記録ID: 768834
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積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
北ア 立山 日帰り冬季クローズ直前の3000m超の雪景色へ
2015年11月21日(土) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 627m
- 下り
- 617m
コースタイム
天候 | AM:晴れ、PM:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
<往路> 立山駅9:00着 無料駐車場に自家用車駐車 チケット:*感謝月間チケット3,460円 立山ケーブルカー :立山駅9:40=9:47美女平駅 立山高原バス :美女平駅9:50=10:45室堂駅 <復路> 本日の室堂最終バスは15:30と発表 立山高原バス :室堂駅15:30=16:20美女平駅 立山ケーブルカー :美女平駅16:30=16:37立山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1. 全体の感想 例年11月30日のアルペンルート営業最終日迄、室堂は、積雪1m程度で 山スキーで賑わいますが、噂どおり「雪がない」状況。黒貫関係者は、 地熱を持ってしまっていて、積雪が安定するには時間がかかりそうとの ことです。天候急変が多いこのシーズンですが、降雪しても安定しない と、表層で崩れる可能性があり、装備と技術に細心の注意が必要です。 11月21日現在:室堂1〜5cm、一ノ越:なし、雄山山頂3cm〜10cmです。 装備:雪山初級者の同行でしたが、下記の通りでした。 雄山稜線上:登り 12爪アイゼン:X、ピッケルまたはポール:〇、 初級者アンザイレン:X 下り 12爪アイゼン:〇(無しの方も半数) ピッケルまたはポール:〇、初級者アンザイレン:X *初級者の下りについて、ポールと軽アイゼン以上の装備があれば、 多少怖さを感じる場所はあっても、アンザイレンするほどの状況では なかったとの感想。当然ザイル、ハーネスの出番はまったくなかったです。 *義務化されたビーコン携帯も、本日は不要との指示がでています。 スキー客もすでに500名〜1000名のキャンセルが発生。今期営業は困難に。 ということで、立山は積雪期登山ですが、いつもの雪山ではありません。 **積雪状況で、復路便の時間が変更になりますので、スタート時要確認。 **今後の積雪状況によって、180度異なる装備と対応が必要です。絶えず、 積雪情報、ライブカメラ、天気予報をチェックし対応した方が良いでしょう。 **アルペンルートサイト:http://www.alpen-route.com 2. コース状況・危険箇所 (1)室堂〜一ノ越 積雪1〜5cm 室堂山荘を左手に見ながら進みますが、石畳の舗装路には1cm程度積雪。 初級者は微妙に滑ります。アイゼンはなしで冬靴で登ることができます。 ただし、祓堂手前から斜度が上がり、軽アイゼン以上を付けて登る方が楽。 【危険個所】浄土山下の登山道付近が雪崩の巣です。積雪時要注意。 現状は積雪も少なく、危険箇所ではありませんでした。 (2)一ノ越〜雄山 0〜10cm(吹き溜まり) 登り一ノ越から稜線中段までは、雪の吹き溜まりもなく、アイゼン不要。 ポール利用で登れます。中段に踊り場が出てきますが、ここは、地面が 凍結中。積雪で氷の上に積っている部分あり、南面の氷河方向の端には 立たないほうが良いです。この付近から頂上までは、吹き溜まりがあり ます。積雪時は、一ノ越からアイゼン着用です。 下りは日帰りの場合は、バスの時間が関係してきます。中段までは吹き だまりもあり、軽アイゼン以上の装着が楽です。今日は危険箇所はありま せんが、新雪時は、アイゼンも効かず、困難な状況に変わります。 (3)雄山〜大汝山【歩行注意】10〜20cm 雄山神社に参拝して、鳥居のところから、社務所裏に大汝までの登山 道があります。最初の下りトラバースが山崎カール方向に切れている 雪面があり核心部になります。雄山山頂でアイゼンを付け下り始めま したが、トラバースのすれ違いに、思った以上に時間がかかり、帰り のバスに間に合わない可能性がでたため、大汝山休憩所手前で引き返し ました。積雪のある山崎カール上部のトラバース道が注意箇所です。 この上に新雪が乗った場合は、登攀は避けたほうが良いです。 3. 登山届とレンタル装備 室堂でのバス到着フロア:相談所にて登山届及び装備品の確認 *登山道でも山岳救助隊パトロールの方の持ち物チェック:アイゼン、 ピッケル、グローブ、帽子等の装備確認がありました。 ビーコンですが、室堂でレンタルができます。積雪の状況で、必要か 不要か指示があります。 **室堂の積雪状況は下記の黒貫ライブカメラから確認可能です。 http://www.alpen-route.com |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
|
---|---|
共同装備 |
地図(地形図)
コンパス
笛
ファーストエイドキット
ツェルト
ナイフ
ザイル9mmX20m
カラビナ6枚
スリング4本
|
備考 | テルモス(山専)水筒は抜群の効果です。パンツ(冬用)を着用せずスリーシーズン物で登ったので、アイゼンを裾にひっかけやすく苦労しました。 |
感想
友人の雪山デビューを果たすべく、月初から計画を立ててきました。結局、登山当日まで雪が降らず、装備が二転三転しましたが、装備は、ピッケル、アイゼン、ザイル持ちとフルで準備し、立山日帰り山行に臨みました。(アルペンルートは冬時間で運行されているので、富山側からは、8:40立山駅ケーブルカー(始発)〜15:30室堂駅(終バス)で16:25立山駅着)初級者が同行なので、立山(大汝山)往復は時間的にギリ。それでも積雪が少ないので、雄山山頂までは、ほぼ夏時間での登山が可能でしたが、雄山から大汝山の登山道は雪道で、すれ違いに思った以上に時間がかかり、登頂を断念して引き返しました。(羽田から空路で、富山空港7:45着で8:40のケーブルカー乗車は、ちょっと無理がありました。大汝山に行くなら8:40のケーブルがいいですね)。それでも、3000m超の眺めは絶景。雪が少なくても立山らしい眺望は格別で、スカッとします。雪が少なかったのがラッキーなのかアンラッキーなのか、?ですが、初級者の仲間は、雪の雄山に登頂できたことを喜んでいました。
営業終了まで、あと数日ですが、風がない立山(雄山)は、居心地の良い山でした。
また来年この時期の立山に登りたいです。
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