槍ヶ岳・大キレット4Days：上高地より槍ヶ岳・大キレット〜北穂・涸沢

2025年07月29日(火) ~ 2025年08月01日(金)

• GPS: 25:35
• 距離: 44.6km
• 登り: 2,778m
• 下り: 2,765m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:04
• 休憩: 0:10
• 合計: 4:14

距離 14.8km 登り 458m 下り 137m

7:36 上高地バスターミナル
7:40 7:41 河童橋
7:49 小梨平
8:21 8:24 明神館
8:29 徳本口
9:08 徳沢ロッヂ
9:13 徳沢公衆トイレ
9:28 新村橋
10:07 10:10 横尾
10:14 10:15 横尾山荘
10:56 10:57 槍見河原
11:09 一ノ俣
11:18 11:19 二ノ俣
11:50 槍沢ロッヂ

2日目

• 山行: 6:29
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:04

距離 6.1km 登り 1,434m 下り 176m

4:05 槍沢ロッヂ
4:42 ババ平
5:17 槍沢大曲り
6:30 6:40 水俣乗越
8:34 ヒュッテ大槍
10:02 10:03 槍ヶ岳山荘
10:36 11:00 槍ヶ岳
11:09 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 8:20
• 休憩: 1:01
• 合計: 9:21

距離 7.4km 登り 745m 下り 1,456m

3:10 槍ヶ岳山荘
3:21 飛騨乗越
3:45 大喰岳
4:31 4:37 中岳
5:30 天狗原分岐
5:50 南岳
5:56 6:11 南岳小屋
7:11 7:18 最低鞍部
7:48 7:55 長谷川ピーク
8:06 8:25 A沢のコル
9:37 北穂高小屋
9:58 9:59 北穂高小屋
9:59 北穂高岳
10:00 10:03 北穂高岳
10:05 10:06 松濤岩のコル
10:10 北穂高岳南峰
10:19 10:21 北穂高岳・天場
12:31 涸沢小屋

4日目

• 山行: 4:23
• 休憩: 0:02
• 合計: 4:25

距離 16.2km 登り 140m 下り 996m

5:28 涸沢小屋
5:34 涸沢
5:40 5:41 涸沢ヒュッテ
6:07 Sガレ
6:21 大崩落地
6:55 6:56 本谷橋
7:32 横尾岩小屋跡
7:46 横尾
8:19 新村橋
8:30 徳澤園
8:34 徳沢公衆トイレ
9:07 徳本口
9:11 明神館
9:41 小梨平
9:48 河童橋
9:53 上高地バスターミナル

天候

はれ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沢渡第3駐車場に停め、シャトルバスで上高地。

コース状況／危険箇所等

●上高地〜槍沢ロッジ：高低差も少なく距離が長いことを除けば歩きやすい。
●槍沢ロッジ〜大曲り：高低差は少なく歩きやすい。
●大曲り〜水俣乗越〜槍ヶ岳：水俣乗越まで目印の白丸も多い。水俣乗越から槍ヶ岳の東鎌尾根は、高低差の大きい稜線歩き。鉄ばしごや階段も多く注意が必要だが楽しめる。
●槍ヶ岳：慎重に登れば問題ないが、文字通り不注意は命取り。
●槍ヶ岳山荘〜南岳小屋：標識ははっきりしているので、登山道から不用意に離れなければ大丈夫でしょう。
●南岳小屋〜最低鞍部〜大キレット：スリル満点だがクサリや手がかり・足がかりのボルトなどもしっかりしているのでその点では不安はないが、北穂小屋までしっかり歩ける体力が必要と感じた。また、ザレた感じの登山道が多いので落石や転倒には注意が必要。実際、私の3m横に先行者の落石があり冷や汗ものだった。
●北穂小屋〜涸沢小屋：南陵の下降は高度感や危険箇所も多く注意して歩く必要がある。また、岩稜帯は見晴らしも良く気分も楽だが、後半、森林限界以下になると”長さ”を痛感するようになった。
●涸沢小屋〜上高地：やっぱり長い。

