【関東100】東日原→天目山→蕎麦粒山→川苔山→鳩ノ巣(新緑のブナ林とミズナラ林をたどる)
- GPS
- 09:31
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,733m
コースタイム
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:31
歩行時間:538分(小休止を含む、昼食休憩時間を含まず。)標準CT(536分)の1.00倍。
距離:22.2km(奥多摩登山詳細図西編、東編を参考に算定)
累積標高差:+1530m,-1830m(等高線読み取り)
行程量:44.4+30.6+18.3=93.3P(46.65EK)(★★★★)
ラップタイム:5.77分/P (マイペース登高能力:+390m/h、ランク掘
(標準CT:5.74分/P,+392m/h)
エネルギー定数:538*0.03+1.53*10+1.83*0.6+22.2*0.3=39.2
(ルート定数:536*0.03+......=39.14)
山のグレード:4B
消費カロリー:39.2*(78+(10.2+7.1)/2)=3,397kcal
※各指標の説明は、私のプロフィールに掲載。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
車で町営鳩ノ巣駐車場へ 6:19 鳩ノ巣駅発、奥多摩へ(JR) 6:27 奥多摩駅発、東日原へ(西東京バス) (帰り) 町営鳩ノ巣駐車場から車で帰宅 ※町営鳩ノ巣駐車場は、朝の6時過ぎで6割程度の埋まり具合いでした。山側にある駐車区画が先に埋まって行き、後から来た人は駐車場の道路側に並べて停めます。道路側も含めると全体で30数台ぐらい置けそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ヨコスズ尾根】 最初は急斜面をつづら折に登って行きます。尾根を巻く道に入ってからも登リが続きます。滝入ノ峰の北東側付近に、巻き道が狭くなって進行方向右側が急斜面になっている箇所があり、過去に転落事故が起きています。 【一杯水避難小屋〜天目山〜蕎麦粒山】 一杯水避難小屋から天目山へは、岩が出ている所を登り下りします。シロヤシオやムラサキヤシオ、ヤマツツジが咲いていました。 天目山から蕎麦粒山までの間の稜線には、樹齢200年を超えるブナの大木が至るところに見られます。また、ミズナラの林もあります。 今回の山行の一番の見どころの区間でした。 【蕎麦粒山】 東京都が設置した蕎麦粒山の標識(管理番号14-080)は、日向沢の峰・踊平方面を指す板が、実際の道が付いている防火帯の方向よりも北寄り(左寄り)の、埼玉県側の森の方向を向いています。このため、木陰の中を通る道があるのかと思って探そうとした人の踏み跡ができています。現地の状況を把握していなければ、埼玉県側に迷い込む可能性もあります(「蕎麦粒山」と「道迷い」で検索すると該当する事例が出てきます。また、昨年11月1日には、男女のペアが東京都側に下りるつもりが埼玉県側に道迷いして無事に救出されています(埼玉県警察山岳救助隊ニュース平成28年冬号)。)。道迷いが頻発して埼玉県警からクレームが来る前に、標識の向きを直すなり、防火帯の中を進むことを明示するなりした方が良いでしょう。(別に、東京都の関係部局の方々を責めている訳ではなく、再発防止のために触れただけですので、ご容赦ください。) 【蕎麦粒山〜日向沢の峰〜踊平〜曲ヶ谷北峰〜川苔山】 蕎麦粒山から曲ヶ谷北峰までは、稜線の防火帯の中の道を歩きます。尾根通しに歩くため、アップダウンがあり、日差しのきつい日は暑くてしんどいです。日向沢の峰のピークを踏む必要がなければ、蕎麦粒山山頂から南に鳥屋戸尾根を少し下りると、南側斜面に巻き道がついており、踊平の手前まで森の中を歩けます(ただし、荒れている部分もあり要注意、山慣れた人向き)。つい最近発売された奥多摩登山詳細図(東編)や、ヤマレコの「みんなの足あと&地形図」が参考になります。 