赤湯温泉から草紅葉の苗場山
- GPS
- 15:21
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,471m
- 下り
- 2,192m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:52
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 10:24
天候 | 10/1 晴れ後曇り 最低気温 17℃ 23:58 最高気温 25.65℃ 10:20 10/2 晴れ後曇り、バス待ち時に雨 最低気温 11.01℃ 04:37 最高気温 32.13℃ 13:07 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
南越後観光バス 湯沢駅前9:40-元橋10:13 650円 復路 アサヒタクシー 祓川登山口駐車場-道の駅みつまた メーター4200円 迎車料金1000円 南越後観光バス 道の駅みつまた17:10-湯沢駅前17:33 400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤湯温泉まで 鷹ノ巣峠からのトラバース径に一部ガレ場とアップダウンがある。 昌次新道 沢沿い径や沢からの登り返しあり、痩せ尾根ありの変化に飛んだ歩き易い佳い径。山頂台地前のトラバースが、横に伸びた笹が外傾した径を覆って歩きにくい。山頂台地直下は鎖のある岩場。 祓川コース 上ノ芝から下は表土の流出した岩ゴロ径で歩きにくい。勾配は緩いのだが、雲ノ平木道末端から薬師沢小屋までより長くしんどく感じた。 |
その他周辺情報 | 赤湯温泉・山口館 サゴイ沢に掛かる鉄橋を渡るとすぐにテント場、赤湯二号橋で右岸に渡り、青湯、玉子湯・薬師湯、山口館の順に着く。露天風呂は山口館の宿泊者優先で、青湯は日中女性専用、玉子湯・薬師湯は赤湯二号橋から丸見えなので日中は男性専用、18:00以降は女性専用となり、その時間は赤湯二号橋は渡ってはいけないとの事。入湯料500円 トイレは山口館室内で宿泊者以外100円 ビール600円 テント場 上信越高原国立公園内で環境省所管となり、山口館では管理していないそう。料金は発生せずに宿の主人に声掛けのみの対応となる。過去テント場として使用されていただけで、もう十年以上前からガイドブック等でテント場としての紹介はない。なので何か不適切な行為があれば直ちにテント禁止になりかねないので、節度を持って使用したい。 道の駅みつまた・街道の湯 道の駅みつまたに併設の別棟、バス停「道の駅みつまた前」のすぐでバスに便利、600円 道の駅では食事もできる |
写真
装備
MYアイテム |
mimik
重量:3.51kg
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感想
苗場山はずっと周囲から眺めるだけの山だった。電車・バスではどうにもアプローチし辛い。通常なら祓川登山口駐車場までタクシーでとなるが、タクシー使用と人の多そうな秡川ルートは気が進まなかった。最近になって赤湯温泉でテント泊が可能なことを知り、気になっていた温泉目的で赤湯温泉泊、昌次新道で苗場山、ルートのはっきりしているであろう秡川ルートで下山の計画とした。ショートカットを使いながら徒歩で道の駅みつまたの街道の湯まで降る予定だったが、上ノ芝以降、表土の流出した歩きにくい岩ゴロ径に時間と体力を削られた。雨降りだしそうな天気もあって祓川登山口駐車場でタクシーを呼びフィニッシュ。街道の湯につかった。
一日目10/1
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R17の赤湯温泉山口館の看板から草の生える道に入る。鉄塔のある二居川と浅貝川の中間尾根を乗越すと、松手山1411m峰の鉄塔が見えた。良く踏まれた径は急斜面を九十九折れに降り、浅貝川を鉄橋で渡った後、ポールを出した。色の抜け始めた緑が気持ち良い。
車道に出て右は広いグラウンド、左には「フジロックの森ボードウォーク」があった。車道を渡り土径を進み再び車道を渡ると「赤湯温泉-元橋」の道標がある。眼下に車道を見ながら、浅貝川と赤沢の中間尾根を巻く径を追い次第に登りになると、変な音のみ聞こえるようになり身構えた。ドラゴンドラの音だった。その下をくぐり中間尾根を乗越した。暗い中から光の中に飛び出すのは何時も気持ち好い。小川のような赤沢を徒渉する。枝尾根を回り込む所に「赤湯温泉-元橋バス停」の道標があり、赤沢に降るであろう径を見送った。
