熊本 南阿蘇外輪山縦走 保存版
- GPS
- 34:48
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 2,317m
- 下り
- 2,052m
コースタイム
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:32
- 山行
- 11:55
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 12:17
平均速度 1.8km
GPSアプリ Geographica(ジオグラフィカ)使用
天候 | 10日(土)晴れ、夜中から雨。 11日(日)朝まで雨、昼から晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
国道325高森町高森の信号を右「高森駅方面」高森駅から左、一番初めの信号を左、曲がってすぐに、「高森観光交流センター」の専用駐車場、そこから、右前方に見えるのが「高森観光交流センター」 敷地内「高森中央バス停」から「快速 たかもり号」乗車、「萌の里・俵山登山口 「もえのさと・たわらやまとざんぐち」下車 運賃830円 産交ポータルサイト「快速 たかもり号」 http://www.kyusanko.co.jp/sankobus/toshikan/takamori/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
*)揺ケ池登山口登山口〜俵山山頂 2箇所の心臓破りの坂。標高差800m *)俵山山頂〜冠ヶ岳分岐 ガレ場、ロープ場有り、「中間ピーク」粘土質の登山道で急坂、難所。 注)揺ケ池登山口登山口〜冠ヶ岳分岐までがこの縦走コースの難所。 大雨時、強風時歩行困難 *)冠ヶ岳分岐〜地蔵峠 平坦で歩きやすい、地蔵峠からの冠ヶ岳登山口付近にトイレあり、キャンプ地に良し。地蔵峠付近も景色、キャンプ地に良し。水場「サントリーの森」内「遊水地」有り、冬場は水量が少ないかも。 *)地蔵峠〜大矢野岳〜駒返峠 詳しい内容「南阿蘇外輪山 地蔵峠〜大矢岳〜大矢野岳」 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-757873.html 大矢野岳後、倒木、笹の藪こぎ、水場有り(復興の水)。駒返峠は、キャンプ地に良し(丸山キャンプ場) *)駒返峠〜清水峠 「高千穂野」前後の急勾配の階段「天空の階段」雨天時注意、難所。 清水峠手前の登山道、芝生の為キャンプ地に良し。清水峠、景色良し。 *)清水峠〜長谷峠 長谷峠の案内版の前、広くキャンプ地に良し 清水峠から車道を経て、登山道に入る時に分り難い、建物まで行くと行き過ぎ *)長谷峠〜中坂峠 2箇所の分岐有り、すべて左側を行くこと。藪こぎ、枝が低い為、帽子着用の事。長谷峠大きい表札前、広いのでキャンプ地に良し。長谷峠から中坂峠間、917ピークを始め4箇所の芝生地有り、キャンプに良し、そこの木の椅子が安定が悪い為注意が必要 詳しい内容「南阿蘇外輪山 中坂峠〜長谷峠 縦走のテン場の下見」 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-715734.html *)中坂峠〜高森峠登山口 表札が少ない為、この間がもっともルートが分り難い。牛注意、牧場の中を入って行きます。「マムシ注意」の看板あり、高森峠登山口のゲートは出たら必ずチェーンをすること 高森地区、9月から10月が草刈時期歩きやすい、野焼き時期2月末〜3月 事前確認のこと *)高森峠登山口〜高森観光交流センター 高森峠登山口から九十九曲がりを経て下山も良し、登山口から左、黒岩峠へ牧場内を通過の為、道に牛がいます。車道に出るときは、ゲートにチエーンをかけて出ます、余裕があれば、「清栄山」や「高森どんの杉」へ!! |
