記録ID: 987379
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無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
【剱岳】剣沢と北方稜線 一人だけの世界
2016年10月19日(水) ~
2016年10月20日(木)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 17:18
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 4,151m
- 下り
- 4,160m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:11
距離 17.2km
登り 1,522m
下り 1,911m
2日目
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:05
距離 14.8km
登り 2,634m
下り 2,249m
14:50
ゴール地点
GPSが暴れ気味で実際は5km以上短いです。
天候 | 10/19 快晴 10/20 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
以降ケーブルカー、バスは立山黒部アルペンルートを利用 http://www.alpen-route.com/access_new/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
周辺の山小屋は全て小屋締め済 水場、トイレは使用不可。自分で全て用意する必要あり。 剣沢雪渓の橋板は撤去済、二股吊橋は撤去済。 ■室堂-剣御前小屋 室堂-みくりが池-雷鳥沢ヒュッテ、そして浄土川を越えて 500mの登り。整備されており問題はない。 ■剣御前小屋-真砂沢ロッジ 剣沢小屋までは緩やか。その後剣沢を下る。 平蔵谷出合付近から出ている沢(別山沢)は楽に水が取れる。 (真砂沢ロッジもここから引いているっぽい、一応煮沸推奨) 雪渓は荒れており通行不可、右岸の夏道をトラバース。 板橋は撤去済。凍結の際は通行困難と思われる。 長次郎出合で左岸へ渡る。 ■真砂沢ロッジ-池ノ平小屋 適度に下ると二股に。吊橋は撤去済。渡渉は相当困難。 登りの道は若干荒れ気味。紅葉が綺麗で眺望最高。 ■池ノ平小屋-小窓の王の肩 登りつつ小窓雪渓へ下る。雪渓へ取りつける個所は極めて限られる。 稜線に乗ってからは小窓の王を目指し、踏み跡を見つつRFし進む。 二ヶ所の雪渓横断は消失。 通行が難しいと感じた場合はルートを間違っている。 ■小窓の王の肩-池ノ谷の頭 小窓から三の窓へ発射台と呼ばれるザレ場を下る。 そこから少し上がれば三ノ窓、幕営適地。 その先は凶悪な池ノ谷ガリーを登る。左側の岩稜ギリギリを登っていくと 崩壊も少なく楽に登れる。常に落石注意。 池ノ谷乗越に出てからは60度程の岩稜を直登すると池ノ谷の頭。 ■池ノ谷の頭-長次郎のコル 稜線沿いに長次郎側、早月側とRFしつつ進む。 正しければ長次郎の頭を経由し下ることができる。 自身はルートを間違え極めて危うい箇所から下り、長次郎谷を登り返した。 ■長次郎のコル-剱岳山頂 適当に登っていけば山頂。 剣沢側を意識して進むとよい。 ■剱岳山頂-一服剱(別山尾根) 有名なカニの横這いなど激しい高度感を得ながら下っていく。 落石、登り下りでルートが異なる箇所が多いが、すれ違いに注意。 前剱以降の下りは踏み跡が錯綜気味。 ■一服剱-剣御前小屋(クロユリのコル) 人気がないのかハイマツの藪漕ぎあり。 トラバース気味に緩やかに進む、眺望がいい。 剣御前から剱岳山頂まで誰一人として会うことはありませんでした。 |
その他周辺情報 | スパ銭、満天の湯。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
チェーンスパイク
|
---|---|
備考 | MAX22kg |
感想
通常ならば雪を被って入ることすらできなくなってもおかしくない時期。
しかし今年は未だに雪が降っていない。
本来であればもっと下の黒部渓谷を歩く予定だったが、
想定以上の好天、そして南に発生した台風のおかげで気温が相当高いようだ。
これならばと、今年は諦めていた北方稜線への最後のチャンス!
パッキングをやり直して行ってきました。
しかし周辺の小屋は全て終了、水場も恐らくないだろう。
色々と想定した荷物の重量はMAXで20kgを越えていた。
前回よりはだいぶ軽いけど、今までの山行に比べたらすこぶる重い。
そしてRF失敗して迷わないか?雪渓は割れていないか?
外された橋は?
