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Yamareco

記録ID: 753157
全員に公開
沢登り
日高山脈

日高山脈/札内川-新冠川-戸蔦別川

1986年08月25日(月) ~ 1986年09月01日(月)
 - 拍手
13K その他4人
GPS
176:00
距離
47.9km
登り
3,565m
下り
3,693m

コースタイム

8/23 上野駅発
8/24 23時頃帯広駅着 ステーションビバーク
8/25 晴
午前中は食糧買い物===札内川(16:00)---札内川七ノ沢出合(16:30)泊⛺
8/26 晴
発(5:50)---無名の枝沢750m(7:10-20)---二股900m(10:40-50)---1200m(11:50-12:15)---1300m(12:30-40)---八ノ沢カール1550m(13:30)泊⛺
8/27 晴
発(5:00)---カムイエクウチカウシ山頂(6:10-30)---1903m峰の分岐の前1830m(7:30-40)---1917m峰(9:15-45)---1855m峰の前のコル(10:45-11:00)---1855m峰の先のテント場1840m(11:15)泊⛺
8/28 晴
発(5:00)---1700mのコル(6:00-10)---1750m峰(7:20-30)---札内岳分岐1869m峰(8:05)---エサオマントッタベツ岳(8:45-9:15)---北カール1650m(10:00-20)---1500m(11:25-35)---1200m(12:50-13:00)---二股前1030m(13:55-14:05)---新冠川二股851m(16:00)泊⛺
8/29 曇
休養停滞⛺ イワナ釣り🐟。釣果は?
8/30 曇→にわか雨
発(5:50)---1010m(7:10-25)---1160m(8:25-40)---1350m(9:40-50)---七ツ沼カール1600m(10:50)泊⛺
8/31 曇
発(8:30)---2010m峰(9:30)---幌尻岳(9:50-10:15)---戸蔦別岳の前1760m(11:25-40)---戸蔦別岳(12:05)---戸蔦別岳と1881m峰の間のカール1590m(12:50-13:15)---1250m(14:20-14:30)---戸蔦別川三股1000m(15:40)泊⛺
9/1 晴
下流で釣り(5:30-7:00)---発(9:25)---740m(11:35-12:05)---エサオマントッタベツ川出合前500m(13:15-45)---トッタベツヒュッテ(15:20-16:00)---日高小屋(16:30)===帯広駅
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
コース状況/
危険箇所等
地図の軌跡は手書き
日高山脈中部概念図
日高山脈中部概念図
帯広駅にてステーションビバーク
帯広駅にてステーションビバーク
カムイエクウチカウシ岳?
カムイエクウチカウシ岳?
新冠川右俣を下る
新冠川右俣を下る
新冠川二股の岩魚。
新冠川二股の岩魚。
新冠川二股の岩魚。2本の竿を5人で順番に使って、午前中に3匹、午後6匹釣れた。
新冠川二股の岩魚。2本の竿を5人で順番に使って、午前中に3匹、午後6匹釣れた。
新冠川二股の岩魚
新冠川二股の岩魚
七ツ沼カール
幌尻岳山頂にて
戸蔦別川での食事風景
戸蔦別川での食事風景
広尾線・愛国駅のスタンプ 無人駅だがスタンプは解放されていた。
広尾線・愛国駅のスタンプ 無人駅だがスタンプは解放されていた。
愛国から幸福ゆき の切符 愛国駅は無人駅で切符が買えず、後日送金したら観光切符が送付されガッカリ。普通の切符が欲しかった。
愛国から幸福ゆき の切符 愛国駅は無人駅で切符が買えず、後日送金したら観光切符が送付されガッカリ。普通の切符が欲しかった。
愛国から幸福ゆき の切符 送金したら送られて来た観光切符
愛国から幸福ゆき の切符 送金したら送られて来た観光切符