その他周辺情報 | *高森観光交流センター http://www.aso-aso.com/009sightseeing/30other/takamori *高森観光交流センター横の公園 多目的ウォシュレットのトイレ有り、自販機有り *トイレ・水・食事等 「あそ望の郷くぎの」 http://aso-kugino.jp/asobou.html 「俵山交流館萌の里」 http://www.moenosato.net/ *アウトドアグッズ 「あそ望の郷くぎの」内「モンベルショップ」 http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=678527 *温泉 「四季の森 温泉」入浴料金 大人300円/小人150円 http://www.aso-shikinomori.com/ 「久木野温泉 木の香温泉」入浴料金 大人 300円 子供 150円 http://www.aso-kugino.jp/konokayu.html 他にも温泉いっぱいあります |
写真
感想
念願の南阿蘇外輪山縦走、高森地区は毎年9月末から10月頭にかけて除草を行うらしく、日程を10月10日に決定。しかし、週間天気予報を毎日見ると、土日が雨マーク!でもサイトによって晴れだったり曇りだったり。
当日、仕事が終わり、自宅で用意を済ませ、即効で「高森町観光交流センター」信号手前の空き地っぽい駐車場へ、そこで車中泊。朝、6:00の「高森町観光交流センター」前の停留所「高森中央」から「萌の里 俵山登山口」下車。
さて、いよいよ縦走の開始!森林に入るまで景色が良い、何度でも振り返り景色を楽しんだ。そこで、出会ったトレランの方と話を交わす、「外輪山縦走コースは階段ありますよ」の言葉。階段は、観海アルプス縦走で経験済み、しかしナメていた。
登山口から冠ヶ岳分岐までの間がもう大変!「中間ピーク」と手書きで、書かれていたピーク前後が物凄い斜面です、しかも粘土質で踏ん張りが利かない!ここで、転倒!幸先、縁起が悪い!冠ヶ岳分岐で出会ったハイカーに聞けば、ここまでが難所だそうだ。しかし、トレランの方が言っていた「階段ありますよ」の言葉がひっかかる。
ここからのコースは、展望が良い所が少なく歩き専門のコースだ!たまに景色が見えると感動!いや〜っもう!坂有り、藪漕ぎあり、倒木で這いつくばって行ったり、私にとって全部が難所でした!予定の「清水峠」(スタートから24km地点)まで行けず!結局、駒返峠でキャンプ!(スタートより18km地点)ここは、広場になっていて、ちょうど良いキャンプ場。表札には「丸山キャンプ場」と書かれていた、多分ここのことだろう。お地蔵さんにキャンプの許可を頂く。夕方5時半近くなので暗くなる前に、ツェルトを設営、階段をテーブル代わりにコンビニのおでん等を頂く、正面から阿蘇の夜景が綺麗。ラジオを着けると「・・・雨が西日本から・・」後はハングルしか聞こえない。森の中のキャンプ場と言っても、ちょっとした広場である。漆黒の闇の中、近くから聞こえる悲鳴の様な鹿の声、バリッと聞こえる明らかに枝を踏んだ音、ワクワクの中にも、ちょっと怖い!夜中、雨音で起きる3:00だ。装備を全部ツェルトの中に入れていたのが幸い、濡れずにすんだ。お湯を予め、水筒に入れて置いたので、それでインスタントのパスタを食べ、ツェルトの中で撤収!残りの距離を少しでも稼ぎたかったので、朝5時過ぎには出発!。
真っ暗!怖い!!ヘッドライトを装着。ストックに付けていた、イノシシ避け用で購入した鈴が功をようした。静けさの中を歩くより「チリン!チリン!」の音が勇気を与えてくれる。うっすら夜が明けて、突然、今までと違う階段が現れた!俵山で出会ったトレランの「階段ありますよ」の言葉を思い出す。階段の上の先がガスって見えない「天空の階段」いやいや!観海アルプスでもこんな階段は無かったぞ!登りも大変だが、下りはもっと大変、階段の木と木の間の土が無いのだ!グラグラするし、雨で滑る!ゆっくり横歩きで下って行く。
清水峠に来る頃は、夜も明けるしかし、阿蘇谷はガスって何も見えない。
ここで、アクシデント発生!長谷峠を過ぎ、崩土峠へ行くはずがまた長谷峠へ逆戻り!あれ!このコースは以前、下見で通った所、間違うはずが無い!絶対、タヌキに化かされている!後戻りすると木のを挟んで左右に道がある。後でログを見てみると、右も道に言って遠回りして、2つある木のゲートの奥のゲートを行けば良いのを手前のゲートを入り、表札に書いてある目的地の「崩土峠」に反応せず、さっき通った「長谷峠」反応したみたいだ!タヌキさん御免なさい!ここで1時間のロスタイム!。
