【雲ノ平・鷲羽・水晶・黒部五郎・薬師】うまいこと混雑回避してシルバーウィークの北アルプスを満喫しました!(折立〜五郎平〜雲ノ平キャンプ場〜三俣キャンプ場〜鷲羽岳〜水晶岳〜三俣キャンプ場〜黒部五郎岳〜薬師峠キャンプ場〜薬師岳〜折立)
- GPS
- 78:36
- 距離
- 82.3km
- 登り
- 6,180m
- 下り
- 6,181m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:09
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 10:03
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:55
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 7:21
天候 | ■1日目(9/19) 雨のち晴れ 登り始めは雨、五郎平の近くまで来ると雲の上。後から聞いた話だと、下は雲っており、山の上だけ晴れていた模様。ラッキー。 ■2日目(9/20) 快晴! ■3日目(9/21) 曇り時々晴れ ■4日目(9/22) 快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富山からアクセス。 23:00過ぎに有峰林道の亀谷温泉口に。先着1台で、2台目。 翌朝、05:00過ぎに目を覚ますと、数十台がズラリと。 有峰林道では工事のため片側通行の箇所あり、長い場合は10分待ちだとか!? 折立で通常の駐車場には止めることができず、少し離れた臨時駐車場へ。 ■帰り 行きにはなかった路駐がいっぱい。交通整理の係りの人に聞くと、1km先まで路駐だとか。帰るときに見ると、トンネルの中まで路駐でいっぱい。 帰路は飛越トンネル経由で岐阜側から。 有峰湖の西岸は1.5車線。ブナ林の快適な道。有峰湖を離れると2車線道路。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体に、非常によく整備された道でした。 ■折立〜太郎平 太郎平までは、下の方が滑る道、上の方はガレ場と、歩きづらい印象。 途中からは剱岳、立山、薬師岳の展望。 登りの時は雨が降っていたので、剱岳と立山は、下りでしか見えませんでしたけど・・・ ■太郎平〜雲ノ平 薬師沢小屋までは下り。紅葉が非常にきれいでした。 薬師沢小屋を超えると、雲ノ平へは急登。過去に歩いたことがあるところと比較すると、合戦尾根・笠新道よりは急だったと思います。距離が短い(と言っても2時間)から、北アルプス3大急登に入れてもらえなかったのか? 登り切ってからは木道が中心。周りの景色がよく、非常に気持ちがよい道です。 この日の雲ノ平キャンプ場は50張弱で、まだ余裕あり。 ■雲ノ平〜三俣山荘 雲ノ平から三俣に向かう木道がやたらと滑りました。反対から来た方に注意を促されていたため、気を付けてはいたのですが、転びこそしなかったものの何度か足を滑らせました。 三俣キャンプ場は、朝のうちにテント設営したので、いい場所をキープできました。戻ってきたころには、かなりギュウギュウ詰めで、傾斜のあるところに張っている方も、かなりおられました。 ■三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳 急なところもありますが、景色がよく気持ちのよい稜線歩き。 ゆったりした鷲羽岳の山頂に比べて、水晶岳の山頂はかなり狭く、入れ代わり立ち代わり人も多かったため、あまりゆっくりもできませんでした。 岩苔乗越から黒部源流までは沢沿いの道を下っていきます。ここは人も少なく、紅葉もきれい。 ■三俣山荘〜黒部五郎岳 巻き道経由。細かいアップダウンの繰り返し。 途中で雪渓もあり。もう少し早い時期ならトラバースなのでしょうが、この時期は小さくなっており、雪渓の下部の道を進みます。 稜線との道に合流すると、一気に反対から向かってくる人が増えます。 前日の黒部五郎小屋の混雑具合が想定されます・・・ 黒部五郎小屋までは下り基調。途中からは岩場で、少し滑る道。 黒部五郎小屋を出ると、しばらくは樹林帯の道。ちょうど紅葉がきれいでした。 樹林帯を抜けると、黒部五郎カールを登ります。下部はなだらかな岩場。上部に行くほど急になります。 黒部五郎の肩まで出ると、ザックをデポして少し歩くと広い山頂へ。 ■黒部五郎岳〜薬師峠キャンプ場 上から、あるいは遠くから見た時には、なだらかな稜線。実際には、かなりアップダウンがあります。まあ、えてしてそんなもの。 晴れていれば、展望が良そうな気がしますが、残念ながら、この日は展望なし。 黒部五郎岳からしばらくは急な下り。 赤木岳の前後も、急な上り下りが待っています。 ここを越えてしまうと、つらいと感じるところはありませんでした。 五郎平からは木道。しばらく歩いて、下ったところが薬師峠キャンプ場。 私が到着した時点で110張。傾斜のあるところに張っている方もいらっしゃいましたが、連休初日は300張、2日目は200張で、これまでにない混雑具合だったとか。 ■薬師峠キャンプ場〜薬師岳 最初は沢を登っていきます。 沢を出ると、稜線まではカールの端っこを登っていきます。稜線に出ると一気に視界が開けて、気持ちのよい道です。 最後はなだらかな道をたどって山頂へ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
ゲイター
レインウェア
ダウン
フリース
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
酒(ウィスキー400cc)
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感想
せっかくの5連休。混雑は予想されるものの、出かけないわけにはいきません!!!
