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Yamareco

記録ID: 939337
全員に公開
トレイルラン
塩見・赤石・聖

南ア南部周回(荒川岳・赤石岳・聖岳)

2016年08月12日(金) ~ 2016年08月13日(土)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
16:42
距離
45.4km
登り
4,997m
下り
4,981m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:10
休憩
0:30
合計
6:40
10:01
7
10:08
10:08
61
11:09
11:09
66
12:15
12:15
12
12:27
12:27
35
13:02
13:02
22
13:24
13:25
35
14:00
14:15
31
14:46
14:48
20
15:08
15:17
39
15:56
15:56
4
16:00
16:00
10
16:10
16:11
10
16:41
2日目
山行
9:18
休憩
0:43
合計
10:01
3:39
28
4:07
4:07
68
5:15
5:15
6
5:33
5:43
1
5:44
5:44
38
6:22
6:23
16
6:39
6:41
34
7:28
7:28
23
7:51
7:54
29
8:23
8:33
76
9:49
9:59
23
10:22
10:22
20
10:42
10:42
10
10:52
10:52
5
10:57
11:00
41
11:41
11:41
28
12:09
12:09
16
12:25
12:27
14
12:41
12:41
31
13:12
13:12
23
13:35
13:36
4
13:40
椹島ロッジ
1日目: CT 11時間20分 / 15.5km、率0.59
2日目: CT 17時間45分 / 24.7km、率0.57
 (荒川小屋→赤石岳 CT 2時間35分 / 3.5km、0.70)
 (赤石岳→聖岳 CT 7時間40分 / 9km、率0.53)
 (聖岳→椹島 CT 7時間30分 / 12.2km、率0.49)
※CT、距離はヤマプラ
天候 晴れのちガス
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
・新東名新静岡IC→県道27→県道189→県道60、約70km、2時間
・畑薙ダム臨時駐車場は満車で、やむなく路駐
・東海フォレストのバスは、往路は6時半に並んだが長蛇の列で7時半のバス1台では到底乗れなくて(バス不足の模様)、乗車できたのは何と9時。復路は最終14時便が30分遅れだったが乗車はスムース
・帰路東名上りは都夫良野TN 20km、大和TN 25kmの渋滞で+1.5H
コース状況/
危険箇所等
荒川小屋: 椹島からの位置関係からか、比較的空いているようで寝床には余裕があった。
その他周辺情報 赤石温泉白樺荘: 下山後すぐに寄れる、適温でとても気持ち良い
椹島ロッジから10分弱で滝見橋、その手前に千枚岳への登山口。バスの遅れを少しでも取り戻すべくペース上げて行く
2016年08月12日 10:06撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 10:06
椹島ロッジから10分弱で滝見橋、その手前に千枚岳への登山口。バスの遅れを少しでも取り戻すべくペース上げて行く
見晴台から、たぶん赤石岳方面。稜線は雲で覆われてほぼ見えない
2016年08月12日 12:21撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 12:21
見晴台から、たぶん赤石岳方面。稜線は雲で覆われてほぼ見えない
ガスの中、千枚岳山頂着(写真右手)
2016年08月12日 13:57撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 13:57
ガスの中、千枚岳山頂着(写真右手)
千枚岳山頂からは、悪沢岳山頂とその手前の丸山がガスの切れ間に一瞬だけ見えた
2016年08月12日 13:59撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 13:59
千枚岳山頂からは、悪沢岳山頂とその手前の丸山がガスの切れ間に一瞬だけ見えた
丸山への登りの途中で千枚岳山頂を見下ろす
2016年08月12日 14:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 14:32
丸山への登りの途中で千枚岳山頂を見下ろす
丸山山頂、通過
2016年08月12日 14:46撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 14:46
丸山山頂、通過
悪沢岳山頂もガスの中
2016年08月12日 14:56撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 14:56
悪沢岳山頂もガスの中
盛夏の午後には稜線が雲で覆われているのが当たり前なので仕方ない
2016年08月12日 15:15撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 15:15
盛夏の午後には稜線が雲で覆われているのが当たり前なので仕方ない
続いて荒川中岳山頂。すぐ手前の中岳避難小屋は大盛況の様子だった
2016年08月12日 15:57撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 15:57
続いて荒川中岳山頂。すぐ手前の中岳避難小屋は大盛況の様子だった
最後に荒川前岳をピストン。風も強くなっていたけれど、幸い雨や雷はなくて助かった
2016年08月12日 16:06撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/12 16:06
最後に荒川前岳をピストン。風も強くなっていたけれど、幸い雨や雷はなくて助かった
あとは下るだけ。荒川小屋までほぼ7分/-100mのペースで下る
2016年08月12日 16:13撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/12 16:13
あとは下るだけ。荒川小屋までほぼ7分/-100mのペースで下る
荒川小屋には計画より70分遅れで到着。予定のバスに乗れず最初から90分のビハインドを背負わされたので頑張ってスピード上げてきたけれど、計画から短縮できたのはわずか20分。残念ながら夕食申込間に合わず。混雑は酷くなく快適
2016年08月12日 17:59撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/12 17:59
荒川小屋には計画より70分遅れで到着。予定のバスに乗れず最初から90分のビハインドを背負わされたので頑張ってスピード上げてきたけれど、計画から短縮できたのはわずか20分。残念ながら夕食申込間に合わず。混雑は酷くなく快適