中坂峠からは、牧場を通るコース。また、ここでも道を間違う!このコースは、遠くは久住、傾山等が見える開けた景色が良い今までと違うコースだ。これが気を緩めた!気持ち良いので、道なりに右に折れて歩いてしまった。粘土質の下り坂をこけそうになりながらも通過。ちょっとコースチェックをと思い。スマホを見るとコースアウト!右に曲がらず、まっすぐだった。粘土質の坂をまた上がり、そこに行くと芝生が生えている所で、道があるようには見えないのだが、ありました!道が!そこを抜けると牧場だ、牛がいる!この縦走で心配していたのが牛とイノシシだった、以前の下見の登山でイノシシとニアミス、そのため鈴を購入した。でも鈴は牛は寄って来そう。チリンチリン!牛がこっちをみている。でも大丈夫、離れているから!今度は、スマホを見ながら歩くと、下に道があるのに余計な藪漕ぎまでする始末、みなさん、牧場の走行は気を付けましょう!まあこの時点で足の痛みと疲れで、集中力は抜けてますけど!朝の雨も明け、太陽の日差しも強くなって、暑くなってきた。急な坂を上っていると、以前見たあいつがいた!!マムシだ!朝寒かったからこの陽気で、日向ぼっこしている所へ遭遇してしまった!坂が急なもんだから、目の前にマムシ君!私に気づいて、体を震わせ頭をこっちにむけた!「おい!」大声を出すがマムシはそのまま!ストックで軽く叩くが逃げない。この場がお気に入りみたいだ。ストックで引っ掛け遠くに投げ込む、ストックは武器にもなるのだ!ようやく牧場を抜け「高森峠登山口」へ、時間が遅いようならここから「九十九曲がり」を通り「高森町観光交流センター」へ行くことも出来るが時間が14時ぐらいだったので、予定通り「黒岩峠」を行くことを決めた!「高森峠登山口」から右へ「黒岩峠」の表札が出ている。ここも牧場内を行く、行くと今度は奴等が道を封鎖していた!牛だ!6頭ぐらいはいる。足が止まる、俵山で出会ったトレランの言葉を思い出す「イノシシは出会えば向こうから逃げますけど、牛は小牛がいたら追いかけて来る場合があるからですね」チリンチリンも効かないかも知れない、それ以上に興味を示して寄って来るかも、以前、会社の横にある牛舎に行ったら、牛が全部寄って来たのだ、それを思い出した!しかも、子牛が2頭いるではないか!絶対絶命!回れ右で「九十九曲がり」を通って帰るか?!いや!ここまで来たのだから!「シッシッ」と言うと座っていた黒牛が避けだした!全部がこっちを見ている!また、「シッシッ」と言うが動かない、赤牛がつぶらな瞳で、こっちを見ながらウンコをやりだした、肛門のシワシワまではっきり見える、そっちがその気なら!武器のストックをかまえる、落ち着け!状況確認だ!すると左側が行けそうだ。動物は目を合わせるといけないと言うのを思い出す、目を合わせず、ストックを握り締め、歩き出す。座っていた黒牛が起き、体をこっちに向けだす。ゆっくり刺激せず通過。今、思い出したが目を合わせていけないのは、猿だったですね!ここからのコースは、よくこんな所にコースを考えたなと言うコースで、アップダウンの繰り返し、しかし時折見える、阿蘇五岳!景色良いな!遠くに風車が見える、横の山は俵山だ、昨日あそこの先からやって来たんだ、俵山から、たどって外輪山を見渡す。良くこの距離歩いたな、俺って凄いことしたんだと思い感動する。感動もつかの間、足の指は痛いし、疲れているし、膝も痛い!ようやく最終ゲートに到着、門にチェーンをかけ、後はダラダラ車道を下って、「高森町観光交流センター」には17:30に到着!帰りに温泉でゆっくり旅の垢を落として帰宅しました
*)出会った動物
鹿、うり坊、マムシ、牛、ホバリングしていたクマタカっぽい鳥?、笹が大きく動くほどの動物、「フゴフゴ」と言う声、
*)改善
今回水を持って行く為、45Lのザックの容量を少しでも上げたいので、いろいろ装備をコンパクトに変えてみた。モンベルムーンライトテント(2.1kg)をツェルトに、雨具の上下をポンチョに(足はゲイターのロングで対応)。
途中水が補充出来ないので、食事はパック入りの一人用おでん(水分も取れる)。コンビニのパック入りの惣菜(直に食べられる、洗わなくても良い、観海アルプスでも使用)。体拭き用の大判ウェットテッシュ。
水は、ウォーターキャリー2L、とハイドレーション3Lの合計5Lを持参、ギリギリ足りました。気温がまだ高かったら足らなかったでしょう。
*)反省
1)一度来た道でも気を抜かない。
2)時間を決めてコースを確認。(こまめに!)