町道赤湯線に合流するとここにも道標があった。苗場スキー場からの小日橋まで続く車道だ。道は尾根を回り込んだ後、ヘアピンを繰り返して清津川の方に降ると、対岸に鉄塔のある1335m峰と1420m圏峰が見えた。神楽ヶ峰から田代を経由して延びる尾根の末端だった。道は枝沢を渡るヘアピンで清津川下流方向に向きを変えると東谷山と日白山が見えた。小日橋に着くとゲートがあり、平日にもかかわらず多数の駐車があった。
小日橋は堰堤となっており、真上から落水の様子が見られて面白い。小日橋を渡り切ると地形図点線の巡視路標柱があり、少し先には「昭和三十四年度竣功小日堰堤」の石標あった。清津川上流に向かうと、車道とは言え色の抜けた緑の感じが好ましかった。右から水のない枝沢が入ってきた。
ゲートの手前で下流を振り返ると松手山と平標が見えた。沢に降る径が分岐している。地形図実線が付け変わった様だ。そこには赤湯温泉まで2時間道標があった。枝尾根を回り込んだ広いところでランチにした。962m標高点の手前には「棒沢堰堤 建設省」の石標があった。
赤湯林道終点では看板があり、「苗場自然休養林 前橋営林局 六日町営林署」「佐武流山周辺森林生態系保護地域 関東森林管理局 中越森林管理所」の二つ。駐車が2台あった。右には神楽ヶ峰から延びる尾根の△1503.9m峰を源頭とする枝沢が流れ込んでいる。そこからはすぐに棒沢にでた。下流側が滝になっている様だった。鉄橋の棒沢橋を渡った所に「棒沢橋」標柱があり、「赤湯温泉道 赤湯一時間三十分・小日橋四十五分」看板が立て掛けてあった。
目の前の尾根に取り付いてジグザグに登った。棒沢と清津川の急な中間尾根だ。
1020m 尾根を直登するようになり「赤湯温泉道 鷹ノ巣峠二合目」の看板があった。
1040m 勾配が緩み、シャクナゲが出てきた。一旦清津川側を巻いてすぐに尾根に復帰。振り返ると尾根方向はピンクテープでふさいであった。
1060m 「赤湯温泉道 鷹ノ巣峠四合目 赤湯へ一時間四十分 元橋へ二時間二十分」
1100m 棒沢側が開けた。「赤湯温泉道 鷹ノ巣峠六合目 赤湯五十五分 棒沢二十分」
1120m「赤湯温泉道 鷹ノ巣峠七合目」
1184m標高点辺りは清津川側を巻いた。
1180m鷹ノ巣峠 「赤湯温泉道 鷹ノ巣峠頂上 赤湯四十五分 棒沢三十分」 ここから急になる尾根を外し、清津川側を巻いた。綺麗な径の後、一時ガレ場のアップダウンを通過する。この辺で何組かとすれ違った。綺麗な径に戻るとまもなく見送りの松となる。
1190m 見返りの松は枝尾根が出張った所で、標柱や「赤湯温泉道 赤湯三十五分 棒沢四十五分 ここでドコモ入ります」看板、アサヒタクシーの予約案内看板があった。松はなかった。
見返りの松を過ぎると徐々に1150mまで高度を下げた後、窪状を1110mまで降り、再びトラバースとなる。周囲は綺麗な畦畔林となった。
1402m峰からの尾根を回り込んだ後、サゴイ沢に向け急斜面の降りとなった。径は九十九折れ、ロープがあった。ここで大型ザックの二人組とすれ違った。
サゴイ沢の鉄橋を渡った所がテント場だった。先に山口館で受付すべく急ぐ。すぐの赤湯二号橋をると、囲いのある青湯、露天の薬師湯が見えた。トイレに行きたく急いでいたので山口館の写真は撮り忘れた。山口館から戻り、15:41設営完了。玉子湯・薬師湯に出かけた。
二日目10/2
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5時前に出発。山口館の前を通過するとすぐに河原の径となった。暗いとわかりにくい。赤湯一号橋を渡って、赤倉山東尾根の急な南斜面に取り付いた。暫し九十九折れの後、尾根に乗ると赤倉山分岐があった。汗ばんでいたので、小休止してエアコアシェルを脱ぎ、ポールを出した。
尾根を乗越してサゴイ沢方向に降る。綺麗な林となり下草にはオオバコが多かった。サゴイ沢沿いの水平な径となり、下流に進み鉄橋に出た。サゴイ沢の標柱と三国山国有林林班標柱があった。対岸に渡ると倒木が放置されており、その上を踏んで進んだ。枝沢右岸の急な小尾根を登り、1040mで勾配が緩んだ。1050mからは枝沢右岸のトラバースとなった。
1210m 桂沢の二俣「桂の沢 六合目」の標柱が立っており、「4合目 棒沢」の標識が転がっていた。
1240m 左俣を行く径は水線に近づき水が取れた。
1300m 二俣で径はヘアピン状に折れ、右岸から左岸へわたり、中間尾根を登るようになった。