別棟素泊まり棟はTJAR専用になっていた。20位前後の選手たちが通過していくタイミングだったようだ
2016年08月12日 17:59撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
8/12 17:59
別棟素泊まり棟はTJAR専用になっていた。20位前後の選手たちが通過していくタイミングだったようだ
2日目朝は満天の星空の中を出発。南の空にはオリオン座が鎮座していて、夏に見るといつも不思議な気分になる。ペルセウス座流星群と思しき流星もいくつか見えた。荒川三山のシルエット格好良い
2016年08月13日 04:06撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:06
2日目朝は満天の星空の中を出発。南の空にはオリオン座が鎮座していて、夏に見るといつも不思議な気分になる。ペルセウス座流星群と思しき流星もいくつか見えた。荒川三山のシルエット格好良い
荒川小屋から続々と出発してくる登山者たちの明かりが連なる
2016年08月13日 04:13撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:13
荒川小屋から続々と出発してくる登山者たちの明かりが連なる
荒川前岳の西側は暗い雲海が広がる、幻想的な風景
2016年08月13日 04:21撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:21
荒川前岳の西側は暗い雲海が広がる、幻想的な風景
そして早くも、西側の雲海から雲が溢れてきて…
2016年08月13日 04:35撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:35
そして早くも、西側の雲海から雲が溢れてきて…
瞬く間に東側へ滝雲が流れ込んできた
2016年08月13日 04:36撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
8/13 4:36
瞬く間に東側へ滝雲が流れ込んできた
一方の小赤石への登りは、僕の思い描いていた赤く荒涼とした斜面を見ることは残念ながらできず、
2016年08月13日 04:35撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:35
一方の小赤石への登りは、僕の思い描いていた赤く荒涼とした斜面を見ることは残念ながらできず、
その前に空はすっかり明るくなってしまった
2016年08月13日 04:55撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:55
その前に空はすっかり明るくなってしまった
日の出直前には、西側の雲平線(とでも言うのだろうか)が赤く染まっていた。何でだろう? 
2016年08月13日 04:58撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 4:58
日の出直前には、西側の雲平線(とでも言うのだろうか)が赤く染まっていた。何でだろう? 
稜線に出ると、南東に富士山が慄然と聳えていて、あまりの秀麗さに思わず感嘆
2016年08月13日 05:01撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/13 5:01
稜線に出ると、南東に富士山が慄然と聳えていて、あまりの秀麗さに思わず感嘆
そして、日の出
2016年08月13日 05:02撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:02
そして、日の出
小赤石、奥の赤石岳には日の出を待つ人々の姿
2016年08月13日 05:03撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:03
小赤石、奥の赤石岳には日の出を待つ人々の姿
昇る
2016年08月13日 05:03撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:03
昇る
2016年08月13日 05:05撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/13 5:05
小赤石から、日の出に萌える赤石岳
2016年08月13日 05:11撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:11
小赤石から、日の出に萌える赤石岳
小赤石山頂と富士山
2016年08月13日 05:14撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:14
小赤石山頂と富士山
ああ、いいな、この紅の赤石岳
2016年08月13日 05:14撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
8/13 5:14
ああ、いいな、この紅の赤石岳
2016年08月13日 05:14撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:14
2016年08月13日 05:20撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:20
影赤石
2016年08月13日 05:25撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:25
影赤石
赤石岳山頂着
2016年08月13日 05:31撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:31
赤石岳山頂着
上河内岳と聖岳が雲海にぽっかりと浮かぶ。聖岳のどっしりとした存在感がすごい
2016年08月13日 05:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/13 5:32
上河内岳と聖岳が雲海にぽっかりと浮かぶ。聖岳のどっしりとした存在感がすごい
2016年08月13日 05:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:32
2016年08月13日 05:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:33
これから行く兎岳、中盛丸山、百間平方面。すでに雲海に呑み込まれつつあるので、たどり着く頃にはガスの中だろう
2016年08月13日 05:35撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 5:35
これから行く兎岳、中盛丸山、百間平方面。すでに雲海に呑み込まれつつあるので、たどり着く頃にはガスの中だろう
兎、小兎、中盛、大沢の面々が雲の上にひょっこり顔を出す。今あそこを歩いていたら雲を出たり入ったりで面白そう