感想

■8/23 上野発(急行八甲田)
■8/24 青森=函館=札幌=帯広駅着(23時頃) 駅前でシュラフで寝る。
■8/25 ☀ 帯広 → 札内川七ノ沢出合⛺
食糧買い出し後、タクシーで札内川へ。通行止めから先、30分程歩いて本流と七ノ沢との出合でテント泊。
■8/26 ☀ 七ノ沢出合 → 札内川八ノ沢カール⛺
札内川本流は流れは緩いが渡渉の連続だった。八ノ沢は水量が少なく傾斜もあり、普通の沢登りとなった。また巻き道には大抵赤布や踏み跡があった。八ノ沢カールの直前で水が涸れるが、テント場近くには水場があった。今日は3パーティー(4人 2人 2人)と会い、うち1パーティー(2人)は我々同様八ノ沢カール泊だった。
■8/27 ☀ 八ノ沢カール → カムイエクウチカウシ山 → 1855m峰付近⛺
朝焼けが美しい。稜線上は多少岩稜となっておりクライムダウンも何度かある。稜線の西側は風が強く寒かった。テントは1855m峰(春別岳)の少し先の稜線東側のテント場に設営。やや狭いが5,6人用のテントが張れてカマドが作れる。水汲み隊(3名)が1855m峰の200-300m先の下降口から降りて水場を発見。水流少なく、(2L+2.7L)×5=23.5Lの水を汲むのに1時間以上要した。水場からテント場は35分だった。今日は1パーティー(3人)と会う。
■8/28 ☀ 1855m峰付近 → エサオマントッタベツ岳 → 新冠川二股⛺
昨日は予定よりかなり速く行動できた。また幕営地も予定の十ノ沢カールの底でなく稜線上にある。よって、本日の予定はエサオマントッタベツ岳北カールだったが、新冠二股を目指すこととする。
稜線は踏み跡があるがところにより2mを超すハイマツなどのヤブ漕ぎで苦労する。1760m峰の前後1km程は稜線の東側をトラバースして進む。1869m峰の登りからはヤブ漕ぎもなく快適な尾根歩きだ。エサオマントッタベツ岳からは1807m峰に奇妙な小屋の様なモノが見える。単なる枯れ木にしては不自然だ。北カールへの降り口はエサオマントッタベツ岳から西100〜200mにある。しばらくは電光型に降りるとテント場も水場もある北カールに着く。カールの出口で沢に水が流れていたのでワラジに履き替えるが、すぐに涸れてしまった。新冠川右股を下って行くと1100m付近に15m程の滝があった。左岸の赤布を目指して進むが踏み跡不明瞭になり、急傾斜の一枚岩をトラバースして水線まで降りた。1200m辺りから水流あるが970mの二股からは水量も多くなり流れも緩くなる。ここで魚影を確認することができた。今回13KとY田は渓流釣りの用意がある。何度か渡渉を繰り返してやっと新冠二股に着く。テント場は左股の右岸に2ヶ所、計4張り程テントが張れる。奥のテント場には何故かテントと寝袋が捨てられていた。今日は誰にも会わなかった。
■8/29 ☀ 新冠川二股にて休養停滞⛺(イワナ釣り)🐟
本日は休養停滞をかねてイワナ釣りを試みた。釣果は? 今日も誰にも会わず。
■8/30 曇り後にわか雨 ☁→☂ 新冠川二股 → 七ツ沼カール⛺
始めの1時間(1010mまで)は普通の沢登りだったが間もなく多数の連なる巨岩が落差の大きい滝を作る悪場となった。大半は赤布に従い高巻けるが、滝を登ったり、股まで水に浸かる渡渉もあった。1時間ほどでこの悪場を抜けて穏やかな流れとなる。この後は危険なところはない。地図を良く見て枝沢を間違えない様に七ツ沼カールを目指す。水は1500m付近で涸れた。七ツ沼カールに水場はなく、テント設営後ここまで水を汲みに戻ることになる。涸れている七ツ沼カールの底にはヒグマ(?)の足跡があった。ヒグマ対策としてカウベルを持参していたが、改めてその必要性を再認識した。この日は大変な強風で冬用ドームテントが押し潰され、フライシートはバタバタと音を立て、テントの中は砂だらけとなった。しかも水場は遠い。新冠二股と違い何とも不快だった。テント内で休んでいると1パーティー(3人)がやって来た。ここにテントを張ったが水場がなくて困っているとのことで、水2.7L分けてあげたら(ポリタンクごと貸した)、トマト5つとビール1缶貰った。
■8/31 ☁ 七ツ沼カール → 幌尻岳 → 戸蔦別岳 → 戸蔦別川三股⛺
いつもの通り3時に起床したが、風が強く雲も多くまた幌尻岳方面もガスで隠れている。しばらく待機し晴れたら行動することにしたが、全然変化ない。諦めてテントを撤収して幌尻岳に向い出発した。カールの登りの途中で機能の3人と会う。貸したままのポリタンクを返して貰おうとしたが、まだ使いたい、とのことで貸したままとなる。実はこのリーダーは日高小屋の山岳ガイド安井氏でポリタンクは下山時に返して貰うこととなる。幌尻岳では予想通り風が大変強く寒い。またガスで展望もない。とりあえず記念写真だけ撮って早々に戸蔦別岳に向かう。戸蔦別カールへの下りは戸蔦別岳と1881m峰の間から降りた。道のはっきりしないガレ場のため何度か転びながら降りたが、カールまで降りると踏み跡があったのでやはりルートはこれで良いのだろう。カール底には整地されたテント場があり、ここでワラジに履き替えて戸蔦別川を下る。1150〜1000mで2回大きな高巻きをする。2ヶ所とも右岸に赤布と踏み跡がある。1000mの三股は左股と中股の間にテント場があり焚火の跡もあった。この辺りは流木が多く薪には困らない。
■9/1 ☀ 三股 → 戸蔦別ヒュッテ → 日高小屋 → 帯広
今日は一日釣りをする予定だった。まず13KとS澤が1時間程試みるが全く当たり無し。この辺りはまだイワナがいないと結論し帰幕。テントを撤収後下流(エサオマン出合)に移動しもう一泊して釣りをすることにした。沢を下って行くと魚影が見えだした。今日は何匹釣れるかな、と思いつつ沢を下ると、何と整備された林道に出てしまった。680m右岸の枝沢、ここまで林道が伸びていたのだ。さらに行くとダンプカーやショベルカーもあった。この時点でもう一泊する気は無くなった。エサオマントツタベツ川出合から1.5時間程でトツタベツヒュッテに着いた。小さな古い小屋だが内部は綺麗で2段になっていて15人位寝られる。ストーブが中央にあり石炭も大量にあった。ここで後生に持っていたオレンジを食べる。さらに30分程で日高小屋に着いた。ここでオハギを食べさせてもらい、ポリタンクを返して貰った。小屋の二人の子供、岳君、稜君が我々に攻撃して来たのでI田がしばらく相手をしていた。小屋の主人に帯広駅まで送ってもらい、解散した。

■補足
北海道には狐が媒介する寄生虫・エキノコックスがいる。私は感染を警戒して生水は一切飲まずに必ず煮沸したお茶等を飲用した。しかし気にせず冷たい水を美味そうに飲んでいるメンバーもいた。もっとも私にしても食器の洗浄等には生水を使用したので感染の可能性はあると思っている。その後メンバーが感染したという話は聞かないが、エキノコックスの潜伏期間は十数年とされていることを補足する。
■補足2
一般的に流れの速い流水からの感染は免疫学的に考え難いとのことです(岳人1992年10月号 186頁 山歩きの医学)。私が神経質すぎたのでしょう。

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