1330m 径上に流水が現れ、目的の尾根と空の青みが見えだした。
1340m 1300m二俣の右俣の上流が水場。六合半)標柱がある。右岸から左岸に徒渉する。(
1420m 水場の沢の左岸をトラバース、朝日に照らされた対岸のダケカンバが綺麗だ。
1450m 尾根に乗った。 13.3℃ 86% AL1540m(+90) 暫し平坦な細尾根。
1470m 尾根北側の棒沢支沢に沿う水平な径となった。
1480m 棒沢支沢源頭を右岸から左岸に移り、平坦地となった。
1485m フクベの平 (七合目)標柱があった。周囲はブナ美林。
1580m 見晴尾根枝尾根南斜面の窪状を九十九折れに登り、尾根に出ると灌木のトンネルとなっていた。
1640m 大きなコメツガを見ると、北に樹間から神楽ヶ峰を見る。
1650m 桂沢から辿って乗った主尾根に合さると「七合半」の標柱があり、南の展望が開けた。16.6℃ 78% 先に進む細尾根はコメツガ等の黒木のコブのアップダウンが続く。下生えは笹となった。
1746m峰 「見晴尾根(八合目)」標柱あり。東側が開けた。神楽ヶ峰から延びる尾根 谷川主脈 奥に朝日から巻機の稜線 巻機の左に越後駒と中ノ岳
1820m 1750mからの急登を終えて深穴岩が見え、基部を巻くと深穴岩(八合半)」標柱あった。周囲には幾つか小さな池がある。
1840m シラビソの細尾根
1860m ナナカマドの紅葉始まり
1870m圏峰 ヤマウルシか、綺麗な赤
1900m シラビソ廊下 正面に本日初めて壁のような苗場山を望む。 (九合目)標柱あり。
1920m ナナカマド赤く、最後の急登始まり。
1930m カッサ湖が見えて来た。
1940m カエデ黄葉
1970m ツツジの紅葉
1990m 笹の切り開きのトラバース径となり、六合半)標柱がある。横に伸びた笹が外傾した径を覆って歩きにくい。
2010m トラバースを終え最後の急登を前に休憩。山頂台地末端が見えていた。最後は鎖のある岩場となる。 27.0℃ 57%
2068m標高点付近 山頂台地に到着すると草紅葉が始まっていた。ツツジも紅葉している。木道を進むと山頂ヒュッテが見えて来た。「苗場山頂台地(九合半)」があった。木道の横を小川が流れ、うろこ雲が出ている。雲を映す池塘の背景には遠い山並み。水田か池の様。
祓川コース分岐、小赤沢コース分岐を過ぎ、山頂ヒュッテに着いた。玄関横の自販機でポカリスエットを購入して外のベンチで休憩する。北の展望地に立ち寄り、鳥甲山から延びる尾根、妙高火打の展望を味わう。苗場山頂ヒュッテに戻り、苗場山山頂に向かった。
祓川コースに向かうと、またしても草紅葉の草原と池塘、周囲の山に囲まれた牧歌的な風景。のんびり進む。既にアルバイト状態だが、祓川コース下降点に立ち神楽ヶ峰から霧ノ塔、カッサ湖に尾根を延ばす山容に目を見張った。棒沢源頭の様子も素敵だ。
雲尾坂の急坂を下る途中ゴゼンタチバナの赤い実を見る。今回はガマズミ、ユキザサなど赤い実をよく見た。1930mで勾配が緩んで、1948m峰前鞍部に立ち振り返ると、苗場山は昌次新道同様に切り立っていた。
「お花畑」標柱のある1880m最低鞍部から神楽ヶ峰への登り返しとなる。途中、雷清水で給水した。すこしのトラバースの後、「富士見坂」標柱を見て尾根筋の登りとなった。気持ち良さそうな田代ルートの尾根が見えると間もなく、神楽ヶ峰標柱に着いた。そこから少し登ったところが山頂の様子で、踏み跡があった。田代ルートは廃道なのが残念だ。
木道となり、股スリ岩を過ぎると紀元二千六百年記念登山碑があった。このルートは他にも石碑が多かった。1990mで小松原分岐を右へ、緩い土径を降った。
1950m 上ノ芝 木道と四角く囲まれたベンチがあり、草紅葉が綺麗だった。
1920m 岩ゴロ径になり歩きにくく、ほぼ和田小屋まで続いた。大変しんどかった。木道はほぼ中ノ芝、下ノ芝付近のみだった。
1870m 中ノ芝 中ノ芝同様
1740m 左手に神楽第5リフトを見る。
1680m 下ノ芝 木道に沿って長ベンチがある。草紅葉が綺麗で霧ノ塔辺りが見えた。
1760m スキー場を横切り、岩ゴロ径が続く。
1390m 前方に和田小屋を見て気分は完全終了。
1220m 車道を降って祓川登山口駐車場に着いた。体力切れと今にも降りそうな空に、道の駅みつまたまでの徒歩での下山を断念してタクシーを呼んだ。
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