木曽駒の大きさを実感! 標高差2000m
- GPS
- 34:20
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,469m
- 下り
- 2,466m
コースタイム
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 10:57
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ちなみにここは権現山経由木曽駒登山道の起点になっています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
権現山から西駒山荘にかけて、歩く人がかなり少ないようです。 道は整備されていますが赤テープなどは少なく、地形図は必携です。 |
その他周辺情報 | 下山後は駒ヶ根の「こまくさの湯」に寄り道しました。 大人610円とリーズナブル。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(3)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
筆記具
ライター(1)
ナイフ(1)
保険証(1)
飲料(1)
ティッシュ(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
レインウェア
防寒着(1)
スパッツ(1)
手袋(1)
ストック(1)
ビニール袋(1)
替え衣類
入浴道具
シュラフ(1)
シュラフカバー(1)
ザックカバー(1)
クマよけ鈴(1)
食器
水筒(1)
時計(1)
日焼け止め(1)
非常食
テント
マット
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル
ファーストエイドキッド
カメラ
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感想
中央アルプスの主峰でありながら、ロープウェーでお手軽に登れる山とレッテルを張ってしまいがちな木曽駒ヶ岳。
何度か足を運ぶうちに、この山の魅力をもっと感じてみようと欲が湧いてきたのはもうしばらく前からです。
3000m近い山の登り応え、しんどさ、麓からの多様な自然、何より自分の体を使い切った実感。
・・・ついでにこの連休中でも混雑しない登山ってことで(笑)
去年4月にこのルートを登りに来たのですが、下りで使うはずのロープウェーが点検運休と重なってしまい、途中の稜線上でテン泊して撤退に終わっていました。
その時のルーファイの失敗や各種反省を生かし、でっかい木曽駒を見せてもらいに来ました。
プランではJR下島駅前に車を停めることにしていたんです。
しかし、着いてみると駅前のスペースはあまりに小さく、地元に迷惑かけてしまいそう・・・
一旦歩き出したもののすぐ車に戻り、結局去年と同様伊那スキーリゾートのセンター前に停めました。
標高が200mばかり上になるので「麓からスタート」にはならないかとちょっと気にしながら、それでもその分浮いた時間に気を楽にして歩き出しました。
スキー場のゲレンデに沿った林道をまっすぐ上がると登山口。
去年はさっそくその登山口を間違えて作業道に入ってしまい、山中で散々ヤブコギした末に稜線に這い登ったのがトラウマになっていました。
2度目になると前回どこで何を間違えたのか、ちゃんと理解しながら進むことができてかなり不安を消すことができました。
ロープウェーができる遥か以前からの登山道とのことで、道標も新旧混じっています。
夜中の登山道、暗闇や何の物音もしない雰囲気にはもう慣れっこですが、私の地元と違ってここではリアルに熊の心配をしなきゃいけません。
鈴の音を響かせながら闇の中を登ります。
空気のひんやり感と、地面からのしっとり感に気持ち良かったのはしばらくのこと。
登るうちに汗が噴き出てきます。
立ち止まると汗が冷えて寒さを感じるので、そのあたりペースを気にしながら急登をこなします。
なんだかんだと気を使いながら、久々のテン泊装備の重量にも体を慣らしながら、ペース的には予想よりも順調に標高を上げて・・・
少し白んできた空の色に気づくころ、音のなかった森の中で野鳥が一羽、恐る恐る小さく鳴き始め、応えるようにあちらこちらからとぎれとぎれの声が、やがておなじみの賑やかな森の朝になったのを聞いていました。
権現山から稜線を進み、五合目を過ぎると権現づるねのやせ尾根が続きます。
勾配の緩急を繰り返しながら標高を上げ続け、樹林帯が切れると西駒山荘が現れます。
登山道が岩道になって、行く手の山肌が赤や黄色に染まり始めたのを眺めながらの素晴らしい稜線歩きです。
この時間朝日に輝く木々を正面に見ながら歩けるのは、このルートを歩いた者の特権かも・・・
逆光で見るより色がくっきり出ています!
