ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 909952
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

双門ルート・八剣谷から八経ヶ岳〜弥山川詰めて近畿最高峰へ

2016年07月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 utaoto その他2人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
12:57
距離
20.3km
登り
2,095m
下り
2,110m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:59
休憩
2:53
合計
12:52
5:08
14
5:34
5:34
21
5:55
5:58
50
6:48
7:08
55
8:03
8:14
122
10:16
10:28
78
11:46
12:24
94
13:58
14:23
46
15:09
15:09
0
15:05
15:20
24
15:44
15:54
15
16:09
16:38
57
17:35
17:35
21
17:56
天候 曇り時々晴れ(高湿度)
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
双門コース
現状のルート状況ですが、崩落等通行に問題のある箇所はありません。破線ルートとは思えない大変整備の行き届いたコースでした。
岩場は濡れると難易度が激変すると思いますので、この日は歩きやすいコンディションだったと思います。(蒸し暑さはハンパなかったですが…)
危険箇所もありますが、極端な高度感は無く、空中に体を乗り出したり、特別な技術が要るような箇所は無いように思います。前半(河原小屋跡まで)は体力勝負のハードトレッキング、後半(河原小屋跡〜狼平まで)はルーファイ等が要求されるコースと思いました。
引き込まれそうな二股の踏跡や、崩落箇所の巻道で戸惑う箇所も数か所ありましたが、おかしいと思ったら引き返しましょう。大体そんな所には大体目印(リボンやケルン)があります。(今回2回高巻きすぎました)

八剣谷
沢靴に履き替えて遡行しました。難易度は高くはないですが、読図やルーファイなどの最低限の備えは必要です。
狼平からしばらく進むと二股に分かれる場所がありますので、そこは右俣を進みます。
右俣を最後まで詰めると崩落地に到達し伏流となります。
伏流となった箇所から東側の斜面にガレ場がありますのでそこを更に詰め、適当な場所(乗り上げ可能な場所)から右岸(北側)に乗り上げます。
右岸に乗り上げると枯れたトウヒとシダ類の斜面となりますので、とにかく高い方へ進むと、上手くいけば八経山頂、あるいは八経から明星方面の登山道に乗り上げられます。