重い荷と不安な感情も加わり、頭の中では常にネガティブな思考が
駆け巡っていた。
二日目の朝が最も顕著で、4:00出発を目途に準備をするが
撤収時にまさかの雨で本降り。
畳みかけたテントを再び張って、テント内で丸くなりながら
エスケープルートを考え夜が明けるのをひたすら待ちました。
しかし、夜が明けるとそこは雲一つない最高の天気。
冷えた感情に再び火が付き何とか登りきることができました。
剱岳山頂では何名かの登山者が。
前日の剣御前小屋から一切人に会っていなかったので嬉しかった。
結果として絶景を独り占めする贅沢な山行となりました。
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alsoさんこんにちは!
圧倒されてしまいました。長距離トレ、岩トレ、歩荷トレ、テント、2回登った劔、あとカメラトレ?全部ここにつながるんですね。すげーしか出てこない。おめでとうございます。
不安ですよね。トイレも水場も渡渉もよーわからんし。雪渓と凍結だけは大丈夫だろう、って思えますけどね気温で。
下山道に入った時の締め直し、コーラの安堵感、こっちまで息ついてしまいました。
ラストチャンスは素晴らしい2日間でしたね。おつかれさまでした。絶景ごちそうさまです!
fickleさんこんにちは。
本当はもっと手前でテントを張って、軽身でいつものように周回しようかと
思っていたんです。
でもそれも何だかなというのと、回収後に帰るルートがめんどくさいということで
却下し、なんとかそのまま周回しました。
エキスパートの人からしたら全然大したことないのかもしれないんですが、
行ったことのない場所で謎の不安が大きかったので、戻ってこれて安心しました
たしかにここへ行くにあたって予備山行的なものが多かった気がします(´∀`)
しかし二日とも暑すぎでした!
北方稜線に行ってるとは・・・もうヤマヤさんですね〜うらやましいです(^^♪
そうそして、あそこらの標識、重要な分岐が意外と分かりづらいですよね( `ー´)ノもうそこからRF試されてる感じかも(≧▽≦)
それにしても素晴らしい山行、お疲れ様です☆
kusunokiyaさんこんにちは。
ここは北鎌と同様にどうしても行きたいところだったので満足しています!
来年はここ日帰り周回しようかと思います!
立山の橋は元々上に乗っていると思っていて、
もうシーズン過ぎたから外されたのか!
って勘違いしちゃって違うところから渡渉したんですよ、本当アホですよね。
話は変わりますが先日はお誘いすんません、残念です。
また今度お願いします
八ヶ岳は、ウォーミングアップだったんですね。
バリエーションも難なく楽しそうに・・・
凄いとしかいえません!!!
hagakureさんこんにちは。
全然楽ではなくてヒーヒーしていました(笑)
ほぼ計画通り推移したんですが、時間は若干足が出ました。
重い荷物だと余裕がありませんね(;´Д`)
あと長次郎のコルへ出る際に、ありえないところから下降したので
今思い出してもダメだなぁ…と反省しきりです
岩場の写真とか、最高ですね〜:*:・(*´ω`pq゛
最近は、なかなか岩を楽しめる山に行けていないので、前回の投稿といい今回の投稿といい、私のムラムラが止まりませんっ💕
景色は言わずもがな。絶景✨
ポストカードにしたいですね!
最後に。
最後の方に写り込んでいた立山のキャラ?あれ、我が埼玉県の武甲山のキャラ「ブコーさん」と見間違えました(*´艸`*)
お疲れ様でした!
seeds-of-joyさんこんにちは。
今回のザックは大きかったので洗ってないです(笑
裏剱の山容は不安感も相まって、立山曼荼羅の地獄そのものでした
しかし同じくらい興奮していたので楽しかったですよ!
最近は岩々を積極的に行ってますが、もうおしまいですね。
白い世界が待っています。
ブコーさんはちょっと西洋騎士みたいですね(笑
この系統は、大抵が山に手足生やしておけばいいだろっていうやっつけ臭が
プンプンしますwww
すごすぎて…ポカ─( ゚д゚ )─ン
板も撤去されてたんですね!
