北アルプス裏銀座縦走(3泊4日小屋泊)

2016年08月03日(水) ~ 2016年08月06日(土)

• GPS: 80:00
• 距離: 44.7km
• 登り: 2,837m
• 下り: 2,565m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:20
• 休憩: 1:40
• 合計: 7:00

7:40 高瀬ダム濁沢登山口
8:00 高瀬ダム 天場
8:10 ブナ立尾根取付
11:20 12:20 烏帽子小屋
12:40 12:20 ニセ烏帽子
12:40 烏帽子小屋
12:40 13:00 ニセ烏帽子
13:20 13:40 烏帽子岳
14:20 烏帽子小屋（宿泊地）

2日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 1:20
• 合計: 9:00

4:50 烏帽子小屋（宿泊地）
7:30 8:00 野口五郎岳
10:00 10:20 水晶小屋
10:50 11:00 水晶岳
11:30 11:40 水晶小屋
12:30 ワリモ岳
13:00 13:10 鷲羽岳
13:50 三俣山荘

3日目

• 山行: 7:50
• 休憩: 1:50
• 合計: 9:40

4:50 三俣山荘
5:30 5:50 三俣蓮華岳
6:10 丸山
6:40 7:00 双六岳
8:00 8:10 双六小屋
8:30 樅沢岳
11:10 千丈乗越
12:30 13:10 槍ヶ岳山荘
13:40 14:00 槍ヶ岳
14:30 槍ヶ岳山荘（宿泊地）

4日目

• 山行: 6:10
• 休憩: 1:10
• 合計: 7:20

5:40 槍ヶ岳山荘
6:00 殺生ヒュッテ
7:00 槍沢・天狗原分岐
9:40 10:00 横尾 (横尾山荘)
11:30 11:40 明神館
12:00 12:40 小梨の湯
13:00 バスターミナル（ゴール地点）

天候

全日午前中は概ね晴れ、午後に曇り

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー

新宿から夜行バス（アルピコ）に乗り信濃大町で下車（5時前に下車）。
下車した人は他におらず、残念ながら一人でタクシーにて七倉まで。
前日の豪雨（？）で雨量制限に掛かり、7：30までに通行解除されず七倉で足止め。
7:30に解除となり、タクシーに4人で相乗りして高瀬ダムへ出発。