さぁ双門ルートへ
2016年07月03日 05:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
27
7/3 5:37
さぁ双門ルートへ
最初はこんな感じでのんびり河原歩き
2016年07月03日 05:41撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
7/3 5:41
最初はこんな感じでのんびり河原歩き
釜滝
ここから
2016年07月03日 05:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
7/3 5:55
釜滝
ここから
この日は湿度激高
水分補給を理由に休憩多数
2016年07月03日 06:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11
7/3 6:27
この日は湿度激高
水分補給を理由に休憩多数
素敵な渓相
2016年07月03日 06:38撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
7/3 6:38
素敵な渓相
岩トレの成果か、こういうトコはスイスイ進む
2016年07月03日 06:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
17
7/3 6:43
岩トレの成果か、こういうトコはスイスイ進む
オトも…
行けるか??と思ったトコも難なくクリア
2016年07月03日 06:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 6:44
オトも…
行けるか??と思ったトコも難なくクリア
双門滝を見上げられる吊橋まで到着
2016年07月03日 06:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
25
7/3 6:55
双門滝を見上げられる吊橋まで到着
あまりに涼しかったのでしばし休憩
2016年07月03日 06:58撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 6:58
あまりに涼しかったのでしばし休憩
吊橋
場所を考えると驚くほど立派な橋
2016年07月03日 07:04撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
7/3 7:04
吊橋
場所を考えると驚くほど立派な橋
双門滝の高巻きはずーっとこんなハシゴが続く…
2016年07月03日 07:18撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
15
7/3 7:18
双門滝の高巻きはずーっとこんなハシゴが続く…
しっかりフィックスされているので怖さは感じない
2016年07月03日 07:20撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 7:20
しっかりフィックスされているので怖さは感じない
時折、こんな鎖も
2016年07月03日 07:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
7/3 7:55
時折、こんな鎖も
まぁこの辺も岩トレの成果かな…
2016年07月03日 07:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
7/3 7:56
まぁこの辺も岩トレの成果かな…
仙人凜謄薀
2016年07月03日 08:14撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 8:14
仙人凜謄薀
高巻き中は滝裏側を進むと無風で多湿…汗が止まらんす…
なもんで、滝面側に出たら思わず休憩
2016年07月03日 08:24撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
7/3 8:24
高巻き中は滝裏側を進むと無風で多湿…汗が止まらんす…
なもんで、滝面側に出たら思わず休憩
こういう場所も鎖がしっかりフィックスされている
2016年07月03日 08:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 8:36
こういう場所も鎖がしっかりフィックスされている
驚いたのはこの橋
凄い場所にこんな立派な橋が…登山道整備に尽力された人達に感謝
2016年07月03日 09:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
7/3 9:00
驚いたのはこの橋
凄い場所にこんな立派な橋が…登山道整備に尽力された人達に感謝
双門滝通過後、久々の河原
2016年07月03日 09:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 9:27
双門滝通過後、久々の河原
涼しい場所ではつい時間を取ってしまう
2016年07月03日 09:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 9:37
涼しい場所ではつい時間を取ってしまう
水切りチャレンジ
ヘボ忍者と命名
2016年07月03日 09:41撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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水切りチャレンジ
ヘボ忍者と命名
河原に出た
ガレてて歩きにくい場所もありますが、とにかく進めば問題無いです
2016年07月03日 10:08撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
7/3 10:08
河原に出た
ガレてて歩きにくい場所もありますが、とにかく進めば問題無いです
ココが河原小屋跡かな
河原をまっすぐ通過は困難そうなので右岸へ巻きに行きます
2016年07月03日 10:11撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
7/3 10:11
ココが河原小屋跡かな
河原をまっすぐ通過は困難そうなので右岸へ巻きに行きます
さらに上流へ
沢も狭くなってきてゴールが近づいてる予感
でも細かい巻きが続くので地味にシンドい…
2016年07月03日 10:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 10:30
さらに上流へ
沢も狭くなってきてゴールが近づいてる予感
でも細かい巻きが続くので地味にシンドい…
今回巻き過ぎを数回やらかした
ガッカリして戻ると大体対岸にこんな風なリボン(時折ケルン)があります
2016年07月03日 10:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 10:35
今回巻き過ぎを数回やらかした
ガッカリして戻ると大体対岸にこんな風なリボン(時折ケルン)があります
渡渉の為のルート工作
その岩運ぶ元気あるなら飛び越えた方が楽じゃね??
2016年07月03日 10:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
7/3 10:36
渡渉の為のルート工作
その岩運ぶ元気あるなら飛び越えた方が楽じゃね??
この辺でエンジン掛かったのか、ルーファイ隊長となって先頭へ…
あまりに先進みすぎて父に怒られて終了…
2016年07月03日 10:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 10:37
この辺でエンジン掛かったのか、ルーファイ隊長となって先頭へ…
あまりに先進みすぎて父に怒られて終了…
こんな感じで絶妙な場所にケルン
渡渉箇所の見極めがもの凄い楽
2016年07月03日 10:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 10:57
こんな感じで絶妙な場所にケルン
渡渉箇所の見極めがもの凄い楽
オト曰く
狼平の匂いがする…ホンマか??
2016年07月03日 11:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
7/3 11:22
オト曰く
狼平の匂いがする…ホンマか??
空中ハシゴ
オト、父到着後には普通に登り始めていた…
2016年07月03日 11:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 11:27
空中ハシゴ
オト、父到着後には普通に登り始めていた…
ウタも…