3)テン場は本人の体力の距離で決める。
*)他の縦走コース
俵山から行くか、黒岩峠から行くかで違ってきます。今回は、難所の俵山方面を体力がある先に持って来たのでよかったかもしれない。
交通機関も今回はバスを利用しましたが、南阿蘇鉄道も利用できます(しかし標高差が大きいし距離も長くなる)。帰りを交通機関利用する場合、時間が合わない場合があります、行きを交通機関を使った方が良いと思います。また、地蔵峠・清水峠・中坂峠・高森峠等の区間ごと分けて縦走する方法もあります。移動手段が無かったら、タクシーで移動して帰ってくる方法もあります
南阿蘇鉄道時刻表
http://ekikara.jp/newdata/line/4302011.htm
産交ポータルサイト「快速 たかもり号」
http://www.kyusanko.co.jp/sankobus/toshikan/takamori/
*)水場の件
地蔵峠近く「サントリーの森」内に湧水地。大矢野岳近く、駒返峠方面へ向かう途中に水場有り(復興の水)。ただし、季節に応じて水が有るかは不明。
水を必要分持っていくか、デポする場合は、地蔵峠・清水峠・中坂峠・高森峠登山口(車で行ける)に持って行くと良いでしょう。ある人は、デポする荷物に「南阿蘇外輪山縦走中、月日、そのままでしておいて下さい」と書いている人もいるみたいです。最悪の場合、携帯浄水器があれば便利。
*)エスケープルート
地蔵峠・清水峠・中坂峠・高森峠登山口が舗装道路のエスケープルートです(タクシー呼べます)、他に護王峠(久木野へ)・冠岳分岐(本谷越登山口)・駒返峠(グリーンロード)もエスケープルートです。すべて、県道28号線にでます。「快速 たかもり号」も一部が県道28号を通ります(路線確認の事)、時間が合えばピックアップできるかもしれません。地蔵峠下山中よく見る表札が「中松駅」の看板、南阿蘇鉄道の最寄の駅です、運が良ければ、トロッコ列車に乗れるかも。未確認ですが崩土峠・長谷峠・天神峠は廃道の可能性大。清水峠から下った、「清水寺」前には湧水が出ています。
*)充電器
私はスマホで、ログ取りとコース確認をするので、必ず容量が多きい充電器を持っていきます。今回の一泊二日で、機内モードにしても2回充電しました。充電が無くなると外部に連絡が取れませんので必ず充電器を持っていきましょう
*)歩くのが嫌になったら!高森町タクシー一覧
有限会社阿蘇観光タクシー - 配車室TEL:0120090029
有限会社くさむらタクシー - 配車室TEL:0120125029
有限会社津留タクシー - 配車室TEL:0967650133
*)トレッキング中、具合が悪くなったら
・ 平田医院
内科,外科,消化器科,循環器科
〒869-1602
熊本県阿蘇郡高森町高森1613-6 0967-62-0735
・南郷谷整形外科医院
整形外科,リハビリテーション科
〒869-1602
熊本県阿蘇郡高森町高森2186-1 0967-62-3351
・渡邊総合内科クリニック
内科,呼吸器内科,循環器内科,消化器内科,神経内科,リウマチ科
〒869-1602
熊本県阿蘇郡高森町大字高森2022番地3 0667-65-2201
高森町から物凄く離れてますけど総合病院です
・阿蘇医療センター
〒869-2225 熊本県阿蘇市 黒川1266
0967-34-0311
*)外輪山で出会うかも?野生動物達
猿・・・・久木野地区では猿がいます。見た方はラッキー
イノシシ・見る確立は高い、私もニアミス経験有り。熊鈴で対応
野犬・・・猟犬が猟の時に、デポできなかったのがそのまま野犬に
牛・・・・一番見ます、慌てず無視して歩きましょう
狐、たぬき・・夜、テン場に来て食料をあさるかも
山ヒル・・・います対処法 http://y-siraberu.com/605.html
鹿・・・・・時々鳴き声が聞こえます
マムシ・・・10℃以下で冬眠、真冬に縦走すると会いません(笑)
クマタカ・・地蔵峠付近で目撃できるかも、もしトンビでも
あれはクマタカと確信すること(笑)
*)北外輪山を行く
今回は、南外輪山を縦走しましたが、ここ数年、北外輪山も歩かれるんです、縦走できるか確認中ですが、阿蘇北外輪山や中央火口丘にある草の道(約40本)を活用してトレッキングが出来ます。
北外輪山トレッキング協会
http://sf.kcn-tv.ne.jp/users/taka-higotai/indexaso.html
*)最後に
将来的には,高森〜根子岳〜宮地、北外輪山縦走と今回の南外輪山を縦走で、メガお鉢周り「阿蘇外輪山お鉢周り縦走」なんてやってみたいです。いつになることやら!
、
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