コース状況／危険箇所等

特に気になる危険な箇所はありませんでした。
槍ヶ岳に向かう西尾根は途中に鎖場とかありますが、注意すれば大丈夫です。

その他周辺情報

登山後の風呂は上高地バスターミナル手前の「森のリゾート小梨」（１２時から）。

写真

8/3 7:48

7:45に高瀬ダムに着き登山開始。

8/3 8:07

いよいよブナ立尾根の急登開始。気温も高く、すぐに汗も出てきました。後半は疲れましたが順調に登り、11:15に烏帽子小屋に到着。

8/3 13:19

小屋にチェックインし、昼食後に烏帽子岳へ。

8/3 13:21

誰もいなかったので少しゆっくり独り占め。

8/3 13:57

登頂後、ニセ烏帽子からの烏帽子岳。かっこいいですね。

8/4 4:58

2日目。4:50に小屋を出発。すぐに日の出。

8/4 5:15

三ツ岳に向かう途中、振り返ると、烏帽子岳。その奥に立山と剣。

8/4 5:15

昨日はガスで見えなかった赤牛が綺麗に朝焼け。

8/4 5:22

もう一度、烏帽子。そして立山と剣。

8/4 5:46

赤牛と奥が薬師。

8/4 5:46

立山と剣をアップ。迫力あるなぁ。いつかは行きたい。

8/4 5:47

槍も見えてきました。

8/4 6:04

手前が野口五郎岳かなと思いながら進むが確か違ったような。

8/4 6:04

真ん中にちょこっと鷲羽、右に水晶も見えてきました。

8/4 6:14

立山

8/4 6:14

左に鷲羽、右に水晶。まだまだ先だな。

8/4 7:28

やっと野口五郎岳に到着。

8/4 7:28

これから進む稜線。右に水晶、左に鷲羽。

8/4 7:42

ガスが少し出てきました。笠ヶ岳も見えました。

8/4 9:11

東側（大町）方面からモクモクとガスが登り詰めてきます。水晶の展望まで持つかな・・。

8/4 10:16

10時過ぎに水晶小屋に到着。小屋前の最後の登りはキツイな。荷物をデポして水晶へ。

8/4 10:48

水晶岳に到着。ガスが多くなり、遠くの展望は得られず。

8/4 12:28

ガスで展望は全く無くなりました。

8/4 12:59

13時ごろに鷲羽岳に到着！
期待していた槍の展望はガスでダメ。

8/4 12:59

8/4 13:34

今日お世話になる三俣山荘が見えますが、なかなか着かない、長い下りです。14時前に山荘に着。

8/4 16:28

三俣山荘の前のベンチ付近からの槍。到着したときはポツポツと雨もありましたが夕食前に晴れました！

8/4 17:33

夕食後に外でビールと日本酒を飲みながら。たまらない時間。

8/4 18:33

太陽が沈んだ後にガスに光が反射するような現象が。何ていうのかな？

8/5 5:06

3日目。4:45に出発し、日の出ごろに槍。今日はあそこまで行くのだが遠い~。

8/5 5:07

3日目の日の出。

8/5 5:07

三俣蓮華に行く途中からの鷲羽。どっしりですね。

8/5 5:17

このままガスらないで待っててくれ~。

8/5 5:18

良い天気。撮ってもらいました。

8/5 5:36

5時半過ぎに三俣蓮華に到着。初日の烏帽子から一緒の人が多くいました。

8/5 5:37

三俣蓮華からの展望。槍から穂高まで綺麗に。

8/5 5:37

笠ヶ岳も綺麗に。

8/5 5:37

野口五郎岳のカールも綺麗に。

8/5 5:38

薬師も綺麗に。

8/5 6:08

これから行く双六岳を背に丸山にて。三俣蓮華から双六小屋まで、初日の七倉山荘前から全く同じコースを進む方と一緒に進みました。

8/5 6:48

双六岳に6:45頃に到着。素晴らしい天気と展望。

8/5 6:51

双六からの黒部五郎。次回はカールを歩いてみたいな。

8/5 6:51

笠ヶ岳も綺麗に。左奥に御嶽山だと思うのですが噴煙かな？

8/5 6:52

双六からの槍と穂高方面。まだまだ槍まで遠いな。

8/5 6:53

水晶。左に立山。

8/5 7:03

ここを歩くのを楽しみにしていました。

8/5 7:10

槍に向かっていきます。

8/5 7:14

期待通りの気持のよい道でした。

8/5 7:14

やっぱり御嶽山からの噴煙ですかね。

8/5 7:24

鷲羽と水晶。

8/5 7:24

真ん中の奥が野口五郎岳ですかね。

8/5 8:22

樅沢岳に向かう途中からの双六方面。

8/5 8:22

真ん中やや左が三俣蓮華。奥に薬師。その手間に小さく三俣山荘。

8/5 8:22

左に鷲羽、右奥が野口五郎。

8/5 8:22

笠ヶ岳もまだ見えます。

8/5 8:32

8:30ごろに樅沢岳に到着。

8/5 8:33

中央に三俣山荘。

8/5 8:36

8/5 8:37

樅沢岳から槍方面。雲が少し多くなってきました。

8/5 9:19

槍に向かう気持ちの良い稜線からの眺め。

8/5 11:08

千丈乗越の手前で初めての雷鳥。

8/5 12:19

槍ヶ岳山荘手前でも雷鳥。

8/5 12:41

12:30頃にやっと槍ヶ岳山荘に到着。少しガスが出てきました。

8/5 13:51

初の槍ヶ岳。やや高所恐怖症のため頂上は怖かった・・。
ガスが多くて展望は余りなしでした。

8/5 14:56

この縦走旅の最後である槍ヶ岳登頂を終え、山荘前のデッキで槍を見ながらビール。双六小屋までご一緒した方とも再会。

8/5 18:23

夕食後に、分かりづらいですがブロッケン現象。

8/6 4:52

最終日の4日目の朝。

8/6 4:56

槍の横から日の出。

8/6 4:58

8/6 5:04

昨日歩いてきた三俣山荘から西鎌尾根。

8/6 5:05

笠ヶ岳かな？

8/6 5:05

槍ヶ岳山荘の裏の高台から。焼岳、乗鞍方面。

8/6 5:06

薄っすらと富士山が。

8/6 5:10

今日は展望は良いでしょうね。もう一度、登ってから下山するか少し迷ったけど、風も出ておりおじけてパス。

8/6 5:36

今回の縦走路、裏銀座の稜線。

8/6 5:36

昨日の西鎌。これから上高地に向かい下山開始。

8/6 6:03

殺生ヒュッテ近辺から。

8/6 7:30

槍沢。

8/6 9:53

9:45ごろに横尾に到着。

8/6 13:00

風呂に入りサッパリし、バスターミナルへ。

撮影機器：

iPhone 6s Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 携帯 時計 サングラス タオル ストック ヘルメット