2016年08月13日 06:12撮影 by  Canon IXY 160, Canon
4
8/13 6:12
兎、小兎、中盛、大沢の面々が雲の上にひょっこり顔を出す。今あそこを歩いていたら雲を出たり入ったりで面白そう
百間平は予想通りガスの中で何だか幻想的な風景に
2016年08月13日 06:20撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 6:20
百間平は予想通りガスの中で何だか幻想的な風景に
中盛丸山、既に雲海に沈んだようで眺望なし
2016年08月13日 07:26撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 7:26
中盛丸山、既に雲海に沈んだようで眺望なし
中盛丸山を下りると、稜線を境に東側だけ山腹が見えた
2016年08月13日 07:41撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 7:41
中盛丸山を下りると、稜線を境に東側だけ山腹が見えた
聖岳も積雲にまみれつつある
2016年08月13日 08:17撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 8:17
聖岳も積雲にまみれつつある
兎岳山頂
2016年08月13日 08:20撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 8:20
兎岳山頂
時間を稼ぐため先を急ぐ。ガスに覆われる前に聖岳山頂に立ちたい
2016年08月13日 08:21撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 8:21
時間を稼ぐため先を急ぐ。ガスに覆われる前に聖岳山頂に立ちたい
赤石岳も雲に隠れつつある
2016年08月13日 08:21撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 8:21
赤石岳も雲に隠れつつある
兎岳山頂直下で雷鳥を見かけた。すごく久しぶり。鳴き声聞いたの初めてかも。幼鳥もいた
2016年08月13日 08:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
8/13 8:33
兎岳山頂直下で雷鳥を見かけた。すごく久しぶり。鳴き声聞いたの初めてかも。幼鳥もいた
灼熱の中、標高差400mをほぼ15分/100mペースを保って聖岳山頂へ
2016年08月13日 09:29撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 9:29
灼熱の中、標高差400mをほぼ15分/100mペースを保って聖岳山頂へ
ここからあと10分以内に行きたい
2016年08月13日 09:38撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 9:38
ここからあと10分以内に行きたい
計画より30分以上早く聖岳山頂着。多少のマージンが得られたことと、この後の眺望は望み薄なことから、椹島へ下りることにする
2016年08月13日 09:47撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 9:47
計画より30分以上早く聖岳山頂着。多少のマージンが得られたことと、この後の眺望は望み薄なことから、椹島へ下りることにする
すでにまったくノービューなので奥聖はやむなくパス
2016年08月13日 09:50撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 9:50
すでにまったくノービューなので奥聖はやむなくパス
青空が覗いても上空だけ、毎度こんなもの
2016年08月13日 09:59撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 9:59
青空が覗いても上空だけ、毎度こんなもの
聖岳からは転がるように走り下りる。ここは造林小屋跡と思われるが、椹島ロッジ180分表示に愕然とした。この前に滝見台あたりで240分表示があったのだけど、そこから50分間ほぼ走ってきたにも拘わらず殆んど短縮できていないことになるからだ。この表示は信用できそうにないので、動揺せず自分の計算を信じて先を急ぐ
2016年08月13日 12:23撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/13 12:23
聖岳からは転がるように走り下りる。ここは造林小屋跡と思われるが、椹島ロッジ180分表示に愕然とした。この前に滝見台あたりで240分表示があったのだけど、そこから50分間ほぼ走ってきたにも拘わらず殆んど短縮できていないことになるからだ。この表示は信用できそうにないので、動揺せず自分の計算を信じて先を急ぐ
聖沢吊橋まで辿り着けば登山口まではすぐだと思っていたら、よくよく地図を見ると出合所小屋跡まで2kmくらいの長ーいトラバースでCT 1時間とある。残り時間はあと1時間ちょっとしかなく、焦って後半はキロ6分くらいのスピードで走った。出合所小屋跡でロッジ70分表示があり少しホッとしたけれど、油断はできない
2016年08月13日 12:39撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 12:39
聖沢吊橋まで辿り着けば登山口まではすぐだと思っていたら、よくよく地図を見ると出合所小屋跡まで2kmくらいの長ーいトラバースでCT 1時間とある。残り時間はあと1時間ちょっとしかなく、焦って後半はキロ6分くらいのスピードで走った。出合所小屋跡でロッジ70分表示があり少しホッとしたけれど、油断はできない
ようやくのことで聖岳登山口まで下りた。残り時間は45分、ここから椹島ロッジへのロード3km弱は登り基調だけど、歩いても40分くらいだろうから終バスには間に合うはず
2016年08月13日 13:12撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
8/13 13:12
ようやくのことで聖岳登山口まで下りた。残り時間は45分、ここから椹島ロッジへのロード3km弱は登り基調だけど、歩いても40分くらいだろうから終バスには間に合うはず
牛首峠のライブカメラと同じ位置から。赤石岳は雲で見えない
2016年08月13日 13:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 13:33
牛首峠のライブカメラと同じ位置から。赤石岳は雲で見えない
牛首峠からショートカットで椹島ロッジ着。終バス14時便は30分遅れだった。我ながらよく間に合ったと安堵した
2016年08月13日 14:07撮影 by  Canon IXY 160, Canon
8/13 14:07
牛首峠からショートカットで椹島ロッジ着。終バス14時便は30分遅れだった。我ながらよく間に合ったと安堵した
撮影機器:

装備

個人装備
靴:ウルトララプター

感想

今回の目的は、‘の出に萌える赤石岳を見る、荒川・赤石・聖を1泊2日で踏破、上河内岳からの眺望、TJARの応援。

ヽ慇犬虜△龍烈な印象(赤黒く萌える荒涼な斜面)があってそれをもう一度見たかった。記憶が曖昧で、現地に行ってみるとたぶん大聖寺平からの登りであることに気付いた。そんなわけで日の出まで大聖寺平で待ったのだけど、赤くなる前に明るくなってしまい、イメージと全く異なる結果だった。その日の雲や大気の状態などで日の出の光の色や射し方もまた千差万別なのだろう、決まった時刻に決まった場所に来れば決まった現象に出会えるといった単純なものではない、まさにすべての夜明けは一期一会なのだ。

反時計回りには2日目の選択肢が二つあるが、(i)椹島へ戻るなら14時終バスのため急ぐ必要あり、(ii)茶臼経由畑薙へ抜けるのは長くてしんどい、というどっちもどっちな選択をしなければならない。,量榲があって赤石の手前で日の出を迎えたかったので早立ちができない。よって、聖までに時間的マージンを走力でどれだけ稼げるかにかかっていた。百間洞→聖はアップダウンが無茶苦茶激しくて、ここでマージンを稼ぐのは僕には至難の業だった。下りでマージンを稼ぎ、登りでをそれを失わないようにすることを心がけた。幸い、前聖山頂までで計画より30分のマージンを稼いだので(それでも十分とは言えないのだが)、椹島へ戻ることにした。椹島へはCT 7.5時間のところを4時間以内で下りなければならず、僕のいつもの巡航速度CTx0.62では間に合わなくてCTx0.5が必要だ。下りだけなら何とかなるかと淡い期待をしていたのだが甘かった。聖平から滝見台まではトラバース気味の道で地味にアップダウンがあり、標高が下がらないのに長くて時間ばかりかかった。聖沢吊橋からのトラバースがまた思いのほか長くてかなり焦り、桟橋が減ったところでロード並みのペースで走らざるを得なかった。全力を出し尽くしたおかげか、終バス20分前に椹島着、事なきを得た。畑薙への林道はアップダウンが多くて、復路のバスから見ているだけでもうんざりしてしまった。もしバスに間に合わなかったらこんなに長いロードを歩かざるを得なかったのかと思うと間に合って本当に助かった。

椹島へ下りたので上河内岳は達成できなかったが、ガスで眺望がまったくないので行くモチベーションもあまりなかった。今の時期は明け方しか晴れないようだ。

TJARの応援は選手との遭遇がそんなにあるとは思っていなかったのだけど、県道から山中までたくさんの選手を見かけて応援することができて個人的にはとっても嬉しかった。選手の皆さんは声掛けるとみなつらいはずなのににこやかに応えてくれた。NHKスタッフが随所にいてみな真っ黒に日焼けしてカメラを構えていた(50人くらい動員しているそうだ)。レース中の選手の生の姿を見ることができて、僕にとってはとてもよい刺激になった。狙ったわけではないものの、今回山行のいちばんの収穫かもしれない。

荒川小屋は意外にも比較的空いていて快適だった。今回もバス利用の都合もあって小屋泊を選択したが結果として正解だったと思う。夕食を食べられなかったのは残念だった。寒さ対策でヒートテックタイツを着て寝たが、暑くてすぐに脱いで短パンで寝た。テン場はほぼ満床、林間なので風も凌ぎやすそうだ。水量豊富、トイレもキレイだが、いずれも小屋本館から遠いのが玉に瑕か。

2日目朝は0235起床。もちろん周囲の人々はまだ寝静まっており、なるべくライトを使わずにこそこそと着替えて荷物をまとめ、小屋を出て外で朝食の支度をした。こういうところが小屋泊まりは気を使う。しかし起床から小一時間で出発できるのは便利だ。

聖平の手前を下っているときに右のこめかみを木に強打してしまった。足がすべってバランスを崩してしまい、またそういうところに都合よく木の枝のでっぱりがあるのだ。今のところ擦り傷程度。

荷物は小屋泊装備で水込み10kg弱。南アでCTx0.6以下で歩けたのはよかった。

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