瑞牆山荘〜奥多摩駅 秩父主脈大縦走
- GPS
- 80:15
- 距離
- 70.9km
- 登り
- 4,882m
- 下り
- 6,080m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:59
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:59
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 10:59
- 山行
- 12:09
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 13:57
天候 | 5/1曇りのち雪、5/2快晴、5/3晴れ、5/4晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大日岩〜雁坂嶺まで雪があり、凍結箇所もあるためアイゼンが必要 特に金峰山〜甲武信ヶ岳までは50cm程の積雪があった ただし、比較的雪がしまっているのでワカンはなくても良い 破風山避難小屋の水場は20分降ったルンゼにあり非常に危険 しかも、水量が少なく岩の隙間から滲み出てくる水をなんとか汲むしかなく、飲み水にする際は煮沸殺菌が必要 |
その他周辺情報 | 奥多摩駅近くのもえぎの湯は登山客、キャンプ客等で混雑しており、入場制限していることが多いためおすすめしない 25分待ちと言われたが、1時間近く待たされそうだったので断念した |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
コンパス 1
ロールペーパー 1
ファーストエイドキット 1
筆記具 1
保険証 1
携帯電話 1
計画書 1
ザック 1
ザックカバー 1
タオル 1
防寒着 1
雨具 1
スパッツ 1
帽子 1
登山靴 1
水筒 1
時計 1
非常食 1
カメラ 1
日焼け止め 1
サングラス 1
ストック 1
軽アイゼン 1
シュラフ 1
シュラフカバー 1
エアマット 1
歯ブラシ 1
スリング 1 簡易ハーネス
安全環付カラビナ 1
|
---|---|
共同装備 |
テント 1 satoshi884
ガスヘッド 2 kzm,satoshi884
ガス 2 kzm,satoshi884
コッヘル 2 kzm,satoshi884
ワカン 1 kzm
ガス用板 1 kzm
8mm×20mロープ 1 satoshi884
ビレイデバイス、カラビナ類 1 satoshi884
ガイド地図 3 satoshi884
|
備考 | 割り箸、スープを忘れた 2日目は水しか飲んでいなかったので、塩分が不足しばて気味になったため、ドリンクの粉や塩っぱい食べ物をもう少し持って行けばよかった。 |
感想
前々から気になっていた瑞牆から秩父主脈を通って奥多摩まで抜けるルート。
70kmくらいあるかなり長いルートなのでこれまでなかなか行くことができなかったが、今年の連休は5日間空けることができたので、チャレンジしてみた。
5月1日 (瑞牆山荘〜大弛小屋)
この日は気圧の谷の影響で上空に寒気が入り、雷雨の予想となっていた。
瑞牆山荘から登り始め、ペースを抑えつつ予定通りに富士見平に到着した。天候も雨がパラパラ降る程度で意外ともってくれていた。kzm氏が荷物の重さに少しやられているが、出だしとしては良好である。
ここから徐々に標高を上げていく。大日岩付近まで行くと雪が残るようになり、氷で足元が滑るためアイゼンを装着することにした。
この辺りから天候が一変し始め、強風と雪が降り始めた。森林限界を超えるころには吹雪となり、初日からなかなかハードな山行になってきた。ただ、山頂に着くころには寒気が完全に入りきったのか、時々青空がみえるようになり、空の青と雪の白のとても美しい景色を楽しむことができた。
金峰山から大弛峠までは50cmくらいの積雪の道をひたすら歩き朝日岳を超え、なんとか大弛小屋に到着した。kzm氏は初めてのまともな縦走の荷物と雪道でだいぶ面食らっているようだった。
5月2日 (大弛小屋〜破風山避難小屋)
この日は快晴で前日の吹雪が嘘のようだった。
