錦秋の剱岳、立山


- GPS
- 18:24
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,179m
- 下り
- 2,182m
コースタイム
- 山行
- 2:28
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:37
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 3:49
- 合計
- 8:33
天候 | 初日:曇り時々雨、二日目:霧雨のち晴れ、三日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
剱岳の登山道はすべて危険といえば危険、無理に一泊二日で歩こうとしないほうが良い |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
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---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
備考 | 秋真っ盛り。夏用シュラフで不安を感じ、ダウンのパンツと中綿入りの防寒ジャケットを持ったが、結果的にはちょうどよかった。 |
感想
岩と雪の殿堂、剱岳に行ってまいりました。
初日は東京を早朝に出て富山を経由して室堂に11時頃に到着。北陸新幹線「かがやき」は早いですね〜。トイレもウォッシュレットですよ!
室堂に着いたその時点では晴れ間もあったのですが、すぐに霧〜小雨といった天気に。久しぶりのテント泊、たいして重くもない荷物が重く感じるのは、乗り物で2400mまで一気に上がったからか…。
淡々と歩き剣沢に到着。一日ずらしたからか、テントもそれほど多くなく、好きな場所に自由に張れる。雨が降り続いたため、読書などしながら時間を過ごす。晩御飯はアルファ米とドライフードのカレー。味はかなりのハイレベル。今回は生卵を持参したため、スクランブルエッグも作ってみたが、やはり美味しい。
夜になるとぐっと冷えてきたため、冬用のダウンの防寒パンツと中綿入りのジャケットを着こむくらいでちょうどいい。やはり夏用シュラフでは少し足りなかったようだ。
翌日は雨はだいぶ収まったが、霧雨模様。予報によると、日中に回復するらしく、あまり早く出ても仕方なさそうなので、少し明るくなった5時30分頃に出発。
雨の中、剱山荘を通過。一つ目の鎖場を通過したところ、上から3人の女性軍が現れる。どうもルートを誤ったようだ。偶然の出会いだが、この後、頂上から剱山荘まで一緒に行動することになった。一服剱、前剱と全くの霧の中だが、徐々にコースは厳しさを増してくる。平蔵のコルのあたりから風があたるようになり、岩だから、と思って手袋を外していたため、タテバイでは素手が凍えそう。タテバイを通過すると、今回もっとも驚愕した事態が…。
先行していた60代くらいの夫婦連れのうちの女性が、滑落!!
縦回転でもんどりうちながら4mくらいは落ちたろうか、すぐ上で落ちる勢いは止まったが、それでもず・・ず・・・とずり落ちている。私と女性軍のトップが駆け寄り、何とか停止させることに成功。ヘルメットも着けていなかったので、大けがをしていてもおかしくない落ち方だったが、少し腰を打って顔の擦り傷くらいで済んだのは超が付く幸運と感じた。後で聞いたことだが、今日中に下山したいために急いでいたということであり、やはり無理な日程の重圧は怖いものだと感じた。素手だったので握力もなくなってしまっていたのだと思う。数分で問題ない様子になったため、再び登りだす。
ここで、すぐに天候が回復基調に変わり、青空に虹が出る中、頂上へ向かう。祠が見え、頂上に到着。意外に暖かく、上着も脱げるくらいだ。青空の下、雲海の上に高い峰が顔を出すような光景は見飽きない。
女性軍の時間の制約もあり、割とすぐに下山開始。視界が効くようになると、あらためて高度感を感じる。ヨコバイから平蔵の頭を過ぎて、前剱への間で、さきほどのご夫婦に追いつく。改めて無事を喜び合い、女性軍はナミダナミダで抱き合っていた。
疲労の色が濃い女性軍となんとか剣山荘に到着。今日中下山組の女性軍とはここで別れ、テン場へ帰る。連休初日ということで剣沢のテント場は打って変わった賑わいぶり。すっかり晴れた夕方には美しい雲が出た。いろいろあったが終わってみれば素晴らしい日になった。
次の日は、朝から素晴らしい登山日和。真っ暗なうちからヘッドランプが剣の稜線に行列を作っている。ピッケル、アイゼン、ロープなどの登攀用具を持っている人たちも多い。自分も次は長次郎雪渓を上がりたい、できればスキルを磨いて八ツ峰に行くとしよう。
別山から立山を回って帰ることにする。テントをしょっているが体調も良く、さくさく上がれる。別山からは剱岳が七支刀のような全景をさらしている。たぶん、ここが異界との境界だったのだろうなぁ…などと思いつつ記念写真を撮りあったりする。
今回の第二のびっくりは富士の折立。頂上に小さな岩峰が聳えているが、岩はかなり不安定。人の後ろも怖いので、小鞍部から直登していると、大きな声と音!