感想

yhashira

初めての北アルプスに、裏銀座縦走を山小屋3泊で計画しました。（天候次第では1泊の延泊が可能なスケジュールで計画）
登山口までは、新宿を夜行バスにて23時過ぎに出発し、翌朝5時前に信濃大町に着き、誰か同行者がいればと思いましたが降車したのは私だけであり、事前に予約したタクシーにて高瀬ダムへ。ところが、通常5:30に開門する七倉山荘から先の通行が前日の豪雨により通行止め。ひとまず七倉山荘までタクシーで行くことに。途中コンビニに立ち寄って頂き、朝食と昼食と飲み物を購入。七倉山荘に着くと、すでに7人ぐらい山荘前で通行解除待ちしていました。結局、7:30頃に解除され、タクシーに4人で相乗りして高瀬ダムに15分ほどで到着。予定から2時間遅れでの登山開始となりましたので、調子が良ければ野口五郎小屋まで進もうかと思っていましたが早々に諦め、烏帽子小屋を目指します。
ブナ立尾根の急登は噂通りの登りで、暑さもあり汗だくにて登りました。確か、12のカウントダウンのうち、7と4と1で一休みしたと思います。
烏帽子小屋には11:15頃に順調に到着し、チェックインし、汗だくでしたので早くも着替えて昼食。12:15頃に荷物なしで烏帽子岳へ出発。途中のニセ烏帽子でスマホの電波が立っていたので、少し休みがてらスマホいじり。そのあと出発したところ、どうも方向を迷ってしまい、烏帽子小屋の屋根が見え、慌てて引き返す羽目に。13:20頃に無事に烏帽子岳に登頂。やや高所恐怖症なので恐る恐る緊張しながら頂きに立ち展望を少し楽しむ。小屋に引き返す途中、ニセ烏帽子からの烏帽子岳の眺めがかっこよく、しばし休憩しながらぼーっと眺めていました。少しガスも出てきたところで小屋に戻る。夕方はガスで小屋からの展望はなく、赤牛も見れず、しまいには雨も降りだしてきました。
2日目はお弁当（おにぎり）を貰って4:50頃に出発。天気は快晴。すぐに日の出となり、西側を向くと赤牛が綺麗に見れました。三岳あたりでは360度の展望が楽しめ、
野口五郎岳に向かい進行方向左に槍ヶ岳、右に水晶岳から赤牛岳、後方は烏帽子岳の奥に立山と剣岳、そして白馬岳なども確認できました。言われるまで気づきませんでしたが、富士山も薄っすらと確認できました。
結構長く感じながら稜線歩きの展望を楽しみながら、7:30頃にやっと野口五郎岳に到着。朝ごはんのお弁当のおにぎり（2個）を食べながら休憩。展望もバッチリ。
そして水晶小屋に向かい出発。途中の岩場など少し大変な箇所もありましたが、危険なところはほとんどありませんが、水晶小屋手前の最後の登りは疲れました・・。
荷物をデポして身軽になり、元気よく水晶岳へ。途中、雲の平や黒部五郎岳を見ながら水晶岳に登頂。ちょうど水晶岳で100名山達成のご夫婦がお祝い中でした。15年で達成とのこと。凄いでね！
ガスも多く出てきたので、早々に水晶小屋に戻り、飲み物と一本バーと柿の種でお腹を満たし、鷲羽岳に向かって出発。鷲羽岳は思いのほかあっという間に着いた感じでした。このころにはガスが全面を覆い展望はなし。少し休憩して三俣山荘に向かい下山。この下山は長かった印象です。少し雨も降りだす・・。