写真

7/29 6:57

さわんどバスターミナル

7/29 7:35

上高地インフォメーションセンター

7/29 7:41

かっぱ橋

7/29 7:47

小梨平

7/29 8:14

樹木のおかげで日差しも和らぐ

7/29 8:22

明神

7/29 8:29

徳本峠分岐

7/29 9:01

横尾までは高低差はあまりない

7/29 9:02

明神岳

7/29 9:14

徳澤テント場

7/29 9:15

MICHIKUSA SHOKUDO

7/29 9:28

橋が架かるようだ

7/29 10:10

横尾

7/29 10:15

山荘前を直進

7/29 10:23

登山道になる

7/29 10:46

沢

7/29 10:56

橋

7/29 10:58

槍ヶ岳展望ポイント

7/29 11:09

一ノ俣の橋

7/29 11:10

7/29 11:14

ヨツバヒヨドリ

7/29 11:17

二俣の橋

7/29 11:19

7/29 11:33

センジュガンピ

7/29 11:35

実をつけたサンカヨウ

7/29 11:48

7/29 11:50

槍沢ロッジ
（以上、1日目）

7/30 4:06

2日目4時出発

7/30 4:19

7/30 4:37

5時近くなり明るくなってきた

7/30 4:44

ババ平のテント場

7/30 5:15

乗越沢（大曲り？）

7/30 5:17

ここから東鎌尾根に上がった

7/30 5:25

ミナマタとあるが標識にはミズマタとある

7/30 6:06

クルマユリ

7/30 6:31

水俣乗越

7/30 6:40

上下移動が多いが、草木があるので高度感は感じにくい。

7/30 6:45

稜線上から槍ヶ岳が見えて、このコースを歩いて良かったと納得

7/30 6:50

北穂から槍ヶ岳、北鎌尾根全景（パノラマ写真）

7/30 7:00

稜線上の木の階段

7/30 7:05

7/30 7:07

長い下降の鉄ばしご

7/30 7:07

森林限界を超え見晴らしが良く、この日は暑くも無かったので快適

7/30 7:10

鉄ばしごの登り

7/30 7:25

昭和6年の注意書き

7/30 7:35

要塞のようにも見える、北穂、前穂

7/30 7:39

エゾシオガマ

7/30 7:42

どんどん槍ヶ岳が近づく

7/30 7:59

7/30 8:17

ヒュッテ大槍まで100m

7/30 8:19

槍ヶ岳山荘も見えてきた

7/30 8:34

ヒュッテ大槍

7/30 8:40

小さなお花畑がかわいらしい

7/30 8:41

ウサギギク

7/30 8:41

ミツバオウレン

7/30 8:45

丸印が多いので助かる

7/30 8:53

7/30 8:56

殺生ヒュッテの分岐

7/30 9:07

最後の鎖場？

7/30 9:10

槍の穂先の直下を歩くんだね〜

7/30 9:16

ウサギギクとイワギキョウ？

7/30 9:31

槍ヶ岳まで100m

7/30 9:31

7/30 9:33

槍ヶ岳分岐

7/30 9:36

フデリンドウ？

7/30 9:36

チングルマの果穂

7/30 9:38

山荘到着

7/30 10:05

宿泊手続きを終えてさっそく槍に登る

7/30 10:12

空に向かう鉄梯子

7/30 10:25

7/30 10:30

山頂からの眺め

7/30 10:33

記念の一枚

7/30 10:36

小っちゃいプレート

7/30 10:45

下りの鉄ばしご

7/30 10:45

下る人、登る人を撮ってみた

7/30 10:45

7/30 11:06

収容人員は650人だそうです。エー！

7/30 16:51

夕食の待ち行列

7/30 17:05

7/30 17:58

山荘の南端にあるテント場

7/30 18:00

（以上、2日目）

7/31 3:03

3日目。緊張感から言えば、今回の山行のメインディッシュかもしれない。
真っ黒に見えますが、一応槍ヶ岳と星を撮ったつもり

7/31 3:08

朝3時に出発

7/31 3:20

飛騨乗越

7/31 3:20

当然、ヘッドライトで歩く

7/31 3:22

南岳方面から来た人の槍ヶ岳まで500mの標識

7/31 3:46

このあたりが大喰岳山頂のはず。

7/31 4:06

槍まで1100m

7/31 4:16

夜明け

7/31 4:23

7/31 4:28

7/31 4:30

中岳到着

7/31 4:37

手前の小高いのが南岳かな？

7/31 4:37

明るくなったので稜線上の登山道が確認できる

7/31 4:42

7/31 5:04

日の出

7/31 5:05

振り返れば雲の上に槍の穂先

7/31 5:10

右の面白い形はなんだろう？ ケルンかな？

7/31 5:14

7/31 5:19

ここは白丸・白矢印と進み、岩を乗り越える・・・

7/31 5:25

穏やかな南岳

7/31 5:25

またも槍ヶ岳を振り返る

7/31 5:28

7/31 5:29

天狗原分岐。元の計画では、ここを下るつもりだったんだけど・・

7/31 5:48

7/31 5:49

南岳山頂

7/31 5:50

眼下に見える南岳小屋と大キレット、北穂

7/31 5:56

南岳小屋。トイレをお借りしました。

7/31 6:05

キレットは直進

7/31 6:10

中央の稜線が大キレットらしい。エーあそこを歩くの？！

7/31 6:14

まずはコルまで下降するけど、なかなかの難所

7/31 6:18

雷鳥親子に逢えました。

7/31 6:18

ママかな？

7/31 6:19

左の草藪に一羽。雛が4〜5羽いたような。

7/31 6:38

中央の稜線に登山道がしっかりあった。

7/31 6:38

まっすぐ下り、石で通せんぼしてある所を右に行き、稜線に乗る。

7/31 6:44

白丸印が心強い味方。

7/31 7:10

最低鞍部。ここからが大キレット？

7/31 7:10

7/31 7:56

7/31 7:56

とにかく一歩一歩を着実な動作と集中が大切

7/31 8:04

(3枚の写真を連結したため、実際の傾斜・距離感とは大分違うことに注意！ 黒い円の中に登山者がいるので参考にしてほしい。）
白○で進路を確認しながら登る。赤点線は大体の軌跡。多少間違いがあるかも・・

