越後三山
- GPS
- 50:10
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,408m
- 下り
- 3,169m
コースタイム
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:19
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 13:41
天候 | 16日晴のち曇り 17日曇りのち雨のち晴のち曇り 18日曇のち雨、下山後は晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
15日新潟方面行高速バス 京都駅八条口23:10=6:49長岡駅東口 16日JR飯山線長岡6:54−(JR飯山線)−十日町−(北越急行ほくほく線)8:11六日町駅 バス 六日町8:30−8:59八海山スキー場 |
写真
感想
この三連休は少し気分を変えて、アルプスと名のつくところを外し、かつて出張の折にやりくりして登った岩木山と蔵王を除けば私的には最北となる新潟の山へ、越後三山縦走としてみました。
しかして、私にとっては、とてもとてもタフな山行となりました。
悪路に泣かされてビバークはするわ、1泊2日のつもりがそんな目算はならずに、現実は設定していた予備日を利用しての2泊3日の行程でどうにかこうにか歩き通したわけです。
二日目以降は、暑さと険しさにやられて、体は水分しか受け付けず、辛うじて手持ちパン類を少量ずつ水で流し込んで持ちこたえたって感じ。
ずっと暑さバテ、シャリバテ状態でほうほうの体で歩き通しました。
まあ、体調不良に陥るも、エスケープも長そう、引返すにしても同じく長そうで億劫、駒の小屋まで歩いても同じようなもんやろう、って判断だったんですけど。
八海山から先は、いくつもの小ピークを越えるんですが、アップダウンが急すぎて、雨上がり直後であることも手伝い悪路に追い打ちをかけるよう。
八海山を含め、駒ヶ岳に至る縦走路中に頻出する岩稜部の鎖場は、通常の山行きで経験しているのと幾分違っていました。
たいていの鎖場では、三点支持を基本として岩に取り付き、鎖は補助的なものでしかないとの認識でしたが、八海山の最高峰入道岳より先、頻出する鎖場では、その鎖に頼らなければ登れないようなのばかりで、かなり危うく感じられました。
また、登山道は草木に覆われてわかりにくいところばかり、それでも道自体はなんとか見分けることができます。
ただ、シーズンインしたばかり?、あまり歩かれていないのか、繁茂する草花に隠れて足元が見えない箇所が頻出、それなり慎重に歩いていくしかありません。
更に雨後のこともあり、やたら泥濘んでいて足をとられることもしばしば。
山側ならまだ問題無いですが、谷側に滑ってしまうとヒャッとさせられます。
道中、一方向に草が倒れている箇所があちこちに見受けられまして。
転倒した跡?山側であればまだしも、谷側へ倒れているのもある。
そんなのを目にするとやたら足踏みしてしまって・・・。
中ノ岳から駒ヶ岳への稜線ではそんな山道も少しは容易になるかと予想するも、八海山から中ノ岳の間より幾分かマシなだけ。
そんなこんなで、やたら時間がかかり、その分疲弊の度合いも著しくて。
北アルプスの登山道がいかに整備されているかを大いに実感させられる道行きでありました。
八海山から先、駒の小屋に着く間に出会ったのは中ノ岳方面から縦走されてきたお二方だけ。
しかして、静かな山歩きが楽しめた、って気分にはなりません。(-_-;)
初日は中ノ岳避難小屋へは遠く及ばず、16日の夜は八海山と中ノ岳間の最低鞍部あたりでビバークしました。
それでも、とっさの判断というわけではなく、計画段階で想定していたこともあり、気の持ちようは幾分違ったと思われます。
シュラフとシュラフカバーにツエルトを被っただけですが、雨は早朝にパラパラ程度降っただけ、早朝の若干冷え込みもそこそこで、けっこう快適に過ごせましたね。まあ、正直、熊だけが気がかりでしたが。
実は、この間でビバークする人というか、なってしまう例は多いようです。
17日、歩き出してからしばらくして出会った方が、ご自身も最初に八海山から縦走された折は途中でビバークされた、とのお話を伺いました。
駒の小屋にてお話した夏期のみ常駐されている管理人さんもそのようなことを仰ってました。
中ノ岳手前の祓川にて水を補給後、雨は本降りに。
雨中、中ノ岳避難小屋へ到着してからは、疲労の度合も激しく、先ずは雨具を干して30分ほど横になって休息をとり雨の様子見を。
お湯を沸かして、温かい飲み物をとってやっとこさ人心地を得る。
昼前には雨がやんできたこともあり、ガスが漂う中であるも中ノ岳山頂をピストンして駒ヶ岳へ向かう。
途上では携帯が繋がるごと、下山が遅れることを連絡しようと立ち止まって操作するも、直ぐに圏外に。
今回、所属会に提出していた計画書にちゃんと予備日を設けていて、実際に予備日を利用することになったのも初めて。
携帯がなかなか繋がらず、やっとこさ会の下山連絡先に予備日を使って翌日に下山する旨のメールを送ったり、家人に電話したり。
この日の道中はずっとそんなことを続けていて、えらく時間を無駄にしてしまった。
駒ヶ岳手前への到着が遅くなり、周囲はガスまみれ。翌日に望みを託して、越後駒ヶ岳山頂へは向かわず駒の小屋へ。
小屋にては、記帳を済ませ協力金をお支払いして、管理人さんに公共機関利用であることを前提に下山路に関してお聞きしたところ、想定していたグシガハナ経由はお薦めできない、急ではあるけれど、駒の湯へ下山して車道を1時間ほど歩いた大湯温泉なら昼間もバスがある、と教えていただく。
小屋の2階の一角を使わせてもらうことにして、先ずは濡れたものを干したり、荷物の整理をしてみたり。
この日の夕食もとる気になれず、購入したビール2本にアラレの小袋のみで、早々に寝入ってしまう。実は昨晩も、担いでいったビールとアラレだけだった。(-_-;)
下山時は、小倉山のあたりから本降りに。
駒の湯への登山道は、ある程度刈り払いされているみたいで、昨日まで歩いた登山道に比べれば快適・・・なはずが、急な山道は泥濘みまくり、岩場は濡れまくりでけっこう危うい。
土砂降りの中、こんなとこ鎖もなしでどうやって下りるねん、てな岩稜部もあり、冷や汗タラタラ。
下山が完了する頃には、カッパは上下とも濡れまくりのドロドロ。
最後の最後まで、悪路に悩まされる山行となりました。
18日早朝の越後駒ヶ岳山頂もまたガスガスガス、小雨が降ったりやんだり。
次に機会があれば、越後駒ヶ岳のみとし、巻機山でもセットにして比較的ユルリとした山行にしようと考えます。
ヤマレコでの数々のレコを拝見しますと、三山縦走も日帰りでされていたり、トレランされていたりで、歩き終えてみますと驚嘆するしかありません。
とても走れるようには思えないんですが、世の中には凄い人がいるもんだとあらためて感心してしまいます。
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