山荘にチェックインし、しばらくすると雨もやみ視界も晴れ、槍ヶ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳を見ながら山荘前のデッキでビール、そして烏帽子小屋で一緒だった方達とのんびりしながら談笑。色々と山の情報を教えてもらいました。夕食後も外で日本酒など飲みながら夕焼けの周囲の景色に囲まれながら談笑。夕日が黒部五郎の後ろあたりに沈んだ直後にその上のガスに反射する形でガスが光る現象を見ました。夜、就寝前に外に出てみると星も綺麗に見えましたが、双六の裏方向の夜空は音は聞こえずピカピカ雷が光っていました。
3日目、4:45頃にお弁当を貰って出発。まずは三俣蓮華岳へ。途中で日の出を拝み、槍・穂高の展望、鷲羽・水晶・薬師、黒部五郎の展望を楽しみながら三俣蓮華岳に登頂。360度の展望をゆっくりと楽しみ、丸山・双六に向かって出発。ここから双六小屋までは、今回の裏銀座縦走を全く同一の計画で進んでいる方と一緒に稜線歩きを楽しみました。丸山も双六も展望は文句なしの素晴らしさでした。双六岳からすぐ下りたあたりの槍ヶ岳を真正面に見ながら草原のような牧歌的な稜線歩きは、本縦走の楽しみの一つでしたので、天気が良い中で歩けて本当に良かったです。でも槍ヶ岳はまだまだ遠く感じました。確かに遠いのですが・・・。
双六小屋で小休憩し、三俣蓮華岳から一緒に稜線歩きを楽しんだ方と一旦お別れして今回の最大の目的の槍ヶ岳に向かって出発です。ここからは長い長い稜線＆西鎌尾根。千丈乗越手前まではガスも少なく展望もよく気持ちの良い稜線歩きでしたが、だんだん疲れも出始め、ペースもダウン。休憩も少し長めに取りながら進みました。途中、鎖場がいくつかあり、注意すれば全く問題ないですが、疲れもあったので慎重に進みました。千丈乗越の手前では、雷鳥を初めて見ることができ、疲れもしばし忘れることができました。そして西鎌最後の急登の本当に疲れました。特に後半は頻繁に休憩とりながら登りました。槍ヶ岳山荘手前で雷鳥とまた会うことができ、最後の頑張りにつながりました。この頃は全面がガスに覆われてしまい、展望はほとんどなし。
槍ヶ岳山荘にチェックインして、ガスに隠れてはまた晴れを繰り返している槍ヶ岳を眺めながら、山荘の前のデッキで昼食。周りでは生中ビールをゴクゴクしている方も多く、迷いましたが、メインイベントの槍ヶ岳がまだ残っているので我慢！
昼食後、下山後の生中ゴクゴクをイメージしながら、槍ヶ岳へ初のアタック。渋滞は最後のはしごぐらいで、緊張感がありましたが無事に登頂。やはりここでも高所恐怖症のため、手を付かずの歩行は怖く、四つん這いに近い感じでした。近くに小5の子供がいたのですが、全然平気で飛び跳ねている感じが羨ましく思いました・・。そんな状態でしたので、ガスも多かったですが、ほとんど展望を楽しむ余裕はなく下山。下山後にすぐに生中ゴクゴク×2杯。双六小屋まで一緒だった方とも再会して、飲みながら談笑。夕食のあと、山荘周辺をウロウロしているとブロッケン現象に遭遇。これまた初めての経験でした。
4日目の最終日、4:30頃に外に出て日の出待ち。槍の右横から日の出。風が少しありましたが今日も快晴の朝。1時間ぐらい風景を楽しみ、上高地に向かい槍沢を下山開始。長い長い下山でした。土曜日でしたので、多くの登山者とすれ違いながらの下山。今日の槍ヶ岳山荘は激混みだろうなと思いながら、今回の縦走路を思い出しながら下山しました。
天候にも恵まれ、概ね展望が楽しめ、そして宿泊小屋などでは縦走路が一緒だった方達との会話も楽しく、大満足な縦走でした。