【川苔山〜鳩ノ巣】 川苔山の鞍部から鳩ノ巣へ下る道は、傾斜はきつくありませんが、標高差が1000m以上あるため、距離は長くなります。 (参考)【川苔山〜川乗橋】 川苔山の鞍部の十字路から鳩ノ巣とは逆方向の川乗橋へ下る道は、百尋の滝へ下る手前の道沿いに100m以上の標高差のある崖があり、奥多摩の遭難者の捜索・救助に長年携われてきた金邦夫様のご講演によれば、この20余年間に7人が転落しています。滝の下流の河原まで150m落ちたにもかかわらず、ザックのウエストベルトとチェストストラップをしていて、瀕死の重傷(注:全身30ヵ所の骨折と肺挫傷、脳挫傷)の中で奇跡的に一命をとりとめた(2012,11,4)人もいるとのことですが、2003,5,5に起きた悲しい「子供の日」の事故では32歳の娘さんが母親を連れてハイキングに来ていて下山途中に転落死するなど、重大な事故になっています。下りには使いたくない道です。 |
その他周辺情報 | ■トイレは、奥多摩駅を出た左横、東日原バス停横、一杯水避難小屋、鳩ノ巣駅の横、町営鳩ノ巣駐車場にあります。避難小屋のトイレはなるべく使わないようにしたいです。 ■水場は、天目山の一杯水と、川苔山の鞍部から舟井戸に下りる途中を右に下りた所にあります。一杯水はしたたるぐらいの水量なので、汲むのに時間がかかります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料(2.0L)
非常用水(0.5L)
ハイドレーションチューブ
テルモス(お湯0.5L)
ゼリー飲料(0.18L*3本)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
二週続きの奥多摩山行となりました。今回の山行の方が行程が長いため、先週行った鷹ノ巣山(記録ID:879138)よりも、東日原の出発時間を早めました。自宅からの電車とバスの乗り継ぎでは9時前よりも早く東日原には着けないため、今回の山行のゴール地点で町営駐車場のある鳩ノ巣まで車で行き、鳩ノ巣から電車とバスを乗り継いでスタート地点の東日原にたどりつきました。自宅を4時半に出発、行きの道が混んでいなかったので、6:19の鳩ノ巣発の電車に乗ることができ、東日原には7時前に着きました。
奥多摩は谷が深いため、最初の登りと最後の下りが急坂になります。最初に登ったヨコスズ尾根も、つづら坂でしたが急坂を登って標高を稼ぎました。最初は杉や檜の林が多かったのが、標高が1000mを超えるようになって、ブナ林やミズナラ林などの落葉樹の自然林が多くなりました。
天気にも恵まれて、新緑が綺麗でした。天目山から蕎麦粒山までの長沢背稜沿いは、今回歩いたコースの中で一番の目玉でした。大きなブナのマザーツリーや、ミズナラの大木がありました。おまけに、ムラサキヤシオやシロヤシオ、ヤマツツジも咲いていて綺麗でした。
蕎麦粒山で昼食をとり、午後からは防火帯の道を歩くことになりました。午前中の自然林が良かっただけに、防火帯歩きは、日差しがきつかったこともあって、いいかげんウンザリしました。途中のピークを踏むために、稜線のアップダウンにめげながらも前に進みました。
曲ヶ谷北峰から一旦防火帯を離れ、川苔山に向かいました。川苔山は奥多摩の中でも有名な山なので登山者が多いですが、到着が午後2時を回っていたので、頂上は空いていました。それでも木陰に数グループがまだ陣取っていました。
下山は、車を停めている鳩ノ巣をめざしました。下る斜度の緩いこちらのコースの方が、川乗橋に下るよりもきつくなく、百尋の滝上部の危険区間も回避できます。しかし、距離が結構あるので、時間はかかりました。下山中に川苔山の頂上が随分上の方にあるのを振り返って、かなりの標高差を下りてきたことを実感できました。
最後は熊野神社の上の急坂を下って、ゴールの鳩ノ巣には予定時間内に無事に到着しました。
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