7/31 8:04

このあたりで落石があり、私の3m左横を落ちて来て冷や汗をかいた。おそらく人為的なもので「ラクッ」とは言ったがそれっきりだった。難所を集中して登っているため余裕が無かったかもしれないが、安否確認の声かけは必要ではないかと思った？

7/31 8:10

長谷川ピークを振り返る

7/31 8:13

7/31 8:23

7/31 8:35

間違っても×印の方に行ってはいけません。

7/31 8:41

飛騨泣き

7/31 8:46

この頃になると体力不足を感じるようになった。

7/31 8:46

右の方に人工物。北穂小屋だ。

7/31 9:04

7/31 9:07

屈強なお兄さんたちがどんどん進む。

7/31 9:07

山小屋の色も確認できた。左から回り込むように登る。

7/31 9:13

あと200m

7/31 9:47

北穂小屋到着。おいしいコーヒー(500円)を頂く。

7/31 9:47

テラスからみる槍ヶ岳。なかなかの存在感だ。

7/31 9:56

前穂
ちょっと休んで下山開始。

7/31 10:00

北穂高岳山頂。今10時だから上高地のシャトルバスには間に合うかな〜?とこのときは思っていた。

7/31 10:10

資材運搬のヘリ

7/31 10:11

疲れた体には、北穂南陵下降の1.9�劼呂�つかった。

7/31 10:11

奥穂高岳と前穂高と吊り尾根。

7/31 10:15

下から上を見るとこんな感じ。あのでっかい岩が落ちてきたらひとたまりも無い。

7/31 10:32

眼下に涸沢ヒュッテ。

7/31 10:43

人の足下の丸印に従って下降する。

7/31 11:11

南陵ハシゴ場

7/31 11:52

気の抜けない階段

7/31 11:52

写真の上部に登山道がある。

7/31 12:21

最後の下り

7/31 12:30

ようやく涸沢小屋に到着。既に12時を回り、上高地を諦め、ここに泊めてもらうことにした。

7/31 17:36

テントは少なめ

7/31 18:01

下から見上げる前穂高岳、吊り尾根、奥穂高岳。
（以上、3日目）

8/1 4:28

朝食が4時40分で、日の出前。

8/1 4:29

テントの明かりがきれい

8/1 5:25

さらば、涸沢小屋

8/1 5:34

テント場の中を歩く。

8/1 6:11

ヒシ岩通過

8/1 6:20

8/1 6:54

本谷橋

8/1 7:02

屏風ノ頭

8/1 7:44

これを渡れば横尾

8/1 8:30

徳澤

8/1 9:11

明神

8/1 9:42

小梨平

8/1 9:47

河童橋

8/1 9:53

バスターミナルに到着。
日程を1日余分にとっておいたのでなんとかなった。山行終了。

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

Pixel 9 Pro Google

装備

個人装備

帽子 サングラス 半袖BR 長袖シャツ 長ズボン グローブ 靴下 登山靴 スパッツ ヘルメット ストック チェーンスパイク 昼食 行動食 非常食 ハイドレーション(1日1.5L) カップ カッパ上下 Windブレーカー ダウン上 ザック・ザックカバー 地形図 スマホ ヤマレコアプリ GPS スマートウォッチ カメラ 予備乾電池 モバイルバッテリー コンパス 筆記具 ヘッドライト ファーストエイドキット 処方薬 レジ袋 歯ブラシ 靴紐予備 日焼け止め 座布団 Tペーパー タオル1枚 大ビニール袋(防水用) コッヘル ナイフ 雨用グローブ 替えグローブ レスキューシート 雷センサー 小屋泊セット(アイマスク 耳栓 薄手ズボン Tシャツ 清拭ペーパー) くま鈴 笛 保険証

感想

とまと〜き

4日間とも天候に恵まれ、体調も良く、おまけに槍と大キレットを歩けて大満足・充実の山行だった。
昨年の奥穂高岳と重太郎新道は霧と雷雨でさんざんだった。そういう山行も良い思い出なのだが、やっぱり眺望がきく山歩きは最高だった。雷鳥さんにも逢えたし、かわいい花たちも少なめだけどいろいろ見れたし。
大キレットの垂直に近い登りを相当登った場所で、3mの至近距離を音からすると少なくともこぶし大以上の落石があり、一瞬肝を冷やした。「ラクッ」というかけ声に反応して必死に頭と体を岩壁に押しつけてしのいだが、もし当たっていたら落ちて大けが以上だったかもしれない。
誰かが落としたのか、自然現象だったのか確認しようもないが、状況を見れば人為的なものだったと思う。「ラクッ」と声かけは当然として、こういうときのマナーというかやるべきことがないのかな？ 一番下にいた人は相当びっくりしたに違いなく、お互い安否確認をして（壁に張り付いているのだから、声かけくらいしかできないが）登山を続行すべきだと思った。
こういうことも含めて、新しい経験とまなびのある山行だった。