濃ヶ池分岐から馬の背に入り、もう一息の登りを張り切ろうとは思うものの・・・
情けないことに足はさっきから悲鳴を上げて、というか、前に出るのを嫌がって歩行速度が遅いこと!
テン場が見えるまでの登りをなんとかごまかし、ようやく到着(ため息)
この連休、実はとんでもない人出を予想していたんです。
テン場も場所の取り合いが凄いんじゃないか、張れなかったらどうしよう?
なんて想像が膨らんで、午前中に着こうと少々焦っていました。
実際には冒頭に書いたように、この山に泊りで来る人は限られるようで、テン場が混みあうことはなかったのです。
設営を済ますと程よく休息も取れたようで、どうせなら今日のうちに、となんだか元気に山頂を目指していました。
普段カレンダーの休日と自分の休みが合うことがないもので、こんな賑やかな山頂にテンションが上がっていたようです(笑)
山頂を訪れる人たちは老若男女さまざまですが、この展望や風、光を楽しんでいるのは同じです。
ロープウェーのおかげでこの山が多くの人に門を開いていること、素晴らしいことに思えます。
千畳敷の駅を出た途端に包まれるこの山のスケール感は、ぜひ多くの人に味わってもらいたいものですし、そこからこの山頂まで足を延ばすだけの魅力を多くの人が感じられればさらにいいですね!
頂上山荘が閉まっていたのは、山荘のビールを楽しみにしていた身としてはショックでした(泣)
宝剣山荘までビールのために足を延ばす元気はなくあきらめていたのですが、山頂から戻るとどうやらテン場の受付のために係の方が着いて、これからしばらくは窓口を開いている様子。
物品販売もその間行うとのことで、喜んで一番に窓口に駆けつけ、受付もそこそこにビールとイオンドリンクを購入した次第です(笑)
(ビールは勢いで2本買ってしまい、飲めなくて1本はそのまま持って帰ったっていったい何やってるんだか・・・)
昼間はテントに入るのをためらうほど気温が高かったのに、夕方になると一気に冷えてきました。
まさかと思いながら持ってきたダウンジャケットを着込んでダウンのシュラフに入り、それでも何度も目を覚ますほどの寒さでした。
東の空にかかった雲で残念ながら山頂からも日の出の瞬間は拝めなかったようです。
私は山頂へは登らず、先に撤収をしてしまって反対側の中岳に登ったんです。
人が少ないし、落ち着いて眺望を楽しめます。
で、目の前の宝剣岳を見てしまうともう行かずにはいられない!
さいわいまだ鎖場に取り付く人もほとんど見えないのでこの巨大ジャングルジムを堪能しました。
ピークでは学生さん(?)の団体に写真を撮ってもらったり、頭の上でホバリングするドローンに驚いたりと楽しいハプニングもありながら時間を過ごし、山頂部に別れを告げました。
下山路はやはり濃ヶ池から回ることにしました。
秋色の山と池に映る逆さ宝剣を眺めたい!
濃ヶ池には一人の男性がカメラを構えており、昨夜からシャッターチャンスを待って泊り込んでいたそうです。
氷が張るほど冷えたそうですが、ここでの一夜を想像するだけでその贅沢がうらやましくて!
八合目から昨日の登山道に合流すると、あとは昨日の往路を逆に辿るのみです。
延々と続く下りに膝のケアを交えながら、無事にスキーリゾートの駐車場に下りることができました。
木曽駒ヶ岳が数えきれない魅力を持っていながら、その多くをより広い層の人たちに感じてもらえる・・・やっぱりいい山ですよ!