(と思う方が、世の中、いっぱいいたのでしょう・・・)
最後の日くらいはゆっくりしたいということもあり、4日間の日程で行くことができる、行ったことがないところということで、憧れの雲ノ平をめぐる旅に!!!
3泊だと山小屋の方がラクではあるのですが、布団ひとつに2〜3人という状況はイヤなのでテント泊で。
雲ノ平までは普通は2日間。ここを1日で頑張れば、混雑を避けることもできるだろうと予想して、折立インで1日目:雲ノ平キャンプ場、2日目:黒部五郎キャンプ場、3日目:薬師峠キャンプ場のコースをチョイス。
■1日目(9/19)
数日前から雨予報・・・
1日入るのをずらすことも頭をよぎりましたが、混雑するのがとにかくイヤだったので、この日は移動日と割り切って雨の中をスタートします。
登り始めて30分で、メガネを忘れたことに気づく。1時間のロスはあまりに大きいので、このままいくことに。
五光岩ベンチを越えたあたりから、雨も止んで空が明るくなってきます。
このまま降らないでくれ〜、と思いながら歩いていると、なんと、太郎平に近づくときれいな青空が広がっています。
いや〜、うれしい方向に予想外!!!
テンション最高潮で歩みを進めます。
が、太郎平の手前で、今度はメガネケースの中にスマホ充電用のUSBケーブルを入れており、まとめて忘れたことに気づく。
バッテリーは持ってきているのに・・・
私はGPSログを携帯版の山と高原地図アプリで取っているので、充電できないのは致命的。ですが、さすがにここから戻る精神的余裕も、時間的余裕もありません。
テン泊の方であれば、バッテリーを持ってきている人もいるだろうと思い、誰かにUSBケーブルだけ貸してもらおうと決め込み、前に進みます。
想定していたよりも早く五郎平小屋に到着して、五郎平小屋で早めのお昼ご飯。
ネパールカレーにも魅かれたのですが、最終日の楽しみの取っておこうと、この日はラーメン(結果的には、これが選択ミス・・・)。
この日は雲ノ平を目指していたため、食べたらすぐに進みます。
薬師沢小屋までは紅葉の道。紅葉を楽しみながら、薬師沢小屋までは順調に。
ここから先、薬師沢から雲ノ平への登りはツライです。。。
確かに距離の割にコースタイムは長いし、等高線も詰まっているし、急であろうと想定はしていましたが、思っていた以上でした。
雲ノ平にはまた行きたいと思いますが、ここはもう、登りたくないと思うくらい。
午前中に雨でぬれたこともあり、雲ノ平では空いていたら小屋泊も考えていました。
が、ふとん一つに2名でご案内と聞いて、ノータイムでテント泊を選択してビールを購入。
実際にはどうだったのでしょうね?