朝の気温は低く、一帯は凍りついていたため、雪道は固く締まってとても歩きやすくなっていた。国師ヶ岳までの登りの途中、後ろを振り返ると富士山、南アルプス、八ヶ岳、北アルプス、浅間山など長野の主要な山々がよく見え、とても気持ちが良い。前国師、秩父の最高点 北奥千丈岳、国師ヶ岳とこの辺一帯の山々を巡り、その後は積雪の樹林帯をひたすら歩いて行った。途中、ルーファンミスで2度程樹林帯の中を彷徨い歩いてしまったが、読図でなんとか元のトレースに戻り、甲武信ヶ岳までたどり着くことができた。
大弛から甲武信ヶ岳までは2-3人程度しか会うことがなかったが、甲武信ヶ岳近くは多くの人で賑わっていた。この辺りから登山道の雪もだいぶ少なくなり、アイゼンもいらないかなというくらいだった。
甲武信小屋で少し休憩し、木賊山を越えて雁坂峠を目指すことにした、が、kzm氏が荷物と雪道で激しく消耗していたのと、破風山の300mの登り返しが精神的に応えていたことから、この日は予定を変更して破風山避難小屋で宿泊することにした。
避難小屋自体は結構綺麗で、我々含め6名しかいなかったので快適だった。しかし、水場だけはルンゼ状の急坂を下った上に岩の隙間から滲み出る水をなんとか採るような状況だったので、取水後の煮沸消毒も含めいろいろ面倒だった。
5月3日 (破風山避難小屋〜将監小屋)
前日に続き、この日も晴れで富士山がきれいに見えていた。行程が遅れていたため、予定よりも早く出発し、破風山山頂を目指した。kzm氏はあいかわらずつらそうだったが、破風山、雁坂嶺、雁坂峠、水晶山、古礼山と順調に進んでいくことが出来た。この一帯ははじめて通るルートだったが、古礼山の眺望は思った以上に良く、その後の雁峠や笠取山も笹原がきれいなとても気持ちの良いところだった。
唐松尾山までは地味に登り続きで結構登った割には眺望があまり良くなかったが、その後の西御殿岩は360度の眺望で長い行程の疲れを忘れさせてくれた。その後は牛王院平、将監峠へと下り幕営地の将監小屋へ到着した。
将監小屋はワサビ田があるくらい水が豊富かつトイレも綺麗で、多くの登山客で賑わっていた。ルートに雪がなくなったこともあって、2日目までとはかなり違う賑やかな雰囲気でだいぶ奥多摩に近づいたことを実感した。
5月4日 (将監小屋〜奥多摩駅)
奥多摩小屋のテント場が混雑しているとの情報を得ていたので、この日も早めに出発した。kzm氏も日に日に出発準備が早くなっており、いい感じになってきた。
龍喰山は諦めたため最初はひたすらトラバースルートになる。そこで、ただ歩くのもつまらないので一つ一つの沢、尾根を精読して読図を楽しみながら進むことにした。この途中、kzm氏の体力も回復しているようだし、混んでるテントは嫌だし、早く帰りたいしということで、デッドラインを決めつつ、できるだけ今日中に奥多摩に帰ってしまおうということにした。
トラバースの途中で荷物をデポして飛龍山に立ち寄ったが、山頂は眺望はきかず、微妙な感じだった。むしろ手前の禿岩の方がいろいろ見渡せて気持ちの良いところだった。長いトラバースを過ぎ、ようやく雲取山手前の三条ダルミについた。ここで一休みし、その後、気合を入れて雲取山山頂を目指し急登を登っていった。山頂に着くと2017年雲取山の年ということで多くの人で賑わっていた。この辺りでは雪はほぼ皆無で、ワカンを持っている自分たちが少し浮いている存在となっていた。時間もないので、記念撮影を済ませ、足早に七ツ石山へと急いだ。
七ツ石山以降はこれまでの歩いてきた稜線が見えなくなる。なので、山頂でその最後の景色を堪能し、その後は鷹ノ巣山までひたすら長いトラバースルート歩いて行った。すでにかなりの距離を歩いているため疲れがあったもののほぼコースタイム通りに進んで、鷹ノ巣山山頂には14時半頃に到着することができた。ここでなんとか下山のめどが立ったため、この日中に下山することに決定した。ただ、この後の石尾根がとても長く、下っても下ってもなかなか下までつかない。そのうち、下山の衝撃で足腰にダメージが蓄積し、歩くのがとても辛くなってきた。個人的にはこの時が今回の行程で一番辛く感じた。途中、三ノ木戸山をすっ飛ばすミスを犯しつつもなんとかルートに戻し、日没ギリギリ前に奥多摩駅に到着することができた。
とても長いルートでいろいろハプニングもあったが、概ね天気も良く、秩父の山々を楽しみながら歩くことができた。今度は今回行けなかった龍喰山周辺の稜線を歩いてみたい。
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