踏みあとのルート上の一抱えもある岩がいきなり崩れたとのこと…!
ここでもけが人はいなかったが、それも単なるラッキー。だれもが当然のように登るのも少し危ないのではないかと感じた。立山の稜線上からは、白馬〜針ノ木への後立山の稜線もすべて見える。そして、槍・穂を中心とする北アのほぼ全部が見え出す。素晴らしい天気と眺めでかなり気分良し。
いろいろあったので、前回は飛ばした雄山神社に参詣していくことにする。500円で境内に入ると、しばらく待ってから雄山の頂上に立つ小さな祠へ。そこには神主さんがいらっしゃって、身体安全祈願の祝詞をあげていただけ、お神酒も一滴飲める!
雄山から一の越への下りは大渋滞。といっても下りが混んでいるのではなく、下から頂上までの上りがほぼ繋がっているような混雑だ。石を落とさぬよう、なんとかルートを繋げて降りると一安心。ある意味、ここが一番疲れたかもしれない。
この後は、秋晴れの中、錦のような紅葉を眺めつつ室堂へ戻った。次はバリエーションルートから登りたい、と強く思った剱岳登山だった。
北陸新幹線、しかもかがやき! めっちゃうらやましいです☆ミ
しかし滑落とか大きな岩が崩れたとか…やっぱり一般ルートでも劔ってコワイですね><。。人助けのあとのご褒美虹、納得です(^_-)☆
Highlandさんなら一泊2日、あるいは日帰りでも可能な気がしますが、念のため2泊ってオトナの選択ですね! ゆったり行程なら私も行けるので機会あったら
こんな高度なお山じゃなくてもご一緒してくださいねー^^
ケド、Highlandさんって長文お描きになるイメージなかったです。あちらでしか知らなかったので(笑)
ビール買い込むってコメント見ました(笑)お好きなんですねー^^ お写真拝見する限りぜんぜん太ってらっしゃらないです!! 室内の後飲みましょ^^b
ブロッケンもすごいショットですー!!
Highlandさんなら池ノ谷も長次郎谷も八ツ峰もチンネも行けます! その時のレポ楽しみにしています♪
最後までお読み下さってありがとうございます。
リポDのCMほどダイナミックな感じじゃなかったんですけど、あんな滑落を見るのも初めてでしたから顔色変わってたと思います、たぶん。レスキューも一度どこかできちんと勉強したほうが良いかな?なんて思いました。
一般ルートなので、誰でも登れる・・というのが落とし穴ですね。私も日帰りはとても無理で、一泊二日はあくまで小屋泊で元気な人の日程かな・・と感じてます。というか、剱岳、弾丸登山は少しもったいないと思いました。すぐにまた行ってもいいと思う山もめったに無いのですが、剱岳の場合はまた行きたいという山でした。
ご存知のとおり、筆不精なのですが、ヤマレコは沢山書くと「情報量S」とかになるので、むりやり沢山書いている面はあります(笑)
そのうち山や飲みをご一緒できるといいですね!
そうですね、弾丸登山もったいないですね! 景色をじっくり眺めないとですね、めったにこれる場所じゃないですもんね。劔はまたすぐに行きたいと思った山…。おー!そんなこと聞くと私も行きたくなっちゃいます!でも怖い。。でもきっと来年行きます^^b はい、山や飲みご一緒できる日を楽しみにしています。私はもっと体力つけなきゃなのでトレーニング登山がんばります(^−^) 今夜発で常念〜蝶〜上高地いってきまーす
そうなんですよね…山行記録書かないと、山行記録の検索もさせてもらえないんですよね…(>_<)。。私向きじゃないので(笑)ココでは記事まったく書かないですー
劔御前小屋とか別山あたりから眺める劔の迫力は素晴らしいですから。オススメです。
常念山脈、行ったことないんですよね〜、裏銀座も行ったことがないです。羨ましいですね〜。天候に恵まれ、良い登山になりますように!
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