一歩目がグラグラするのが怖い人にはダメなのかな…
2016年07月03日 11:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 11:28
ウタも…
一歩目がグラグラするのが怖い人にはダメなのかな…
空中回廊
そんなに高度感は無いので怖くない
2016年07月03日 11:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
12
7/3 11:31
空中回廊
そんなに高度感は無いので怖くない
地形図みるとそろそろ狼平と思うのだけど…
2016年07月03日 11:38撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
7/3 11:38
地形図みるとそろそろ狼平と思うのだけど…
と思ったら着いた
久々の狼平小屋
2016年07月03日 11:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 11:46
と思ったら着いた
久々の狼平小屋
ココで食事&沢靴に履き替え
2016年07月03日 12:20撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 12:20
ココで食事&沢靴に履き替え
暑すぎだったのではよ沢に入りたい
さぁ行こうぜ
2016年07月03日 12:24撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 12:24
暑すぎだったのではよ沢に入りたい
さぁ行こうぜ
気持ちいい
2016年07月03日 12:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 12:26
気持ちいい
美しいナメ
2016年07月03日 12:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
7/3 12:30
美しいナメ
最初は滑りそうでビビってへつり気味
2016年07月03日 12:32撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
7/3 12:32
最初は滑りそうでビビってへつり気味
ココの二股は右です(要注意ポイント)
2016年07月03日 12:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
7/3 12:47
ココの二股は右です(要注意ポイント)
岩が大きくなるので流芯進むか、高巻くかの判断が必要
暑いので巻きたくない二人はゴリゴリ流芯を進む
2016年07月03日 12:52撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
7/3 12:52
岩が大きくなるので流芯進むか、高巻くかの判断が必要
暑いので巻きたくない二人はゴリゴリ流芯を進む
休憩
沢を外れると蒸し暑い
2016年07月03日 13:08撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
7/3 13:08
休憩
沢を外れると蒸し暑い
最後の方はこんな感じ
ややこしそうだけど、とにかく前進するだけ
2016年07月03日 13:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
7/3 13:30
最後の方はこんな感じ
ややこしそうだけど、とにかく前進するだけ
最後まで詰めると伏流になり、そこが終了点
2016年07月03日 13:38撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
13
7/3 13:38
最後まで詰めると伏流になり、そこが終了点
これが源流
2016年07月03日 13:39撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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これが源流
源流の東側にあるガレ場
この左側に乗り上げたいんだけど、しばらく進まないと無理そう
2016年07月03日 13:40撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
7/3 13:40
源流の東側にあるガレ場
この左側に乗り上げたいんだけど、しばらく進まないと無理そう
適当なトコで右岸に乗り上げるとこんな感じ
ここからのイメージはとにかく左上へ…
2016年07月03日 13:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
7/3 13:49
適当なトコで右岸に乗り上げるとこんな感じ
ここからのイメージはとにかく左上へ…
このトウヒの森がある尾根が八経ヶ岳へ通じる
2016年07月03日 13:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
7/3 13:53
このトウヒの森がある尾根が八経ヶ岳へ通じる
もうちょい
2016年07月03日 13:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 13:56
もうちょい
やったぜ久々の八経ヶ岳
2016年07月03日 14:05撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
36
7/3 14:05
やったぜ久々の八経ヶ岳
山頂で靴履き替え&休憩
途中から貸切状態でした
2016年07月03日 14:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
20
7/3 14:22
山頂で靴履き替え&休憩
途中から貸切状態でした
14時になっちゃった
急いで下山しようぜ
2016年07月03日 14:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
28
7/3 14:27
14時になっちゃった
急いで下山しようぜ
しゃか
2016年07月03日 14:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
7/3 14:27
しゃか
だいふげん
2016年07月03日 14:27撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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7/3 14:27
だいふげん
人が多そうな弥山方面を避け、明星ヶ岳方面へ
こちらにもオオヤマレンゲは咲いてます
2016年07月03日 14:38撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
17
7/3 14:38
人が多そうな弥山方面を避け、明星ヶ岳方面へ
こちらにもオオヤマレンゲは咲いてます
明星ヶ岳付近からの八経ヶ岳
2016年07月03日 14:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
7/3 14:43
明星ヶ岳付近からの八経ヶ岳
明星ヶ岳付近の森
この苔とトウヒの森を歩きたくてこっちルートにした
2016年07月03日 15:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
7/3 15:16
明星ヶ岳付近の森
この苔とトウヒの森を歩きたくてこっちルートにした
カナビキ尾根出合で長い休憩
日没は間に合いそうなので残った食料を平らげる
2016年07月03日 16:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
14
7/3 16:26
カナビキ尾根出合で長い休憩
日没は間に合いそうなので残った食料を平らげる
暑苦しいオト、鬱陶しそうなウタ
2016年07月03日 16:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
27
7/3 16:36
暑苦しいオト、鬱陶しそうなウタ
なにげに一番キツかったカナビキ尾根の下り
ようやく林道へ
2016年07月03日 17:40撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
22
7/3 17:40
なにげに一番キツかったカナビキ尾根の下り
ようやく林道へ
熊渡に無事帰還
2016年07月03日 18:01撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
30
7/3 18:01
熊渡に無事帰還
撮影機器:

装備

備考 行程が長く、草付、泥、苔多数のルートにアプローチシューズは無いな…と。
八剣谷を除くルートはトレッキングシューズがベスト。
お助け紐代わりに長めのスリング持参したけど使わず仕舞い。
八剣谷進むなら登山靴で巻きながら進むより、沢靴でじゃぶじゃぶ行った方が快適&楽。

感想

新たなチャレンジとしてロープやら靴やら買い揃え、散財しまくりな最近…
新しい道具でいつもの金毘羅で岩トレしようと思ったけど梅雨前線がどうもイヤな感じ。でも南の高気圧が頑張ってくれてそうなので近畿南部は雨はなさそう。
と言う事で久々に大峰の地図を広げてみる。

うーん…尾根道は暑そうだし、沢筋はヒルいそうだし…と思いながら目に付いたのは双門滝ルート。
ついでに八剣谷詰めて八経…これイイんじゃね??
てな具合で前日土曜日にルート決定。
急いで情報を集め、少なくとも6月初旬では大規模な崩落などは無いことが分かったので計画書を作成。
それにしても最近は岩トレばっかりで体もナマッてそう…各自水分2.5L、沢靴、食料なんかで日帰りなのにソコソコの荷物になったね。夏に向けての良いトレーニングになりそうだ。

CTも長いし、早めの出発が望ましいので熊渡で車中泊。前夜12時過ぎに到着したけど、既に数台の車が停まってました。(土曜日から泊まりの方が多かったと思います)
朝4時に起きて朝食取って着替えて…5時前に出発という我が家らしからぬ計画的な行動。さぁ出ようぜ…と進むも…
ん??車にキー掛けたかな…と道中引き返すハメに…(掛け忘れてました…)
大峰は以前に黒滝の道の駅でウタとオトを忘れて来た事もあり、大峰は父にとって物忘れが多発する場所となりつつあります。気を付けよう…
結局、再出発は5時過ぎに…

気を取り直して先を進み、尾根コースとの分岐で沢に降り、いよいよ関西屈指の難コースと言われる双門滝コースへ…
河原歩きを経て釜滝からいよいよルートの核心…と思ってたけど、もの凄い整備が行き届いたコースでビックリしました。今まで歩いたどの破線ルートよりしっかり整備されております。道中、遭難者のご遺族が登山道整備に尽力されている旨のプレートを発見。三人で遺族への感謝の気持ちを胸に、故人に向けて手を合わせました。

このルート、基本的には河原歩きと巻きの連続で、巻いた後に素晴らしい渓相に出会えた時の感動はたまらんす。しばらく降雨が無かったのか、岩場も滑ること無く順調に…って思ったけど、沢筋外れて巻き始めると暑すぎる…湿度高すぎだわ…
三人とも普段そんなに水分取らないんだけど、この日は飲まずにいられない…巻いてはスポドリガブガブ、巻いてはスポドリガブガブ…
三人で7.5Lのスポドリ、いつもは7割方余ります。でもこの日は早々に足りなくなることが判明。でもいつでも水分補給は可能なのが沢ルートの良い所ですな。

釜滝から双門滝の望める吊橋までは特に問題もなく…滝見が出来る岩の上で立派な滝に感心すると同時にこの滝を高巻くのかぁ…汗ダラダラかきながら見上げる父…
ウタとオトはお菓子ボリボリ…
緊張感ねぇなぁ…
その高巻き…噂通りハシゴの連続。このハシゴ登り、滝側に付いてる時は風が入るけど、裏側になると無風多湿の激暑に…この日はまだ曇りがちで助かったのかもしれませんが、とにかくサウナかと思うほど暑い…
こりゃ今日は暑さとの戦いだな…と。
高巻きを終えて、河原に出ると風が吹く。少々生暖かい風だけど、それでも涼しい。
とにかく水分補給の休憩を多数とりながら先を進みます。
ちなみにこの日は三人ともアプローチシューズ。沢沿いの登山道=岩多いんじゃね??的な安易な発想。普通に考えれば巻道は湿ってるし、苔や泥もあるに決まってるやんか…
素直にトレッキングシューズが最適と思います…