後から連休2日目はスゴイことになっていたと聞きましたが・・・
テン場に到着して、うだうだと飲みながら、隣のお姉さんと会話していると、なんとその方、西穂〜ジャン〜奥穂〜新穂高の後に、続けざまに雲ノ平行き。そこから先も鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳から折立に下山ということで、そこまでは私と同じ行程。
その方、テン場の混雑を避けるために、翌朝は三俣キャンプ場に向かって場所確保、そこから
私はもともと、水晶岳〜鷲羽岳経由で黒部五郎キャンプ場を考えていましたが、場所を確保できないリスクを減らすために、同じ行程で相乗りさせていただくことにします。
反対側のお隣さんは、薬師沢の手前でタバコ休憩されていたところを私が抜いて、歩いているうちに抜かれて、その後にまたタバコ休憩されているところを抜いて・・・を何度か繰り返しながらあいさつしていた方。
別の方と話をしているのを聞いていたところ、亀谷温泉で私の後ろ、3台目に並んでいた方だったということ。まあ、なんつー偶然か・・・
日没後、少し本を読んでから寝ようと、LEDのランタンを点けようとしたら、点灯ボタンを押した瞬間にがぶっ飛んだ。。。
忘れものは多いし、踏んだり蹴ったり。
こうなったら割り切るしかなく、一通り飲んだくれた後、19:00には就寝・・・
普段より5〜6時間早い就寝ですが、それでも寝ることができるのが不思議。
■2日目(9/20)
1時にバッチリ目は覚ましましたが、その後もうつらうつらとしており、気が付いたらすでに5時前。
いつもそうなのですが、暗いうちから行動するって、どうにも苦手なんですよね・・・
結局、この日も行動し始めたのは6時過ぎ。
まずは三俣キャンプ場に向かい、テン場を確保します。08:30に到着しましたが、連泊組も多いのか、この時間でもテントはいっぱい。それでもいい場所のキープには成功です。
テントを張った後、まずは鷲羽岳に向かいます。
が、空身に近いのに、まったくペースがあがりません。ヘロヘロになりながら、鷲羽岳に登頂。
登頂したタイミングでのどの渇きに気が付いて、一気に水分補給します。すると、しばらくすると元気に。どうやら、自覚のないままに脱水気味だった?
確かに、夜は乾燥していて朝、起きたタイミングではのどが渇いていましたし、にもかかわらず、朝起きてからは食事に含まれる水分+歩きながら少しの水分しか採っていませんでしたが・・・
元気にはなってきたものの、それでも、単純に体調が悪い可能性もありますし、どうせ時間もありますし、この日はチンタラ歩きを決め込みます。
チンタラと景色を楽しみながら稜線を歩き、水晶小屋についた時にはもう、お昼過ぎ。
ここで遅めのお昼ごはんに力汁(モチ入り味噌汁)をいただきます。正直、あまり期待はしていなかったのですが、これがめちゃくちゃうまかったです。
水晶小屋で元気を分け与えていただいてからは、水晶岳へ。狭い山頂に先着が10名ほど。
北アルプスの真ん中にいるぞー!という感じで、最高の景色。
読売新道方面を眺めながら、「来年(か再来年)には縦走するから待ってろよ!」と心に誓い、その時に水晶岳でノンビリしようと、あまり長居はせずにUターン。
三俣キャンプ場へと戻ります。
結果的には、朝にテントを張って正解。傾斜地にテントを張っている方もいれば、水の流れる近く(というか、上?)にテントを張っている方もいます。
三俣キャンプ場の混雑具合を見ると、おそらく黒部五郎キャンプ場も、かなり混雑していたのではないかと。
戻ってほどなく、食事をしながら&ビール→ウィスキーを飲みながら、近くの方と談笑。その方もここから先、翌日に黒部五郎岳経由で薬師峠キャンプ場泊。薬師岳に登るかどうかはわからないけれど、折立に下山する日は一緒で、バスで帰る予定ということ。
ちょっと聞いてみると、持っていました充電用のUSBケーブル!!!
ケーブルをお借りして、スマホもお腹いっぱいに。
夜は電源を切ってますので、これで最終日まで持ちそうです(持ちました)。
ありがとうございました!!!