山頂の滞在時間は短いけど、日を分けずに丸ごとの木曽駒を登りきることができました。
ルートや登り方でいろんな山の味わい方ができるとすれば、自分にできることを少しずつ積み重ねて一つの山を何倍にも楽しみたいものです。
まだまだ自分には出来ない登り方や行けないルートは限りなくありますが、自分にできることだけでも時間はいくらあっても足りません。
これはきっと楽しいぞ! と自分で思いついたことは、やってみると必ず楽しいのが私の得なところです。
次に登る山も、きっと楽しいはず!
コメント
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むっしゅさん、こんばんは!
天気と休日がバッチリでしたね
シルバーウィークは晴天続きで最高でしたね
今までのモヤモヤがスッキリできた2日間ですね
嬉しくてビール2缶買って飲めずに持ち帰るってところに、ついつい微笑んでしまいましたよ〜
紅葉の山に行けないシルバーウィークは大変辛いもので、たくさんの素敵な写真のレコを直視できない私がいましたが、そんな気分も吹き飛ばす力のあるレコで元気出ましたよ
あ、赤い実の葉っぱはゴゼンタチバナだと思いますよ〜
みゆっちさん、いらっしゃいませ〜
ゴゼンタチバナ・・・そうでしたそうでした!
歩きながら、確か古風な名前だったはずだけど・・・と出てこない名前に でした。
みゆっちさんたちなら楽勝の日帰りルートなんだろうな、なんて 考えながら歩いていました。
脚力もですが、どうやら本気で装備の軽量化も考えないといけないようです。
SWは動けずでしたか?
足がムズムズしてるんじゃないですか?
でもみゆっちさんのことだから、またインパクトあり過ぎのレコをぶつけてくるんだろうな
来月は石鎚山、11月には瑞牆山、年末には仙丈ヶ岳と勝手に予定してます
でも予定通りにいかないのがいつものことで、富士山も剱岳早月尾根も来年に持ち越しです
SWにテント泊で縦走を楽しまれたのですね
日中も少し涼しくなり爽やかな気配を感じるようになりましたね
山中の夜は随分寒いことなのでしょうね
目白押しの計画もさることながら
今ここにいることを謳歌されている感想はいつも楽しみです
長らく自由行動がとれずにいますけれど
「自分に出来ないことは何もない」そう思わせてくださいました
merさん、こんにちは
夜は寒かったですよ〜
濃ヶ池ではあさ氷が張っていたそうです。
こんな長いレコも久しぶり・・・かな
体力的にはちょっと無理してる中で、メンタルでは雑音や濁りが汗に混じって出ていく気分です。
おっしゃる通り、今山にいることが幸せだと思える時間でした
実は、ココもSWの候補の一つでした。
とは言え、ロープウェーで登って…ですが
どうしても木曽駒から南駒の縦走をしたいんですよね…
関西から割と近いんで、いつでも行ける…って後回し
雄大なカールがある山はやっぱり魅力的です
こんばんは
池山尾根から空木に登って木曽駒までの縦走はしましたが、南駒までですか
もう一山先ですね
今回も往復の運転が楽なのは助かりました。
白山と並んで関西からのアプローチがし易い名山です
山が大きいってことだけで間違いなく引き寄せられますね
木曽駒ヶ岳、先を越されてしまった〜なんて言ってましたが私のゆるゆる登山とは違ってテント装備で伊那スキー場からなんてやっぱり凄いです
同じルートは辿れないにしても地図と照らし合わせて、monsieurさんのレコを見てこんな感じなんだなぁと空想の世界には浸れます
来月、石鎚山行かれるんですね・・・私も行きたい山なのでレコ楽しみにしています私は10月は週末ほぼ予定が詰まってて山に行けそうにありません
hiroねーさん、こんにちは〜
木曽駒、やっぱりいい山ですね
今回のルートで3000mに迫る山なんだ と今更ながらスケールを感じることができました。
でも、千畳敷でロープウェイを下りた時の感動は捨てがたいんですよね〜
初めて訪れた時のカールの写真、まだ家に飾ってます
石鎚は去年に続いて秋の訪問です。
今年はガスのないスリルを味わえるかな・・・
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