そんなこんな、高巻きを終えてしばらくすると河原小屋跡の崩落地に出ます。
もっと荒れ荒れなのかと想像してたけど、ピンポイントで崩落が小屋に直撃しちゃったのね…
崩落地をセオリー道理り対岸から巻こうとするとしっかり目印が…大体迷いそうな場所はピンポイントでリボンやケルンがあります。ホントに頭が下がります。
河原を歩き、細かく巻きながら更に沢を詰め、噂の空中ハシゴと空中回廊へ…ん??…今日は乾いてるからだねって事であっさり通過。
空中回廊があるゴルジュ帯の巻道を終えると、なんとなく狼平が近づいて来たのが分かります。いよいよこのコースも終了かぁ…としみじみ。
一応、狼平12時着をタイムリミットに、これ以上掛かってしまったらそのまま下山しようと思ってたけど、何とか11時台に到着。

小屋前で前日から泊まりの方としばし話をし、食事&沢靴に履き替え12時過ぎに出発。
八剣谷…気持ちいい…素敵な渓相の沢をじゃぶじゃぶ…狼平から序盤、右俣をしばらく進むまではホントに気持ち良い沢歩きを楽しみました。
沢を詰めていくといよいよ源流へ。崩落跡なので進むペースも一気に下がるけど、最後まで詰め切るとおそらく近畿で一番高い水場に到着します。
で、ここから最後の登り…あぁ…また暑さとの戦いかぁ…
ガレ場をエッチラホッチラ、乗り上げて枯れトウヒの斜面をエッチラホッチラ…トウヒの森の尾根を登る三人…
もうすぐ山頂。ピンポイントで山頂着きたいねって事で、オトに匂いを嗅ぎ分けてくれと頼む父とウタ
結果…外しよった…明星寄り20mtってトコに乗り上げガックシ…

久々の八経ヶ岳。時間的に人いないかなって思ったけど、大勢の方で賑わってました。道中殆ど人に出会わなかったので少し新鮮な感じ。
しばし山頂を堪能、靴を履き替えて下山スタート。人が多そうな弥山を避け、明星・日裏方面から下山します。
オオヤマレンゲを鑑賞し、明星ヶ岳周辺の苔とトウヒの森の美しさに感激しながらも、日没が気になる時間なのでペースアップ。んが…
はやりこの日は暑さとの戦い。ポイント毎に休憩取らなやってられん。
カナビキ尾根出合で最後の休憩で残った食べ物を口にし、一気にカナビキ尾根を下山。
三人とも今日はコレが一番きつかった…と。
大峰のCTってキツめだよなって改めて思った次第。
林道出て早足で歩いて何とか17時台に車に到着。最後のカナビキ尾根下山で一気に体力持っていかれた感じ…
とにかく距離や標高差以上にハードな行程でした。これって冷たくて気持ちイイって言いながら歩いた八剣谷遡行で足元冷やしちゃったからかも。

そんなこんな、関西屈指の難ルートと言われる双門コース&美渓を詰めて八経への山歩きを堪能しました。
景色の美しさ、達成感…超一級品であります。
暑さとの戦いでフラッフラになった三人ですが、また秋の紅葉時にでも再訪したいねって話をしております。
いよいよ夏山シーズン。色々楽しみだなぁ…

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コメント

そりゃ人に合わんわなぁ〜
utaちゃんotoちゃん&パパ こんばんわ。
”ウチラ殆ど人に会わんかった”って言うからどこ登ったんかと思えば
双門コース〜八剣谷って。。。そりゃ狼平と山頂以外に人居ませんわ

それにしてもサクッと登ってしまう感じで最近の岩トレの成果ですかね
う〜ん いつかは行ってみたい双門コース。
オオヤマレンゲとセットでって魅力的ですが、下山が大変そうやですねー
お疲れ様でした
2016/7/5 22:15
Re: そりゃ人に合わんわなぁ〜
さとくんさん、こんばんは。