お礼に折立で見つけたら、車で駅まで(東京の方ということでしたが、東京までは渋滞で何時になるかわかりませんので・・・)とも思っていたのですが、残念ながら見かけることができず、でした。
この日も一通り飲んだくれたあと、19:00には就寝・・・
■3日目(9/21)
目が覚めたのは04:30前。
食事の前に、水を汲みがてら空いているうちにと、小屋のトイレに向かうと、もうすでに大行列・・・
そんなこんなで、この日も結局、出発は06:00頃。
この日は朝から雲が多い天気。
もう少し、スタートが早ければ三俣蓮華岳も登って行こうと思っていたのですが、結局、巻き道から進みます。
進む途中で見える黒部五郎岳は、雲は多いものの、山頂は雲がかかったり取れたりの繰り返し。
なんとか持ってくれないかなー、と思いつつも、早い時間でないと雲がかかりやすい山だというのは聞いていたため、半ば景色は諦めながら先に進みます。
カール下部では紅葉を楽しみ、カール上部では急坂に苦しみながら、山頂に到達。
この日、時間がかかったのは間違いなく、前日までの疲労ですね。
山頂は残念ながらガスでした。
ちょうど周りの景色が見えた瞬間もあり、少し待てば晴れるかも?と待ったのですが、晴れる気配もなし。
早々に諦めて先に進みます。
結果的には、その後の稜線もきれいに晴れることはありませんでしたので、あまり待たずに正解だったのでしょう。
ガスの中の稜線を歩き、太郎平に到着したのは15:30頃。このタイミングでは薬師岳方面のガスは取れていました。
そして、その時間帯から折立に向かって下山していく人たちが。。。
コースタイム通りだと、折立につくのは18:30。おいおい、これから下山だと暗くなるだろう、と思いながら、かまってはいられないので、テン場争奪戦に薬師峠に急ぎます。
薬師はシルバーウィーク1日目が300張、2日目が200張だったそうだ。3日目は私が到着した時点で110張。
思っていたほどの混雑もなく、場所を探しているうちに、奥の方で非常にいい場所を見つけることができました。
3日続けて、平らなところで寝ることができました。
隣ですき焼き。私も子連れの時は山鍋が多いので、似たようなものかと思いつつ、ドライフーズに慣れた身にはちょっとうらやましく。3泊4日では、無理な話ですが・・・
この日もやっぱり、19:00には就寝。健康的です。
(次の日に帰宅してからは、すぐに元通りでしたが・・・)
■4日目(9/22)
やはりこの日も1:00に一回、ぱっちりを目を覚まします。
が、その後、トロトロとしている(と思っている)うちに、気が付いたら明るくなっています。時計を確認すると05:00過ぎ。何時間、寝てるんだ・・・
さすがにすぐに行動しようと、外に出ようとすると、フライシートが固くなっていて、音を立てます。はい、凍り付いていました・・・
早くも秋から冬への季節の移り変わりを感じました。
外に出るといい天気。朝食を済ませて、最後の薬師岳へと進みます。
この日はほとんど空身に近い状態ということもあり、快調に歩を進めます。
途中の景色を堪能し、それなりに写真も撮っていたはずですが、1時間40分であっという間に山頂に登頂。
絶好の秋晴れで、360度の大パノラマ!
薬師山頂では、近くにいた高山から来たという男性と、富山から来たという女性と談笑。お二方とも、北アルプスが近いロケーションでうらやましい。
ノンビリしながら話しながら、30分以上まったりタイム。
たっぷりと北アルプスの景色を堪能して、エネルギーをチャージして下山します。
テント撤収した後、五郎平小屋では、初日に見送ったネパールカレーを!
・・・と思っていたら、なんとこの日はやっていないと。気になったら、その場で食べておくのが正解でしたか。。。
しょうがないので普通のカレーを食します。
食べ終わると、山頂でお会いした方々が、生ビールを片手に盛り上がっているのを見かけました。
すごく魅かれたのですが、下山までに酒が抜ける自信がなかったのと、山を歩いているときに飲むと、足があがらなくなってしまうのが経験上わかっているので断念。
ご挨拶だけして下山を開始します。
太郎平からの下山路は、途中からは展望もないため、また、この後、長時間のドライブも待っており、少しでも早めに帰りたかったため、急ぎ足で下山。
結構、あっという間の下山でした。
うまいこと混雑も回避できて、好天と、ナイスな出会いに恵まれた山行でした。
とはいえ、今度はもう少し、静かな山歩きを楽しみたいな〜
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