーク 大烏帽子山南の鞍部に詰め上げ、ジャンクションピークまでは稜線を薄い踏み跡をたどってすすむ。難所なないが笹藪こぎはなかなか進まない。ガスっているときなどは越後烏帽子山頂でのルートミスに注意 |
その他周辺情報 | 登山届は土合駅で提出。 下山後の温泉は仏岩温泉鈴森の湯へ。いつもは空いているが、この日は女湯は混んでいたらしい |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
渓流シューズ
フローティングロープ
ルート図
ライター
マッチ
軍手
ペーパー
食器
寝具
|
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共同装備 |
ロープ30m→うるし<br />ツェルト→うるし<br />調味料→うるし<br />調理器具→まりこ<br />コッヘル→りょうと<br />着火剤→りょうと<br />スコップ→りょうと<br />ガス&ヘッド→おおた
まりこ<br />釣り竿→うるし
りょうと<br />釣り餌→うるし
|
感想
天候の関係で、天国のツメで有名なナルミズ沢に変更。
釣竿も持って行ったが、ウツボギ沢出合付近では見かけた魚も大石沢出合付近にはまったく見かけず成果なし。
wadachiさんも記載しているF1については、足元が悪くセルフを取る場所も少ない。
無難に右の巻き道を使うのが吉
金曜日から奥只見・恋ノ岐川から平ガ岳を目指す予定が、大雨による増水で断念、土日で谷川連峰・ナルミズ沢に転進。
今回は下山の便を考慮して、土合駅から東黒沢を遡行してウツボギ沢支流を下降してナルミズ沢へと入渓。
東黒沢は谷川らしい豪快なスラブがつづく。ハナゲの滝は連日の雨で水量が多かった。盛夏ならキャニオニングを楽しむ人で賑わうものの、早朝のこの時間はナルミズ沢やウツボギ沢、白毛門沢などを目指す沢ヤばかり。
全てが登れる滝で、最後はコンパスと地図を駆使して丸山乗越に詰め上がる。ルーファイ能力が試されるところ。ここからウツボギ沢支流を下降。下降で出てくる小滝はどれも簡単で懸垂下降は必要ない。
ナルミズ沢は赤茶けたナメが連続する癒し系の沢。進むにつれて樹林は後退し、開放的な渓相が広がる。
深いゴルジュに阻まれる5mF1。後から見るとおよそ登れるはずがないはずが、全身濡れるへつりを嫌って安易に左壁をフリーで取り付いてしまったのが大失敗。途中の潅木で進退窮まり、崖の途中で慎重にロープ取り出して懸垂下降で撤退。さらに途中でりょうくんがビレイ支点の手前で滑落してゴルジュに落下。幸いケガはなかったものの、沢慣れした故の慢心とお互い反省…。
F1を抜けると小滝と釜が連続し、この日は大石沢出合の朝日岳が真ん前の最高のロケーションを泊地に。残念ながらイワナは釣れなかったが焚き火とお酒とおいしいツマミで極上の一夜を過ごすことができた
やがて源頭部は草原地帯を天国へのツメ 稜線に続く池塘が点在する草原地帯がこの沢一番の魅力だ
けれどそんな天国から一変して、このあとは地獄の下山が待っている。馬蹄形縦走路にあるジャンクションピークまでは登山道のない薄い踏み跡程度の稜線を急登の笹藪こぎ。その後はいくつものピークを越えて白毛門からは標高差1000mを一気に駆け下りる。さすがに下山の途中で足が悲鳴を上げ、大幅に予定から遅れて日暮れ間近に無事下山。
憧れの奥只見の沢は来年以降におあずけということで。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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沢泊デビューさせていただき、大変感謝してます。
百聞は一見に如かずということで、
大変貴重な経験をさせていただきました。
また、ルート取りを始め、色々な判断なども大変山行になりました。
たくさんへつったので、大変練習にもなりました。
火おこしも奥が深いですね。
とりあえず、携帯できる鋸を購入しました。
詰めの青空を味わえなったのと、釣りにも恵まれなかったのは大変残念でしたね。
釣りは少しずつ上州屋で勉強していきたいと思います。
下山は久しぶりに味わった地獄でしたね。
またよろしくお願いいたします。
今回はお疲れ様でした。
ナルミズ沢は沢歩き主体でしたので、次は登攀系の沢行きましょうね。
といっても、そろそろシーズン終盤なので、泊まり沢できるのはあと1回あるかないかくらいですかね〜
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