山で会ったかも…に沢山のレコが上がっており、狼平と山頂の2回人と出会ったので、この中にいてはるかな??って思いましたが、レコの方とは誰にもお会いしてなさそうでした
暑いの想像して沢筋選んだんですけどねぇ…風が全く入らんという…山頂で思いの外、風が強かったのでビックリしました。我が家は完全に風裏ばっか歩いてたみたいです…

このコース、八剣谷を歩いたからはっきりしませんが、CTで言えば12〜13時間と思います。
8掛け目標で9掛け位かな…なんて思いましたが、休憩取りまくりで結局13時間…
はよ歩く必要は特にないんですが、安全面を考慮するともう少しはよ歩きたいトコです…
やっぱまだまだイケてねぇなぁ…と

でも静かな山歩きに、オオヤマレンゲと沢歩きのセット、イイですよ〜
2016/7/5 22:35
utaotoパパさん こんばんは
utaちゃん(さんかな?)、otoちゃんの成長にはビックリです
狼平小屋の前で写された姉妹の写真を拝見するとotoちゃんの
身長にはすごすぎです。もう少しでutaちゃんの身長を追い抜きそうですね
でも、otoちゃんの昔から変わらず、あどけなさが残り元気一杯ですね
これからも安全登山を
2016/7/5 22:19
Re: utaotoパパさん こんばんは
すみまるさん、こんばんは。

ウタが160センチ、オトが150センチになり、今年は山服なんかの出費もかなりかさんでしまいました…
去年までの服着せると、特にオトはパツパツに…

まぁ山での行動は小さい頃からなんも変わりません。
人が多いと恥ずかしいので、出来る限り静かな場所で…
2016/7/5 22:38
uta&otoちゃんも大きくなりましたね〜!
utaotoさん、お久しぶりです。

ご無沙汰で失礼していましたが、uta&otoちゃんもずいぶん大きくなられましたね (上の方も言ってますが)成長期は着るものが大変!?

で、レコ、最初どこ登ってるんかな?
と地図見ずにレコ読み進めたら、え?狼平?え?八経ヶ岳!!
だったんですね
相当珍しい双門コースだったとは、サスガに岩場+沢歩きのオンパレード
しかもutaotoちゃんも相当岩慣れしてスタスタ、ここを日帰りとは素晴らしすぎます。またファミリーレコ楽しみにしています
2016/7/5 23:39
Re: uta&otoちゃんも大きくなりましたね〜!
ShuMaeさん、こんにちは。

こちらこそ、大変ご無沙汰しておりました
ホントにこの一年間で一気に身長伸びました。山道具も殆ど一新しなければならないという…

歩くのは確かに速くなり、難所での体の使い方も上手にはなってきましたが、堪え性がないのは父譲りで、暑さや空腹には全く耐えられません
この辺までが我が家では日帰りで計画できるギリギリのラインです…コレ以上となるとリスク管理が出来なくなっちゃうので、もう少し体力付けばなぁ…と思う今日このごろ…
2016/7/6 9:41
ひゃー、双門コースから?
パパ、こんばんは。
1日違いで八経ヶ岳だったのね。でも双門ルートからだったとは!私も誰か双門に一緒に行かないかな〜なんて思ってたんだけど、惜しかった…
条件が良かったとは言え、このロングコースをサクサク行ってしまうウタとオトはすごいなぁ〜♪夏休みに向けて着々とトレーニングできてますね〜!
日曜の暑さなら八剣谷は超気持ち良さそう♥
2016/7/5 23:43
Re: ひゃー、双門コースから?
どるちぇさん、こんにちは。

思いつきの双門ルートでした。
みんなの土曜日の計画は知っておったんですが、金曜日の仕事が長引いて全く参加できそうになく…ご一緒したかったですが…
全然サクサクちゃいますよ。休憩取りまくりです
CTに書かれてない場所でも相当休んだので、実際は3時間以上休憩に費やしてます…

八剣谷は気持ちよかった〜
狼平を泊まらずに通過したのって初めての気がしますので、相当後ろ髪引かれましたが…
2016/7/6 9:44
なかなかの運動でしたね
こんばんは
この時期にこの難コース、そりゃフラッフラにもなりますよね。
僕も最近岩トレばっかだったので同行してたらまず間違いなくダウン寸前だったでしょうね。
今度の遠征が不安になってきました(笑)
それにしてもウタもオトも体力ついてきましたね、子供の無尽蔵の体力が羨ましい・・・
2016/7/6 0:47
Re: なかなかの運動でしたね
のるさん、こんにちは。

