悪沢岳〜赤石岳
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- GPS
- 20:00
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 3,203m
- 下り
- 3,177m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:11
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 10:33
天候 | 8/30:晴れ、8/31:晴れ、9/1:晴れのち曇り、9/2:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所無し |
その他周辺情報 | 新静岡IC周辺にスーパー(しずてつストア)、コンビニ数件有。但し、それ以降は何も無いので買い出しは早めに・・・ |
写真
装備
備考 | 千枚小屋:最低気温8℃位、赤石小屋:最低気温12℃位で、モンベルアルパインダウンハガー800#5でも大丈夫だった。 |
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感想
ブーメランの様に戻ってきた台風10号の影響があるか心配して、台風情報を随時確認していたが、影響無さそう、しかも晴れが続く予報だった。これは中々行き辛かった南アルプスの最深部に行ってみようという事で、休みをフルに使って荒川三山と赤石岳を縦走する事にした。
まず、テント泊は1泊2日しかした事が無かったので、山行計画を以下のパターンで検討した。いづれも椹島で前泊するのが前提。(朝一のバスで登ると、他の人と同じタイミングで登る事になるので避けたかった)
(1)椹島→千枚小屋でテント泊→赤石小屋でテント泊→椹島
(2)椹島→荒川小屋でテント泊→椹島
(3)椹島→千枚小屋でテント泊→荒川小屋でテント泊→赤石小屋でテント泊→椹島
(1)が実際の工程だったが、当初は(2)にしようと思っていた。結果、途中で疲れ切っていたと思う。(3)だったら余裕だが、時間が掛かり過ぎるので極力避けたかった。(1)の計画でどうしても無理だったら(3)に変えるつもりだった。
初のテント泊縦走だったので、食料は極力アルファ米とフリーズドライ食品で軽量化。お昼は小屋でご飯が食べられるみたいなので最大限に活用した。前日の椹島では麓のスーパーで買ってきた肉を焼いて食べた。しかも下界で買ってきたビール(500ml)3本を空ける。
8/30 13:30頃に臨時駐車場に到着。バス待ちの人が意外に多くて驚いた。どうやら30人位のツアー?の団体のようで、14:30発の便とは別に出発していた。一瞬、山行中にこの団体にカチ合うとやだなーと思い警戒していたが、その後見る事無く山行終了した。その団体が何者でどこ行ったのかは不明。定時便で乗った人は10人ちょい。座席の片方に荷物を置いていても余裕の人数だった。
椹島に着き登山小屋の受付をした。ロッジ泊の人はそこそこ居たが、登山小屋泊は結局私だけ。お風呂にも入って快適に寝よう!と思ったが中々寝付けず。
ほぼ眠れず4:00に椹島を出発。千枚小屋までのルート最初の巻き道が結構崩落している箇所があったが全体的に急斜面は少ない。ただし距離が長く、テント泊装備だと結構大変。なんとか予定通りに到着。受付しテントを張って後はビール飲みながらひたすら休む。千枚小屋はauの電波が何とか入ったので、天気予報とかを確認。この日はテント場は私も含め3張だけだった。
次の日、荒川三山〜赤石岳〜赤石小屋までのルートは本当に大変だった。4:00に千枚小屋を出発した。夜明け前に千枚岳に到着し、夜明け前の富士山を眺める。千枚小屋を出発して間もなく、下からヘッドライトの明かりが見え、誰か登ってくる。向うのペースを測り、追いつかれる可能性が低い事を確認。ホット一安心。(登山客が前後にいるとどうも気になってペースが乱れるので・・・)
千枚岳山頂直下が断崖絶壁になっていて危険!と色々な情報に書いてあり、一瞬周回方向を間違えたかと思ったが、実際は断崖絶壁でも何でも無かった。それより、その後の細ガレの巻き道の方が滑落する可能性が高そうだったが。
丸山から悪沢岳まではガスも晴れ始め、ご来光も拝めた。悪沢岳山頂では周辺は雲が多い上に非常に風が強かった。寒い上に、近くの塩見岳も見えない位だったが、中岳まで行く途中で綺麗に晴れて辺りを一望する事ができた。悪沢岳から中岳までの稜線は、山と高原地図によると危険マークが付いていたが、そこまで気になる程ではなかった。
前岳から荒川小屋までは稼いだ標高を全てチャラにする下り坂。ルート上は常に赤石岳が見え、振り返れば荒川岳と、あんまり文句も言えないルート。荒川小屋では昼食が9:00でも食べられるようで、カレーを頂く。(荒川丼というのも気になったが、カレーが美味しいとの情報だったので)
荒川小屋で食事と水補給をしていざ赤石岳!と思ったら荒川小屋からいきなりの急坂が・・・距離は短いもののここで体力を奪われた感がある。
一気に登った後はしばらく緩やかで雄大な景色が広がる稜線に出る。本当に南アルプスって良いなーって思った場所である。この区間を十分楽しんだあと、小赤石岳への登りを頑張って登る。段々と雲が出てきた。ただし、厚い雲では無いので雷の恐れは無さそう。
小赤石岳山頂から下った、赤石小屋までのルートとの分岐にザックをデポして赤石岳へ向かう。登山道は見えるが遠くの景色はガスで真っ白。ホワイトアウトする前に下山しようと山頂に到着するものの急いで戻る。赤石小屋までのルートは砲台型休憩所までは急な下り、その後はひたすら長い巻き道が続き、精神的に参った。ペースを乱したくないので、山頂や昼食以外、殆どザックを降ろして休憩しない私も、ザックを降ろして腰掛ける位・・・地図を見ても等高線に反映出来ないギリギリのアップダウンがかなりあり、もうすぐ平坦な道が続くなと思っていても、階段やロープがある様な急坂がある。思わず登ってくる登山者に登りの人の方が大変なのに「このルートは長過ぎる」と愚痴ってしまい、申し訳無い。
ヒイヒイ状態で富士見平に到着し、麓を見ると赤石小屋が見える。小休止し、何とか赤石小屋に到着。テント場の受付前にビールを買って飲み干す。美味すぎる!!!
この日は暗くなったらいつの間にか寝ていた。ちなみに、赤石小屋周辺でご来光といったら赤石岳まで行く必要があるようだ。千枚岳・悪沢岳辺りの山が陰になって見えないらしい。
次の日は遅めの5:30に出発。下る、ひたすら下る。いつもの南アルプス。展望の無い樹林帯。さっさと下山して、バスの待ち時間にテントを乾かして帰宅。
台風の懸念があったからか、山行中、殆ど人とすれ違ったりする事無く、南アルプスの雄大な自然を独り占め!って感じで本当に良かった。
いいルートがあったもんですね。
雲の上はさぞかし気分がいいんでしょうね。
人も少ない上に天気が良くて最高でした。ただ、アクセスが遠いので本当に大変です。周辺の聖岳・光岳もいずれ行きたいのですが、その点が非常に難点です。
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