あの杭を渡っていくんですか((((;゚Д゚)))))))ひーーーー
裏剱素敵ですよねヾ(o´∀`o)ノ
北方稜線もすごいですね!
めっちゃかっちょいいです((≧艸≦*))
ほんとお疲れ様でした!
るおさんこんにちは。
杭の所は意外と普通に歩けます。ただ手前に同じようなところがあって
そこは杭がなくて沢水だーだーで滑って怖かった!(;´Д`)
裏剱は本当に良かったです。最悪仙人池で写真だけ撮って
引き返そうとも考えていたのですが登り切れたので安心しています!
alsoさん、こんばんは
テント手に入れてさらに行動範囲が広がった感じでしょうか
雪はなくとも小屋閉めしたアルプスに入るには、やはり相当の装備と覚悟が必要ですね
しかし、天気にも恵まれ、どれもこれも凄い写真ばかり
自分では絶対見られない景色をいっぱい見ることができました
素晴らしいレコありがとうございました(^o^)/
zo-roさんこんにちは。
当日は焼岳…方面は残念ながら見えないのですが、焼岳方面へ向かって
手を振っておきましたよ!
八ヶ岳くらいなら小屋締まっていても何とも思わないのですが、
行くとこで人の気配がないというのはやはり不安に駆られますね。
今後も基本は日帰りですが、泊まらないといけないような個所は
積極的に行きたいと思いますよ!
またまた今回もすごいところに行ってきたんだな〜っと、
お写真を見て、ぞっとしています。ご無事で何よりです。
橋が撤去された棒。。。
ちょろんっとした草かと思うくらい細いじゃないですか〜。
橋があったとしても恐怖です。
本当に本当にお疲れさまでした。
hapiraさんこんにちは。
危険な箇所も多いですが、それに比例して美しい箇所が満載なので
惹かれるように登っていきましたよ
棒の所は最初板を外されたところとは知らなくて
「いやーすげーところだなー」って思っていましたwww
本当凄いところでまたいつか行きたいですが、当分は行きたくないという
変な感じです
alsoさん、お久しぶりというか
ご無沙汰しております… pac3です。
いつも、とても真似出来ない山行ばかりで
マジかっ て感じで目を丸くしてレコを拝見してます。
今回も壮絶すぎて、僕からすると、正に現実逃避のTRIPです!
20日は、also さんの足元をモゾモゾしていたようで…
今回、阿曽原に来てみて、どうもこの上の辺りが気行きたくなりました。
来年は、立山、剱、界隈をメインで、『富山』 が僕の中で熱くなりそうです
参考にさせてもらいます。
凄すぎて、ならないか〜
pac3さんこんにちは。
お久しぶりです、というかレコはいつも拝見していますよ
本来は自分も水平歩道、下の廊下を歩く予定でした。
もしくは北方稜線後に下って歩こうとも計画していました(こちらは日程合わず)
ただ天気が良すぎたので、来シーズンに行こうとした剱岳へ向かってしまいました
結果として正解だったかな?と思っているので安心しています。
いつもシャレオツな山行は庄太郎さんに負けないですね
参考にさせてもらいますよ!
自分も先日の赤牛行った際に薬師、黒部五郎にメロメロなので周辺を
行きたいなと思っています(´∀`)
alsoさん
こんにちは。
専門的なことはよくわからないのですが、空と残雪と岩と雲とそして宇宙につながる青空・夜空、本当にきれい過ぎでこわ過ぎです〜
人間って(alsoさんって)すごいなぁと思います
こんな世界に一人だけの時、何を思うのでしょうか
maple19さんこんにちは。
静寂ゆえにいつも以上に景色が神秘的に見えたのも間違いないと思います
ただそれ以上に不安でした…
二日目の夜明け前、強風と雨は完全に予想外で、山頂は雪?凍結?
雨でも滑る?(結果としてテン場周辺のみの降雨だった)
エスケープはどこから?無理した渡渉もいっかいできる?阿曽原下る?
と、色々と感情がグルグルしていました。
肉体もそうですが、精神的にもっと鍛えないといけないですね。
厳冬期なんかもっと生死にかかわる決断を早期に下さないといけない状況が
あるはずですし
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