幌尻岳(チロロ林道よりピストン)
- GPS
- 16:56
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 2,696m
- 下り
- 2,683m
コースタイム
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 11:09
天候 | 7月17日(日):晴れ→雨・ガス 7月18日(月):ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
行き/7月17日(土) JAL577:13:15羽田発〜14:50帯広着 帰り/7月19日(月) JAL576:20:15帯広発〜21:55羽田着 ●クルマ チロロ林道終点の駐車スペース(10〜15台程度/無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 登山ポストはありませんでしたが、チロロ林道入口のゲートに入林台帳がありました。 【コース状況】 ●チロロ林道終点登山口〜ヌカビラ岳 登山口から林道を3kmほど歩くと北電取水施設が現れます。 ここから登山道に入り、大きなハスの葉に覆われた沢沿いのルートをしばらく進みます。 二ノ沢出合を通過すると河原の上を歩くようになり、渡渉の連続となります。 渡渉は大小10ヶ所くらいありましたが、深いところはありませんでした。 標高1100m付近から登山道は沢を離れ、 ヌカビラ岳肩まで高低差およそ800mの急登となります。 標高1380m付近にトッタの泉があり、標高1700m付近から森林限界を超え、 ヌカビラ岳肩直下は岩峰があり、通過する際にハシゴが2ヶ所ありました。 この急登区間ですが、雨が降ると粘土質の土が非常に滑り下りは難儀しました。 ヌカビラ肩からお花畑を進むとほどなくヌカビラ岳へと至ります。 ヌカビラ岳山頂には頂上標はなく三角点があるのみでした。 ●ヌカビラ岳〜北戸蔦別岳〜戸蔦別岳 ヌカビラ岳からは緩やかな稜線歩きとなります。 途中雪渓が残っているところがありましたが、登山道には影響ありません。 小ピークを1つ通過し、鞍部から高低差80mほど登り返すと北戸蔦別岳に到着です。 北戸蔦別岳からは進行方向を90度変えて南に進みます。 背丈ほどあるハイマツ帯をしばらく下ると、稜線の東側に出てお花畑を進みます。 北戸蔦別岳から高低差およそ120m下り鞍部からは岩稜の登り返しとなります。 小ピークを2つ越えて(1つ目は1881ピークで幌尻山荘方面への分岐があります)、 ガレ場を高低差130mほど登り返すと戸蔦別岳山頂へと至ります。 ●戸蔦別岳〜幌尻岳 戸蔦別岳からも進路を南に変え、うるさい背丈ほどのハイマツ帯を 高低差およそ180m下ると七ツ沼方面への分岐へと至ります。 ここからしばらくはカールの淵の痩せた稜線を進みますが、 この辺りも場所によってハイマツがうるさい感じでした。 鞍部から幌尻岳の肩まで高低差200mほどガレ場を登り返します。 肩からは緩やかな稜線を進み、小ピークを1つ通過してさらに進むと幌尻岳山頂に到着です。 ちなみに、稜線から七ッ沼カールへのルートですが、 稜線直下はガレ場のけっこうな急斜面となっていて下りは注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 沙流川温泉ひだか高原荘(500円) |
写真
感想
海の日の三連休は幌尻岳に登ることを決めていて、
マイルでの予約ができる2ヶ月前から早々にチケットは確保していました。
週アタマ。
週間天気予報を見ると北海道は晴れマークでテンション上がってましたが、
週末が近づくにつれて予報は悪化。17日はまだしも、18日の天気が良くない。
遠征登山だからこそゆっくりとテン泊したかったのですが、
日帰り用のザックも準備して飛行機に乗りました。
テン泊か日帰りかはギリギリまで引っ張って直前の判断とします。
帯広に到着して、夕方早めにジンギスカンを食べていると、
このお店に次から次へとお客さんがやってきて、
お店で食べるのではなく、肉を買って帰っていきます。
家庭でジンギスカンを食べるのが完全にカルチャーとして根付いている感じでした。
確かにこのお肉、美味しくて安い。
ジンギスカンを食べながら天気の最終確認をすると
18日はなんとか雨は降らなそうな予報だったので初志貫徹でテン泊に決定!