ホンマに暑かった…ありえんほど吹き出す汗…
やっぱ岩トレじゃ体力つかんね。
ウタもオトもカナビキではふらふらやった。でも最後の林道、親父ヒーヒー言ってるのに、二人は走っとったからね…
子供が疲れたって言ってるのは嘘やって、またもや実証されたわ
2016/7/6 9:48
E−とこ行ってますね
ウタオトさん、こんにちは。
この週末、お天気が不安定で、さんざん悩んだ挙句、家の者にせがまれて、神戸三田プレミアムアウトレットで散財
でも、North Faceで格安のパンツを2本Getできましたよ
しかし、ボクも双門コース、行きたかったなぁ〜
あの、ハシゴ地獄に責め立てられたい
クマ
2016/7/6 9:50
Re: E−とこ行ってますね
くまさん、こんにちは。
ここんとこ天気不安定ですね。
あはは くまさんも散財ですか。でもアウトレット近くてイイなぁ…
我が家は個人輸入とヤフオクが頼みの綱。
服・靴・冬増備にロープやらなんやら…カード明細見るのが超怖い

ハシゴ地獄に責められたい??
むむむ、クマさんってそっち系??
私は汗ダラダラかきながら、まっとけよ〜今からそっち行ったるさかいなぁ〜のどS系です
2016/7/6 10:41
もう”子連れ登山”とちゃうやろ?
utaotoさん  毎度です!

双門コースね。 フムフムと読んで行ったら、狼平から沢靴に履き替えてるやないですか!!
こういうアドリブはBM自身が大好きなので、『一緒に行きたかった 』ってのが、素直な感想で〜す
もうutaもotoも普通の子供と違うんやから、”子連れ登山”の看板落ろした方がエエんとちゃう?  真似して行く家族がおったら罪やで〜

梅田・京都での飲み会は日帰りで行けるけど、大峰は遠いなぁ・・・
では来週、新宿で
2016/7/6 17:07
Re: もう”子連れ登山”とちゃうやろ?
BMさん、こんばんは。

エエでしょ、大峰
でもホントはもっと涼しいの想像してたんですけどね…
この日の関西は真夏並みの暑さ&湿度の高さでした…

さすがに我が家の記録だけで計画立てる人はいないかと…
ひよこマークもあと1年半と思うと感慨深いですね

ではでは来週、楽しみにしております
2016/7/6 19:29
お邪魔します♪
オトちゃん大きくなりましたよね?!

そろそろ行ってみたい双門ルート、丁寧なレコでとても参考になりました(^^)/
2016/7/7 17:48
Re: お邪魔します♪
ここぺりさん、こんにちは。

双門ルート、やはり達成感は大きかったです。
大迫力の滝に、素敵な渓相…
天候と時間配分さえしっかり把握出来れば素敵な山行になると思います
楽しんできてください
2016/7/7 18:29
ゲスト
達成感!
utaotoさん、うたちゃん、おとちゃん、おはようございます!
以前ご一緒したMR-Aさんから噂は聞いていましたが「聞きしに勝る!」ですね!
親子共々元気すぎます!うちも子供たちが大きくなっても同じように一緒に歩けたらいいな〜って思いました。いっつも河原小屋跡からのルーファンはドキドキです。「ここ渡るん??」「向こうにテープあるやん!」とか言う会話が何度も繰り返されたと思います、でもあのドキドキも癖になりますね。どこかで親子そろってお会いできたらな〜って思います。約13時間!達成感大盛ですね!お疲れ様でした!
2016/7/15 5:15
Re: 達成感!
akirasさん、こんにちは。

元気ではありますが、全くもって根性ありません…
大きくなった分、歩くのは速くなり、難路での体の使い方は上手になってもスグにヘバるという…
河原小屋跡からは少し分かりにくいですね。
それでも、沢沿いオンリーのルート&我が家が登った日は、痒いところには必ずマーキングがあり、もの凄いアテにさせていただきました

どこかでお会いできるとイイですね
2016/7/15 17:29
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