ボクたちも明日の夜のビールの当てに300gほど買って帰ることに。
ああ明日が楽しみだ〜。
その後、スーパーで買い出しをしてからチロロ林道ゲートに向かいゲート前で車中泊。
翌朝。空を見上げると良い天気です。
林道を進み、渡渉を繰り返して、ヌカビラ岳の肩まで急登します。
しかし、森林限界を超えた途端、雨が降り始めました。
「レインウェア着たら雨止む説(勝手につくった)」を信じて先に進みますが、
降ったり止んだりビミョーな天気がその後も続きます。
でも、ヌカビラ岳の手前からお花畑が圧巻で、そこまで落胆はありませんでした。
さらに北戸蔦別岳山頂までくるとガスが取れて、雄大な景色を垣間見ることができ、
まぁ今回はこの景色が一瞬でも見られただけでもヨシという気持ちになれました。
七ツ沼カールとの分岐でザックをデポしてほとんど眺望のない中、
幌尻岳まで往復しましたが、それでもこの山の素晴らしさを感じることができ、
これで晴れだったらどうなってしまうんだろう、といつの日にかの再訪を誓いました。
やっぱり北海道の山はいいわ。
さて、百名山は残り1座となりました。
あぁ、とうとう来た、
天気は味方してくれなかったけど、
ぜんぜんよかった。
あぁ、しみじみ嬉しい思い。
幌尻岳は物理的にもそうだけど、
私には遠い遠い山のひとつでした。
前に北海道登山をしたときに、幌尻岳に登ってきたという方が、
「雨で増水して首まで浸かった」と言っていて、
これはとてつもなく厳しく険しそうなところだぞ、
登るには運も必要そうだぞ、と思っていました。
前々日くらいまでの北海道の街の天気予報は、晴れ。
しかし前日になって、天気が悪くなる予報に・・・泣
運が悪いなぁ、まったくもう。。
でももう飛行機とっちゃったし、行くしかない、頑張るしかない。
厳しいと思ってのぞんだせいか、
歩くの自体は、無事にあっさりと、最後まで元気でした。
心配していた渡渉も水没することなくクリア。
天気も悪く眺望は諦めていたので、
その分、お花畑のすばらしさに心踊らせ、
リスやキツネ探しにいそしみ、山そのものを心から楽しんだ感じです。
久しぶりの夏山装備でのテント泊は、
ビールやジンギスカン、他いろいろ担いでいったので、
山ごはんも充実。
総じて大満足の二日間でした。
そして、北海道の味覚もいっぱい堪能して、
よい連休となりました。
おしまい。
コメント
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danyama/komemameさん
お邪魔します。
幌尻岳は、私の認識が正しければ「北海道の百名山で最難関」とされているはず。さすがの御夫妻も未踏だったんですね。
今回は天気がスカッとしなかったようで残念でしたが、本州のその辺の山みたいに「天気悪そ→じゃほか行こう」と、おいそれとは予定変更できませんよね(まして2ヶ月前から航空券押さえているとあっては)。
でも、素晴らしい(っぽい)山というのは十分伝わってきます。danさんがコメントされているように、これで晴れていたらどうなっちゃうんでしょうね(笑)。
にしても、ここのお花畑にはびっくりですね。私めは先日、北岳に行き、お花畑が凄い!と感動してきたばかりですが、幌尻岳のそれを見たら、全然勝負にならんレベルです。
余談ながら、去年筑波山で出会った京都のご婦人が「これで百名山の99座目」とおっしゃるので、「あと1座はどこが残ってるんですか?」と尋ねると「幌尻岳」との答え(笑)。
「あらら、厄介な山を残されましたねぇ」。「そうなんですよ〜」。という会話をした記憶があります。
danyamaさんは逆に幌尻が99座目だったんですね。「最後の1座」のレコ、今から視聴予約?して楽しみに待ってます。
あ、それこそ、まさかの筑波山だったりして??
さらに余談ですが、ジンギスカン料理は、北海道に住んでいた中1〜高2の4年間に家庭で嫌というほど出され(…というのはイメージで、実際は年に5、6回だったと思いますが)、食傷して嫌いになってしまいました(笑)。たまたま数年前、大学の同窓会がジンギスカン店であったので、ン十年ぶりに食べたら普通に美味しかったですけどね
tsukadonさん
こんにちは。
幌尻、最後のほうまで残ってしまって、
気がかりでモヤモヤしていた山でした〜
山頂着いたときはやっと肩の荷が下りた、、ような気分でした。
幌尻ってさいごまで残っちゃうひと多いみたいですね。
アプローチ含め難関なんでしょうかね・・・?
コース自体は実際歩いてみると、難関さはなかったですが
やっぱり渡渉があるから、天気(雨)の影響は受けやすいかもと思いました。
お花畑!そうなんですー、
つかどんさんおっしゃるようにほんとすごくて、オダマキなんて、
いつも見るのよりサイズも大きくて、ザ・北海道規格って感じでした。
しかもこういうところにリスとかキツネが歩いているんですから、
興奮しちゃいます。てんき良くなかったけど
動物や植物たちにはいっぱいいい思い出をもらいました。
すごく普通の書き方しかできないけど、あらためて自然の素晴らしさを実感しました。
ラスト一座、これはいつ行けるかな、、
こればっかりはぜったい天気のいい日に狙いをさだめて
行きたいと思っています!
ところでジンギスカン、お嫌いとは!
私は大大大好き〜なんです。
父が北海道なので、ジンギスカンは幼い頃から食べていましたが、
でも、本州だとなかなか手に入らないので、
私の中ではめったに食べられない「特別なお肉」の位置付けです…笑。
それにしても北海道に住んでいるとやっぱりジンギスカンってよく食べるんですね。
年に5、6回でもかなりの頻度ですよね。しかも家で食べるってさすが北海道!
今回行った帯広の「有楽町」では、
地元の方が途切れることなくお持ち帰り用のお肉を買いに来ていましたし、
スーパーのイオンでは当たり前のようにジンギスカン用の鉄板も売っていたりしました。
ほんと羨ましい限りですー。
こっちにもジンギスカン屋さんあるけど、
お値段もぜんぜん違いますよね、、
あぁ、早くもまたジンギスカン食べたいです
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